【奨励賞】元・地味な令嬢ですが、婚約破棄されたので聖獣と建国します~追放した王太子と聖女は、今さら私を求めないでください~

旅する書斎(☆ほしい)

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ダグラス殿の魂からの叫びは、砦の冷たい石畳に重く響き渡った。
彼の言葉は単なる外交辞令ではない。民の命運を一身に背負った男の、最後の希望を賭けた懇願だった。

私は彼の前に立ち、静かに思考を巡らせた。
領主として生まれたばかりのこの国を守るためには、非情な判断も時には必要だろう。だが目の前で沈みゆく船から差し伸べられた手を、私に振り払うことなど到底できそうになかった。かつてのヴァイスランドの民が、同じように飢えと絶望の中にいたのだから。

「……顔を上げてください、ダグラス殿」

私の静かな声に、彼はゆっくりと顔を上げた。その目には不安と、そしてかすかな期待の色が揺れている。

「あなた方の窮状、理解しました。そして助けを求めるその勇気に敬意を表します。このヴァイスランドは、助けを求める隣人を見捨てるような国ではありません」

私の言葉に、ダグラス殿の目にぱっと光が灯った。

「お、おお……!では……!」

「ええ。ゴードン男爵領に、食料と魔物対策の支援を約束しましょう。ただし、無償というわけにはいきません」

私は領主として、現実的な側面を付け加えることを忘れなかった。感情だけで国は動かせない。善意は、持続可能な関係性の上に築かれてこそ意味がある。

「我がヴァイスランドとゴードン男爵領との間で、正式な友好不可侵条約を締結していただきます。そして将来的に両領間で交易を行う際には、我が国の商人に最恵待遇を与えること。最後に今回の支援に際し、ゴードン領が有する良質な木材を、我々に提供していただく。これが私の条件です」

私の提示した条件に、ダグラス殿は一瞬きょとんとした顔をした。もっと厳しい見返りを要求されるとでも思っていたのだろう。滅亡の危機にある領地を救う対価としては、あまりにも寛大なものだったに違いない。

「……よろしいので、しょうか。それだけの条件で、我らを……」

「ええ。私たちは隣人から不当に搾取しようとは考えていません。共に手を取り共に栄える。それが私の目指す国のあり方ですから」

私は穏やかに微笑んだ。その笑みが彼の最後の緊張を解きほぐしたようだった。
ダグラス殿は再びその場に深く膝をついた。今度は感謝と、そして絶対的な敬意に満ちた礼だった。

「エリアーナ様……!あなたのその御心、我が主君ゴードン男爵も必ずや理解し感謝することでしょう。いえ私個人として、あなたという方に心から……感謝と忠誠を捧げます!」

「大げさですよ、ダグラス殿。さあ、まずはゆっくり休んでください。あなたの部下の方々にも、食事と寝床を用意させましょう」

私はグレゴール隊長に目配せし、ゴードン騎士団を砦の中へ招き入れるよう指示した。
彼らは久しぶりの温かい食事と安全な寝床に、涙を流して感謝していた。ヴァイス麦のパンと温かいスープが、冷え切った彼らの心と体を優しく溶かしていくようだった。

その夜、私は砦の作戦司令室で、グレゴール隊長、ガンツ、そしてダグラス殿を交えて今後の具体的な計画を練っていた。

「まずはヴァイス麦を積めるだけシルヴァヌス号でこの砦まで運び、そこから馬車でゴードン領へ輸送します。当面の食料はこれで凌げるはずです」

ガンツが商人らしい手際の良さで輸送計画を立てていく。

「問題は魔物ですな」
グレゴール隊長が地図上のゴードン領を指差しながら言った。
「ダグラス殿の話では、森の魔物が組織的な動きを見せているとのこと。これは単なる凶暴化ではないかもしれません。背後に何かを操る存在がいる可能性も考えられます」

「我々もそう考えております」
ダグラス殿が険しい表情で頷いた。
「これまでの魔物は、それぞれが縄張りの中で散発的に行動するだけでした。しかし今の奴らは、まるで軍隊のように統率が取れています。ゴブリンの群れが陽動をかけ、その隙にオークが村の防壁を破るといった連携まで見せるのです」

