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「”雷拳《らいけん》”のガルド……。まさか、あの有名な……」
それまで静かに様子を眺めていた英梨奈《エリナ》さんが、ぽつりと呟いた。
その声には、驚きの色が滲んでいる。
ガルドはそんな彼女の方を向くと、ニヤリと笑った。
「ほう、姐ちゃん、俺のことを知ってるのかい。そりゃあ、光栄だな」
「ええ、ドワーフ族最高の鍛冶師にして、武具の扱いは右に出る者がいないと噂の……。まさか、このような場所でお会いできるとは、思いもしませんでしたわ」
英梨奈《エリナ》さんは少し緊張した面持ちで言った。
どうやら、このガルドというドワーフはその世界ではかなりの有名人らしい。
俺はそんなこととは露知らず、普通に接客してしまっていた。
「がっはっは! そんなに褒めても、何も出やしねえぞ! それに、俺の方こそ驚いたぜ。あんた、”銀閃《ぎんせん》”のエリナだろう?」
今度は、ガルドが驚きの声を上げた。
「その美貌と、見事な剣の腕で、若くしてAランク冒険者にまで上り詰めたっていう、あの」
「……お詳しいですのね」
英梨奈《エリナ》さんは少し照れたように視線を逸らした。
まさか、お互いが互いのことを知っている有名人同士だったとは。
この小さな喫茶店に、とんでもない二人が居合わせてしまったものだ。
俺は少しだけ、冷や汗をかくのを感じた。
「ふん、まあな。俺は一流の使い手が使う武具にしか興味がねえ。だから、腕利きの冒険者の噂は、自然と耳に入ってくるのさ」
ガルドはそう言うと、興味深そうに英梨奈《エリナ》さんの腰の剣に目をやった。
「それが、噂の愛剣か。確かに、見事な業物《わざもの》だ。だが、少し、刃こぼれが目立つな。手入れを怠っているんじゃねえのか?」
「……っ! 申し訳ありません。先日、強力な魔物との戦闘で、少し無理をしてしまいまして」
英梨奈《エリナ》さんは恥ずかしそうに、剣の柄を握りしめた。
ガルドはそんな彼女の様子を見て、ふっと鼻で笑う。
「まあ、無理もねえか。どんな名剣だろうと、手入れをしなければただの鉄クズだ。……よし、ケンジの兄ちゃん」
ガルドが、不意に俺の方を向いた。
「なんだい、この店の隅っこでもいい。少し、場所を貸してくれや」
「え? 場所、ですか?」
「おうよ。この姐ちゃんの剣、俺がちょいと直してやる。こんなボロボロの剣を腰に差した美人がいるんじゃ、飯も不味くなるってもんだ」
そう言うと、ガルドは背負っていた巨大なハンマーを、軽々と肩に担ぎ直した。
とんでもないことを言い出す男だ。
ここは、鍛冶屋ではなく喫茶店なのだが。
俺が断ろうかどうしようかと迷っていると、英梨奈《エリナ》さんが慌てて立ち上がった。
「そ、そんな! ガルド様に、わたくしの剣を!? とんでもない! お代をお支払いするあてもございませんのに!」
「いいってことよ。これも、何かの縁だ。それに、俺は、美しいもんが傷ついてるのを見るのが、我慢ならねえ性分でな」
ガルドはそう言うと、英梨ナ《エリナ》さんの返事も待たずに店の隅の方へと歩いて行ってしまった。
そして、手頃なスペースを見つけると、何もない空間から小さな金床《かなとこ》と火鉢を取り出す。
どうやら、彼もアイテムボックスのようなものを持っているらしい。
「おい、姐ちゃん! 剣をこっちに寄越しな!」
ガルドに呼ばれ、英梨奈《エリナ》さんはおろおろとしながら俺の方を見た。
助けを求めるような、困惑したような目だ。
俺は、やれやれと肩をすくめた。
こうなっては、もう好きにさせるしかないだろう。
俺が小さく頷くと、彼女は観念したように自分の剣を鞘から抜き、ガルドに差し出した。
ガルドはその剣を受け取ると、熟練の目つきで刃の隅々までを検分し始める。
そして、火鉢に火を入れると、剣の先端を真っ赤になるまで熱し始めた。
カン、カン、カン!
