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王国との、初めての取引が無事に終わりました。
私の心は、とても晴れやかです。
バーンズ子爵が個人的に贈ってくれた品々は、私の森の生活をさらに豊かなものにしてくれました。
特にたくさんの本は、私にとって何よりの宝物です。
文字を読むことは、新しい世界への扉を開けてくれます。
私は暇さえあれば、新しい家の日当たりの良い窓辺で読書にふけるようになりました。
ルーンも、私の隣で気持ちよさそうに丸くなっています。
その、穏やかな時間が私には何よりも大切でした。
「主殿、少しよろしいかな」
「まあノームさん、どうぞ入ってくださいな」
ある日の午後、代表のノームが家の扉をこつこつと叩きました。
彼の腕には、何か柔らかそうな布の塊が抱えられています。
「実はのう、主殿に贈り物をしたくて用意したんじゃ」
ノームは、少しだけ照れくさそうにそう言いました。
そして腕の中の布を、テーブルの上にそっと広げます。
それは、一枚の美しいワンピースでした。
「まあ、なんて素敵なんでしょう」
私は思わず、感心の声を漏らしました。
そのワンピースは先日バーンズ子爵が届けてくれた、空色の布地を使って作られています。
森での生活に合うように、動きやすくてシンプルなデザインです。
でもその裾や袖口には、可愛らしい花の刺繍が丁寧に施されていました。
「この刺繍は、わしらの女房たちが一針一針心を込めて縫ったんじゃ」
「主殿に、いつも綺麗な服を着ていてほしいと思ってのう」
ノームは、はにかみながらそう説明してくれました。
この刺繍は、私が花壇に植えた花を真似て作ったのだそうです。
なんて、心のこもった贈り物なのでしょう。
私の胸は、温かい気持ちでいっぱいになりました。
「ありがとうノームさん、みなさんにもよろしくお伝えください。本当に、嬉しいわ」
私は早速、その新しいワンピースに着替えてみました。
布の肌触りは、とても滑らかで最高の着心地です。
サイズも、私の体にぴったりでした。
きっと私が寝ている間に、こっそり測ってくれたのでしょう。
私がくるりと一回りしてみせると、ノームは本当に嬉しそうに目を細めました。
「おお、やはり主殿は世界一美しい」
外で遊んでいた動物たちや精霊たちも、窓から私の姿を覗き込んでいます。
そして、みんなが褒め言葉をかけてくれました。
『主様、とってもお似合いです!』
『まるで、空の女神様みたいだよ!』
みんなにそんなに褒められると、さすがに少し恥ずかしくなってしまいます。
でもみんなの、優しい気持ちが何よりも嬉しかったです。
私はこの素敵なワンピースを、大切に着ようと思いました。
新しい服を着て気分が良くなった私は、ルーンと一緒に森の散歩に出かけることにします。
最近、私のお気に入りの場所がありました。
それは、森の東の奥にある小さな滝です。
岩肌を、清らかな水がさらさらと流れ落ちています。
その周りには、いつも湿った空気が漂っていました。
そして岩の表面には、たくさんの苔がびっしりと生えています。
私は先日読んだ、植物図鑑のことを思い出していました。
あの本に書かれていた、「光苔」の生息条件。
それは、「清らかな水が常に岩を濡らしている、薄暗い場所」でした。
まさに、この滝の周りの環境とぴったり一致しています。
「ねえルーン、この中に光苔があるといいわね」
「わふん」
ルーンも私の期待を感じ取ったのか、くんくんと鼻を鳴らして苔の匂いを嗅ぎ始めました。
私も岩に近づいて、そこに生えている苔を一つ一つじっくりと観察してみます。
苔は、どれも生き生きとした深い緑色をしていました。
でも図鑑に描かれていた、光苔のような特徴は見当たりません。
「うーん、やっぱりそう簡単には見つからないのかしら」
私が少しだけがっかりして、ため息をついたその時です。
滝の裏側の、ほんの少しだけ奥まった場所。
そこに他の苔とは、少しだけ違う色の苔が生えているのに気がつきました。
それは、ほんのりと金色がかった緑色をしています。
「あっ、もしかして」
私は期待に胸を膨らませながら、その苔にそっと手を伸ばしました。
そして指先で、優しく触れてみます。
すると、どうでしょう。
私の指が触れた場所から、その苔がほわっと淡い光を放ち始めたのです。
その光は、まるで蛍の光のように優しくて温かい光でした。
「すごいわルーン!本当に、光苔があったのよ!」
私は思わず声を上げて、ルーンを抱きしめました。
ルーンも私の喜びが伝わったのか、嬉しそうに私の顔をぺろぺろと舐めます。
伝説の植物が、本当にこの森に存在したのです。
図鑑に書かれていた通り、この光苔には傷を癒やす力があるのかもしれません。
私は試しにその光苔を、ほんの少しだけ指先で摘み取りました。
そして散歩の途中で木の枝に引っかいてしまった、自分の腕の小さなかすり傷にそっと当ててみます。
すると光苔が触れた場所から、傷口がじんわりと温かくなるのを感じました。
そして、みるみるうちに赤みが引いて傷が完全に消えてしまったのです。
「本当だわ、本当に傷が治ってしまった」
これには、私も本当に驚きました。
