13 / 30
13
しおりを挟む
リリアが何かを言いかけた時、俺は森の奥の光に気づいた。
松明の光が、まるで生き物のように揺れている。
それらはまとまった動きで、俺たちの家に向かって近づいていた。
「ルーク、あれはいったい……」
リリアの声が、不安に震えているのがわかる。
「大丈夫だ、落ち着けリリア」
俺は彼女の肩を強く抱き、冷静に言った。
「すぐにルナを連れて、家の中の隠し部屋に行きなさい」
「何があっても、俺がいいと言うまで出てくるな」
隠し部屋は、この前俺がもしものために作ったものだ。
暖炉の奥の壁が、回転する扉のようになっている。
そこには数日暮らせるだけの、食料と水も用意してあった。
「で、でもルークは、どうするの」
「俺は、客をもてなす準備をするだけだ」
俺はリリアを安心させるため、わざと強気に笑ってみせる。
本当は、すごく腹が立っていた。
ようやく手に入れた穏やかな生活を、めちゃくちゃにする奴らが許せない。
「分かったわ、気をつけてね」
リリアはうなずくと、すぐに家の中へと駆け込んだ。
俺は一人で見張り台に残り、近づいてくる光の列をにらみつける。
その数は、およそ二十といったところか。
武器を持った兵士たちに、間違いなかった。
やがて松明の光が、砦の壁をぼんやりと照らし出す。
先頭を歩く馬の上には、見覚えのある男の姿があった。
俺とは母親が違う兄、次男のクロード・フォン・アルダーだ。
昔から変わらない、意地の悪い笑みを浮かべている。
クロードは、俺が作った砦を見上げて舌打ちした。
「ちっ、なんだこの丸太小屋は。あいつ、こんな場所で本当に暮らしているのか」
その独り言が、夜の森に響き渡る。
クロードの後ろには、アルダー家の印が入った鎧を着た兵士たちが並んでいた。
彼らはみんな、剣や槍で武装している。
「おいルーク、いるのは分かっているぞ、さっさと出てこい」
クロードが、かん高い声で叫んだ。
その声には、俺を見下す気持ちがはっきりと出ていた。
俺は、見張り台の上からゆっくりと姿を現す。
「何の用だ、クロード兄さん。俺は、もうあの家の人間じゃないはずだが」
「ふん、その口答えだけは上手なようだな」
クロードは俺の姿を見ると、馬の上からあざ笑うように言った。
「お前に断る権利などない、これは当主である父上の命令だ」
「今すぐ、我々と一緒に屋敷へ戻れ。お前のそのくだらない能力で、領内の橋を直させる」
やはり、目的はそれだったか。
自分たちが追い出した時は役立たずと馬鹿にしたくせに、自分勝手すぎる話だった。
「断ると言ったら、どうするんだ」
「面白い冗談だ、お前が俺たちに逆らえるとでも思っているのか」
クロードは、心からおかしいというように肩を揺らして笑う。
「兵士たちに、この汚い小屋ごとお前をつかまえさせるだけだ」
「もし逆らえば、どうなるか分かっているな。あのエルフの娘たちも、ただでは済まないぞ」
その言葉を聞いた瞬間、俺の中で何かが切れた。
この男は、リリアとルナにまでひどいことをしようとしている。
そのことだけは、絶対に許すことができなかった。
「……そうか、それがお前たちのやり方なんだな」
俺は静かに言った、だが心の底からの怒りを込めて。
「分かった、もうお前たちに手加減はしない」
俺の言葉を、クロードは鼻で笑った。
「やれ、あのいまいましい門を壊してしまえ」
クロードの命令で、数人の兵士が門に向かって走り出す。
手には、巨大なハンマーのような武器を抱えていた。
「無駄だと言っているんだ」
俺は能力を発動させ、頭の中で一つの命令を出した。
次の瞬間、兵士たちの足元の地面が、まるで生きているかのように盛り上がる。
地面から、数えきれない木の根が勢いよく飛び出し兵士たちの足にからみついた。