「……それは厄介ですね。私が直接ゴードン領へ赴き、この目で確かめる必要がありそうです」

私の言葉に、その場にいた全員が驚きの表情を浮かべた。

「エリアーナ様!?危険すぎます!あなた様が御自ら前線に出るなど……!」
グレゴール隊長が血相を変えて反対する。

「いいえ。これはヴァイスランドの安全保障にも関わる問題です。隣国が魔物の巣窟と化せば、いずれその脅威は我が国にも及びます。それに凶作と魔物の凶暴化。その二つが同時に起きているというのも気になります。原因を根本から断たなければ、いくら食料を支援してもいたちごっこになるだけでしょう」

私の決意の固い瞳を見て、誰もそれ以上反対の言葉を口にすることはできなかった。

「……承知いたしました。ならばこのグレゴール、命に代えてもエリアーナ様をお守りいたします。防衛隊の第一中隊を、護衛として同行させます」

「私もお供します」
と、作戦室の入り口に控えていたボリンとマーサが声を揃えて言った。いつの間にか彼らも集まっていたようだ。
「あんたが行くってんなら、俺たちの技術も必要になるかもしれねえ。現地の武具の修理や、新しい道具作りは任せてくれ」とボリン。
「私も負傷者の手当てや、衣服の補修などでお役に立てるはずですわ」とマーサ。

彼らの申し出に私は心強く思いながらも、首を横に振った。

「ありがとう、二人とも。でもあなたたちにはヴァイスランドでやるべき仕事があります。留守の間、この国を頼みます」

私の言葉に二人は少し残念そうな顔をしたが、すぐにその重要な役割を理解し力強く頷いた。

翌朝、私たちはゴードン男爵領へと出発した。
メンバーは私とシラス、グレゴール隊長率いる防衛隊の精鋭二十名、そして道案内役のダグラス殿とその部下たち。ガンツは後方支援の責任者として、食料輸送隊を率いて後からついてくる手筈だ。

シルヴァヌス号で南の砦まで移動し、そこからは馬での行軍となる。
ヴァイスランドの国境を越え、ゴードン男爵領へと足を踏み入れた瞬間、私は空気の違いに気づいた。ヴァイスランドの澄み切った清浄な空気とは違い、どこかよどんだ生命力の希薄な空気が漂っている。

『主よ、この土地は弱っている。大地そのものが悲鳴を上げているようだ』
シラスがテレパシーで私にだけ告げる。

「ええ、分かるわ。まるで病にかかっているみたいね……」

道を進むにつれてその印象はさらに強くなっていった。
道端の木々は葉を落とし、枯れ枝ばかりが目立つ。畑は干上がり、ひび割れた地面には枯れた作物の残骸が虚しく転がっていた。時折通り過ぎる小さな村は静まり返り、家々の窓は固く閉ざされている。人々の顔には生気がなく、私たちを見る目には恐怖と諦めの色が混じっていた。

「……これが、今の我が領地の姿です」
ダグラス殿が悔しそうに呟いた。彼の故郷が日に日に死んでいく。その様を目の当たりにするのはどれほど辛いことだろうか。

数時間後、私たちはゴードン男爵の居城であるゴードン城へと到着した。
城といってもヴァイスランドに築いた砦よりも小規模で、古びた石造りの館といった方が近い。城壁は所々が崩れ、長年の苦しい財政事情を物語っていた。

城門の前で一人の初老の男性が、数名の家臣だけを連れて私たちを待っていた。彼がこの地の領主ゴードン男爵その人だった。痩せてはいるがその背筋はまっすぐに伸び、領主としての気概を失ってはいないようだった。

「ようこそお越しくださいました、エリアーナ様。ゴードン男爵、アルフレッドにございます。この度の御恩、なんとお礼を申し上げればよいか……」

ゴードン男爵は深々と頭を下げた。私は馬から降り彼に向き直った。

「顔を上げてください、男爵。私は隣人として当然のことをしに来たまでです。まずは詳しいお話を伺いたい。その前にこれを皆さんに」

私は合図をして、護衛の兵士たちに持参したヴァイス麦のパンを配らせた。城から出てきた痩せた兵士や使用人たちは、最初こそ戸惑っていたが、パンの香ばしい匂いに抗えず恐る恐る手を伸ばした。