私の【清浄】スキルでも、同じことはできます。
でもこの苔は、スキルを持たない人でも傷を癒やすことができるのです。
これは、すごい発見でした。
もしかしたらこの光苔を、薬として使うことができるかもしれません。
そうすれば、もっと多くの人を助けることができるでしょう。
私はこの光苔を、大切に育てていこうと決めました。
岩から、無理に剥がすようなことはしません。
この場所で、自然に増えていくのを見守ることにします。
そして本当に必要な時が来たら、その力を借りることにしようと思いました。
森は私が知らない、たくさんの秘密をまだ隠しているようです。
その秘密を一つ一つ解き明かしていくのが、私の新しい楽しみになりました。
私は、上機嫌で家への帰り道を歩いていきます。
その頃、アステリア王国の王城の一室では、重苦しい空気が漂っていました。
聖女ミレイが、アルフォンス王太子の前でうつむいています。
彼女の顔色は悪く、その瞳にはかつての輝きは全くありませんでした。
「ミレイ、お前はまだ分からぬのか」
アルフォンス殿下が、いらいらした声でテーブルを叩きます。
「民衆は、もはやお前のことなど聖女とは思っておらん。彼らが信じているのは、森にいるあの女だけだ」
「このままでは、王家とお前の権威は地に落ちてしまうのだぞ」
「も、申し訳ございません、殿下」
ミレイは、か細い声でそう謝るのが精一杯でした。
聖水の奇跡以来、彼女の立場は日に日に悪くなっています。
民衆からは、「偽物の聖女」と石を投げられることさえありました。
「謝って、済む問題ではない!お前も聖女ならば、あの女以上の奇跡を起こしてみせろ!」
「森の聖女が『癒やし』ならば、お前は『豊穣』の奇跡でも起こしてみたらどうだ」
「例えば、枯れた大地を蘇らせるとかだな」
アルフォンス殿下は、無茶な要求を平然と口にします。
そんなこと、ミレイの力でできるはずもありません。
「そ、そんな無茶なことをおっしゃらないでください」
「私には、そんな力は」
「うるさい!できないとは言わせんぞ!これは、王太子としての命令だ!」
アルフォンス殿下は、ミレイの言葉を聞こうともしませんでした。
彼は、焦っていたのです。
エリアーナに、完全にやり込められたあの日の屈辱。
その悔しさを晴らすためなら、どんな手段もいとわないつもりでした。
追い詰められたミレイは、ただ黙って唇を噛み締めることしかできません。
彼女の心の中にはエリアーナに対する、激しい嫉妬と憎しみの炎が静かに燃え上がっていました。
王国の不穏な空気は、私の知らないところでさらに濃度を増していきます。
私の心は、とても晴れやかです。
バーンズ子爵が個人的に贈ってくれた品々は、私の森の生活をさらに豊かなものにしてくれました。
特にたくさんの本は、私にとって何よりの宝物です。
文字を読むことは、新しい世界への扉を開けてくれます。
私は暇さえあれば、新しい家の日当たりの良い窓辺で読書にふけるようになりました。
ルーンも、私の隣で気持ちよさそうに丸くなっています。
その、穏やかな時間が私には何よりも大切でした。
「主殿、少しよろしいかな」
「まあノームさん、どうぞ入ってくださいな」
ある日の午後、代表のノームが家の扉をこつこつと叩きました。
彼の腕には、何か柔らかそうな布の塊が抱えられています。
「実はのう、主殿に贈り物をしたくて用意したんじゃ」
ノームは、少しだけ照れくさそうにそう言いました。
そして腕の中の布を、テーブルの上にそっと広げます。
それは、一枚の美しいワンピースでした。
「まあ、なんて素敵なんでしょう」
私は思わず、感心の声を漏らしました。
そのワンピースは先日バーンズ子爵が届けてくれた、空色の布地を使って作られています。
森での生活に合うように、動きやすくてシンプルなデザインです。
でもその裾や袖口には、可愛らしい花の刺繍が丁寧に施されていました。
「この刺繍は、わしらの女房たちが一針一針心を込めて縫ったんじゃ」
「主殿に、いつも綺麗な服を着ていてほしいと思ってのう」
ノームは、はにかみながらそう説明してくれました。
この刺繍は、私が花壇に植えた花を真似て作ったのだそうです。
なんて、心のこもった贈り物なのでしょう。
私の胸は、温かい気持ちでいっぱいになりました。
「ありがとうノームさん、みなさんにもよろしくお伝えください。本当に、嬉しいわ」
私は早速、その新しいワンピースに着替えてみました。
布の肌触りは、とても滑らかで最高の着心地です。
サイズも、私の体にぴったりでした。
きっと私が寝ている間に、こっそり測ってくれたのでしょう。
私がくるりと一回りしてみせると、ノームは本当に嬉しそうに目を細めました。
「おお、やはり主殿は世界一美しい」
外で遊んでいた動物たちや精霊たちも、窓から私の姿を覗き込んでいます。
そして、みんなが褒め言葉をかけてくれました。
『主様、とってもお似合いです!』
『まるで、空の女神様みたいだよ!』
みんなにそんなに褒められると、さすがに少し恥ずかしくなってしまいます。
でもみんなの、優しい気持ちが何よりも嬉しかったです。
私はこの素敵なワンピースを、大切に着ようと思いました。