「うわっ、なんだこれは!」
「足が、動かせんぞ!」
兵士たちは、あっという間に身動きが取れなくなった。
武器が、ごとんとむなしい音を立てて地面に落ちる。
「な、なんだと……。これが、お前の能力だというのか」
クロードが、信じられないといった顔で目を見開いた。
「言ったはずだ、兄さん。ここは、俺の場所だと」
俺はさらに、次の仕掛けを発動させる。
見張り台に置いた大きな弓が、静かにねらいを定めた。
ひゅん、ひゅんと風を切る音が、続けて響き渡る。
眠り薬をしみこませた木の弾が、正確に兵士たちの首すじへと吸い込まれていった。
「ぐっ……、なんだか、急に眠気が……」
木の根につかまった兵士たちは、次々とその場に倒れていく。
ほんの数分で、クロード以外の兵士は全員、深い眠りに落ちてしまった。
「ば、馬鹿な……。たった一人で、我が家の兵士たちが……」
クロードは、目の前で起きたことが信じられない様子であっけにとられている。
馬の上で、ただわなわなと震えるだけだった。
「さて兄さん、これで、じゃま者はいなくなったな」
俺は見張り台から飛び降り、門を開けてゆっくりとクロードの前に歩み出た。
その手には、自分を守るための木の棒を握っている。
「ひっ……、く、来るな!」
クロードは、完全に怖がっていた。
昔、俺をいじめていた頃の強そうな様子は、どこにもない。
ただの、かわいそうな小物だった。
「安心しろよ、別に殺しはしない。ただ二度と俺たちの前に現れないよう、少しだけこらしめてやるだけだ」
俺は能力を使い、クロードの馬の足元に、木のオリを作り出した。
オリはすぐに組み上がり、馬ごとクロードを閉じ込めてしまう。
「な、何をする気だ、やめろ!」
俺は、クロードの悲鳴を無視した。
そして、砦の壁に向かって合図を送る。
壁の一部が横に動き、中からねばねばした液体が吹き出した。
それは、松の木からとれる油だ。
油は、クロードの周りの地面をびしょぬれにする。
「最後に、これを見せてやろう」
俺は指を鳴らし、生活魔法の『点火』をとなえた。
指先に生まれた小さな火の玉を、油がまかれた地面へと投げ込む。
次の瞬間、大きな音と共に巨大な火柱が立ち上がった。
クロードを囲むように、燃えさかる火の壁が現れる。
「ぎゃああああああ!」
クロードの、情けない叫び声が森に響き渡った。
火は、オリのすぐそばまでせまっている。
熱い風が、彼の髪をこがした。
「分かったか、クロード兄さん。これが、俺の力だ」
「次に俺たちの前に現れた時は、この火がお前を焼きつくすことになる。そう、あの父親にも伝えておけ」
俺は、燃えさかる炎を背中にして、冷たく言い放った。
クロードは、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら、何度も何度も首を縦に振っている。
「わ、分かった!もう二度と、お前の前には現れない!だから、助けてくれ!」
「約束、できるんだな」
「ち、誓う!神に誓う!」
その言葉を聞いて、俺は能力で木のオリを消した。
さらに、砦の屋根からたくさんの水を流し、火の壁を一瞬で消し去る。
自由になったクロードは、馬の向きを変えるのももどかしく、急いで森の奥へと逃げていった。
その姿は、あまりにもみじめで、おかしかった。
俺は、その場に倒れて眠っている兵士たちをちらりと見る。
彼らに罪はない、ただ命令に従っただけだ。
眠り薬の効き目は、半日もすればなくなるだろう。
俺は砦の中に戻り、固く門を閉ざした。
そして、隠し部屋の扉を軽くたたく。
「リリア、ルナ。もう、大丈夫だぞ」
しばらくして、おそるおそると扉が開き、二人が顔をのぞかせた。
「ルーク!」
リリアとルナは、俺の姿を見るなり駆け寄ってきて、強く抱きついてきた。
