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第二章 マリーナフカの棺とハルの妖精
23:テオドール(2)
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「それは僕も気になって指摘したことがあります。ですが子どもたちにお金をかけていると言っていたそうですよ?あそこの子どもたちはあの若さで既に一生分の不幸を体験した可哀想な子たちだから、多くのものを与えて多くの幸せを与えてやりたいと」
「ああ、そうだ。それに司祭殿の身なりはいつも質素だし、とくに私腹を肥やしているようには見えないから、彼の話は嘘ではないと思う」
「……子どもたちにお金を?」
その言葉に、アイシャは眉を顰めた。
確かに子どもたちが生活に困っている様子はなかった。痩せてはいないし、虐待の痕もない。食事も服も生活に必要なものは全て与えられていたように思う。
けれど、とても『お金をかけてもらっている』ようには見えなかった。
靴はくたびれていたし、着ていた服はおそらく古着で食器は錆びて汚かった。それは田舎の孤児院ではよくある光景で特段珍しいことでもないが、逆に言えばその程度の質でお金をかけていると言われても説得力がない。
それなのに司祭の言葉を信じているイアンにアイシャは違和感を覚えた。
そして、ふと気がつく。
そう、イアンもテオドールも孤児院の生活を直接見ることができないのだ。
あそこの子どもたちは大人の男を特に怖がる。イアンはそんな彼らに配慮して孤児院には近づかないようにしていた。
(……そうか、その気遣いを利用したのね)
アイシャはイアンの気遣いを利用されたことに怒りを覚えた。
「お二人は、孤児院を見たことがないのでしょう?子どもたちは田舎の孤児院と同じように質素な生活をしています。司祭様が彼らにお金をかけているようには思えません。信じられないのならリズにも聞いてみてください」
「……」
「これはマリーナフカの件と全く関係がないかもしれません。でも治療院は怪我人が増えればその分、もらえるお金が増えますよね?特に冬の間はあなたからの支援が頼りですし、あなたは領民のためならばお金を使うことを惜しみません」
「そう、だな」
「それに、司祭様はマリーナフカの数を14と言っていました。記録より多いです。勘違いしているだけかとも思いましたが、棺を管理している人がその中にある遺灰の数を間違えるでしょうか?」
「……わかった。君がそこまで言うのなら調べよう」
「ありがとうございます」
調べて何も出ないのならそれでいい。イアンは司祭を調べることを約束した。
「話はそれだけかい?」
「いいえ、もう一つあります。確認したいことが……」
アイシャはそう言うと遠慮がちにテオドールの方へと視線を向けた。
彼女の視線に気がついたテオドールは小首をかしげる。
「僕、ですか?」
「……テオ。リズが言っていたのだけれど、魔族の体の構造は人間とは違うそうね?」
「はい、そうですが……。それが何か?」
「リズはテオからその話を聞いたと言っていました。でも、あなたはそれをどこで知ったの?」
「……え?どこでって、見ればわかりますよね?」
魔族の体の構造が人間とは異なるというのは、彼らの死体を見ればわかる。特に長く彼らと戦ってきたイアンやテオドールはその分だけ死体も見てきたので、そのことを知っていてもなんら不思議はない。
しかしアイシャは納得しなかった。
「見ればわかると……、そうですか。ちなみに、具体的にどのように違っているのかまでご存知?」
「そうですね。ほとんど同じなのですが、人間にはない『魔力器官』という魔力を司る部分が心臓と肺の間にあって、血管とは別に魔力回廊という管を通って全体に魔力を送っているとか……」
「……なるほど。本当に詳しいのね」
「……アイシャ、何が言いたいんだ?」
「確認したいだけです」
「だから何を確認して……」
「テオ。貴方はそれを戦場で、遺体を見ただけで知ったの?」
「はい、そうですが……?」
「本当に?」
「……はい、………あっ!?」
疑うような眼差しで覗き込んでくるアイシャ。そこでようやく、彼女が何を聞こうとしているのかということに気がついたテオドールは咄嗟に口元を押さえた。