新しい服を着て気分が良くなった私は、ルーンと一緒に森の散歩に出かけることにします。
最近、私のお気に入りの場所がありました。
それは、森の東の奥にある小さな滝です。
岩肌を、清らかな水がさらさらと流れ落ちています。
その周りには、いつも湿った空気が漂っていました。
そして岩の表面には、たくさんの苔がびっしりと生えています。
私は先日読んだ、植物図鑑のことを思い出していました。
あの本に書かれていた、「光苔」の生息条件。
それは、「清らかな水が常に岩を濡らしている、薄暗い場所」でした。
まさに、この滝の周りの環境とぴったり一致しています。
「ねえルーン、この中に光苔があるといいわね」
「わふん」
ルーンも私の期待を感じ取ったのか、くんくんと鼻を鳴らして苔の匂いを嗅ぎ始めました。
私も岩に近づいて、そこに生えている苔を一つ一つじっくりと観察してみます。
苔は、どれも生き生きとした深い緑色をしていました。
でも図鑑に描かれていた、光苔のような特徴は見当たりません。
「うーん、やっぱりそう簡単には見つからないのかしら」
私が少しだけがっかりして、ため息をついたその時です。
滝の裏側の、ほんの少しだけ奥まった場所。
そこに他の苔とは、少しだけ違う色の苔が生えているのに気がつきました。
それは、ほんのりと金色がかった緑色をしています。
「あっ、もしかして」
私は期待に胸を膨らませながら、その苔にそっと手を伸ばしました。
そして指先で、優しく触れてみます。
すると、どうでしょう。
私の指が触れた場所から、その苔がほわっと淡い光を放ち始めたのです。
その光は、まるで蛍の光のように優しくて温かい光でした。
「すごいわルーン!本当に、光苔があったのよ!」
私は思わず声を上げて、ルーンを抱きしめました。
ルーンも私の喜びが伝わったのか、嬉しそうに私の顔をぺろぺろと舐めます。
伝説の植物が、本当にこの森に存在したのです。
図鑑に書かれていた通り、この光苔には傷を癒やす力があるのかもしれません。
私は試しにその光苔を、ほんの少しだけ指先で摘み取りました。
そして散歩の途中で木の枝に引っかいてしまった、自分の腕の小さなかすり傷にそっと当ててみます。
すると光苔が触れた場所から、傷口がじんわりと温かくなるのを感じました。
そして、みるみるうちに赤みが引いて傷が完全に消えてしまったのです。
「本当だわ、本当に傷が治ってしまった」
これには、私も本当に驚きました。
私の【清浄】スキルでも、同じことはできます。
でもこの苔は、スキルを持たない人でも傷を癒やすことができるのです。
これは、すごい発見でした。
もしかしたらこの光苔を、薬として使うことができるかもしれません。
そうすれば、もっと多くの人を助けることができるでしょう。
私はこの光苔を、大切に育てていこうと決めました。
岩から、無理に剥がすようなことはしません。
この場所で、自然に増えていくのを見守ることにします。
そして本当に必要な時が来たら、その力を借りることにしようと思いました。
森は私が知らない、たくさんの秘密をまだ隠しているようです。
その秘密を一つ一つ解き明かしていくのが、私の新しい楽しみになりました。
私は、上機嫌で家への帰り道を歩いていきます。
その頃、アステリア王国の王城の一室では、重苦しい空気が漂っていました。
聖女ミレイが、アルフォンス王太子の前でうつむいています。
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「ミレイ、お前はまだ分からぬのか」
アルフォンス殿下が、いらいらした声でテーブルを叩きます。
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「このままでは、王家とお前の権威は地に落ちてしまうのだぞ」
「も、申し訳ございません、殿下」
ミレイは、か細い声でそう謝るのが精一杯でした。
聖水の奇跡以来、彼女の立場は日に日に悪くなっています。
民衆からは、「偽物の聖女」と石を投げられることさえありました。
「謝って、済む問題ではない!お前も聖女ならば、あの女以上の奇跡を起こしてみせろ!」
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「例えば、枯れた大地を蘇らせるとかだな」
アルフォンス殿下は、無茶な要求を平然と口にします。
そんなこと、ミレイの力でできるはずもありません。
「そ、そんな無茶なことをおっしゃらないでください」
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「うるさい!できないとは言わせんぞ!これは、王太子としての命令だ!」
アルフォンス殿下は、ミレイの言葉を聞こうともしませんでした。
彼は、焦っていたのです。
エリアーナに、完全にやり込められたあの日の屈辱。
その悔しさを晴らすためなら、どんな手段もいとわないつもりでした。
追い詰められたミレイは、ただ黙って唇を噛み締めることしかできません。
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