二人とも、こわくて震えている。
「怖かったな、もう大丈夫だ。悪い奴らは、みんな追い払ったから」
俺は二人の背中を優しくなで、安心させるように言った。
「うん……、信じてたわ。ルークなら、きっと私たちを守ってくれるって」
リリアが、涙声で言った。
俺は、二人のぬくもりを感じる。
このあたたかい場所を、自分の手で必ず守ってみせる。
夜空には、数えきれないほどの星がまたたいていた。
俺は二人を抱きしめる腕に、さらに強く力を込めた。
松明の光が、まるで生き物のように揺れている。
それらはまとまった動きで、俺たちの家に向かって近づいていた。
「ルーク、あれはいったい……」
リリアの声が、不安に震えているのがわかる。
「大丈夫だ、落ち着けリリア」
俺は彼女の肩を強く抱き、冷静に言った。
「すぐにルナを連れて、家の中の隠し部屋に行きなさい」
「何があっても、俺がいいと言うまで出てくるな」
隠し部屋は、この前俺がもしものために作ったものだ。
暖炉の奥の壁が、回転する扉のようになっている。
そこには数日暮らせるだけの、食料と水も用意してあった。
「で、でもルークは、どうするの」
「俺は、客をもてなす準備をするだけだ」
俺はリリアを安心させるため、わざと強気に笑ってみせる。
本当は、すごく腹が立っていた。
ようやく手に入れた穏やかな生活を、めちゃくちゃにする奴らが許せない。
「分かったわ、気をつけてね」
リリアはうなずくと、すぐに家の中へと駆け込んだ。
俺は一人で見張り台に残り、近づいてくる光の列をにらみつける。
その数は、およそ二十といったところか。
武器を持った兵士たちに、間違いなかった。
やがて松明の光が、砦の壁をぼんやりと照らし出す。
先頭を歩く馬の上には、見覚えのある男の姿があった。
俺とは母親が違う兄、次男のクロード・フォン・アルダーだ。
昔から変わらない、意地の悪い笑みを浮かべている。
クロードは、俺が作った砦を見上げて舌打ちした。
「ちっ、なんだこの丸太小屋は。あいつ、こんな場所で本当に暮らしているのか」
その独り言が、夜の森に響き渡る。
クロードの後ろには、アルダー家の印が入った鎧を着た兵士たちが並んでいた。
彼らはみんな、剣や槍で武装している。
「おいルーク、いるのは分かっているぞ、さっさと出てこい」
クロードが、かん高い声で叫んだ。
その声には、俺を見下す気持ちがはっきりと出ていた。
俺は、見張り台の上からゆっくりと姿を現す。
「何の用だ、クロード兄さん。俺は、もうあの家の人間じゃないはずだが」
「ふん、その口答えだけは上手なようだな」
クロードは俺の姿を見ると、馬の上からあざ笑うように言った。
「お前に断る権利などない、これは当主である父上の命令だ」
「今すぐ、我々と一緒に屋敷へ戻れ。お前のそのくだらない能力で、領内の橋を直させる」
やはり、目的はそれだったか。
自分たちが追い出した時は役立たずと馬鹿にしたくせに、自分勝手すぎる話だった。
「断ると言ったら、どうするんだ」
「面白い冗談だ、お前が俺たちに逆らえるとでも思っているのか」
クロードは、心からおかしいというように肩を揺らして笑う。
「兵士たちに、この汚い小屋ごとお前をつかまえさせるだけだ」
「もし逆らえば、どうなるか分かっているな。あのエルフの娘たちも、ただでは済まないぞ」
その言葉を聞いた瞬間、俺の中で何かが切れた。
この男は、リリアとルナにまでひどいことをしようとしている。
そのことだけは、絶対に許すことができなかった。
「……そうか、それがお前たちのやり方なんだな」
俺は静かに言った、だが心の底からの怒りを込めて。
「分かった、もうお前たちに手加減はしない」
俺の言葉を、クロードは鼻で笑った。
「やれ、あのいまいましい門を壊してしまえ」