店内に、リズミカルな金属音が響き渡る。
ガルドが、小気味よいリズムでハンマーを振るっていた。
その姿は、先ほどの粗野な振る舞いが嘘のように真剣で、厳粛ですらあった。
まさに、職人の顔だ。
俺と英梨奈《エリナ》さんは、その見事な手際にただただ見入っていた。
ゴブきちも、カウンターの陰から恐る恐るその様子を窺っている。
ぷるんだけは、相変わらずマイペースに床掃除を続けていた。
数十分後。ガルドは額に汗を浮かべながらも、満足げに息をついた。
「よし、こんなもんだろう」
彼が差し出した剣を見て、英梨奈《エリナ》さんがはっと息をのむ。
あれほど目立っていた刃こぼれは、跡形もなく消え去っていた。
それどころか、購入した時よりも鋭く、美しい輝きを放っているように見える。
「こ……こんな、短時間で……。信じられない……」
「ふん、俺の手にかかれば、こんなもんよ。それだけじゃねえ。お前の剣の癖を見抜いて、ちいとばかしバランスも調整しておいてやったぜ。前より、ずっと扱いやすくなってるはずだ」
「……なんと、お礼を言ったらいいか……」
英梨奈《エリナ》さんは感激した様子で、何度も頭を下げている。
ガルドは照れくさそうに、そっぽを向いた。
「礼なんざ、いらねえよ。それより、腹が減ったぜ。兄ちゃん、さっきの白いやつ、もう一個くれ!」
どうやら、すっかりショートケーキが気に入ったらしい。
俺は、苦笑しながら新しいケーキを用意した。
嵐のような鍛冶作業を終えたガルドは、再びカウンターの席に戻ると夢中でケーキを頬張り始めた。
英梨奈《エリナ》さんも自分の席に戻り、生まれ変わった愛剣をうっとりと眺めている。
いつの間にか、店の中はいつもの穏やかな雰囲気を取り戻していた。
やがて、ガルドは満足げに勘定を済ませると、大きなあくびをした。
「ふあー……。美味いもん食って、良い仕事もした。ちいと、眠くなっちまったな。兄ちゃん、どこか、横になれる場所はねえか?」
図々しいにも、ほどがある。
ここは、宿屋ではないのだが。
しかし、彼の仕事ぶりを見た後では無下に断るのも気が引けた。
俺は、少し考えてから店の奥にあるスタッフルームを指差した。
「あそこの部屋なら、仮眠用のベッドがありますけど…」
「おお、そうかい! そりゃ助かるぜ!」
ガルドは俺の言葉を最後まで聞かずに、ずかずかとスタッフルームに入って行ってしまった。
そして、数秒後には豪快なイビキが聞こえてくる。
本当に、自由な男だ。
俺は、英梨奈《エリナ》さんと顔を見合わせ思わず苦笑してしまった。
「……お騒がせしました」
彼女が、申し訳なさそうに頭を下げる。
「いえ、気にしないでください。面白いものが見れましたから」
俺が言うと、彼女はほっとしたように微笑んだ。
ガルドが眠ってしまったことで、店の中は再び静寂に包まれた。
英梨奈《エリナ》さんは残っていたコーヒーを飲み干すと、静かに立ち上がる。
「わたくしも、そろそろ失礼いたしますわ。今日のお代です」
彼女は、カウンターに銅貨を数枚置いた。
「剣を直していただいたお礼も、含まれております」
「そんな、良かったのに」
「いえ、わたくしの気が済みませんから」
彼女は、きっぱりと言った。
その表情には、Aランク冒険者の誇りが滲んでいる。
「分かりました。ありがたく、頂戴します」
俺が銅貨を受け取ると、彼女は深々と頭を下げた。
「それでは、また寄らせていただきます。この隠れ家は、本当に、わたくしにとって宝物のような場所ですから」
そう言って、彼女は穏やかな笑顔を残して店を去っていった。
カラン、コロン。
ドアベルの音が、静かに響く。
俺はカウンターに置かれた銅貨を眺めながら、今日一日の出来事をぼんやりと思い返していた。
二人目の常連客は、伝説の鍛冶師。
なんだか、この店はどんどん普通ではない場所になっていくような気がする。
まあ、それも悪くないか。
