55 / 78
第54話 魔法の検証
しおりを挟む
拠点(安全地帯)を出た俺たちは、重厚な石の扉を背に、ダンジョンの薄暗い通路へと足を踏み出した。
ひんやりとした空気が肌を刺す。
この冷気が、少し火照ったままだった俺の頬を冷やしてくれたおかげで、ようやく仕事モードへと頭を切り替えることができた。
「……よし。まずは索敵からだ」
「はい。お願いします、佐東さん」
背後の雫ちゃんも、少し声が上擦っているものの、杖を構えて真剣な表情に戻っている。
朝の「おはようのキス(事故)」は、お互いノーカウント。
あれは親子愛の延長だ。海外の挨拶みたいなもんだ。
そう自分に言い聞かせ、俺は神経を研ぎ澄ませた。
「索敵……」
意識のレーダーを広げる。
ボス部屋前の長い通路には反応なし。
だが、その先――100階層の広間へと続く十字路付近に、複数の反応があった。
「……いるな。十字路の先に三体。反応の感じからして、スケルトンかリザードマンだ」
「いきなり三体……。いえ、検証相手には丁度いい数ですね」
「ああ。まずは俺の『土魔法』を試す。雫ちゃんは俺の後ろで待機しててくれ」
「分かりました」
俺たちは慎重に足音を殺し、十字路へと接近した。
角からそっと覗き込むと、カシャカシャと乾いた音を立てて徘徊する、白い骨の集団が見えた。
スケルトン・ソルジャーだ。
以前の俺なら、三体同時は脅威だった。だが、今の俺には魔法がある。
俺は敵に見つかる前に、通路の地形を確認した。
幅は約三メートル。高さも三メートル。
ここなら、アレがいける。
「……よし、いくぞ」
俺は通路の中央に躍り出ると、スケルトンたちに向かって右手を突き出した。
イメージするのは、壁。
ただの土壁じゃない。現場で何度も見てきた、頑丈なコンクリートブロックの遮蔽物だ。
魔力を練り上げ、地面の土壌データ(成分)を書き換える。
「出ろ! 『クリエイト・アース(土生成)』!!」
ズズズズズッ……!!
俺の声と共に、地面が隆起した。
まるで早送り映像のように土が盛り上がり、凝縮され、俺のイメージ通りの形状へと固定される。
現れたのは、高さ1メートル、幅3メートルほどの、分厚い「土の壁(バリケード)」だ。
通路の幅いっぱいに広がったその壁は、敵と俺たちを完全に分断した。
「ギギッ!?」
突然現れた壁に、突進してこようとしたスケルトンたちが急ブレーキをかける。
ガシャッ、と一番前の個体が壁にぶつかったが、壁はビクともしない。
強度は十分。まるでコンクリートだ。
「す、すごいです……! 一瞬で壁ができちゃいました!」
「成功だな。これなら敵の足止めができる」
俺はバリケードの影に隠れながら、ニヤリと笑った。
高さ1メートルというのがミソだ。
敵はこちらに来れないが、こちらからは一方的に攻撃ができる。
つまり、ここは即席の「トーチカ(特火点)」だ。
「さあ、雫ちゃん。ここからなら安全に撃ち放題だ。昨日の水魔法、試してみるか?」
「はい! いきます!」
雫ちゃんがバリケードからひょこっと顔を出し、杖を向けた。
「いきます! 『ウォーターボール』!」
雫ちゃんが杖を振り抜くと、昨日検証したビーチボール大の水球が放たれた。
ボヨン、という少し間の抜けた音と共に、水球は先頭のスケルトンの頭部をすっぽりと包み込んだ。
「やった! 入りました!」
「よし、そのまま窒息……させ……」
俺はそこで言葉を詰まらせた。
水球の中で、スケルトンは平然と顎をカチカチ鳴らし、水を被ったまま元気に壁を殴り続けているのだ。
「……あ」
「……あ」
俺と雫ちゃんの声が重なった。
「佐東さん……骨には肺がありません」
「……そうだな。窒息させる機能がない相手には、ただの洗顔だな」
完全に盲点だった。
対生物なら最強クラスの拘束・窒息魔法も、呼吸をしないアンデッドやゴーレム相手には無力。
早くも水魔法の弱点が露呈した形だ。
「気を取り直して、いつものやつでいこう。氷だ」
「はい! 今度は外しません!」
雫ちゃんは表情を引き締め、再び杖を構えた。
目の前には、壁を乗り越えようともがくスケルトンたちの頭がある。
距離はわずか2メートル。
壁のおかげで敵の攻撃は届かない。これ以上ない、最高の射撃練習場だ。
「ターゲット確認……固定。……『アイスボール』!」
ヒュンッ! バォンッ!