クロードの命令で、数人の兵士が門に向かって走り出す。
手には、巨大なハンマーのような武器を抱えていた。
「無駄だと言っているんだ」
俺は能力を発動させ、頭の中で一つの命令を出した。
次の瞬間、兵士たちの足元の地面が、まるで生きているかのように盛り上がる。
地面から、数えきれない木の根が勢いよく飛び出し兵士たちの足にからみついた。
「うわっ、なんだこれは!」
「足が、動かせんぞ!」
兵士たちは、あっという間に身動きが取れなくなった。
武器が、ごとんとむなしい音を立てて地面に落ちる。
「な、なんだと……。これが、お前の能力だというのか」
クロードが、信じられないといった顔で目を見開いた。
「言ったはずだ、兄さん。ここは、俺の場所だと」
俺はさらに、次の仕掛けを発動させる。
見張り台に置いた大きな弓が、静かにねらいを定めた。
ひゅん、ひゅんと風を切る音が、続けて響き渡る。
眠り薬をしみこませた木の弾が、正確に兵士たちの首すじへと吸い込まれていった。
「ぐっ……、なんだか、急に眠気が……」
木の根につかまった兵士たちは、次々とその場に倒れていく。
ほんの数分で、クロード以外の兵士は全員、深い眠りに落ちてしまった。
「ば、馬鹿な……。たった一人で、我が家の兵士たちが……」
クロードは、目の前で起きたことが信じられない様子であっけにとられている。
馬の上で、ただわなわなと震えるだけだった。
「さて兄さん、これで、じゃま者はいなくなったな」
俺は見張り台から飛び降り、門を開けてゆっくりとクロードの前に歩み出た。
その手には、自分を守るための木の棒を握っている。
「ひっ……、く、来るな!」
クロードは、完全に怖がっていた。
昔、俺をいじめていた頃の強そうな様子は、どこにもない。
ただの、かわいそうな小物だった。
「安心しろよ、別に殺しはしない。ただ二度と俺たちの前に現れないよう、少しだけこらしめてやるだけだ」
俺は能力を使い、クロードの馬の足元に、木のオリを作り出した。
オリはすぐに組み上がり、馬ごとクロードを閉じ込めてしまう。
「な、何をする気だ、やめろ!」
俺は、クロードの悲鳴を無視した。
そして、砦の壁に向かって合図を送る。
壁の一部が横に動き、中からねばねばした液体が吹き出した。
それは、松の木からとれる油だ。
油は、クロードの周りの地面をびしょぬれにする。
「最後に、これを見せてやろう」
俺は指を鳴らし、生活魔法の『点火』をとなえた。
指先に生まれた小さな火の玉を、油がまかれた地面へと投げ込む。
次の瞬間、大きな音と共に巨大な火柱が立ち上がった。
クロードを囲むように、燃えさかる火の壁が現れる。
「ぎゃああああああ!」
クロードの、情けない叫び声が森に響き渡った。
火は、オリのすぐそばまでせまっている。
熱い風が、彼の髪をこがした。
「分かったか、クロード兄さん。これが、俺の力だ」
「次に俺たちの前に現れた時は、この火がお前を焼きつくすことになる。そう、あの父親にも伝えておけ」
俺は、燃えさかる炎を背中にして、冷たく言い放った。
クロードは、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら、何度も何度も首を縦に振っている。
「わ、分かった!もう二度と、お前の前には現れない!だから、助けてくれ!」
「約束、できるんだな」
「ち、誓う!神に誓う!」
その言葉を聞いて、俺は能力で木のオリを消した。
さらに、砦の屋根からたくさんの水を流し、火の壁を一瞬で消し去る。
自由になったクロードは、馬の向きを変えるのももどかしく、急いで森の奥へと逃げていった。
その姿は、あまりにもみじめで、おかしかった。
俺は、その場に倒れて眠っている兵士たちをちらりと見る。