「あの……」
「……死体を見ただけでは殺した相手の血の色が違うことはわかっても、その中の臓腑が違っていることまでは判断できないのでは?」
「それは……」
「ほとんど構造が同じで、心臓と肺の間に人間にはない臓器がある。そんなこと、魔族を解剖する他に知る術はないわ。けれど戦場で魔族を解剖するなんてそんな無意味なことをする奴はいない。となると、どこかの書物で読んだ可能性が浮上するけれど……、少なくともこのお屋敷には魔族の遺体を解剖したという記録は存在しないようだった」
「……お、奥様?」
「それにおそらく、この帝国内で公にされている文書を探してもそのような記録は出てこないでしょう。何せ彼らの血液は毒であり、触れると死に至るとされていますから。仮に解剖したとしてもそれを記録として残すことは許されないはず。……それなのに、あなたはどこで魔力器官なるものの存在を知ったの?」
「えーっと、その、ですね……」
「仮にもし魔族に魔力器官なるものがあるのなら、なぜマリーナフカは魔力がないの?どうやってソレを確認したの?彼らの遺体はすぐに火葬されていると聞いているけれど」
「あ、あのな、アイシャ……、えっと、その……」
「ち、ちちち治療をっ!治療を試みたことがあるのです!死にきれなかった魔族の子どもで、助かりそうな子がいたのでその子を治療しようとしたときに知りました!」
かなり無理がある言い訳だ。仮に実際に魔族の体を解剖したとしても、魔力を持たない人間がその未知なる力の源がどこにあるかなんて判断できるわけがない。
必死に何かを誤魔化すように慌てふためくテオドールにアイシャは困ったように眉尻を下げ、優しく語りかけた。
「何か理由があるのでしょう。だから私はあなたがここにいる事を否定するつもりもありません。……ただ、今はあなたの持つ情報が必要なのです」
「奥様……」
隠したがっていることを無理に暴こうとするのは人として褒められた行為ではない。だから本当なら聞かないでおくべきなのだろう。
だが、そうも言っていられない現実がこの地にはあるのもまた事実だ。
アイシャは胸な手を当て、大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。そしてもう一度、テオドールをじっと見据えた。
「テオドール、……あなたの体に流れる血は何色かしら?」
「ああ、そうだ。それに司祭殿の身なりはいつも質素だし、とくに私腹を肥やしているようには見えないから、彼の話は嘘ではないと思う」
「……子どもたちにお金を?」
その言葉に、アイシャは眉を顰めた。
確かに子どもたちが生活に困っている様子はなかった。痩せてはいないし、虐待の痕もない。食事も服も生活に必要なものは全て与えられていたように思う。
けれど、とても『お金をかけてもらっている』ようには見えなかった。
靴はくたびれていたし、着ていた服はおそらく古着で食器は錆びて汚かった。それは田舎の孤児院ではよくある光景で特段珍しいことでもないが、逆に言えばその程度の質でお金をかけていると言われても説得力がない。
それなのに司祭の言葉を信じているイアンにアイシャは違和感を覚えた。
そして、ふと気がつく。
そう、イアンもテオドールも孤児院の生活を直接見ることができないのだ。
あそこの子どもたちは大人の男を特に怖がる。イアンはそんな彼らに配慮して孤児院には近づかないようにしていた。
(……そうか、その気遣いを利用したのね)
アイシャはイアンの気遣いを利用されたことに怒りを覚えた。
「お二人は、孤児院を見たことがないのでしょう?子どもたちは田舎の孤児院と同じように質素な生活をしています。司祭様が彼らにお金をかけているようには思えません。信じられないのならリズにも聞いてみてください」
「……」
「これはマリーナフカの件と全く関係がないかもしれません。でも治療院は怪我人が増えればその分、もらえるお金が増えますよね?特に冬の間はあなたからの支援が頼りですし、あなたは領民のためならばお金を使うことを惜しみません」
「そう、だな」
「それに、司祭様はマリーナフカの数を14と言っていました。記録より多いです。勘違いしているだけかとも思いましたが、棺を管理している人がその中にある遺灰の数を間違えるでしょうか?」