俺は洗い物を始めるために、そっと袖をまくった。
スタッフルームからは、まだ、ガルドの気持ちよさそうなイビキが聞こえてきている。
それまで静かに様子を眺めていた英梨奈《エリナ》さんが、ぽつりと呟いた。
その声には、驚きの色が滲んでいる。
ガルドはそんな彼女の方を向くと、ニヤリと笑った。
「ほう、姐ちゃん、俺のことを知ってるのかい。そりゃあ、光栄だな」
「ええ、ドワーフ族最高の鍛冶師にして、武具の扱いは右に出る者がいないと噂の……。まさか、このような場所でお会いできるとは、思いもしませんでしたわ」
英梨奈《エリナ》さんは少し緊張した面持ちで言った。
どうやら、このガルドというドワーフはその世界ではかなりの有名人らしい。
俺はそんなこととは露知らず、普通に接客してしまっていた。
「がっはっは! そんなに褒めても、何も出やしねえぞ! それに、俺の方こそ驚いたぜ。あんた、”銀閃《ぎんせん》”のエリナだろう?」
今度は、ガルドが驚きの声を上げた。
「その美貌と、見事な剣の腕で、若くしてAランク冒険者にまで上り詰めたっていう、あの」
「……お詳しいですのね」
英梨奈《エリナ》さんは少し照れたように視線を逸らした。
まさか、お互いが互いのことを知っている有名人同士だったとは。
この小さな喫茶店に、とんでもない二人が居合わせてしまったものだ。
俺は少しだけ、冷や汗をかくのを感じた。
「ふん、まあな。俺は一流の使い手が使う武具にしか興味がねえ。だから、腕利きの冒険者の噂は、自然と耳に入ってくるのさ」
ガルドはそう言うと、興味深そうに英梨奈《エリナ》さんの腰の剣に目をやった。
「それが、噂の愛剣か。確かに、見事な業物《わざもの》だ。だが、少し、刃こぼれが目立つな。手入れを怠っているんじゃねえのか?」
「……っ! 申し訳ありません。先日、強力な魔物との戦闘で、少し無理をしてしまいまして」
英梨奈《エリナ》さんは恥ずかしそうに、剣の柄を握りしめた。
ガルドはそんな彼女の様子を見て、ふっと鼻で笑う。
「まあ、無理もねえか。どんな名剣だろうと、手入れをしなければただの鉄クズだ。……よし、ケンジの兄ちゃん」
ガルドが、不意に俺の方を向いた。
「なんだい、この店の隅っこでもいい。少し、場所を貸してくれや」
「え? 場所、ですか?」
「おうよ。この姐ちゃんの剣、俺がちょいと直してやる。こんなボロボロの剣を腰に差した美人がいるんじゃ、飯も不味くなるってもんだ」
そう言うと、ガルドは背負っていた巨大なハンマーを、軽々と肩に担ぎ直した。
とんでもないことを言い出す男だ。
ここは、鍛冶屋ではなく喫茶店なのだが。
俺が断ろうかどうしようかと迷っていると、英梨奈《エリナ》さんが慌てて立ち上がった。
「そ、そんな! ガルド様に、わたくしの剣を!? とんでもない! お代をお支払いするあてもございませんのに!」
「いいってことよ。これも、何かの縁だ。それに、俺は、美しいもんが傷ついてるのを見るのが、我慢ならねえ性分でな」
ガルドはそう言うと、英梨ナ《エリナ》さんの返事も待たずに店の隅の方へと歩いて行ってしまった。
そして、手頃なスペースを見つけると、何もない空間から小さな金床《かなとこ》と火鉢を取り出す。
どうやら、彼もアイテムボックスのようなものを持っているらしい。
「おい、姐ちゃん! 剣をこっちに寄越しな!」
ガルドに呼ばれ、英梨奈《エリナ》さんはおろおろとしながら俺の方を見た。
助けを求めるような、困惑したような目だ。
俺は、やれやれと肩をすくめた。
こうなっては、もう好きにさせるしかないだろう。
俺が小さく頷くと、彼女は観念したように自分の剣を鞘から抜き、ガルドに差し出した。
ガルドはその剣を受け取ると、熟練の目つきで刃の隅々までを検分し始める。
そして、火鉢に火を入れると、剣の先端を真っ赤になるまで熱し始めた。
カン、カン、カン!