そして一口食べた瞬間、彼らの顔に驚きと感動の色が広がった。

「うまい……!なんて滋味深いパンなんだ……!」
「体が……内側から温まって力が湧いてくる……!」

その光景を見ていたゴードン男爵の目に涙が浮かんだ。彼がどれほど民の飢えを憂いていたかが伝わってくる。

「さあ、立ち話もなんです。中でお話を伺いましょう」

私たちは城の広間へと通された。調度品は少なく質素だが、隅々まで掃除が行き届いている。ゴードン男爵とその家臣たちの誠実な人柄が窺えた。

席に着くとゴードン男爵が改めて深々と頭を下げた。
「エリアーナ様、この度は誠に……。ダグラスから話は聞きました。我が領の危機にこれほど寛大なご支援を申し出てくださるとは……。このアルフレッド、あなた様への感謝と忠誠をここに誓います」

「堅苦しい挨拶は結構です、男爵。それよりも問題の核心について話しましょう。この土地で一体何が起きているのですか?」

私の問いにゴードン男爵の表情が曇った。彼は重い口を開き、この土地を襲っている異変について詳しく語り始めた。
彼の話はダグラス殿から聞いたものと概ね同じだったが、より詳細な情報が含まれていた。

「凶作が始まったのはおよそ半年前。それまでは貧しいながらも、なんとか民が食べていけるだけの収穫はございました。しかしある日を境に、まるで大地から生命力が吸い取られるかのように作物が育たなくなったのです。雨も降らず川の水位も下がる一方……」

「魔物が凶暴化したのもほぼ同時期です。特に領地の中心部にある『嘆きの森』。その奥深くにある古い遺跡の周辺で、魔物の活動が活発化しているとの報告が相次いでおります。しかし今の我々の兵力では、森の奥深くまで調査隊を送ることさえままならない状況でして……」

嘆きの森の古い遺跡。その言葉が私の心に引っかかった。
私は静かに目を閉じ、創成魔法をごく微弱に発動させた。私の意識が城の床を伝い大地へと広がっていく。そしてこのゴードン領全体の、魔力の流れを読み取ろうと試みた。

するとすぐに異変に気づいた。
この土地の魔力は、まるで巨大な渦の中心に吸い込まれるように一点へと向かって流れていた。その流れは不自然で明らかに何者かの手によって歪められている。そしてその渦の中心にあるのは、まさしくゴードン男爵が口にした「嘆きの森」の古い遺跡だった。

「……なるほど。原因は分かりました」
私は目を開け静かに告げた。その場の全員が私の言葉に注目する。

「この土地の生命力が失われ、魔物が凶暴化しているのは全てその古い遺跡が原因です。遺跡の奥で何者かが、この土地の魔力を強制的に吸い上げているのです。大地は魔力を奪われて痩せ細り、魔物はその影響で正気を失い凶暴化している。全ては繋がっています」

私の説明にゴードン男爵もダグラス殿も息を呑んだ。彼らにとってはオカルトめいた話に聞こえるかもしれない。しかし私には確信があった。

「その『何者か』の目的が何であれ、それを止めない限りこの土地が甦ることはありません。男爵、私にその遺跡の調査を許可していただけますか?」

「も、もちろんです!しかし危険すぎます!エリアーナ様、あなた様をそのような場所に……」

「案ずることはありません。私にはこの最強の相棒がついていますから」

私は足元に控えていたシラスの頭を撫でた。彼は低い唸り声を上げ黄金の瞳を鋭く光らせた。その瞳はすでに森の奥深くを見据えているようだった。

こうして私たちはゴードン領を蝕む異変の元凶を断つべく、問題の「嘆きの森」へと向かうことになった。ヴァイスランド防衛隊にとってはこれが初めての実戦となる。
私はグレゴール隊長に指示を出し部隊を再編成させた。最新装備に身を包んだ彼らの顔には緊張と、そしてそれを上回る武者震いのような高揚感が浮かんでいた。
彼らは自分たちの力がこの危機に瀕した隣人を救うためのものであることを、誇りに感じているようだった。

私たちはゴードン男爵に見送られ城を出発した。目指すは全ての元凶が眠る、嘆きの森の心臓部。
森に近づくにつれてよどんだ空気はさらに濃密になり、不気味な静けさが辺りを支配していた。鳥の声一つ聞こえない。生き物の気配が完全に消え失せているのだ。

森の入り口で私たちは馬を降り徒歩で進むことにした。鬱蒼と茂る木々が太陽の光を遮り、昼間だというのに森の中は薄暗い。地面には奇妙な粘菌のようなものが広がり、腐臭に似た微かな匂いが鼻をついた。
進むにつれて魔物のものらしき足跡や、争ったような痕跡が目立つようになってきた。

