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第二章 美容薬販売編
第80話 回復
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前書き失礼します。
5/2 00:30
79話を大幅に改稿しました。
誤ってプロットの段階の文を投稿していました。
大まかなストーリーは代わりありません。
慌てたリラがロイに抱き着き、倒れて頭を打たないようにそっと床に寝かせ、膝枕をする。
メイドは部屋の中を見渡すと、何かが入った袋を見つけた。
ギルドマスターの「あっ!」という声を尻目に中身を床にぶちまけた。
そして袋をロイの口に当てる。
「ちょっ!何をしているのですか!」
「これでも大丈夫なはずです。奥様やご主人様と出かける時は持っているのですが、生憎今日は持ち合わせがありません。ですのでこれを代わりに使いましたが、ギルドマスター様?自重した方が宜しくてよ」
無言でさらけ出されたある物を気まずそうに回収し、リラからはチラリとしか見えなかったが、一つはエナジーローズのような気がした。
「あの、自重とは?」
「ギルドマスターも一人の男と言うことですわ。貴女、男性経験はないでしょ?知らないほうが良いわ。それよりロイ様をお願いします」
エナジーローズと媚薬が入っていたのだ。このメイドも領主の使いで買い物をするので、正体に気が付いたのだ。
だが、リラに告げないだけの情はあった。
今日からリックガント商店の方で扱い始めた商品で、サイラー商店取り扱い品コーナーに置いてあるのだ。
表向き気つけ薬・・・
メイドの処置によりロイの呼吸が穏やかになり、メイドは袋を外した。
「さて、ロイ様がなぜこうなったのかですが、恐らくアステール領、またはアステール領主様の身内と何かあるのでしょう。もうすぐ起きられると思いますわ」
「何故このような処置を知っているのですか?」
「領主様を前にすると、こうなる方が時折いらっしゃるのです。単に身分に恐れ慄く場合や、何かを問い詰められてこうなったりと、心の均衡が崩れると呼吸が浅く、そして早くなり、やがて気絶します。半分の方はこれで落ち着くと教えられており、呼吸が落ち着いたら回復ポーションを飲ませるのです」
注)過呼吸については、実際は医師の指示に従ってください。袋を使うのはよく耳にしますが、逆に健康被害をもたらす場合があるようです。
やがてロイの意識が戻り、リラは涙を流して抱きしめ、背中を擦った。
「ロイ、大丈夫よ。落ち着いて。私がついているから」
「あ、ありがとう。その、恥ずかしいよ」
「少しはお姉さんを頼りなさい!ほら、回復ポーションを持っているでしょ?飲みなさい」
ロイはリラに抱きしめられており、恥ずかしいが言われるがまま、回復ポーションを飲む。
ロイの顔は青白いままだったが、メイドはギルドマスターからエナジーローズを奪う。
「これも飲みなさい」
ギルドマスターが非難がましく見るも、メイドの目が黙っていれば媚薬のことは黙っていてあげるわと物語っているので、大人しく見ていた。
「あ、ありがとう。妙に元気になったよってエナジーローズじゃないか!」
「もう大丈夫そうね。貴女、手を握ってあげて。そう。それで良いわ。所でロイ様、アステール領主と何かあったのですか?領主の話をした辺りから顔色が悪くなりましてよ」
ロイは言いにくそうに話し始めた。
「俺の加護は魔石操作で、ギフトは魔石抜き取りなんだ。アステール領主様の御息女のミネア様と婚約をしていたんだ。だけど、得た加護を報告したら、ミネア様に婚約を破棄されたんだ。殆ど役に立たないハズレの無能者として」
「そ、そんなことがあっただなんて・・・それでソニアちゃんにまだ何もしていないの?」
もしこのメイドが眼鏡を掛けていたら、眼鏡が光ったように目が細められた。
5/2 00:30
79話を大幅に改稿しました。
誤ってプロットの段階の文を投稿していました。
大まかなストーリーは代わりありません。
慌てたリラがロイに抱き着き、倒れて頭を打たないようにそっと床に寝かせ、膝枕をする。
メイドは部屋の中を見渡すと、何かが入った袋を見つけた。
ギルドマスターの「あっ!」という声を尻目に中身を床にぶちまけた。
そして袋をロイの口に当てる。
「ちょっ!何をしているのですか!」
「これでも大丈夫なはずです。奥様やご主人様と出かける時は持っているのですが、生憎今日は持ち合わせがありません。ですのでこれを代わりに使いましたが、ギルドマスター様?自重した方が宜しくてよ」
無言でさらけ出されたある物を気まずそうに回収し、リラからはチラリとしか見えなかったが、一つはエナジーローズのような気がした。
「あの、自重とは?」
「ギルドマスターも一人の男と言うことですわ。貴女、男性経験はないでしょ?知らないほうが良いわ。それよりロイ様をお願いします」
エナジーローズと媚薬が入っていたのだ。このメイドも領主の使いで買い物をするので、正体に気が付いたのだ。
だが、リラに告げないだけの情はあった。
今日からリックガント商店の方で扱い始めた商品で、サイラー商店取り扱い品コーナーに置いてあるのだ。
表向き気つけ薬・・・
メイドの処置によりロイの呼吸が穏やかになり、メイドは袋を外した。
「さて、ロイ様がなぜこうなったのかですが、恐らくアステール領、またはアステール領主様の身内と何かあるのでしょう。もうすぐ起きられると思いますわ」
「何故このような処置を知っているのですか?」
「領主様を前にすると、こうなる方が時折いらっしゃるのです。単に身分に恐れ慄く場合や、何かを問い詰められてこうなったりと、心の均衡が崩れると呼吸が浅く、そして早くなり、やがて気絶します。半分の方はこれで落ち着くと教えられており、呼吸が落ち着いたら回復ポーションを飲ませるのです」
注)過呼吸については、実際は医師の指示に従ってください。袋を使うのはよく耳にしますが、逆に健康被害をもたらす場合があるようです。
やがてロイの意識が戻り、リラは涙を流して抱きしめ、背中を擦った。
「ロイ、大丈夫よ。落ち着いて。私がついているから」
「あ、ありがとう。その、恥ずかしいよ」
「少しはお姉さんを頼りなさい!ほら、回復ポーションを持っているでしょ?飲みなさい」
ロイはリラに抱きしめられており、恥ずかしいが言われるがまま、回復ポーションを飲む。
ロイの顔は青白いままだったが、メイドはギルドマスターからエナジーローズを奪う。
「これも飲みなさい」
ギルドマスターが非難がましく見るも、メイドの目が黙っていれば媚薬のことは黙っていてあげるわと物語っているので、大人しく見ていた。
「あ、ありがとう。妙に元気になったよってエナジーローズじゃないか!」
「もう大丈夫そうね。貴女、手を握ってあげて。そう。それで良いわ。所でロイ様、アステール領主と何かあったのですか?領主の話をした辺りから顔色が悪くなりましてよ」
ロイは言いにくそうに話し始めた。
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「そ、そんなことがあっただなんて・・・それでソニアちゃんにまだ何もしていないの?」
もしこのメイドが眼鏡を掛けていたら、眼鏡が光ったように目が細められた。
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