「……わかった。君がそこまで言うのなら調べよう」
「ありがとうございます」
調べて何も出ないのならそれでいい。イアンは司祭を調べることを約束した。
「話はそれだけかい?」
「いいえ、もう一つあります。確認したいことが……」
アイシャはそう言うと遠慮がちにテオドールの方へと視線を向けた。
彼女の視線に気がついたテオドールは小首をかしげる。
「僕、ですか?」
「……テオ。リズが言っていたのだけれど、魔族の体の構造は人間とは違うそうね?」
「はい、そうですが……。それが何か?」
「リズはテオからその話を聞いたと言っていました。でも、あなたはそれをどこで知ったの?」
「……え?どこでって、見ればわかりますよね?」
魔族の体の構造が人間とは異なるというのは、彼らの死体を見ればわかる。特に長く彼らと戦ってきたイアンやテオドールはその分だけ死体も見てきたので、そのことを知っていてもなんら不思議はない。
しかしアイシャは納得しなかった。
「見ればわかると……、そうですか。ちなみに、具体的にどのように違っているのかまでご存知?」
「そうですね。ほとんど同じなのですが、人間にはない『魔力器官』という魔力を司る部分が心臓と肺の間にあって、血管とは別に魔力回廊という管を通って全体に魔力を送っているとか……」
「……なるほど。本当に詳しいのね」
「……アイシャ、何が言いたいんだ?」
「確認したいだけです」
「だから何を確認して……」
「テオ。貴方はそれを戦場で、遺体を見ただけで知ったの?」
「はい、そうですが……?」
「本当に?」
「……はい、………あっ!?」
疑うような眼差しで覗き込んでくるアイシャ。そこでようやく、彼女が何を聞こうとしているのかということに気がついたテオドールは咄嗟に口元を押さえた。
「あの……」
「……死体を見ただけでは殺した相手の血の色が違うことはわかっても、その中の臓腑が違っていることまでは判断できないのでは?」
「それは……」
「ほとんど構造が同じで、心臓と肺の間に人間にはない臓器がある。そんなこと、魔族を解剖する他に知る術はないわ。けれど戦場で魔族を解剖するなんてそんな無意味なことをする奴はいない。となると、どこかの書物で読んだ可能性が浮上するけれど……、少なくともこのお屋敷には魔族の遺体を解剖したという記録は存在しないようだった」
「……お、奥様?」
「それにおそらく、この帝国内で公にされている文書を探してもそのような記録は出てこないでしょう。何せ彼らの血液は毒であり、触れると死に至るとされていますから。仮に解剖したとしてもそれを記録として残すことは許されないはず。……それなのに、あなたはどこで魔力器官なるものの存在を知ったの?」
「えーっと、その、ですね……」
「仮にもし魔族に魔力器官なるものがあるのなら、なぜマリーナフカは魔力がないの?どうやってソレを確認したの?彼らの遺体はすぐに火葬されていると聞いているけれど」
「あ、あのな、アイシャ……、えっと、その……」
「ち、ちちち治療をっ!治療を試みたことがあるのです!死にきれなかった魔族の子どもで、助かりそうな子がいたのでその子を治療しようとしたときに知りました!」
かなり無理がある言い訳だ。仮に実際に魔族の体を解剖したとしても、魔力を持たない人間がその未知なる力の源がどこにあるかなんて判断できるわけがない。
必死に何かを誤魔化すように慌てふためくテオドールにアイシャは困ったように眉尻を下げ、優しく語りかけた。
「何か理由があるのでしょう。だから私はあなたがここにいる事を否定するつもりもありません。……ただ、今はあなたの持つ情報が必要なのです」
「奥様……」
隠したがっていることを無理に暴こうとするのは人として褒められた行為ではない。だから本当なら聞かないでおくべきなのだろう。
だが、そうも言っていられない現実がこの地にはあるのもまた事実だ。
アイシャは胸な手を当て、大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。そしてもう一度、テオドールをじっと見据えた。
「テオドール、……あなたの体に流れる血は何色かしら?」
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