14 / 15
14
しおりを挟む
嵐のような夜が明け、静かな朝が訪れた。
ヒナはまだ少し気だるそうにしてはいたが、熱は完全に下がっていた。目を覚ますなり、「パパ、りんごジュース飲みたい」とねだる。その当たり前の要求が、俺には奇跡のように嬉しかった。
俺は老婦人に教わった通り、おかゆを作った。米からことことと時間をかけて。
ヒナは、そのおかゆを美味しいと言って半分ほど食べてくれた。
病み上がりのヒナの顔は、いつもより少しだけ大人びて見えた。
この一晩で、この子もまた何かを乗り越え成長したのかもしれない。
昼過ぎ、俺は菓子折りを手に隣の部屋のドアをノックした。
出てきた老婦人に、俺は深々と頭を下げる。
「昨日は本当にありがとうございました。何とお礼を言ったらいいか」
すると、彼女はにこやかに手を振った。
「いいのよ。困った時はお互い様じゃないの。ヒナちゃんが元気になって本当によかったわ」
その笑顔に、俺はまた胸が熱くなった。この見返りを求めない優しさに、俺はどう応えていけばいいのだろう。
部屋に戻り、桜木さんにも心の底からの感謝を伝える長いメールを送った。彼女からのアドバイスがなければ、俺はただパニックに陥るばかりだっただろう。
俺は、この一連の出来事を通じて一人で生きることの限界と、誰かと繋がることの尊さを痛いほど思い知らされた。
その日の午後、ヒナが気持ちよさそうに昼寝をしている間、俺はジカンの前に座った。
昨夜の感謝の気持ちとは全く別の、問い詰めたい気持ちが俺の中にはあった。
「ジカン。お前はこうなることを予測していたのか」
「肯定します。対象『ヒナ』が、この時期にエンテロウイルス属に起因する一般的な小児疾患に罹患する確率は、78.4%でした」
やはりか。俺は怒りを通り越してため息が出た。
「分かっていたなら、なぜ何も言わなかった。何か手はなかったのか」
「シミュレーションの結果、あなたが自力で新たに構築したソーシャルサポートネットワークを活用し、この事態を乗り越える可能性が極めて高いと判断されました」
ジカンは淡々と事実を述べた。
「そして、その経験はあなたの精神的成長を促し、ミッションの成功確率を長期的に1.2%上昇させる効果があると予測されました」
全ては計算通り、というわけか。
俺は、そのあまりの冷徹さに少しだけうんざりした。
だが、ジカンは意外な言葉を続けた。
「しかし、万が一の事態に備え、最終的な安全策は準備されていました」
「安全策?」
「はい。これより規定プロトコルに基づき、緊急時用の未来からの支給品をあなたに開示します」
そう言うと、ジカンのぬいぐるみとは思えない滑らかな腹部が、すっとスライドした。
中から小さな金属製のカプセルがせり出してくる。
俺は恐る恐るそのカプセルを手に取った。ずしりと冷たくて重い。
カプセルを開けると、中には真珠のように鈍い光を放つ一粒の錠剤が入っていた。
「それは、規定暦2054年における広域スペクトル型、対病原体ナノマシン剤です」
「……薬か」
「はい。服用すれば、体内のあらゆる非自己細胞を自動的に検知、破壊します。昨夜のウイルスも数分で駆除できたでしょう」
俺は、その小さな錠剤を見つめた。未来の奇跡の薬。
これがあれば、昨夜のあの地獄のような苦しみはなかったのかもしれない。
「だが、この時代の未成熟な医療技術レベルに対してこの薬剤を使用することは、予測不能な時間的パラドックスを発生させるリスクを伴います。したがって、これはミッションが破綻寸前になった場合にのみ使用が許可される最終手段でした」
ジカンは続けた。
「あなたが未来の技術に頼らず、この時代の人間の繋がりだけでこの危機を乗り越えたという事実は、このタイムラインの安定性を著しく向上させました。これは計算上、最も望ましい結果です」
俺はジカンの言葉をただ呆然と聞いていた。
俺の不器用で、みっともなくて、必死だったあの夜の行動。それが、この機械にとっては最高の選択だったというのか。
そして、ジカンは俺をさらに驚かせる言葉を口にした。
「相生健人。あなたに、私の機能プライオリティに関する追加情報を開示します」
「機能プライオリティ?」
「私の最優先事項は、対象『ヒナ』の生命及び身体の安全確保です。第二優先事項が、ミッション『コード:大いなる悲しみ』の回避成功です」
俺は息を飲んだ。
「この二つの優先事項は常に完全に一致するとは限りません。万が一、両者の間に矛盾が生じた場合、私のシステムはヒナの安全確保を優先するようにプログラムされています」
それは、つまり。
ミッションが失敗に終わる可能性があったとしても、ヒナの命が危険に晒されるならば、ジカンは迷わずヒナを助けるということだ。
