モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

KeyBow

文字の大きさ
40 / 197
第1章(高校生入学編)

第40話 女は度胸

しおりを挟む
 今更だが、前回ラビリンスを出る前にカーヴァント達に分散して武器を預けていたんだ。
 それらの中に僕が使うメインウエポンの剣もあり、無事ゼッチィーニから受け取る事が出来た。
 勿論他の武器を含め、カーヴァント達に預けていた物は全てあった。

 勿論バトルナイフは絶対に持ってラビリンスへ入るけど、次回の探索時にかなりの荷物になると想定していたから武器を預ける事にしたんだ。

 出発前に人数を数えると・・・足らない。

 一部斥候として送り出したけど、アレクがいない・・・

「なあ、ムミムナ、君の相棒のアレクは?」

「あ、相棒では・・・そうですね、ご主人様じゃなくて彼いわく兄貴に格好良い所を見て貰うんだ!ご主人様が好きそうな宝箱を探してくるぜ!と言い捨てるとフィールド階層へ探索しに、ジョーイちゃんが召喚した眷属と行きましたよ!」

 まじかー・・・

「ムミムナ、アレクが戻ったら僕かレイラの所に来るように伝えてね。それと皆、パーティーリーダーとしてのお願いがあるんだ。各自の判断で戦いに行くにしても、いきなり乱戦とかじゃなかったら、各自のマスターかレイラにこの場を離れる旨を伝えて欲しい。勝手に動かれるとまずい時も有るから。自分で考えて動いてくれるのはありがたいのだけど、報告、連絡、相談をちゃんとするように頼むよ!皆改めて宜しく!」

 返事がない・・・
 一応ジョーイがワオン!と犬みたいな鳴き声を出すが、ほかは頷くだけだ。

「分かったのかなぁ・・・」

「ねえねえ、ジョーイちゃんって言ったっけ??モフっても良いかしら?」

「ジョーイに聞いてくれ!」

「ジョーイちゃん!少しだけで良いからモフらせて!」

 数分後ジョーイにより駄目人間が1人できた?

 友里愛が暴力的なそのモフモフの沼にどっぷりとハマっていた。

「アタイのご主人様はフェンリルの柔らかさを堪能しているからさ、アンタはアタイのおっぱいの柔らかさを堪能しても良いんだよ!ほらほらほら!」

 僕の頭をそのふくよかな胸に押し当てるも、1秒くらいで引き離されていった。
 やわらけー!もっと堪能したい!と思うも慌てた友里愛がショーナンを僕から引き離して正座させていたが、どうやら僕をからかっただけのようだ。
 いや、からかわれたのは友里愛かな?友里愛の反応を見てにたりと悪い笑みを浮かべていたんだよね。

「ちょっと斗升君、私って貴方の彼女よね?付き合い始めたその日から他の女の胸を見て鼻の下を伸ばしているなんて酷くない?」

 いかん!矛先がこちらに・・・

「ごめんなさい。隙を作っちゃったね。これからは気を付けるよ」

「分かったんなら良いわよ。全く!もう斗升君も男の子なのね・・・」

「お取り込み中の所申し訳ありません。ですが、キーンとモーモンが斥候から戻りましたのでご報告いたします」

 友里愛はショーナンに何か言っていたが、その後は友里愛の護衛を真面目にしているようだ。

「じゃあまずはキーンから」

 キーンが友里愛の顔を見る。

「斗升君が私達のリーダーだから答えてあげて」

「イエスマーム。モーモン卿から聞いている話と概ね一致します。私には分かりませんが、報告内容から前回と同じ状況のようです。また、アレクに何か御命じになられましたか?何やら宝箱をいくつか発見し、中を開けていたようです」

「ご主人様、奥方様、キーンの見立てに相違ありませんが、正直過剰戦力だと思われます。また、前回のようにマスター方の方へと敵を回し、経験を積まれますか?」 

「友里愛はどう?ゴブリンなら直接行ける?勿論1体を相手にする感じ」

「えっ?普通1年生の間は直接戦わないって姉さんから聞いているわよ」

「そうなんだろうけど、友里愛の目標からするとそんなふうにのんびりとしていられないと思うし、スタンピードとか発生したり魔物部屋に入ってしまったら否応なしに戦わざるを得なくなり、この前のように死を覚悟するよ」

「でも、コンバットナイフ位しか武器がないわよ」

「レイラ、僕のコンバットナイフの予備で大丈夫かい!?」

「そうですね。私は特に武器を選ばないので、その辺に落ちている石やそれこそゴブリンの棍棒でも大丈夫ですわ」

 レイラが剣を友里愛に手渡した。

「この剣は?」

「この前ここのラビリンスでゲットした剣だよ。どうせまたゲット出来るから、次拾ったらショーナンかレイラが使えば良いんじゃないかな。それに僕が側にいるから」

「絶対よ!守ってくれなかったら許さないんだからね!」

 妙に友里愛は魔物を恐れているな。
 でもシケラビはちゃんとクリアしているはずだけど、カーヴァントのみにやらせたのかな?

「愛姉はここって詳しいんだったっけ?」

「ランクが上がる前はね。上がった後に入ったのは斗升と一緒に入った1回のみよ」

「じゃあ、この前の魔物部屋に行くのはどうだろう?皆で選別して友里愛の所に単体のゴブリンのみを行かせれば良いかなと思うんだ。1番は新たに契約したカーヴァントの経験値稼ぎかな?」

「ちょっと、それやばいところなんじゃないの?だ、大丈夫なの?」

「愛姉、この前余裕だったよね?最初こそはよく分からずに戸惑ったけどさ」

「そ、そうね。斗升のカーヴァントは強いから確かに余裕だったわね。友里愛ちゃん、ちゃんと斗升がフォローしてくれるから大丈夫よ。女の子に戦わせるのは私もどうかと思うけど、貴女とお姉さんの事を考えると避けられない選択よ。ほら、女は度胸って言うでしょ!剣を振っている方が胸が大きくなるって言うわよ!」

「斗升君、信じるからね!」

 友里愛ちゃんは覚悟を決めたようなので、まだ戻らないメンバーは後で合流する事にして僕達は魔物部屋に向かうのだった。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。

名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

処理中です...