至近距離から放たれた氷の礫(つぶて)が、濡れたスケルトンの頭蓋骨に直撃した。
まるでハンマーで叩いたように、頭骨が粉々に砕け散る。
魔石を支える核を失ったスケルトンは、糸が切れたように崩れ落ち、ただの骨の山に戻った。
「次! 二体目!」
「『アイスボール』!」
バォンッ!
「三体目! 右だ!」
「はいッ!」
バォンッ!
ものの十秒だった。
かつて俺が、盾を構えて冷や汗をかきながら、命懸けの格闘戦を演じていた相手。
それが、一方的な「的当てゲーム」として処理されてしまった。
「……す、すごいです。一歩も動かずに勝てちゃいました」
雫ちゃん自身も、その呆気なさに驚いているようだ。
俺は崩れ落ちた骨の山を見下ろし、小さく震えた。
これは、革命だ。
「俺の『土魔法』で足止めし、安全圏から雫ちゃんの『魔法』で仕留める……。完璧なコンビネーションだ」
これまでの俺の戦いは、敵の攻撃を受け止め、隙を見て反撃する「カウンター戦法」だった。常にリスクと痛みが伴う。
だが、この戦法なら「ノーダメージ」で勝てる。
タンクがバリケードを築き、アタッカーが処理する。
実に効率的で、安全第一な戦い方だ。
「よし、この調子で少し先まで進んでみよう。この戦法が他の魔物にも通じるか検証だ」
「はい! 任せてください、佐東さん!」
俺たちは自信を深め、さらにダンジョンの奥へと進んだ。
その後も、リザードマンやオークといった中型の魔物が現れたが、結果は同じだった。
敵を見つける。
俺が『クリエイト・アース』で通路を塞ぐ。
雫ちゃんが壁の向こうから魔法を撃ち込む。
終了。
リザードマンの槍も、オークの棍棒も、俺が作った圧縮土壌の壁を傷つけるだけで、後ろにいる俺たちには届かない。
俺たちは文字通り、移動する要塞と化していた。
・
・
・
「……ふぅ。魔力も減ってきたし、そろそろ戻ろうか」
一時間ほどの狩りを終え、俺たちは拠点へと戻ることにした。
検証は大成功だ。
俺は去り際に、最初に作った土壁を振り返った。
パラパラ……サラサラ……。
戦闘中はあんなに硬かった土壁が、今はもう乾燥した砂のように崩れ、元の地面へと戻り始めている。
『クリエイト・アース』で固定された形状は、魔力の供給が断たれると、時間経過とともに風化し、自然に消滅するらしい。又は発現可能な制限時間に達するか。
後片付け不要。現場復帰も完璧。
まさに、立つ鳥跡を濁さずだ。
「お疲れ様でした、佐東さん。土魔法って、本当に便利ですね。片付けまで全自動なんて」
「ああ。地味だが、使い方次第で最強の盾になる。……それに、何より」
俺は、怪我ひとつなく、泥汚れさえついていない彼女の笑顔を見た。
「君を危険に晒さずに済むのが、一番の利点だな」
「ふぇっ!?」
俺が何気なく言うと、雫ちゃんはカァッと顔を赤くし、杖を抱きしめて俯いた。
「も、もう……佐東さんは、さらっとそういうこと言うんですから……」
「ん? 事実だろ?」
「そういうとこですよ! ……あーもう、ドキドキして損しました!」
彼女はぷりぷりと怒ったふりをしながら、俺の背中をバシバシと叩いた。
その痛みすら心地よい。
俺たちは軽口を叩き合いながら、安全地帯の扉をくぐった。
物理的にも、戦術的にも、そして精神的にも。
俺たちのダンジョン攻略は、かつてないほど安定軌道に乗り始めていた。
――そう、この時までは。
俺たちは知らなかったのだ。
この「安定」こそが、ダンジョンが探索者を油断させ、喰らいつくための撒き餌であるということを。
ひんやりとした空気が肌を刺す。
この冷気が、少し火照ったままだった俺の頬を冷やしてくれたおかげで、ようやく仕事モードへと頭を切り替えることができた。
「……よし。まずは索敵からだ」
「はい。お願いします、佐東さん」
背後の雫ちゃんも、少し声が上擦っているものの、杖を構えて真剣な表情に戻っている。
朝の「おはようのキス(事故)」は、お互いノーカウント。
あれは親子愛の延長だ。海外の挨拶みたいなもんだ。
