モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

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第1章(高校生入学編)

第53話 簡単なお仕事

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 タクシーに揺られる事15分、再びやって来ました!シケラビに!

 僕、友里愛、愛姉は見知った場所だけど、他は初めてのラビリンスだ。
 興奮しているのが分かる。

「友里愛はどうする?」

「勿論貴方と入るに決まっているでしょ。愛莉さんから念の為最下層のボスをって言われたから、パーティーとしての依頼なんだからね!」

「よし、じゃあ行きますか!」 

 皆にサブウェポンを渡し、先に入る。
 これから入る男子3名と女子4名は入る順番を相談しており、僕と友里愛と会話するどころではなかった。

 愛姉は入口で皆が戻るのを見守るので、その間に監視員と少し話をするそうだ。
 ただ、7人の質問に答える感じだ。  

「じゃあ皆が困らないように私と斗升君とで安全確保に行ってくるわ!今日はお祝いにしましょうね!じゃあお先に!」

「皆も頑張ってね!」

 みーこが何かを言い掛けたが、手を振ってさっと外扉から中へと入った。

 そう言えば入口は・・・表示から1人入っているな。
「うん、1人入っているから邪魔しないようにしなきゃね。て事でとっとと下層に行こう!何事もありませんように!」 

 こんな感じで中に入るが、はい!フラグ入りました!

「あんたねぇ、それフラグにしか聞こえないじゃないの!もう、やめてよね!」

 等と打合わせをし友里愛と着替えというか話していた。
 着替えは基本的に服を脱ぐ感じかなと。

 皆さんは入り口で自衛隊の監視員と話をしており、僕と友里愛は先に入るのでロッカーの前で着替えていたけど、何処で買ったのか清楚な神官服のようなのを来ている。

 うわっ!めっさ似合っとる!

「斗升くんの?どうかしたの?私の顔に何か付いている?」

「いや、その服似合っているなって」

「そ、それなら良いのだけど、変じゃないかなって気になっていたのよね」

「た、確かにあのコートの下が裸で、その、露出狂が裸にコートって感じに見えなくもないかな。でもなぁ、綺麗なんだから堂々とすれば良いのに」

「何か言ったかしら?」

「ううん。何着ても似合うなって!」

「ありがとう」

 ほんのり赤くなりクネクネしている。

 この階層も広くなったようだ。
 試験を受ける時にギルドから地図を渡され、そこにある目的地へ進むそうだ。

 ランクアップした時に新たなエリアが生まれ、洞窟の壁に当たる部分の色が明らかに違うからもしも違う色の所に来たら引き返すように伝える事にしたとの事だ。

 大ざっぱな位置だと1階層は中央が旧エリアで、中央の左奥に階段がある。
 新エリアは右手だ。
 ここはランクこそ1だが、ランク1の魔物が3体程一緒に出て、運が悪ければ2つのグループから挟み撃ちに合うので、試験参加者は絶対に足を踏み入れないようにと入口にも書いてあった。

 僕らは最短で階段を目指す。
 僕はレイラ、ゼッチィーニ、モーモンを召喚した。
 ジョーイは階段を降りてからかな。
 まあ、過剰戦力だけど、階段を降りるまでは試験参加者を驚かせる事になるから、今はジョーイを出すのを避けた。

 そう言えば新たなエリアはまだ探索が完了していないらしい。
 後でお宝を探したい。

 それはともかく、友里愛もショーナンとキーン、エリートナイトを展開し、エリートナイトには背後を守らせる事にした。

 つい感極まって抱きついたようだが、かなり酷い殺し方をしたのでトラウマを気にしたようだ。

「ごめんね・・・」

「友里愛は優しいね。今の僕は倒した魔物の事は気にしないようにしているよ。愛姉からも引きずるなと釘を刺されたからね」

「わ、悪い事なの?」

「まあ割り切らないと心が壊れるよ。程々にね。特にカーヴァントに死なれるとね。と言いつつ僕はまだ死んだカーヴァントのカードを持ち歩いているよ」

「ごめんなさい。無神経だったわね。あなたもね。よろしくね!」

 エリートナイトは友里愛の事を心配そうに見ていた。

「大丈夫よ。あなたを殺した私を恨んでいるわよね?」

「大丈夫ですよ!この子は自分が弱かったから倒された。殺らなきゃ殺られる!お互い様だったと、今は新たなご主人様に誠心誠意お仕えするだけというだけですよ」

 そこから階段を目指したが、階段まで魔物は1匹も出なかった。

 結局、過剰戦力の為にさくっとボスを倒した。
 道中の魔物も階段を降りてすぐに召喚したジョーイの活躍で僕達の手を煩わせる事はなかったんだよ。

 さっとライカンスロープ達を召喚し、隅々まで赴いて魔物を倒していったので真っ直ぐにボスの所に行けた。

 大体1時間程だろうか。

 皆の事が気になるのでカーヴァントはエリートナイト達を残し他はカードに戻してからホールに入る。

「どうも慣れないわね。貴方はよく平気な顔で入れるわね」

「そう?大した事じゃないよ」

「どっちが先に行くの?」

「まあ、僕かな」

 そうして僕達はホールに飛び込んだ。

 数秒の落下感の後入口付近に戻った。


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