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不毛な同棲生活
千載一遇のチャンスを…
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コイツの刀を奪い取り、首筋に刃を当てた。
「おい…テメー、小細工が下手すぎんだよ!何ツラまで変えてんだ、えぇ?」
コイツが小島じゃない理由は簡単だった。
小島は、タバコの煙が大の苦手だった。
貧乏ゆすりは、兄のクセ、おまけに右手で刀を持っていたが、小島はオレと同じ左利きだ。
コイツは自ら墓穴を掘った。
「…な、何だよ!オレはコイツらみたく、首はねられるのかよ、なぁ?」
「何人も殺しておいて、今更命乞いか?どこまで腐ってんだ、このクズが!」
これで長年後悔していた、オレの目的がようやく達成できる。
「お前、何で顔まで変えて、こんな酷い事してんだ?」
首筋に当てた刃物を、少しずつ力を入れて、皮膚に食い込ませた。
そこから、赤い液体がジワジワと肩口へ伝って行く。
「何だ?テメー、いっちょまえに赤い血が出るのかよ?緑とか黒じゃねえのかよ!」
「…くっ」
兄は身動き取れない。
少しでも動いたら、この二人と同じように首をはねるつもりだ。
「おい!いつから小島になりすました?テメーの身代わりに、あの人は電車に轢かれて、グチャグチャになって死んでいったのかよ?」
「…ふっ、あの女がいずれ警察に駆け込むのは想定内だ。
だからオレは、小島に顔を変え合おうと持ちかけた。
アイツ、ああ見えてかなりのギャンブル狂で、あちこちから借金して、それをオレが肩代わりする条件として、オレの顔に変えてもらったんだよ。で、オレは小島の顔に変えた。
沢渡のヤローが、影でチョロチョロしてるのは分かっていた。
だからオレは、その先手を打って顔を変えたんだよ、裏の裏をかいてやったんだよ、ハッハッハッハッハ!」
そこまでして人を騙して、殺して生き延びようとしたのか。
「テメー…一体何人殺したんだ?」
コイツはこの場で殺すしかない。
下手に逃がすと、また犠牲になる人が増えるだけだ。
「おい、殺るならさっさと殺れよ。何人殺した?知るかよ、イチイチ数えてられっか」
「クズが!」
「うるせーよ、このホモヤローが!テメーこそ、身体売ってまで、生き延びようとしたじゃねえか?挙げ句には両刀使いになったのかよ?テメーだって、頭イカれてんじゃねえかよ」
「言いてえ事はそれだけか、コラァ!!」
オレは刀を振り下ろした。
「バカが!」
兄は咄嗟に脱いでいた覆面を掴み、オレの顔に投げつけた!
一瞬視界が見えなくなり、兄はその隙にコンテナから脱出して車に乗り、走り去っていった…
「待てコラァ!!」
折角のチャンスを逃した…
「クソっ!!」
コンテナに残されたのは、首を無くした山下とナツ、そしてオレ…
オレはその場に座り込んで、しばし呆然としていた。
「おい…テメー、小細工が下手すぎんだよ!何ツラまで変えてんだ、えぇ?」
コイツが小島じゃない理由は簡単だった。
小島は、タバコの煙が大の苦手だった。
貧乏ゆすりは、兄のクセ、おまけに右手で刀を持っていたが、小島はオレと同じ左利きだ。
コイツは自ら墓穴を掘った。
「…な、何だよ!オレはコイツらみたく、首はねられるのかよ、なぁ?」
「何人も殺しておいて、今更命乞いか?どこまで腐ってんだ、このクズが!」
これで長年後悔していた、オレの目的がようやく達成できる。
「お前、何で顔まで変えて、こんな酷い事してんだ?」
首筋に当てた刃物を、少しずつ力を入れて、皮膚に食い込ませた。
そこから、赤い液体がジワジワと肩口へ伝って行く。
「何だ?テメー、いっちょまえに赤い血が出るのかよ?緑とか黒じゃねえのかよ!」
「…くっ」
兄は身動き取れない。
少しでも動いたら、この二人と同じように首をはねるつもりだ。
「おい!いつから小島になりすました?テメーの身代わりに、あの人は電車に轢かれて、グチャグチャになって死んでいったのかよ?」
「…ふっ、あの女がいずれ警察に駆け込むのは想定内だ。
だからオレは、小島に顔を変え合おうと持ちかけた。
アイツ、ああ見えてかなりのギャンブル狂で、あちこちから借金して、それをオレが肩代わりする条件として、オレの顔に変えてもらったんだよ。で、オレは小島の顔に変えた。
沢渡のヤローが、影でチョロチョロしてるのは分かっていた。
だからオレは、その先手を打って顔を変えたんだよ、裏の裏をかいてやったんだよ、ハッハッハッハッハ!」
そこまでして人を騙して、殺して生き延びようとしたのか。
「テメー…一体何人殺したんだ?」
コイツはこの場で殺すしかない。
下手に逃がすと、また犠牲になる人が増えるだけだ。
「おい、殺るならさっさと殺れよ。何人殺した?知るかよ、イチイチ数えてられっか」
「クズが!」
「うるせーよ、このホモヤローが!テメーこそ、身体売ってまで、生き延びようとしたじゃねえか?挙げ句には両刀使いになったのかよ?テメーだって、頭イカれてんじゃねえかよ」
「言いてえ事はそれだけか、コラァ!!」
オレは刀を振り下ろした。
「バカが!」
兄は咄嗟に脱いでいた覆面を掴み、オレの顔に投げつけた!
一瞬視界が見えなくなり、兄はその隙にコンテナから脱出して車に乗り、走り去っていった…
「待てコラァ!!」
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オレはその場に座り込んで、しばし呆然としていた。
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