快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体

sky-high

文字の大きさ
145 / 189
不毛な同棲生活

ナツの術中にはまった

しおりを挟む
結局、オレは寝れずにナツが起きるのを待っていた。

時間は正午を過ぎた辺り。

それとも、このまま逃げようか。
ナツが寝てる間に、オレが荷物をまとめて出ていけばいいだけの事だからな。

オレはすぐさま着替え、素早く、出来るだけ物音を立てないようにして、ゆっくりと玄関に向かい、靴を履いて荷物を抱え、鍵を開けようとした時だった。

「…っ!」

急に後ろから腕を引っ張られ、オレはバランスを崩し、後方へ倒れた。

「…」

ナツは無言で仁王立ちしている。
倒れたオレはナツを見上げるような格好になっていた。

「…どこ行くの?」

ナツの冷ややかな視線が、オレを見下ろす。

「悪いけど、もうここで暮らすのは無理だ。じゃ、そういう事で。今までありがとうな」

「…人殺しの弟のクセに…」

「…」

やっぱり、ナツはオレを許していなかった。

その顔はいつもと様子が違い、無表情で不気味な感じすら覚える。

「だからどうした?オレは人殺しの兄の弟だ。だったら何だと言うんだ?」

オレは立ち上がり、再び部屋に入った。
ナツはパジャマ姿でソファーに座り、足を組んでオレを冷たい目で瞬きもせず、見ていた。

陰と陽、二重人格者とも思えるナツの顔は、完全に陰の顔だ。

「何、開き直るつもり?言っとくけど、アンタは一生苦しめ、と言ったはずよ。覚えているでしょ?」

言葉に感情が無く、棒読みのセリフのような口調に不気味さを感じずにいられない。


「じゃあ聞くが、姉ちゃんと会ったことが1度も無いと言ったよな?おかしくないか?児童養護施設に預けられたとはいえ、いくらでも会える機会はあったはずだろ?顔も見たこと無い、声も聞いた事が無い、おまけに写真すら見たことが無いんだろ?不自然すぎやしないか?」

「…それは私の母が亡くなる数日前に、初めて聞かされたと言ったでしょ?もう覚えてないの?」

ウソをついてるのかどうかは知らないが、それまで姉の存在すら知らなかったというのは、あまりにも不自然だ。

「だが、戸籍上では、お前の姉なんだよな、先生は。その間、何度か親が児童養護施設に行って引き取ろうとしたけど、先生は拒否した。じゃあ聞くが、それまで姉の存在が全く知らなかったってのは、おかしくないか?それだけお前の姉ちゃんを連れ戻そうと必死になってた親は、お前に一切姉の存在を教えなかったというのか?」

鴨志田が頑なに親元へ戻るのを拒否したというのは、何となくだが理解できる。
生んでおいて、経済的に育てるのが無理だからという理由で、児童養護施設に預けた。

大人の事情でそうせざるを得なかったのだろう。
だが、ナツが生まれた時は、経済的に育てられる環境だったと言った。

なのに、鴨志田は家に戻るのを拒否した。
だとしたら、コイツは既に鴨志田の存在を知ってないとおかしいだろ。

それに何故、鴨志田は広瀬という姓から変えたのか。
単に客として来ていた会社のお偉いさんとはいえ、そう簡単に養子縁組を結ぶものなのか。

オレの考えすぎだと思えばそうなのかもしれない。
しかし何故、鴨志田は姓を変える必要があったのか?

その辺が引っ掛かる。

それにコイツは、徹底した秘密主義者だ。
オレに対して全く隙を見せない。

何かを隠しているのか。

「だから何度も言ってるでしょ?意外と頭悪いんだね、亮ちゃんは。その頃、私はまだ小学生だったのよ。親が私に気を使って知らせなかったんでしょ?」

コイツの言う事も一理ある。
ホントに黙って隠してたのかもしれない。

だが、違和感を感じる。
何度も施設に足を運んで鴨志田を説得したという事は、親としては、鴨志田が家に戻るのという事を仮定しながら施設に出向いた事になる。

もし、仮に親がコイツに何も言わず、ある日突然に鴨志田が家に戻り、この人が貴女のお姉ちゃんよ、と言えばどう思うのだろうか?

そんな事を急に言われても、お姉ちゃん、と呼べるものなのか。

何か引っ掛かる…
だが、ナツはそれに関しては何も言わない。
中々尻尾を出さない。

貴女にはお姉ちゃんがいました、今まで隠してたけど、出来る事なら会いたい、そしてその数日後に母親は息を引き取った。



おまけに亡くなった日にちが鴨志田と全く同じ日だと?

どうにも解せない。

コイツに関しては、何がなんでも、尻尾を掴みたい。

この以上なまでの秘密主義は、裏を返せば、何かあるからに違いない。


ならば尻尾を掴むまで、ここに居座ってやろう。

そして、とりあえず一芝居しようと。

オレはナツの前に座り、土下座のようにして頭を下げた。

「…オレが悪かった…やっぱりオレは他に行くところなんて無い。だからここにもうしばらく居させてくれないか?ダメというなら出ていくしかないが…」

ナツに許しを乞うような言い方で謝った。

暫く無言のまま、ナツはジッとオレを見ていた。まるで観察するかのように。

「亮ちゃん…」

「…ん、どうした?」

ナツは立ち上がり、パジャマの下を脱いだ。

そしてまたソファーに座り股を開き、自らの指で花弁を広げて見せた。

「仲直りに挿れて?ねっ?」

さっきとはうって変わって、妖しい目付きをしてオレを誘ってきた。

ここで拒むと余計に怪しまれるのだが、とてもそんな気分になれない。

「今、気が動転して勃たないんだ…」

オレは服を脱ぎ全裸になった。

肉棒は萎えた状態だ。

「亮ちゃんは世話がやけるなぁ、ホントに。フフッ」

そう言って、ナツは目の前にある肉棒をパクリと咥えた。

口内で舌が絡み付き、あっという間にビンビンに硬くなった。

「もう大丈夫でしょ?私のここ、もうこんなに濡れてるの…」

オナニーをするみたいにナツは指でクリトリスを刺激していた。

こうなりゃ化けの皮剥がすまでナツの言うとおりにしよう。

オレはソファーで足を広げているナツの間に入り、肉棒を挿れた。
そして激しくパンパンと音を立て、正常位の状態で腰を前後に動かした。

早くイカないと。さっさとイッて終わらせよう、オレは更に激しくピストンを繰り返した。

ナツはオレにしがみつき、耳たぶを軽く噛んだり舐めたりした。

その刺激からか、気分が高まり、そろそろイキそうになった。

「あぁ、イク、イクぞ」

オレは射精する直前に肉棒を抜いて発射しようとした。

だが、ナツは物凄い力で足を絡め、カニ挟みの状態でオレを離してくれない。

「出して、中に出してっ!」

オレはその足の力と腕で身体全体にしがみつき、そのまま中で発射した…

ドクドクっと膣内でザーメンが大量に発射してるのが解る。
肉棒に全ての神経が集中するかのように、ナツの中で果てた。

ナツは手足でオレにしがみついたまま、一滴残らず中に出されたのを感じ、暫くそのまま状態で中出しをされた余韻に浸っていた。

「スゴい、亮ちゃんのザーメン私の中でいっぱい出た…これで亮ちゃんと私の間に、待望の赤ちゃんが出来るね…」

…やられた。まさかイク瞬間にガッチリとホールドされるとは思ってもみなかった。

ナツの術中にはまってしまった…

これで妊娠したらオレは…
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

処理中です...