そう自分に言い聞かせ、俺は神経を研ぎ澄ませた。
「索敵……」
意識のレーダーを広げる。
ボス部屋前の長い通路には反応なし。
だが、その先――100階層の広間へと続く十字路付近に、複数の反応があった。
「……いるな。十字路の先に三体。反応の感じからして、スケルトンかリザードマンだ」
「いきなり三体……。いえ、検証相手には丁度いい数ですね」
「ああ。まずは俺の『土魔法』を試す。雫ちゃんは俺の後ろで待機しててくれ」
「分かりました」
俺たちは慎重に足音を殺し、十字路へと接近した。
角からそっと覗き込むと、カシャカシャと乾いた音を立てて徘徊する、白い骨の集団が見えた。
スケルトン・ソルジャーだ。
以前の俺なら、三体同時は脅威だった。だが、今の俺には魔法がある。
俺は敵に見つかる前に、通路の地形を確認した。
幅は約三メートル。高さも三メートル。
ここなら、アレがいける。
「……よし、いくぞ」
俺は通路の中央に躍り出ると、スケルトンたちに向かって右手を突き出した。
イメージするのは、壁。
ただの土壁じゃない。現場で何度も見てきた、頑丈なコンクリートブロックの遮蔽物だ。
魔力を練り上げ、地面の土壌データ(成分)を書き換える。
「出ろ! 『クリエイト・アース(土生成)』!!」
ズズズズズッ……!!
俺の声と共に、地面が隆起した。
まるで早送り映像のように土が盛り上がり、凝縮され、俺のイメージ通りの形状へと固定される。
現れたのは、高さ1メートル、幅3メートルほどの、分厚い「土の壁(バリケード)」だ。
通路の幅いっぱいに広がったその壁は、敵と俺たちを完全に分断した。
「ギギッ!?」
突然現れた壁に、突進してこようとしたスケルトンたちが急ブレーキをかける。
ガシャッ、と一番前の個体が壁にぶつかったが、壁はビクともしない。
強度は十分。まるでコンクリートだ。
「す、すごいです……! 一瞬で壁ができちゃいました!」
「成功だな。これなら敵の足止めができる」
俺はバリケードの影に隠れながら、ニヤリと笑った。
高さ1メートルというのがミソだ。
敵はこちらに来れないが、こちらからは一方的に攻撃ができる。
つまり、ここは即席の「トーチカ(特火点)」だ。
「さあ、雫ちゃん。ここからなら安全に撃ち放題だ。昨日の水魔法、試してみるか?」
「はい! いきます!」
雫ちゃんがバリケードからひょこっと顔を出し、杖を向けた。
「いきます! 『ウォーターボール』!」
雫ちゃんが杖を振り抜くと、昨日検証したビーチボール大の水球が放たれた。
ボヨン、という少し間の抜けた音と共に、水球は先頭のスケルトンの頭部をすっぽりと包み込んだ。
「やった! 入りました!」
「よし、そのまま窒息……させ……」
俺はそこで言葉を詰まらせた。
水球の中で、スケルトンは平然と顎をカチカチ鳴らし、水を被ったまま元気に壁を殴り続けているのだ。
「……あ」
「……あ」
俺と雫ちゃんの声が重なった。
「佐東さん……骨には肺がありません」
「……そうだな。窒息させる機能がない相手には、ただの洗顔だな」
完全に盲点だった。
対生物なら最強クラスの拘束・窒息魔法も、呼吸をしないアンデッドやゴーレム相手には無力。
早くも水魔法の弱点が露呈した形だ。
「気を取り直して、いつものやつでいこう。氷だ」
「はい! 今度は外しません!」
雫ちゃんは表情を引き締め、再び杖を構えた。
目の前には、壁を乗り越えようともがくスケルトンたちの頭がある。
距離はわずか2メートル。
壁のおかげで敵の攻撃は届かない。これ以上ない、最高の射撃練習場だ。
「ターゲット確認……固定。……『アイスボール』!」
ヒュンッ! バォンッ!
至近距離から放たれた氷の礫(つぶて)が、濡れたスケルトンの頭蓋骨に直撃した。
まるでハンマーで叩いたように、頭骨が粉々に砕け散る。
魔石を支える核を失ったスケルトンは、糸が切れたように崩れ落ち、ただの骨の山に戻った。
「次! 二体目!」
「『アイスボール』!」
バォンッ!
「三体目! 右だ!」
「はいッ!」
バォンッ!