店内に、リズミカルな金属音が響き渡る。
ガルドが、小気味よいリズムでハンマーを振るっていた。
その姿は、先ほどの粗野な振る舞いが嘘のように真剣で、厳粛ですらあった。
まさに、職人の顔だ。
俺と英梨奈《エリナ》さんは、その見事な手際にただただ見入っていた。
ゴブきちも、カウンターの陰から恐る恐るその様子を窺っている。
ぷるんだけは、相変わらずマイペースに床掃除を続けていた。
数十分後。ガルドは額に汗を浮かべながらも、満足げに息をついた。
「よし、こんなもんだろう」
彼が差し出した剣を見て、英梨奈《エリナ》さんがはっと息をのむ。
あれほど目立っていた刃こぼれは、跡形もなく消え去っていた。
それどころか、購入した時よりも鋭く、美しい輝きを放っているように見える。
「こ……こんな、短時間で……。信じられない……」
「ふん、俺の手にかかれば、こんなもんよ。それだけじゃねえ。お前の剣の癖を見抜いて、ちいとばかしバランスも調整しておいてやったぜ。前より、ずっと扱いやすくなってるはずだ」
「……なんと、お礼を言ったらいいか……」
英梨奈《エリナ》さんは感激した様子で、何度も頭を下げている。
ガルドは照れくさそうに、そっぽを向いた。
「礼なんざ、いらねえよ。それより、腹が減ったぜ。兄ちゃん、さっきの白いやつ、もう一個くれ!」
どうやら、すっかりショートケーキが気に入ったらしい。
俺は、苦笑しながら新しいケーキを用意した。
嵐のような鍛冶作業を終えたガルドは、再びカウンターの席に戻ると夢中でケーキを頬張り始めた。
英梨奈《エリナ》さんも自分の席に戻り、生まれ変わった愛剣をうっとりと眺めている。
いつの間にか、店の中はいつもの穏やかな雰囲気を取り戻していた。
やがて、ガルドは満足げに勘定を済ませると、大きなあくびをした。
「ふあー……。美味いもん食って、良い仕事もした。ちいと、眠くなっちまったな。兄ちゃん、どこか、横になれる場所はねえか?」
図々しいにも、ほどがある。
ここは、宿屋ではないのだが。
しかし、彼の仕事ぶりを見た後では無下に断るのも気が引けた。
俺は、少し考えてから店の奥にあるスタッフルームを指差した。
「あそこの部屋なら、仮眠用のベッドがありますけど…」
「おお、そうかい! そりゃ助かるぜ!」
ガルドは俺の言葉を最後まで聞かずに、ずかずかとスタッフルームに入って行ってしまった。
そして、数秒後には豪快なイビキが聞こえてくる。
本当に、自由な男だ。
俺は、英梨奈《エリナ》さんと顔を見合わせ思わず苦笑してしまった。
「……お騒がせしました」
彼女が、申し訳なさそうに頭を下げる。
「いえ、気にしないでください。面白いものが見れましたから」
俺が言うと、彼女はほっとしたように微笑んだ。
ガルドが眠ってしまったことで、店の中は再び静寂に包まれた。
英梨奈《エリナ》さんは残っていたコーヒーを飲み干すと、静かに立ち上がる。
「わたくしも、そろそろ失礼いたしますわ。今日のお代です」
彼女は、カウンターに銅貨を数枚置いた。
「剣を直していただいたお礼も、含まれております」
「そんな、良かったのに」
「いえ、わたくしの気が済みませんから」
彼女は、きっぱりと言った。
その表情には、Aランク冒険者の誇りが滲んでいる。
「分かりました。ありがたく、頂戴します」
俺が銅貨を受け取ると、彼女は深々と頭を下げた。
「それでは、また寄らせていただきます。この隠れ家は、本当に、わたくしにとって宝物のような場所ですから」
そう言って、彼女は穏やかな笑顔を残して店を去っていった。
カラン、コロン。
ドアベルの音が、静かに響く。
俺はカウンターに置かれた銅貨を眺めながら、今日一日の出来事をぼんやりと思い返していた。
二人目の常連客は、伝説の鍛冶師。
なんだか、この店はどんどん普通ではない場所になっていくような気がする。
まあ、それも悪くないか。
俺は洗い物を始めるために、そっと袖をまくった。
スタッフルームからは、まだ、ガルドの気持ちよさそうなイビキが聞こえてきている。
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