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第40話
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早速、子どもたちはリーザさんのパン屋さんへ走り、事情を話してお願いしてくれたようでございます。
しばらくして戻ってきた彼らの手には、手のひらサイズの、生成りの麻や柔らかな木綿で縫われた、素朴ながらも温かみのある小袋がいくつも握られておりました。
袋の口には、細いリボンや麻紐が通してあり、子どもたちが摘んできた小さな押し花で飾られたものもございましたわ。
リーザさんの優しいお心遣いが、そこかしこに感じられるようでございます。
「わあ、可愛い袋! リーザお姉ちゃん、ありがとうだって!」
「これなら、ハーブの香りも、もっと素敵になるね!」
わたくしの「静寂の香り亭」は、いつの間にか、ささやかな「香りの工房」のような賑わいを見せておりました。
子どもたちは、それぞれの想いを込めて、慎重にハーブを小袋へと詰めていきます。
その表情は真剣で、けれどどこか楽しそうで、見ているわたくしまで心が温かくなるようでした。
「極上調合」のスキルは、このような時、わたくしが直接手を下さずとも、その場の空気を調和させ、子どもたちの純粋な想いがハーブの力と結びつくのを、そっと後押ししてくれているのかもしれません。
やがて、三種類の、心のこもった「香りの小袋」が完成いたしました。
それぞれが、子どもたちの個性と、贈る相手への優しい気持ちを映した、世界に一つだけの香りでございます。
「皆さま、本当に素晴らしい贈り物ができましたわね。きっと、受け取られた方々は、この香りに込められた皆さまの温かいお心遣いに、深く感動されることでしょう」
「ドキドキするね……喜んでくれるといいな……」
わたくしと子どもたちは、完成した香りの小袋を手に、まずハンス老人の畑へと向かいました。
畑の隅で、気難しそうに鍬を振るっていたハンス老人でしたが、ミレーヌちゃんがおずおずと小袋を差し出し、拙い言葉で説明するのを聞くと、その皺深い顔に、一瞬、驚きと戸惑いの色が浮かびましたわ。
けれど、小袋から漂う穏やかなカモミールとリンデンの香りをそっと嗅ぐと、その表情がふっと和らぎ、かすかに口元が綻んだように見えましたの。
「……ふん。まあ……悪くねぇ香りだ。……ありがとよ、嬢ちゃん」
ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、その声には確かな温かみが感じられました。
ハンス老人は、その香りの小袋を、大切そうに作業着の胸ポケットへと仕舞い込みましたわ。
次に訪れたアンナ老婆の家では、ニコラくんが元気よく、窓辺に置くための明るい香りの小袋を手渡しました。
足を痛めて以来、笑顔が少なくなっていたアンナ老婆でしたが、レモンバーベナとオレンジピールの爽やかな香りに包まれると、その顔にぱあっと明るい表情が戻り、「まあ、なんて良い香り! これなら、部屋にいてもお日様の下にいるみたいだねぇ!」と、久しぶりに大きな声で笑っておられました。
最後に訪れたのは、物知りなイザベルお婆さまの家でございます。
トーマくんが、少し緊張しながらも、ラベンダーと薔薇の香りの小袋を差し出しますと、イザベルお婆さまは優しく微笑み、その香りを深く吸い込みました。
「……ああ……これは……懐かしい……まるで、遠い昔に母が歌ってくれた子守唄のような……そんな、安心する香りじゃわい……。ありがとう、トーマ坊や。わしゃ、今夜は良い夢が見られそうじゃ」
イザベルお婆さまは、そう言ってトーマくんの頭を優しく撫で、その目にはうっすらと涙が浮かんでいるように見えましたわ。
その日、村のあちこちで、子どもたちが届けた小さな「香りの贈り物」が、ささやかな、しかし確かな喜びと慰めをもたらしたようでございます。
夕方、わたくしの小屋へ戻ってきた子どもたちの顔は、心地よい疲労感と、そして何物にも代えがたい満足感とで、晴れ晴れと輝いておりました。
「アナスタシアさま! みんな、すっごく喜んでくれたよ!」
「ハンスじいちゃんも、最後は笑ってくれたんだ!」
「イザベルお婆さま、今夜は良い夢が見られるって!」
「それは本当に良かったですわね、皆さま。あなたたちの優しい気持ちが、香りとなって、皆さまの心に届いたのですね。香りの力とは、このように、人と人との心を繋ぐ、温かい架け橋にもなってくれるのですわ」
わたくしは、子どもたちのその日の働きを心から称え、彼らのためにも特別なハーブティーを淹れました。
カモミールとミルク、そしてほんの少しの蜂蜜を加えた、甘くて優しい“眠りの前の物語”という名の一杯。
それを飲みながら、子どもたちは今日一日の出来事を嬉しそうに語り合い、やがて満足そうな寝息を立て始めました。
その寝顔を見守りながら、わたくしは静かに思います。
この「静寂の香り亭」は、もはやわたくし一人だけの場所ではございません。
子どもたちの学びの場となり、村の人々の心の拠り所となり、そして時には、このような温かい交流が生まれる、創造の泉ともなっている……。
エリアスさまが残してくださった手記の頁をそっとめくりながら、わたくしは、この小さな小屋から広がる香りの輪が、これからも多くの人々の心に、ささやかな灯をともし続けていくことを、静かに願うのでございました。
窓の外では、一番星が、ひときわ美しく輝いておりましたわ。
しばらくして戻ってきた彼らの手には、手のひらサイズの、生成りの麻や柔らかな木綿で縫われた、素朴ながらも温かみのある小袋がいくつも握られておりました。
袋の口には、細いリボンや麻紐が通してあり、子どもたちが摘んできた小さな押し花で飾られたものもございましたわ。
リーザさんの優しいお心遣いが、そこかしこに感じられるようでございます。
「わあ、可愛い袋! リーザお姉ちゃん、ありがとうだって!」
「これなら、ハーブの香りも、もっと素敵になるね!」
わたくしの「静寂の香り亭」は、いつの間にか、ささやかな「香りの工房」のような賑わいを見せておりました。
子どもたちは、それぞれの想いを込めて、慎重にハーブを小袋へと詰めていきます。
その表情は真剣で、けれどどこか楽しそうで、見ているわたくしまで心が温かくなるようでした。
「極上調合」のスキルは、このような時、わたくしが直接手を下さずとも、その場の空気を調和させ、子どもたちの純粋な想いがハーブの力と結びつくのを、そっと後押ししてくれているのかもしれません。
やがて、三種類の、心のこもった「香りの小袋」が完成いたしました。
それぞれが、子どもたちの個性と、贈る相手への優しい気持ちを映した、世界に一つだけの香りでございます。
「皆さま、本当に素晴らしい贈り物ができましたわね。きっと、受け取られた方々は、この香りに込められた皆さまの温かいお心遣いに、深く感動されることでしょう」
「ドキドキするね……喜んでくれるといいな……」
わたくしと子どもたちは、完成した香りの小袋を手に、まずハンス老人の畑へと向かいました。
畑の隅で、気難しそうに鍬を振るっていたハンス老人でしたが、ミレーヌちゃんがおずおずと小袋を差し出し、拙い言葉で説明するのを聞くと、その皺深い顔に、一瞬、驚きと戸惑いの色が浮かびましたわ。
けれど、小袋から漂う穏やかなカモミールとリンデンの香りをそっと嗅ぐと、その表情がふっと和らぎ、かすかに口元が綻んだように見えましたの。
「……ふん。まあ……悪くねぇ香りだ。……ありがとよ、嬢ちゃん」
ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、その声には確かな温かみが感じられました。
ハンス老人は、その香りの小袋を、大切そうに作業着の胸ポケットへと仕舞い込みましたわ。
次に訪れたアンナ老婆の家では、ニコラくんが元気よく、窓辺に置くための明るい香りの小袋を手渡しました。
足を痛めて以来、笑顔が少なくなっていたアンナ老婆でしたが、レモンバーベナとオレンジピールの爽やかな香りに包まれると、その顔にぱあっと明るい表情が戻り、「まあ、なんて良い香り! これなら、部屋にいてもお日様の下にいるみたいだねぇ!」と、久しぶりに大きな声で笑っておられました。
最後に訪れたのは、物知りなイザベルお婆さまの家でございます。
トーマくんが、少し緊張しながらも、ラベンダーと薔薇の香りの小袋を差し出しますと、イザベルお婆さまは優しく微笑み、その香りを深く吸い込みました。
「……ああ……これは……懐かしい……まるで、遠い昔に母が歌ってくれた子守唄のような……そんな、安心する香りじゃわい……。ありがとう、トーマ坊や。わしゃ、今夜は良い夢が見られそうじゃ」
イザベルお婆さまは、そう言ってトーマくんの頭を優しく撫で、その目にはうっすらと涙が浮かんでいるように見えましたわ。
その日、村のあちこちで、子どもたちが届けた小さな「香りの贈り物」が、ささやかな、しかし確かな喜びと慰めをもたらしたようでございます。
夕方、わたくしの小屋へ戻ってきた子どもたちの顔は、心地よい疲労感と、そして何物にも代えがたい満足感とで、晴れ晴れと輝いておりました。
「アナスタシアさま! みんな、すっごく喜んでくれたよ!」
「ハンスじいちゃんも、最後は笑ってくれたんだ!」
「イザベルお婆さま、今夜は良い夢が見られるって!」
「それは本当に良かったですわね、皆さま。あなたたちの優しい気持ちが、香りとなって、皆さまの心に届いたのですね。香りの力とは、このように、人と人との心を繋ぐ、温かい架け橋にもなってくれるのですわ」
わたくしは、子どもたちのその日の働きを心から称え、彼らのためにも特別なハーブティーを淹れました。
カモミールとミルク、そしてほんの少しの蜂蜜を加えた、甘くて優しい“眠りの前の物語”という名の一杯。
それを飲みながら、子どもたちは今日一日の出来事を嬉しそうに語り合い、やがて満足そうな寝息を立て始めました。
その寝顔を見守りながら、わたくしは静かに思います。
この「静寂の香り亭」は、もはやわたくし一人だけの場所ではございません。
子どもたちの学びの場となり、村の人々の心の拠り所となり、そして時には、このような温かい交流が生まれる、創造の泉ともなっている……。
エリアスさまが残してくださった手記の頁をそっとめくりながら、わたくしは、この小さな小屋から広がる香りの輪が、これからも多くの人々の心に、ささやかな灯をともし続けていくことを、静かに願うのでございました。
窓の外では、一番星が、ひときわ美しく輝いておりましたわ。
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