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第二章 美容薬販売編
第72話 大名行列ならぬ貴婦人の行列
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アルディスの町に突如発生した異様な光景に、事情を知らぬ者はポカーンと口を開けていた。
背の高い冒険者風の男の後ろを日傘を差した貴婦人、かつては美しかった?マダム、年端もいかぬ少女たちが一列になり歩いているからだ。
そう、女だらけなのだ。
その辺の町娘、メイド服を着た女、中には執事服を着た者もいるが、それら使用人は不思議ではない。
妙齢の女性が多かったのが一番異様だと感じる所以だろうか。
いや、執事服を着た者や、貴族のご婦人方のお付きの者はカウントされない。何故なら日傘を持っているから黒子的な存在だ。
「なんだよあれ?新手の仮装か?」
「ちげーよ!あそこにいるの、男爵婦人その人だぞ!俺、木の剪定でたまに行くんだよ」
「令嬢も沢山いるな?意味分からんぞ!」
そんな異様な一行を率いているロイだが、頻繁に後ろを振り向く。
歩くペースがあまりにも違うので、ゆっくり歩いているつもりでも、貴婦人にとっては早かったりする。
中には短い距離にも関わらず馬車に乗り、行列の側を移動する者もいた。
「奥様、見えてまいりました」
ロイは明け方から並んでいたマダムに声をかける。
リラの奥さんの知人とかで、朝早くから息子を連れて並んでいた。
新店のことや場所まで分かっていてなお、誰かが並ばないと後が続かないでしょ!とわざわざ並んでくれていたのだ。
しかし、並んでいる人のほとんどは建物がないことに目を丸くしていた。
昨日は古びた店が確かにそこにあったのだ。
色んな噂話が飛び交うが、列の途中を見てくれているミランダがフォローしていた。
元々新店に移るつもりだったから丁度良いんだと、ケラケラ笑いながら話すので深刻な事態になっていたと思う人は少なかった。
こういう時に妙に明るくお気軽な性格が役に立つなと、ロイはミランダを見直した。
今日のミランダはどこで買ったの?と言いたくなる超ミニスカメイド服だ。
下着が見えているぞ!と思ったら、朝からチラチラめくり、スカートの中を見せてきていた。
しかし、ビキニアーマーが見えているだけだから大丈夫だと、何が大丈夫かよく分からないことを言っていた。
まあ、下着じゃないなら良いや!・・・って駄目じゃあああ!と叫ぶのを我慢するロイである。
誰が彼女にそんな破廉恥、もとい、魅力的なコスチュームを着せたか?もちろんタニスである。
ロイは後でお仕置きだなと心に誓う。
しかし、そのタニスもミニスカメイド服で、何故か妙に似合っていて色気もある。恐ろしやと、もし男と知らなかったら見惚れているレベルで女女していた。下着がチラチラ見えていて、それを遠目に見る街の男たち。それ男っす!と言ってしまつまたらどんな顔をするかな?と思うも、なるべく視界に入れないようにしていた。
そして列の先頭が新店の前に来ると、リックガントを始め、本日店のスタッフをする面々が店の入口に集合しているのが見えた。
何故かリラはギルドの制服だったりする。
スタッフを半円状に取り囲む形になり客が集まる。最後尾が来たのを確認するとロイはリックガントの方に行き、その横に並んだ。
そしてスタッフ全員が揃ったのを確認すると、リックガントが挨拶を始めた。
背の高い冒険者風の男の後ろを日傘を差した貴婦人、かつては美しかった?マダム、年端もいかぬ少女たちが一列になり歩いているからだ。
そう、女だらけなのだ。
その辺の町娘、メイド服を着た女、中には執事服を着た者もいるが、それら使用人は不思議ではない。
妙齢の女性が多かったのが一番異様だと感じる所以だろうか。
いや、執事服を着た者や、貴族のご婦人方のお付きの者はカウントされない。何故なら日傘を持っているから黒子的な存在だ。
「なんだよあれ?新手の仮装か?」
「ちげーよ!あそこにいるの、男爵婦人その人だぞ!俺、木の剪定でたまに行くんだよ」
「令嬢も沢山いるな?意味分からんぞ!」
そんな異様な一行を率いているロイだが、頻繁に後ろを振り向く。
歩くペースがあまりにも違うので、ゆっくり歩いているつもりでも、貴婦人にとっては早かったりする。
中には短い距離にも関わらず馬車に乗り、行列の側を移動する者もいた。
「奥様、見えてまいりました」
ロイは明け方から並んでいたマダムに声をかける。
リラの奥さんの知人とかで、朝早くから息子を連れて並んでいた。
新店のことや場所まで分かっていてなお、誰かが並ばないと後が続かないでしょ!とわざわざ並んでくれていたのだ。
しかし、並んでいる人のほとんどは建物がないことに目を丸くしていた。
昨日は古びた店が確かにそこにあったのだ。
色んな噂話が飛び交うが、列の途中を見てくれているミランダがフォローしていた。
元々新店に移るつもりだったから丁度良いんだと、ケラケラ笑いながら話すので深刻な事態になっていたと思う人は少なかった。
こういう時に妙に明るくお気軽な性格が役に立つなと、ロイはミランダを見直した。
今日のミランダはどこで買ったの?と言いたくなる超ミニスカメイド服だ。
下着が見えているぞ!と思ったら、朝からチラチラめくり、スカートの中を見せてきていた。
しかし、ビキニアーマーが見えているだけだから大丈夫だと、何が大丈夫かよく分からないことを言っていた。
まあ、下着じゃないなら良いや!・・・って駄目じゃあああ!と叫ぶのを我慢するロイである。
誰が彼女にそんな破廉恥、もとい、魅力的なコスチュームを着せたか?もちろんタニスである。
ロイは後でお仕置きだなと心に誓う。
しかし、そのタニスもミニスカメイド服で、何故か妙に似合っていて色気もある。恐ろしやと、もし男と知らなかったら見惚れているレベルで女女していた。下着がチラチラ見えていて、それを遠目に見る街の男たち。それ男っす!と言ってしまつまたらどんな顔をするかな?と思うも、なるべく視界に入れないようにしていた。
そして列の先頭が新店の前に来ると、リックガントを始め、本日店のスタッフをする面々が店の入口に集合しているのが見えた。
何故かリラはギルドの制服だったりする。
スタッフを半円状に取り囲む形になり客が集まる。最後尾が来たのを確認するとロイはリックガントの方に行き、その横に並んだ。
そしてスタッフ全員が揃ったのを確認すると、リックガントが挨拶を始めた。
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