「この情報は、あなたの今後のより最適な意思決定を補助するために開示されました」
俺は初めて、このただの機械だと思っていたぬいぐるみが全く違う存在に見えた。
それは冷徹な監視者ではない。ヒナの未来からやってきた、最後の、そして最強の守護者だったのだ。
俺は手のひらの上の未来の薬を、ぎゅっと握りしめた。
これを使う日が来ないようにしなければ。
俺がこの手で、この時代の人の温もりで、ヒナを守り抜かなければ。
俺とジカンの間には友情とは違う、しかし確かな、奇妙な「共犯関係」が芽生えたような気がした。俺たちはそれぞれの方法で、たった一人の未来から来た少女を守ろうとしているのだ。
俺は眠るヒナの穏やかな寝顔を見つめながら、その重くて温かい責任を改めて噛み締めていた。
ヒナはまだ少し気だるそうにしてはいたが、熱は完全に下がっていた。目を覚ますなり、「パパ、りんごジュース飲みたい」とねだる。その当たり前の要求が、俺には奇跡のように嬉しかった。
俺は老婦人に教わった通り、おかゆを作った。米からことことと時間をかけて。
ヒナは、そのおかゆを美味しいと言って半分ほど食べてくれた。
病み上がりのヒナの顔は、いつもより少しだけ大人びて見えた。
この一晩で、この子もまた何かを乗り越え成長したのかもしれない。
昼過ぎ、俺は菓子折りを手に隣の部屋のドアをノックした。
出てきた老婦人に、俺は深々と頭を下げる。
「昨日は本当にありがとうございました。何とお礼を言ったらいいか」
すると、彼女はにこやかに手を振った。
「いいのよ。困った時はお互い様じゃないの。ヒナちゃんが元気になって本当によかったわ」
その笑顔に、俺はまた胸が熱くなった。この見返りを求めない優しさに、俺はどう応えていけばいいのだろう。
部屋に戻り、桜木さんにも心の底からの感謝を伝える長いメールを送った。彼女からのアドバイスがなければ、俺はただパニックに陥るばかりだっただろう。
俺は、この一連の出来事を通じて一人で生きることの限界と、誰かと繋がることの尊さを痛いほど思い知らされた。
その日の午後、ヒナが気持ちよさそうに昼寝をしている間、俺はジカンの前に座った。
昨夜の感謝の気持ちとは全く別の、問い詰めたい気持ちが俺の中にはあった。
「ジカン。お前はこうなることを予測していたのか」
「肯定します。対象『ヒナ』が、この時期にエンテロウイルス属に起因する一般的な小児疾患に罹患する確率は、78.4%でした」
やはりか。俺は怒りを通り越してため息が出た。
「分かっていたなら、なぜ何も言わなかった。何か手はなかったのか」
「シミュレーションの結果、あなたが自力で新たに構築したソーシャルサポートネットワークを活用し、この事態を乗り越える可能性が極めて高いと判断されました」
ジカンは淡々と事実を述べた。
「そして、その経験はあなたの精神的成長を促し、ミッションの成功確率を長期的に1.2%上昇させる効果があると予測されました」
全ては計算通り、というわけか。
俺は、そのあまりの冷徹さに少しだけうんざりした。
だが、ジカンは意外な言葉を続けた。
「しかし、万が一の事態に備え、最終的な安全策は準備されていました」
「安全策?」
「はい。これより規定プロトコルに基づき、緊急時用の未来からの支給品をあなたに開示します」
そう言うと、ジカンのぬいぐるみとは思えない滑らかな腹部が、すっとスライドした。
中から小さな金属製のカプセルがせり出してくる。
俺は恐る恐るそのカプセルを手に取った。ずしりと冷たくて重い。
カプセルを開けると、中には真珠のように鈍い光を放つ一粒の錠剤が入っていた。
「それは、規定暦2054年における広域スペクトル型、対病原体ナノマシン剤です」
「……薬か」
「はい。服用すれば、体内のあらゆる非自己細胞を自動的に検知、破壊します。昨夜のウイルスも数分で駆除できたでしょう」
俺は、その小さな錠剤を見つめた。未来の奇跡の薬。
これがあれば、昨夜のあの地獄のような苦しみはなかったのかもしれない。
「だが、この時代の未成熟な医療技術レベルに対してこの薬剤を使用することは、予測不能な時間的パラドックスを発生させるリスクを伴います。したがって、これはミッションが破綻寸前になった場合にのみ使用が許可される最終手段でした」
ジカンは続けた。
「あなたが未来の技術に頼らず、この時代の人間の繋がりだけでこの危機を乗り越えたという事実は、このタイムラインの安定性を著しく向上させました。これは計算上、最も望ましい結果です」
俺はジカンの言葉をただ呆然と聞いていた。
俺の不器用で、みっともなくて、必死だったあの夜の行動。それが、この機械にとっては最高の選択だったというのか。
そして、ジカンは俺をさらに驚かせる言葉を口にした。