ものの十秒だった。
かつて俺が、盾を構えて冷や汗をかきながら、命懸けの格闘戦を演じていた相手。
それが、一方的な「的当てゲーム」として処理されてしまった。
「……す、すごいです。一歩も動かずに勝てちゃいました」
雫ちゃん自身も、その呆気なさに驚いているようだ。
俺は崩れ落ちた骨の山を見下ろし、小さく震えた。
これは、革命だ。
「俺の『土魔法』で足止めし、安全圏から雫ちゃんの『魔法』で仕留める……。完璧なコンビネーションだ」
これまでの俺の戦いは、敵の攻撃を受け止め、隙を見て反撃する「カウンター戦法」だった。常にリスクと痛みが伴う。
だが、この戦法なら「ノーダメージ」で勝てる。
タンクがバリケードを築き、アタッカーが処理する。
実に効率的で、安全第一な戦い方だ。
「よし、この調子で少し先まで進んでみよう。この戦法が他の魔物にも通じるか検証だ」
「はい! 任せてください、佐東さん!」
俺たちは自信を深め、さらにダンジョンの奥へと進んだ。
その後も、リザードマンやオークといった中型の魔物が現れたが、結果は同じだった。
敵を見つける。
俺が『クリエイト・アース』で通路を塞ぐ。
雫ちゃんが壁の向こうから魔法を撃ち込む。
終了。
リザードマンの槍も、オークの棍棒も、俺が作った圧縮土壌の壁を傷つけるだけで、後ろにいる俺たちには届かない。
俺たちは文字通り、移動する要塞と化していた。
・
・
・
「……ふぅ。魔力も減ってきたし、そろそろ戻ろうか」
一時間ほどの狩りを終え、俺たちは拠点へと戻ることにした。
検証は大成功だ。
俺は去り際に、最初に作った土壁を振り返った。
パラパラ……サラサラ……。
戦闘中はあんなに硬かった土壁が、今はもう乾燥した砂のように崩れ、元の地面へと戻り始めている。
『クリエイト・アース』で固定された形状は、魔力の供給が断たれると、時間経過とともに風化し、自然に消滅するらしい。又は発現可能な制限時間に達するか。
後片付け不要。現場復帰も完璧。
まさに、立つ鳥跡を濁さずだ。
「お疲れ様でした、佐東さん。土魔法って、本当に便利ですね。片付けまで全自動なんて」
「ああ。地味だが、使い方次第で最強の盾になる。……それに、何より」
俺は、怪我ひとつなく、泥汚れさえついていない彼女の笑顔を見た。
「君を危険に晒さずに済むのが、一番の利点だな」
「ふぇっ!?」
俺が何気なく言うと、雫ちゃんはカァッと顔を赤くし、杖を抱きしめて俯いた。
「も、もう……佐東さんは、さらっとそういうこと言うんですから……」
「ん? 事実だろ?」
「そういうとこですよ! ……あーもう、ドキドキして損しました!」
彼女はぷりぷりと怒ったふりをしながら、俺の背中をバシバシと叩いた。
その痛みすら心地よい。
俺たちは軽口を叩き合いながら、安全地帯の扉をくぐった。
物理的にも、戦術的にも、そして精神的にも。
俺たちのダンジョン攻略は、かつてないほど安定軌道に乗り始めていた。
――そう、この時までは。
俺たちは知らなかったのだ。
この「安定」こそが、ダンジョンが探索者を油断させ、喰らいつくための撒き餌であるということを。
7
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
勇者パーティのサポートをする代わりに姉の様なアラサーの粗雑な女闘士を貰いました。
石のやっさん
ファンタジー
年上の女性が好きな俺には勇者パーティの中に好みのタイプの女性は居ません
俺の名前はリヒト、ジムナ村に生まれ、15歳になった時にスキルを貰う儀式で上級剣士のジョブを貰った。
本来なら素晴らしいジョブなのだが、今年はジョブが豊作だったらしく、幼馴染はもっと凄いジョブばかりだった。
幼馴染のカイトは勇者、マリアは聖女、リタは剣聖、そしてリアは賢者だった。
そんな訳で充分に上位職の上級剣士だが、四職が出た事で影が薄れた。
彼等は色々と問題があるので、俺にサポーターとしてついて行って欲しいと頼まれたのだが…ハーレムパーティに俺は要らないし面倒くさいから断ったのだが…しつこく頼むので、条件を飲んでくれればと条件をつけた。
それは『27歳の女闘志レイラを借金の権利ごと無償で貰う事』
今度もまた年上ヒロインです。
セルフレイティングは、話しの中でそう言った描写を書いたら追加します。
カクヨムにも投稿中です
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
.
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる