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巨大な影はゆっくりと、しかし確実にその巨体を水上へと現していく。
光苔の青白い光が、その濡れた鱗をぬらりと照らし出した。
それは、巨大な蛇だった。
いやただの蛇ではなく、その頭部には鹿のような立派な角が生えている。
体長は、十メートルを優に超えているように見えた。
湖の主とでも言うべき、圧倒的な存在感だ。
そいつは血のように赤い目で、俺たち二人をじっとりと睨みつけていた。
「な、なんだあれは」
リオが、震える声で呟いた。
彼は採取した月光草を抱きしめたまま、その場にへたり込んでしまっている。
無理もない、駆け出しの冒険者である彼にとってこの魔物は規格外すぎるだろう。
『マスター、あれはリヴァイアサンの幼体です。なぜ、こんな場所に』
コアが、慌てたような声を上げる。
リヴァイアサンか、確か伝説に登場する海の魔物ではなかったか。
その幼体がなぜ地底湖にいるのかは、分からない。
だが一つだけ、確かなことがある。
こいつは、間違いなく危険だ。
「シャアアアアアッ」
リヴァイアサンの幼体は、甲高い威嚇音を発した。
そして、その巨大な口をかぱりと開く。
鋭い牙が、ずらりと並んでいるのが見えた。
狙いは、明らかに俺たちだ。
この縄張りを荒らした、侵入者だと認識しているのだろう。
「ケ、ケンジさん。逃げましょう」
リオが、悲鳴のような声を上げる。
だが、もう遅い。
リヴァイアサンは鎌首をもたげると、矢のような速さでこちらに襲いかかってきた。
その動きは、巨体に似合わず恐ろしく素早い。
「くっ」
俺は咄嗟に、リオの体を突き飛ばした。
そして自分も、地面を転がるようにして攻撃をギリギリで回避する。
ドゴォン、とてつもないパワーだ。
俺がさっきまで立っていた場所に、リヴァイアサンの頭部が叩きつけられ岩が砕け散った。
まともに食らえば、一撃で終わりだろう。
「ケンジさん」
リオが、俺の名前を叫ぶ。
俺はすぐに体勢を立て直し、腰に差していた短い杖を構えた。
これは護身用に、創造しておいたものだ。
特別な魔力は、何も込めていない。
ただの、頑丈な樫の木の杖である。
「シャアアア」
リヴァイアサンは一撃目を外したことに苛立ち、さらに激しく攻撃を仕掛けてきた。
巨大な尻尾を、鞭のようにしならせなぎ払ってくる。
俺は、それを杖で受け止めた。
ズシン、と腕に衝撃が走る。
まるで鉄の塊を、ぶつけられたかのように重い。
俺は、数メートル後ろに吹き飛ばされてしまった。
「ぐっ」
なんとか踏みとどまるが、腕がじんじんと痺れている。
これは、まずいな。
戦闘は、専門外だ。
俺は、あくまで喫茶店のマスターなのだから。
『マスター、ダンジョンの権能を使ってください。マスターなら、あんな魔物一撃ですよ』
コアが、焦ったように叫ぶ。
確かにダンジョンマスターの俺は、この空間で絶対的な力を持っている。
指をぱちんと鳴らすだけで、あのリヴァイアサンを塵にすることも可能だろう。
だが、俺はそれをためらった。
なぜなら目の前のリヴァイアサンは、俺のダンジョンが生んだ魔物ではないからだ。
こいつは元からこの地底湖に棲んでいた、野生の生き物なのだろう。
それを俺がダンジョンの力で、一方的に排除してしまっていいものか。
それは、なんだか違う気がした。
「ケンジさん、危ない」
リオの声で、我に返る。
リヴァイアサンが再び口を開け、何かを吐き出そうとしていた。
まずい、ブレス攻撃か。
俺は咄嗟に、杖を地面に突き立てた。
そして、ダンジョンの創造機能を発動させる。
イメージするのは、強固な壁だ。
俺とリヴァイアサンの間に、土の壁が瞬時に隆起した。
直後、壁に激しい水流が叩きつけられる。
土の壁は数秒で、その勢いに耐えきれず崩壊してしまった。
だがそのおかげで、直撃は避けられた。
「はあ、はあ」
息が、上がる。
やはり、戦闘は疲れる。
喫茶店の仕事の、比ではない。
リヴァイアサンは俺が不思議な力を使ったことに警戒し、少し距離を取ってこちらを窺っている。
その赤い目が、俺の力を探っているようだった。
どうする、やはりダンジョンの力で無力化するしかないか。
俺が覚悟を決めかけた、その時だった。
「ケンジさん、俺に考えがあります」
いつの間にか俺の隣に来ていたリオが、真剣な顔でそう言った。
その手には、採取したばかりの月光草が数本握られている。
「考え?」
「はい、あの魔物はおそらくこの湖の月光草を食べて生きているんです。俺たちが、それを採ったから怒っているんです」
「なるほど、それで?」
「だからこれを、返してやればあるいは」
リオは、そう言うとゆっくりとリヴァイアサンの方へ歩き出した。
「おい、危ない」
俺が止めようとするが、リオは首を横に振った。
「大丈夫です、俺は錬金術師の弟子ですから。魔物の気持ちも、少しは分かります」
彼はそう言うと、リヴァイアサンの目の前まで進み出た。
そしてしゃがみ込むと、月光草をそっと地面に置く。
リヴァイアサンは彼のその行動が理解できず、怪訝な顔で彼を見下ろしていた。
「ごめんな、お前の大事な食べ物を勝手に取って。俺たちに、お前を傷つけるつもりはないんだ。だから、許してくれないか」
リオは、まるで子供に語りかけるように優しく話しかけた。
その声には、不思議な説得力があった。
リヴァイアサンはしばらくの間、じっとリオと月光草を見比べていた。
やがて何かを理解したように、ゆっくりと首を動かす。
そして大きな口で、月光草をぱくりと食べた。
その様子を見て、リオはほっとしたように微笑んだ。
リヴァイアサンは月光草を食べ終えると、俺たちの方をもう一度ちらりと見る。
その赤い目には、さっきまでの敵意はもうなかった。
そして静かに、水の中へとその巨体を沈めていく。
数秒後には湖面は、元の静けさを取り戻していた。
まるで、何もなかったかのように。
「行った、みたいですね」
俺が言うと、リオは大きく息をついた。
「はい、うまくいって良かったです」
彼はその場に、ぺたんと座り込んでしまう。
緊張の糸が、切れたのだろう。
その額には、びっしょりと汗が浮かんでいた。
「すごいじゃないですか、リオさん。あのリヴァイアサンを、手懐けてしまうなんて」
俺が感心して言うと、リオは照れたように頭を掻いた。
「手懐けたなんて、そんな。ただ彼の、言い分を聞いてやっただけですよ。魔物も人間も、同じなんです。ちゃんと向き合えば、分かり合えるんです」
彼のその言葉に、俺は少しだけ考えさせられた。
ダンジョンの力で一方的にねじ伏せようとしていた自分が、少し恥ずかしくなる。
やはり俺は、戦闘には向いていない。
喫茶店のマスターとしてコーヒーを淹れている方が、ずっと性に合っているようだ。
「さてと、薬草はどうするんですか。目的のものは、リヴァイアサンにあげてしまいましたが」
俺が尋ねると、リオはにっこりと笑った。
「大丈夫です、あそこを見てください」
彼が指さした先には、採取した時に落ちてしまった月光草の種が転がっていた。
そしてその種が光苔の光を浴びて、ゆっくりと芽吹き始めているのが見えた。
「月光草は、生命力がとても強いんです。それにこの場所は、魔力に満ちている。きっとすぐに、また群生しますよ。俺は、その時にまた少しだけ分けてもらいに来ます」
彼は、本当に嬉しそうにそう言った。
どうやら今回の件で、彼とあのリヴァイアサンの間に不思議な友情が芽生えたのかもしれない。
俺たちはしばらくその場に座り込み、体力を回復させた。
幻想的な光苔の光が、疲れた俺たちの体を優しく包み込んでくれるようだ。
やがて立ち上がった俺たちは、地上へと戻ることにした。
もうこの場所に、危険はないだろう。
「ケンジさん、本当にありがとうございました」
店の入り口まで戻ると、リオは改めて深々と頭を下げた。
「いえ、俺もいいものが見れましたから」
「このご恩は、一生忘れません。俺、必ずもっと立派な錬金術師になってケンジさんに恩返しをします」
「ははは、楽しみに待ってますよ」
俺が笑って言うと、彼は少し名残惜しそうに店の中を見回した。
「あの、ケンジさん。またここに来ても、いいですか。もちろん、今度はちゃんとお客さんとして」
「もちろんです、いつでも歓迎しますよ」
その言葉に、リオはぱあっと顔を輝かせた。
「本当ですか、やった。それじゃあ、また必ず来ます」
彼はそう言うと元気よく手を振り、森の中へと帰っていった。
その足取りはここに来た時とは比べ物にならないほど、軽く力強いものだった。
「行っちゃいましたね」
俺の後ろに隠れていたルナリアが、ぽつりと呟いた。
どうやらリオが帰って、ほっとしているようだ。
俺は、そんな彼女の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「さあ、俺たちもそろそろ休もうか。今日は、本当に疲れたからな」
俺の言葉に、ルナリアとゴブきちはこくりと頷いた。
俺の、喫茶店ダンジョンでの一日がまた終わろうとしていた。
なんだか、毎日新しい出会いと出来事があって退屈しないな。
光苔の青白い光が、その濡れた鱗をぬらりと照らし出した。
それは、巨大な蛇だった。
いやただの蛇ではなく、その頭部には鹿のような立派な角が生えている。
体長は、十メートルを優に超えているように見えた。
湖の主とでも言うべき、圧倒的な存在感だ。
そいつは血のように赤い目で、俺たち二人をじっとりと睨みつけていた。
「な、なんだあれは」
リオが、震える声で呟いた。
彼は採取した月光草を抱きしめたまま、その場にへたり込んでしまっている。
無理もない、駆け出しの冒険者である彼にとってこの魔物は規格外すぎるだろう。
『マスター、あれはリヴァイアサンの幼体です。なぜ、こんな場所に』
コアが、慌てたような声を上げる。
リヴァイアサンか、確か伝説に登場する海の魔物ではなかったか。
その幼体がなぜ地底湖にいるのかは、分からない。
だが一つだけ、確かなことがある。
こいつは、間違いなく危険だ。
「シャアアアアアッ」
リヴァイアサンの幼体は、甲高い威嚇音を発した。
そして、その巨大な口をかぱりと開く。
鋭い牙が、ずらりと並んでいるのが見えた。
狙いは、明らかに俺たちだ。
この縄張りを荒らした、侵入者だと認識しているのだろう。
「ケ、ケンジさん。逃げましょう」
リオが、悲鳴のような声を上げる。
だが、もう遅い。
リヴァイアサンは鎌首をもたげると、矢のような速さでこちらに襲いかかってきた。
その動きは、巨体に似合わず恐ろしく素早い。
「くっ」
俺は咄嗟に、リオの体を突き飛ばした。
そして自分も、地面を転がるようにして攻撃をギリギリで回避する。
ドゴォン、とてつもないパワーだ。
俺がさっきまで立っていた場所に、リヴァイアサンの頭部が叩きつけられ岩が砕け散った。
まともに食らえば、一撃で終わりだろう。
「ケンジさん」
リオが、俺の名前を叫ぶ。
俺はすぐに体勢を立て直し、腰に差していた短い杖を構えた。
これは護身用に、創造しておいたものだ。
特別な魔力は、何も込めていない。
ただの、頑丈な樫の木の杖である。
「シャアアア」
リヴァイアサンは一撃目を外したことに苛立ち、さらに激しく攻撃を仕掛けてきた。
巨大な尻尾を、鞭のようにしならせなぎ払ってくる。
俺は、それを杖で受け止めた。
ズシン、と腕に衝撃が走る。
まるで鉄の塊を、ぶつけられたかのように重い。
俺は、数メートル後ろに吹き飛ばされてしまった。
「ぐっ」
なんとか踏みとどまるが、腕がじんじんと痺れている。
これは、まずいな。
戦闘は、専門外だ。
俺は、あくまで喫茶店のマスターなのだから。
『マスター、ダンジョンの権能を使ってください。マスターなら、あんな魔物一撃ですよ』
コアが、焦ったように叫ぶ。
確かにダンジョンマスターの俺は、この空間で絶対的な力を持っている。
指をぱちんと鳴らすだけで、あのリヴァイアサンを塵にすることも可能だろう。
だが、俺はそれをためらった。
なぜなら目の前のリヴァイアサンは、俺のダンジョンが生んだ魔物ではないからだ。
こいつは元からこの地底湖に棲んでいた、野生の生き物なのだろう。
それを俺がダンジョンの力で、一方的に排除してしまっていいものか。
それは、なんだか違う気がした。
「ケンジさん、危ない」
リオの声で、我に返る。
リヴァイアサンが再び口を開け、何かを吐き出そうとしていた。
まずい、ブレス攻撃か。
俺は咄嗟に、杖を地面に突き立てた。
そして、ダンジョンの創造機能を発動させる。
イメージするのは、強固な壁だ。
俺とリヴァイアサンの間に、土の壁が瞬時に隆起した。
直後、壁に激しい水流が叩きつけられる。
土の壁は数秒で、その勢いに耐えきれず崩壊してしまった。
だがそのおかげで、直撃は避けられた。
「はあ、はあ」
息が、上がる。
やはり、戦闘は疲れる。
喫茶店の仕事の、比ではない。
リヴァイアサンは俺が不思議な力を使ったことに警戒し、少し距離を取ってこちらを窺っている。
その赤い目が、俺の力を探っているようだった。
どうする、やはりダンジョンの力で無力化するしかないか。
俺が覚悟を決めかけた、その時だった。
「ケンジさん、俺に考えがあります」
いつの間にか俺の隣に来ていたリオが、真剣な顔でそう言った。
その手には、採取したばかりの月光草が数本握られている。
「考え?」
「はい、あの魔物はおそらくこの湖の月光草を食べて生きているんです。俺たちが、それを採ったから怒っているんです」
「なるほど、それで?」
「だからこれを、返してやればあるいは」
リオは、そう言うとゆっくりとリヴァイアサンの方へ歩き出した。
「おい、危ない」
俺が止めようとするが、リオは首を横に振った。
「大丈夫です、俺は錬金術師の弟子ですから。魔物の気持ちも、少しは分かります」
彼はそう言うと、リヴァイアサンの目の前まで進み出た。
そしてしゃがみ込むと、月光草をそっと地面に置く。
リヴァイアサンは彼のその行動が理解できず、怪訝な顔で彼を見下ろしていた。
「ごめんな、お前の大事な食べ物を勝手に取って。俺たちに、お前を傷つけるつもりはないんだ。だから、許してくれないか」
リオは、まるで子供に語りかけるように優しく話しかけた。
その声には、不思議な説得力があった。
リヴァイアサンはしばらくの間、じっとリオと月光草を見比べていた。
やがて何かを理解したように、ゆっくりと首を動かす。
そして大きな口で、月光草をぱくりと食べた。
その様子を見て、リオはほっとしたように微笑んだ。
リヴァイアサンは月光草を食べ終えると、俺たちの方をもう一度ちらりと見る。
その赤い目には、さっきまでの敵意はもうなかった。
そして静かに、水の中へとその巨体を沈めていく。
数秒後には湖面は、元の静けさを取り戻していた。
まるで、何もなかったかのように。
「行った、みたいですね」
俺が言うと、リオは大きく息をついた。
「はい、うまくいって良かったです」
彼はその場に、ぺたんと座り込んでしまう。
緊張の糸が、切れたのだろう。
その額には、びっしょりと汗が浮かんでいた。
「すごいじゃないですか、リオさん。あのリヴァイアサンを、手懐けてしまうなんて」
俺が感心して言うと、リオは照れたように頭を掻いた。
「手懐けたなんて、そんな。ただ彼の、言い分を聞いてやっただけですよ。魔物も人間も、同じなんです。ちゃんと向き合えば、分かり合えるんです」
彼のその言葉に、俺は少しだけ考えさせられた。
ダンジョンの力で一方的にねじ伏せようとしていた自分が、少し恥ずかしくなる。
やはり俺は、戦闘には向いていない。
喫茶店のマスターとしてコーヒーを淹れている方が、ずっと性に合っているようだ。
「さてと、薬草はどうするんですか。目的のものは、リヴァイアサンにあげてしまいましたが」
俺が尋ねると、リオはにっこりと笑った。
「大丈夫です、あそこを見てください」
彼が指さした先には、採取した時に落ちてしまった月光草の種が転がっていた。
そしてその種が光苔の光を浴びて、ゆっくりと芽吹き始めているのが見えた。
「月光草は、生命力がとても強いんです。それにこの場所は、魔力に満ちている。きっとすぐに、また群生しますよ。俺は、その時にまた少しだけ分けてもらいに来ます」
彼は、本当に嬉しそうにそう言った。
どうやら今回の件で、彼とあのリヴァイアサンの間に不思議な友情が芽生えたのかもしれない。
俺たちはしばらくその場に座り込み、体力を回復させた。
幻想的な光苔の光が、疲れた俺たちの体を優しく包み込んでくれるようだ。
やがて立ち上がった俺たちは、地上へと戻ることにした。
もうこの場所に、危険はないだろう。
「ケンジさん、本当にありがとうございました」
店の入り口まで戻ると、リオは改めて深々と頭を下げた。
「いえ、俺もいいものが見れましたから」
「このご恩は、一生忘れません。俺、必ずもっと立派な錬金術師になってケンジさんに恩返しをします」
「ははは、楽しみに待ってますよ」
俺が笑って言うと、彼は少し名残惜しそうに店の中を見回した。
「あの、ケンジさん。またここに来ても、いいですか。もちろん、今度はちゃんとお客さんとして」
「もちろんです、いつでも歓迎しますよ」
その言葉に、リオはぱあっと顔を輝かせた。
「本当ですか、やった。それじゃあ、また必ず来ます」
彼はそう言うと元気よく手を振り、森の中へと帰っていった。
その足取りはここに来た時とは比べ物にならないほど、軽く力強いものだった。
「行っちゃいましたね」
俺の後ろに隠れていたルナリアが、ぽつりと呟いた。
どうやらリオが帰って、ほっとしているようだ。
俺は、そんな彼女の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「さあ、俺たちもそろそろ休もうか。今日は、本当に疲れたからな」
俺の言葉に、ルナリアとゴブきちはこくりと頷いた。
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