彼らに罪はない、ただ命令に従っただけだ。
眠り薬の効き目は、半日もすればなくなるだろう。
俺は砦の中に戻り、固く門を閉ざした。
そして、隠し部屋の扉を軽くたたく。
「リリア、ルナ。もう、大丈夫だぞ」
しばらくして、おそるおそると扉が開き、二人が顔をのぞかせた。
「ルーク!」
リリアとルナは、俺の姿を見るなり駆け寄ってきて、強く抱きついてきた。
二人とも、こわくて震えている。
「怖かったな、もう大丈夫だ。悪い奴らは、みんな追い払ったから」
俺は二人の背中を優しくなで、安心させるように言った。
「うん……、信じてたわ。ルークなら、きっと私たちを守ってくれるって」
リリアが、涙声で言った。
俺は、二人のぬくもりを感じる。
このあたたかい場所を、自分の手で必ず守ってみせる。
夜空には、数えきれないほどの星がまたたいていた。
俺は二人を抱きしめる腕に、さらに強く力を込めた。
53
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
追放令嬢と【神の農地】スキル持ちの俺、辺境の痩せ地を世界一の穀倉地帯に変えたら、いつの間にか建国してました。
黒崎隼人
ファンタジー
日本の農学研究者だった俺は、過労死の末、剣と魔法の異世界へ転生した。貧しい農家の三男アキトとして目覚めた俺には、前世の知識と、触れた土地を瞬時に世界一肥沃にするチートスキル【神の農地】が与えられていた!
「この力があれば、家族を、この村を救える!」
俺が奇跡の作物を育て始めた矢先、村に一人の少女がやってくる。彼女は王太子に婚約破棄され、「悪役令嬢」の汚名を着せられて追放された公爵令嬢セレスティーナ。全てを失い、絶望の淵に立つ彼女だったが、その瞳にはまだ気高い光が宿っていた。
「俺が、この土地を生まれ変わらせてみせます。あなたと共に」
孤独な元・悪役令嬢と、最強スキルを持つ転生農民。
二人の出会いが、辺境の痩せた土地を黄金の穀倉地帯へと変え、やがて一つの国を産み落とす奇跡の物語。
優しくて壮大な、逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
『規格外の薬師、追放されて辺境スローライフを始める。〜作ったポーションが国家機密級なのは秘密です〜』
雛月 らん
ファンタジー
俺、黒田 蓮(くろだ れん)35歳は前世でブラック企業の社畜だった。過労死寸前で倒れ、次に目覚めたとき、そこは剣と魔法の異世界。しかも、幼少期の俺は、とある大貴族の私生児、アレン・クロイツェルとして生まれ変わっていた。
前世の記憶と、この世界では「外れスキル」とされる『万物鑑定』と『薬草栽培(ハイレベル)』。そして、誰にも知られていない規格外の莫大な魔力を持っていた。
しかし、俺は決意する。「今世こそ、誰にも邪魔されない、のんびりしたスローライフを送る!」と。
これは、スローライフを死守したい天才薬師のアレンと、彼の作る規格外の薬に振り回される異世界の物語。
平穏を愛する(自称)凡人薬師の、のんびりだけど実は波乱万丈な辺境スローライフファンタジー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
『ひまりのスローライフ便り 〜異世界でもふもふに囲まれて〜』
チャチャ
ファンタジー
孤児院育ちの23歳女子・葛西ひまりは、ある日、不思議な本に導かれて異世界へ。
そこでは、アレルギー体質がウソのように治り、もふもふたちとふれあえる夢の生活が待っていた!
畑と料理、ちょっと不思議な魔法とあったかい人々——のんびりスローな新しい毎日が、今始まる。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる