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俺はゆっくりと、お湯を注いだ。
サーバーには、琥珀色の液体が溜まっていく。
豆を挽くゴリゴリという音と、コーヒーが落ちる音だけが店内に響いた。
ルナリアはまだ俺の後ろに隠れ、新しい客の青年を警戒しているようだ。
彼女の過去を考えれば、すぐに他人を信用できないのも当然だった。
「お待たせいたしました」
俺は淹れたてのコーヒーを、青年の前に置いた。
湯気と共に豊かな香りが立ち上り、青年はほうっと息を吐く。
「すごい、いい香りですね。こんな森の奥で、本格的なコーヒーが飲めるとは」
「どうぞ、ごゆっくり」
俺はそう言って、カウンターに戻った。
青年はカップを手に取ると、まず香りをじっくりと楽しむ。
そしてゆっくりと一口、それを口に含んだ。
その瞬間、彼の目が見開かれる。
「こ、これは!?」
驚きの声と同時に、彼の体から淡い光が溢れ出した。
エリナさんやガルドと、同じ反応である。
どうやら俺のコーヒーの力は、誰にでも平等に効果があるらしい。
「なんだ、体の疲れがすーっと抜けていく。それに魔力が、回復するようだ」
青年は自分の両手を見つめて、信じられないという顔をしていた。
その気持ちは、よく分かる。
ただのコーヒーを飲んだだけで、伝説級の回復薬と同じ効果なのだから。
「あの、店主さん。このコーヒーは、一体」
青年が、興奮した様子で俺に尋ねてくる。
俺は、いつものように微笑んで答えた。
「ただの、自家焙煎コーヒーですよ」
「ただのコーヒーな訳ないでしょう。こんな、奇跡のような飲み物が」
彼はまだ納得がいかない様子だったが、俺が話す気がないと察したらしい。
彼は深く息をつくと、もう一口コーヒーを飲む。
「美味い、こんなに美味いコーヒーは初めてだ」
その言葉が、俺には素直に嬉しかった。
どんな特殊な効果よりも、その一言が最高の褒め言葉だ。
青年はしばらくの間、黙ってコーヒーを味わっていた。
その表情は、店に来た時よりもずっと穏やかだ。
やがてカップを置き、彼は改めて俺に向き直った。
「自己紹介が遅れました。俺は、リオと言います。駆け出しの、しがない冒険者です」
「俺はケンジです。この店の、マスターをしています」
「ケンジさん、ですね。実は俺、この森で薬草を探していたんです。師匠に頼まれて、少し珍しいものを」
リオと名乗った青年は、ぽつりぽつりと自分のことを話し始めた。
彼は、ある街で有名な錬金術師の弟子らしい。
今回は師匠の薬の材料になる、特殊な薬草を求めて森に入ったという。
しかし森は彼の想像以上に広く、目的の薬草を見つけられないまま迷ったそうだ。
「もう三日も、森をさまよっていました。食料も尽きかけて、本当にどうしようかと」
彼はそう言って、力なく笑った。
その顔には、疲労の色が濃い。
コーヒーの効果で体力は回復したが、心の疲れはまだ残っているのだろう。
俺は、黙って彼の話を聞いていた。
ルナラリーアもいつの間にか、俺の隣で話に耳を傾けている。
「そんな時に、このお店の明かりを見つけました。まるで、砂漠で見つけたオアシスのようでしたよ」
リオは、心からほっとしたように言った。
「このコーヒーのおかげで、体力も回復しました。本当に、ありがとうございます」
彼は、深く頭を下げた。
その真面目な態度に、俺は好感を持った。
「いえ、どういたしまして。ところで探している薬草は、どんなものなんですか」
俺が尋ねると、リオは懐から古い羊皮紙を取り出した。
そこには、目的の薬草の精密な絵が描かれている。
「これです、月光草という薬草です。月の光を浴びて、銀色に輝くという特徴があります」
俺は、その絵を覗き込んだ。
そこに描かれていたのは、七枚の葉を持つ小さな草だった。
その葉の形には、見覚えがある。
確かこのダンジョンのどこかに、生えていたはずだ。
『マスター、その薬草なら第二階層にありますよ』
頭の中に、コアの声が響いた。
第二階層か、そういえばルナリアを癒やした時に道が開いたのだった。
俺はまだ、足を踏み入れたことがない。
「その薬草、もしかしたらこの近くにあるかもしれません」
俺がそう言うと、リオの顔がぱっと輝いた。
「ほ、本当ですか!?」
「ええ、もしよろしければ案内しましょうか」
俺の提案に、リオは一瞬戸惑ったような顔をした。
見ず知らずの俺を、簡単に信用していいものか迷っているのだろう。
駆け出しとはいえ冒険者として、基本的な警戒心はあるようだ。
「いいんですか、俺はまだ代金も支払っていません」
「代金は、後で結構ですよ。それに困っている人を、見過ごせない性分でしてね」
俺がにっこり笑うと、リオはしばらく考え込んでいた。
やがて意を決したように、顔を上げる。
「分かりました、ケンジさんのご厚意に甘えます。このご恩は、決して忘れません」
「大げさですよ。じゃあ少し準備をするので、待っていてください」
俺はそう言って、カウンターの中に戻った。
ルナリアが、心配そうな顔で俺を見上げている。
「あの、ケンジさん。大丈夫なのですか、あの人は本当に信用できるのでしょうか」
彼女の不安も、もっともだ。
人間不信の彼女からすれば、初対面の人間をダンジョンの奥に案内するなど信じられないだろう。
俺は、彼女の頭を優しく撫でた。
「大丈夫だよ、俺には分かる。彼は、悪い人間じゃない」
それに、ここは俺のダンジョンだ。
万が一のことがあっても、俺が負けることは絶対にない。
マスターである俺は、この空間で絶対的な支配者なのだから。
『その通りです、マスター。マスターに逆らう者には、私がぎったんぎったんにします』
コアが、物騒なことを言っている。
まあ彼女が言うと、あまり怖くはないが。
俺はランタンと、念のために短い杖を準備した。
そして店の奥にある、今まで開けていない扉の前に立つ。
この扉が、第二階層へと続く入り口だ。
「さあ、行きましょうかリオさん」
俺が声をかけると、リオはごくりと唾を飲み込んで頷いた。
俺は、ゆっくりとその重い扉を開ける。
キィという古い音と共に、ひんやりとした空気が流れ出してきた。
扉の向こうには地下へと続く、石造りの階段が暗闇に伸びていた。
「すごい、このお店の地下にこんな場所が」
リオが、感嘆の声を漏らす。
「足元に、気をつけてくださいね」
俺はランタンの明かりを頼りに、一歩また一歩と階段を下りていった。
リオも、俺に続いて慎重に下りてくる。
ルナリアとゴブきちは、心配そうに入り口から俺たちを見送っていた。
階段は、思ったよりも長く続いていた。
十分ほど、下り続いただろうか。
やがて、目の前がぱっと開けた。
そこに広がっていたのは、俺の想像を遥かに超える光景だった。
そこは、広大な地底湖だった。
天井からは鍾乳石が無数に垂れ下がり、その先端から滴る水が湖面に波紋を描いている。
そして何よりも、天井に星空のように点在する青白い光に目を奪われた。
それは、苔だった。
光苔と呼ばれる、自ら発光する特殊な苔だ。
その幻想的な光が洞窟全体を照らし、湖面に反射してきらきらと輝いている。
「なんて、綺麗な場所なんだ」
リオが、呆然と呟いた。
俺もその美しさに、ただ息をのむ。
ここが、俺のダンジョンの第二階層か。
コアが言っていた「素敵な空間」とは、このことだったらしい。
「ケンジさん、あれを」
リオが、指をさした。
その先を見ると、湖のほとりに一際強く輝いている植物の群生が見えた。
月の光もないこの地下で、自ら銀色の光を放っている。
間違いない、あれがリオの探していた月光草だ。
「ありましたね、どうやら無駄足にはならなかったようです」
俺が言うと、リオは「はい」と力強く頷いた。
その顔には、安堵と喜びの色が浮かんでいる。
俺たちは湖の縁を慎重に歩き、月光草が群生する場所へと向かった。
近くで見ると、その輝きはさらに増して見える。
まるで銀色の炎が、揺らめいているかのようだ。
「すごい、本で見た通りだ。これだけあれば、師匠もきっと喜んでくれる」
リオは、感動した様子で月光草を眺めていた。
そしてすぐにしゃがみ込むと、丁寧に薬草を採り始めた。
根を傷つけないように、一本一本慎重に。
その手つきからは、彼が心から植物を愛していることが伝わってきた。
俺は、彼の作業が終わるのを黙って待っていた。
光苔の、幻想的な光に照らされながら。
この場所なら、喫茶店とはまた違った癒やしの空間が作れるかもしれない。
例えば湖の上に小さなテラスを作り、この景色を眺めながらお茶を飲むのも悪くない。
俺がそんなことを考えていると、不意に背後でざばりと大きな水音がした。
俺とリオは、同時にはっと振り返る。
静かだった湖面が大きく波立ち、その中心から何かがゆっくりと姿を現そうとしていた。
それは、巨大な影だった。
サーバーには、琥珀色の液体が溜まっていく。
豆を挽くゴリゴリという音と、コーヒーが落ちる音だけが店内に響いた。
ルナリアはまだ俺の後ろに隠れ、新しい客の青年を警戒しているようだ。
彼女の過去を考えれば、すぐに他人を信用できないのも当然だった。
「お待たせいたしました」
俺は淹れたてのコーヒーを、青年の前に置いた。
湯気と共に豊かな香りが立ち上り、青年はほうっと息を吐く。
「すごい、いい香りですね。こんな森の奥で、本格的なコーヒーが飲めるとは」
「どうぞ、ごゆっくり」
俺はそう言って、カウンターに戻った。
青年はカップを手に取ると、まず香りをじっくりと楽しむ。
そしてゆっくりと一口、それを口に含んだ。
その瞬間、彼の目が見開かれる。
「こ、これは!?」
驚きの声と同時に、彼の体から淡い光が溢れ出した。
エリナさんやガルドと、同じ反応である。
どうやら俺のコーヒーの力は、誰にでも平等に効果があるらしい。
「なんだ、体の疲れがすーっと抜けていく。それに魔力が、回復するようだ」
青年は自分の両手を見つめて、信じられないという顔をしていた。
その気持ちは、よく分かる。
ただのコーヒーを飲んだだけで、伝説級の回復薬と同じ効果なのだから。
「あの、店主さん。このコーヒーは、一体」
青年が、興奮した様子で俺に尋ねてくる。
俺は、いつものように微笑んで答えた。
「ただの、自家焙煎コーヒーですよ」
「ただのコーヒーな訳ないでしょう。こんな、奇跡のような飲み物が」
彼はまだ納得がいかない様子だったが、俺が話す気がないと察したらしい。
彼は深く息をつくと、もう一口コーヒーを飲む。
「美味い、こんなに美味いコーヒーは初めてだ」
その言葉が、俺には素直に嬉しかった。
どんな特殊な効果よりも、その一言が最高の褒め言葉だ。
青年はしばらくの間、黙ってコーヒーを味わっていた。
その表情は、店に来た時よりもずっと穏やかだ。
やがてカップを置き、彼は改めて俺に向き直った。
「自己紹介が遅れました。俺は、リオと言います。駆け出しの、しがない冒険者です」
「俺はケンジです。この店の、マスターをしています」
「ケンジさん、ですね。実は俺、この森で薬草を探していたんです。師匠に頼まれて、少し珍しいものを」
リオと名乗った青年は、ぽつりぽつりと自分のことを話し始めた。
彼は、ある街で有名な錬金術師の弟子らしい。
今回は師匠の薬の材料になる、特殊な薬草を求めて森に入ったという。
しかし森は彼の想像以上に広く、目的の薬草を見つけられないまま迷ったそうだ。
「もう三日も、森をさまよっていました。食料も尽きかけて、本当にどうしようかと」
彼はそう言って、力なく笑った。
その顔には、疲労の色が濃い。
コーヒーの効果で体力は回復したが、心の疲れはまだ残っているのだろう。
俺は、黙って彼の話を聞いていた。
ルナラリーアもいつの間にか、俺の隣で話に耳を傾けている。
「そんな時に、このお店の明かりを見つけました。まるで、砂漠で見つけたオアシスのようでしたよ」
リオは、心からほっとしたように言った。
「このコーヒーのおかげで、体力も回復しました。本当に、ありがとうございます」
彼は、深く頭を下げた。
その真面目な態度に、俺は好感を持った。
「いえ、どういたしまして。ところで探している薬草は、どんなものなんですか」
俺が尋ねると、リオは懐から古い羊皮紙を取り出した。
そこには、目的の薬草の精密な絵が描かれている。
「これです、月光草という薬草です。月の光を浴びて、銀色に輝くという特徴があります」
俺は、その絵を覗き込んだ。
そこに描かれていたのは、七枚の葉を持つ小さな草だった。
その葉の形には、見覚えがある。
確かこのダンジョンのどこかに、生えていたはずだ。
『マスター、その薬草なら第二階層にありますよ』
頭の中に、コアの声が響いた。
第二階層か、そういえばルナリアを癒やした時に道が開いたのだった。
俺はまだ、足を踏み入れたことがない。
「その薬草、もしかしたらこの近くにあるかもしれません」
俺がそう言うと、リオの顔がぱっと輝いた。
「ほ、本当ですか!?」
「ええ、もしよろしければ案内しましょうか」
俺の提案に、リオは一瞬戸惑ったような顔をした。
見ず知らずの俺を、簡単に信用していいものか迷っているのだろう。
駆け出しとはいえ冒険者として、基本的な警戒心はあるようだ。
「いいんですか、俺はまだ代金も支払っていません」
「代金は、後で結構ですよ。それに困っている人を、見過ごせない性分でしてね」
俺がにっこり笑うと、リオはしばらく考え込んでいた。
やがて意を決したように、顔を上げる。
「分かりました、ケンジさんのご厚意に甘えます。このご恩は、決して忘れません」
「大げさですよ。じゃあ少し準備をするので、待っていてください」
俺はそう言って、カウンターの中に戻った。
ルナリアが、心配そうな顔で俺を見上げている。
「あの、ケンジさん。大丈夫なのですか、あの人は本当に信用できるのでしょうか」
彼女の不安も、もっともだ。
人間不信の彼女からすれば、初対面の人間をダンジョンの奥に案内するなど信じられないだろう。
俺は、彼女の頭を優しく撫でた。
「大丈夫だよ、俺には分かる。彼は、悪い人間じゃない」
それに、ここは俺のダンジョンだ。
万が一のことがあっても、俺が負けることは絶対にない。
マスターである俺は、この空間で絶対的な支配者なのだから。
『その通りです、マスター。マスターに逆らう者には、私がぎったんぎったんにします』
コアが、物騒なことを言っている。
まあ彼女が言うと、あまり怖くはないが。
俺はランタンと、念のために短い杖を準備した。
そして店の奥にある、今まで開けていない扉の前に立つ。
この扉が、第二階層へと続く入り口だ。
「さあ、行きましょうかリオさん」
俺が声をかけると、リオはごくりと唾を飲み込んで頷いた。
俺は、ゆっくりとその重い扉を開ける。
キィという古い音と共に、ひんやりとした空気が流れ出してきた。
扉の向こうには地下へと続く、石造りの階段が暗闇に伸びていた。
「すごい、このお店の地下にこんな場所が」
リオが、感嘆の声を漏らす。
「足元に、気をつけてくださいね」
俺はランタンの明かりを頼りに、一歩また一歩と階段を下りていった。
リオも、俺に続いて慎重に下りてくる。
ルナリアとゴブきちは、心配そうに入り口から俺たちを見送っていた。
階段は、思ったよりも長く続いていた。
十分ほど、下り続いただろうか。
やがて、目の前がぱっと開けた。
そこに広がっていたのは、俺の想像を遥かに超える光景だった。
そこは、広大な地底湖だった。
天井からは鍾乳石が無数に垂れ下がり、その先端から滴る水が湖面に波紋を描いている。
そして何よりも、天井に星空のように点在する青白い光に目を奪われた。
それは、苔だった。
光苔と呼ばれる、自ら発光する特殊な苔だ。
その幻想的な光が洞窟全体を照らし、湖面に反射してきらきらと輝いている。
「なんて、綺麗な場所なんだ」
リオが、呆然と呟いた。
俺もその美しさに、ただ息をのむ。
ここが、俺のダンジョンの第二階層か。
コアが言っていた「素敵な空間」とは、このことだったらしい。
「ケンジさん、あれを」
リオが、指をさした。
その先を見ると、湖のほとりに一際強く輝いている植物の群生が見えた。
月の光もないこの地下で、自ら銀色の光を放っている。
間違いない、あれがリオの探していた月光草だ。
「ありましたね、どうやら無駄足にはならなかったようです」
俺が言うと、リオは「はい」と力強く頷いた。
その顔には、安堵と喜びの色が浮かんでいる。
俺たちは湖の縁を慎重に歩き、月光草が群生する場所へと向かった。
近くで見ると、その輝きはさらに増して見える。
まるで銀色の炎が、揺らめいているかのようだ。
「すごい、本で見た通りだ。これだけあれば、師匠もきっと喜んでくれる」
リオは、感動した様子で月光草を眺めていた。
そしてすぐにしゃがみ込むと、丁寧に薬草を採り始めた。
根を傷つけないように、一本一本慎重に。
その手つきからは、彼が心から植物を愛していることが伝わってきた。
俺は、彼の作業が終わるのを黙って待っていた。
光苔の、幻想的な光に照らされながら。
この場所なら、喫茶店とはまた違った癒やしの空間が作れるかもしれない。
例えば湖の上に小さなテラスを作り、この景色を眺めながらお茶を飲むのも悪くない。
俺がそんなことを考えていると、不意に背後でざばりと大きな水音がした。
俺とリオは、同時にはっと振り返る。
静かだった湖面が大きく波立ち、その中心から何かがゆっくりと姿を現そうとしていた。
それは、巨大な影だった。
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