「全員、警戒を怠るな!いつ敵が出てきてもおかしくないぞ!」
グレゴール隊長が低い声で指示を飛ばす。兵士たちは剣の柄に手をかけ盾を構えながら、慎重に歩を進めていく。

その時だった。
ガサッと前方の茂みが大きく揺れた。
そこから現れたのは、これまでに見たこともないほど巨大なオークの群れだった。その数は三十体以上。通常のオークの倍はあろうかという巨体に、血走った赤い目をしている。その手には巨大な棍棒や錆びついた斧が握られていた。
彼らは私たちを見るなり獣のような咆哮を上げ、一斉に突撃してきた。

「敵襲!隊列を組め!前衛、盾を構えろ!後衛、弓の用意!」
グレゴール隊長の号令が森に響き渡る。
ヴァイスランド防衛隊の兵士たちは慌てることなく、即座に完璧な陣形を組んだ。
最前列の兵士たちがヴァイスランド鋼で作られた大盾を隙間なく並べ、鋼鉄の壁を作り上げる。その後ろで弓兵たちが静かに矢をつがえる。

ドォォン!
突撃してきたオークの棍棒が鋼鉄の壁に叩きつけられ、凄まじい衝撃音を響かせた。しかし兵士たちは一歩も引かない。ヴァイスランド鋼の盾はオークの怪力をものともせず、その攻撃を完全に受け止めていた。

「今だ!放て!」
グレゴール隊長の声と共に後衛から一斉に矢が放たれた。
ヒュン、ヒュンと風を切る音を立てて飛んでいく矢は、オークたちの硬い皮膚をいとも簡単に貫きその巨体を地面に縫い付けていく。悲鳴を上げる暇もなかっただろう。

「前衛、前進!敵を殲滅せよ!」
盾の壁が開きそこから剣を手にした兵士たちが、一斉に躍り出た。
彼らの動きは重い鎧を着ているとは思えないほど素早く、そして洗練されていた。ヴァイスランド鋼の剣が銀色の閃光となってオークの群れに襲いかかる。

ザシュッ!
一人の兵士が振るった剣がオークの棍棒をまるで紙のように両断し、そのままオークの胴体を深々と切り裂いた。オークは信じられないといった顔で自分の体を見下ろし、そのまま崩れ落ちた。
これがヴァイスランドが生み出した最新装備の力。そしてグレゴール隊長の厳しい訓練によって鍛え上げられた、兵士たちの力だった。

戦いはもはや一方的な蹂躙だった。
あれほど脅威に見えたオークの群れが、わずか数分でそのほとんどを切り伏せられていた。残った数体が恐怖に駆られて逃げ出そうとする。

『逃がすか』
その背後から銀色の疾風が駆け抜けた。シラスだ。
彼は逃げるオークに瞬く間に追いつくと、その鋭い牙で喉笛を食い破り力強い前足で地面に叩きつけた。その動きには一切の無駄も慈悲もなかった。森の王者の圧倒的な力だった。

やがて森に静寂が戻った。
辺りには倒れたオークの巨体が転がっているだけだった。ヴァイスランド防衛隊の兵士たちには負傷者は一人もいない。鎧にはわずかな傷がついているだけだった。

「……すごい。これが我々の力……」
一人の若い兵士が自分の手にした剣を見下ろし、呆然と呟いた。
彼らは自分たちが成し遂げた圧倒的な勝利を、まだ信じられないでいるようだった。
しかしその顔にはやがて確かな自信と、故郷を守る者としての誇りが浮かび上がってきた。

「見事だったぞ、諸君!」
グレゴール隊長が誇らしげに彼らを称えた。
「だが油断はするな。本番はこれからだ」

彼の視線は森のさらに奥深く、邪悪な気配が漏れ出してくる古い遺跡へと向けられていた。
私たちは倒れたオークたちを乗り越え、再び歩を進め始めた。

やがて鬱蒼とした木々が開け、苔むした石造りの巨大な建造物が私たちの前にその姿を現した。
目的の古い遺跡だ。入り口は暗く、まるで地の底へと続く洞窟のように不気味に口を開けている。
その入り口から冷たく、そして生命を拒絶するかのような邪悪な魔力が漏れ出してきていた。

私はその圧倒的な負の気配に思わず眉をひそめた。これはただの魔物の巣窟ではない。もっと根源的な悪意のようなものを感じる。
私は遺跡の入り口にゆっくりと近づき、その古びた石の扉にそっと手を触れた。
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