「相生健人。あなたに、私の機能プライオリティに関する追加情報を開示します」
「機能プライオリティ?」
「私の最優先事項は、対象『ヒナ』の生命及び身体の安全確保です。第二優先事項が、ミッション『コード:大いなる悲しみ』の回避成功です」
俺は息を飲んだ。
「この二つの優先事項は常に完全に一致するとは限りません。万が一、両者の間に矛盾が生じた場合、私のシステムはヒナの安全確保を優先するようにプログラムされています」
それは、つまり。
ミッションが失敗に終わる可能性があったとしても、ヒナの命が危険に晒されるならば、ジカンは迷わずヒナを助けるということだ。
「この情報は、あなたの今後のより最適な意思決定を補助するために開示されました」
俺は初めて、このただの機械だと思っていたぬいぐるみが全く違う存在に見えた。
それは冷徹な監視者ではない。ヒナの未来からやってきた、最後の、そして最強の守護者だったのだ。
俺は手のひらの上の未来の薬を、ぎゅっと握りしめた。
これを使う日が来ないようにしなければ。
俺がこの手で、この時代の人の温もりで、ヒナを守り抜かなければ。
俺とジカンの間には友情とは違う、しかし確かな、奇妙な「共犯関係」が芽生えたような気がした。俺たちはそれぞれの方法で、たった一人の未来から来た少女を守ろうとしているのだ。
俺は眠るヒナの穏やかな寝顔を見つめながら、その重くて温かい責任を改めて噛み締めていた。
0
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
元Sランク受付嬢の、路地裏ひとり酒とまかない飯
☆ほしい
ファンタジー
ギルド受付嬢の佐倉レナ、外見はちょっと美人。仕事ぶりは真面目でテキパキ。そんなどこにでもいる女性。
でも実はその正体、数年前まで“災厄クラス”とまで噂された元Sランク冒険者。
今は戦わない。名乗らない。ひっそり事務仕事に徹してる。
なぜって、もう十分なんです。命がけで世界を救った報酬は、“おひとりさま晩酌”の幸福。
今日も定時で仕事を終え、路地裏の飯処〈モンス飯亭〉へ直行。
絶品まかないメシとよく冷えた一杯で、心と体をリセットする時間。
それが、いまのレナの“最強スタイル”。
誰にも気を使わない、誰も邪魔しない。
そんなおひとりさまグルメライフ、ここに開幕。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
元商社マンの俺、異世界と日本を行き来できるチートをゲットしたので、のんびり貿易商でも始めます~現代の便利グッズは異世界では最強でした~
黒崎隼人
ファンタジー
「もう限界だ……」
過労で商社を辞めた俺、白石悠斗(28)が次に目覚めた場所は、魔物が闊歩する異世界だった!?
絶体絶命のピンチに発現したのは、現代日本と異世界を自由に行き来できる【往還の門】と、なんでも収納できる【次元倉庫】というとんでもないチートスキル!
「これ、最強すぎないか?」
試しにコンビニのレトルトカレーを村人に振る舞えば「神の食べ物!」と崇められ、百均のカッターナイフが高級品として売れる始末。
元商社マンの知識と現代日本の物資を武器に、俺は異世界で商売を始めることを決意する。
食文化、技術、物流――全てが未発達なこの世界で、現代知識は無双の力を発揮する!
辺境の村から成り上がり、やがては世界経済を、そして二つの世界の運命をも動かしていく。
元サラリーマンの、異世界成り上がり交易ファンタジー、ここに開店!
【完結】『左遷女官は風花の離宮で自分らしく咲く』 〜田舎育ちのおっとり女官は、氷の貴公子の心を溶かす〜
天音蝶子(あまねちょうこ)
キャラ文芸
宮中の桜が散るころ、梓乃は“帝に媚びた”という濡れ衣を着せられ、都を追われた。
行き先は、誰も訪れぬ〈風花の離宮〉。
けれど梓乃は、静かな時間の中で花を愛で、香を焚き、己の心を見つめなおしていく。
そんなある日、離宮の監察(監視)を命じられた、冷徹な青年・宗雅が現れる。
氷のように無表情な彼に、梓乃はいつも通りの微笑みを向けた。
「茶をお持ちいたしましょう」
それは、春の陽だまりのように柔らかい誘いだった——。
冷たい孤独を抱く男と、誰よりも穏やかに生きる女。
遠ざけられた地で、ふたりの心は少しずつ寄り添いはじめる。
そして、帝をめぐる陰謀の影がふたたび都から伸びてきたとき、
梓乃は自分の選んだ“幸せの形”を見つけることになる——。
香と花が彩る、しっとりとした雅な恋愛譚。
濡れ衣で左遷された女官の、静かで強い再生の物語。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる