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2階の蓮の部屋に案内するのに蓮は先に階段を上がり、優斗が後を続く。
「どうぞ」
部屋に入ってもらう。蓮の部屋は仕事部屋と奥の寝室に仕切りがある。窓側に仕事机と椅子があり、ドア側にソファーがある。そのソファーに座ってもらう。ソファーの隣に座るのは敷居が高いので蓮は仕事机の椅子を引っ張ってきて向かい合わせに座った。
優斗と2人きりになり、蓮はどぎまぎした。
(本当にカッコいい。こんな素敵な人が本当に自分の運命の番なんだろうか? 向こうはこんな自分を見て間違いだと思ってないかな)
蓮は不安と緊張で優斗を見ることができず下を向いてしまった。
「蓮君」
優斗に呼びかけられ心臓が跳ねた。
「はい」
蓮は優斗を見つめた。優斗がにこっと笑ったので蓮の顔は赤くなる。
「俺は今までアルファばっかりの男子校にいて、T大目指して勉強してて恋愛とは縁遠かったんだ。地元では優秀と言われてたけど、T大に入ったら自分レベルのアルファはゴロゴロいて、もっと優れたアルファもいて自信失ったんだ。何か生きがいが欲しくて色々なことをチャレンジしてみた。ほとんどのことがそれなりのレベルまですぐできるようになるんだけど、トップには立てなくて2番手ポジションで終わっちゃうんだよね。そんな悩みを友達に相談したら、恋愛したらって言われて。恋愛だとお互い1番じゃない? って。合コンとか婚活パーティに誘われて出てみたけどあまり楽しいと思えなかったんだ。3年生になって伊集院美月さんと出会って、お互いに理解しあえたような初めての気持ちを感じたんだ」
(それが沢渡さんの初恋か)
蓮の胸が締め付けられたようになる。
「今までは何をやってもそれなりにできて人生は簡単だと思ってた。でも何も夢中になれなくて自分って空っぽだと思ってた。美月が同じことを考えてて、理解しあえる同志だとお互い思ったんだ。仲間ができて嬉しかった。これが恋愛だと思ったんだ」
優斗は一息ついて蓮を見つめた。
「でも、蓮君は違うんだ。今もそうなんだけど、ずっとドキドキして落ち着かない。昨日も蓮君に会えると思ったら嬉しくて全然眠れなかった。白黒の世界が色づいたというか、生きてて良かったと思うんだ。考え方が同じとか理解し合えるとか関係なく、ただ会えるだけで嬉しいんだ」
優斗の蓮を見つめる眼差しに熱がこもる。蓮は嬉しさのあまり、頭はぼーっとし心臓がばくばくして何を話していいか分からなくなった。
火照って暑い。無意識にシャツの第1ボタンを外し、手でぱたぱたとあおいだ。
「ぐ……」
優斗が変な言葉を発する。
「ごめん、蓮君。絶対怖いことしないと誓うからハグさせてもらっていい?」
「ハグ?! は、はい」
蓮が頷いた途端、優斗の右手が蓮の左腕をとり、優斗の左腕が蓮の腰に回った。
蓮は優斗の胸に顔を埋める。優斗の香りで陶然とした気持ちになる。
「ごめん。今日は顔見て、お話だけして帰ろうと思ったのに、可愛すぎて我慢できない」
蓮の髪に湿った柔らかい感触が降る。
(……キス?)
優斗は蓮の髪に3回キスして蓮から離れた。
お互いに向かい合って座り、深呼吸し合う。
「蓮君が好き。美月とのことで迷惑かけてすまないけど、蓮君と結婚して番にもなりたい。俺、一生懸命頑張って蓮君を幸せにする。それまでちょっとだけ待って」
「僕も沢渡さんが好きだから待ちます」
蓮は幸せで胸がいっぱいになって返事した。
「本当?! 良かった」
優斗は、はーっと息を吐く。
「俺ばっかり好き好き言って、蓮君も俺のこと好きなのか分からなくて心配しちゃった」
蓮は真っ赤になって否定する。
「僕だってちゃんとお付き合いしたいって言いました」
ふふっと優斗は笑う。
「蓮君のことが知りたいな。漫画家さんになるんだって?」
「僕、小さい時から絵を描くのが好きで、お父さんが絵画教室に入れてくれたんです。そこは美大を目指す人も通うような所でデッサンも基礎から学びました。小学生の頃は絵画コンクールにも出展して賞を取ったりもしたので美大に行くのかな、と思ってました。僕、早いうちからオメガって分かってたので、お父さんがのびのび学生生活を送れるように中高一貫の桜華学園に入れてくれたんです。沢渡さん、『さくゆり』って漫画、知ってます?」
「うん、知ってる。うちの大学でも人気あるよ。俺も音ゲーは一時期嵌ってたな」
「『さくゆり』の作者のAzuは桜華の先輩なんです。僕の3歳上で、入学した時に既にあず先輩は商業デビューしてたのでスターでした。あず先輩は今は結婚して番もいるので大丈夫ですが、学生でデビューした時は独身で番もいないのでアシスタントを雇いづらく、漫研の後輩がアシスタントしてました。その1人に絵画教室の先輩がいて僕のことをあず先輩に教えたんです。あず先輩からアシスタントの依頼がありました。スターに直接声をかけられて、僕は舞い上がって漫研に入部し、アシスタントもやりました。あず先輩と一緒に漫画を描いているうちに、漫画の魅力にどんどん嵌っていったのです。漫研の子たちと同人サークルを作って、SNSでイラストを投稿するようになりました。お父さんの担当編集者の木原真希さんとは、その時、SNSで知り合いになりました。木原さんがお父さんの小説の文庫版のイラストに僕を抜擢してくれたんです」
これです、と文庫を見せる。
「上手いね」
優斗は感心して眺める。
「高校卒業する時、大学どうしようか、てなって。僕、番いないからアルファと同じ大学生活送るの、ちょっと怖くて。木原さんがお父さんの小説のコミカライズを企画してくれたんです」
(確かに、こんな可愛い子、怖くて大学にはやれない)
優斗もその意見には激しく同意した。
「そうだね。俺と番になった後、勉強したかったら大学に行ったらいいよ。番になる前は心配だよ」
「お父さんもすぐ大学に行ってなくて、勉強したいことができてから22歳で入学したって言ってました。だから、僕にもやりたいことをやって、大学は学びたくなったら行った方がいいって、漫画家デビューに賛成してくれました。お父さんの10周年記念パーティが10月にあって、そこで僕のコミカライズ発売の発表するんです」
優斗に蓮の今までの作品や、今描いている物を見せた。使っているお絵描きソフトに優斗が興味を持ったので実際に描いて見せたりした。
あっという間の3時間だった。
「蓮、そろそろ時間だよ」
部屋の外から柊里が声をかける。優斗と蓮の視線が絡み合う。
優斗は蓮を軽く抱き「また、来週」と囁いた。
優斗のスマホが誰かに見られたら困るので蓮の電話番号などを登録しないよう、写真も保存しないよう注意を受ける。何かあったら柊里を介して連絡をとることになった。
柊里は優斗を玄関先まで見送り、また戻ってきて蓮に言った。
「明日、バース科の予約日だろ? お父さんも一緒に行くから」
「どうぞ」
部屋に入ってもらう。蓮の部屋は仕事部屋と奥の寝室に仕切りがある。窓側に仕事机と椅子があり、ドア側にソファーがある。そのソファーに座ってもらう。ソファーの隣に座るのは敷居が高いので蓮は仕事机の椅子を引っ張ってきて向かい合わせに座った。
優斗と2人きりになり、蓮はどぎまぎした。
(本当にカッコいい。こんな素敵な人が本当に自分の運命の番なんだろうか? 向こうはこんな自分を見て間違いだと思ってないかな)
蓮は不安と緊張で優斗を見ることができず下を向いてしまった。
「蓮君」
優斗に呼びかけられ心臓が跳ねた。
「はい」
蓮は優斗を見つめた。優斗がにこっと笑ったので蓮の顔は赤くなる。
「俺は今までアルファばっかりの男子校にいて、T大目指して勉強してて恋愛とは縁遠かったんだ。地元では優秀と言われてたけど、T大に入ったら自分レベルのアルファはゴロゴロいて、もっと優れたアルファもいて自信失ったんだ。何か生きがいが欲しくて色々なことをチャレンジしてみた。ほとんどのことがそれなりのレベルまですぐできるようになるんだけど、トップには立てなくて2番手ポジションで終わっちゃうんだよね。そんな悩みを友達に相談したら、恋愛したらって言われて。恋愛だとお互い1番じゃない? って。合コンとか婚活パーティに誘われて出てみたけどあまり楽しいと思えなかったんだ。3年生になって伊集院美月さんと出会って、お互いに理解しあえたような初めての気持ちを感じたんだ」
(それが沢渡さんの初恋か)
蓮の胸が締め付けられたようになる。
「今までは何をやってもそれなりにできて人生は簡単だと思ってた。でも何も夢中になれなくて自分って空っぽだと思ってた。美月が同じことを考えてて、理解しあえる同志だとお互い思ったんだ。仲間ができて嬉しかった。これが恋愛だと思ったんだ」
優斗は一息ついて蓮を見つめた。
「でも、蓮君は違うんだ。今もそうなんだけど、ずっとドキドキして落ち着かない。昨日も蓮君に会えると思ったら嬉しくて全然眠れなかった。白黒の世界が色づいたというか、生きてて良かったと思うんだ。考え方が同じとか理解し合えるとか関係なく、ただ会えるだけで嬉しいんだ」
優斗の蓮を見つめる眼差しに熱がこもる。蓮は嬉しさのあまり、頭はぼーっとし心臓がばくばくして何を話していいか分からなくなった。
火照って暑い。無意識にシャツの第1ボタンを外し、手でぱたぱたとあおいだ。
「ぐ……」
優斗が変な言葉を発する。
「ごめん、蓮君。絶対怖いことしないと誓うからハグさせてもらっていい?」
「ハグ?! は、はい」
蓮が頷いた途端、優斗の右手が蓮の左腕をとり、優斗の左腕が蓮の腰に回った。
蓮は優斗の胸に顔を埋める。優斗の香りで陶然とした気持ちになる。
「ごめん。今日は顔見て、お話だけして帰ろうと思ったのに、可愛すぎて我慢できない」
蓮の髪に湿った柔らかい感触が降る。
(……キス?)
優斗は蓮の髪に3回キスして蓮から離れた。
お互いに向かい合って座り、深呼吸し合う。
「蓮君が好き。美月とのことで迷惑かけてすまないけど、蓮君と結婚して番にもなりたい。俺、一生懸命頑張って蓮君を幸せにする。それまでちょっとだけ待って」
「僕も沢渡さんが好きだから待ちます」
蓮は幸せで胸がいっぱいになって返事した。
「本当?! 良かった」
優斗は、はーっと息を吐く。
「俺ばっかり好き好き言って、蓮君も俺のこと好きなのか分からなくて心配しちゃった」
蓮は真っ赤になって否定する。
「僕だってちゃんとお付き合いしたいって言いました」
ふふっと優斗は笑う。
「蓮君のことが知りたいな。漫画家さんになるんだって?」
「僕、小さい時から絵を描くのが好きで、お父さんが絵画教室に入れてくれたんです。そこは美大を目指す人も通うような所でデッサンも基礎から学びました。小学生の頃は絵画コンクールにも出展して賞を取ったりもしたので美大に行くのかな、と思ってました。僕、早いうちからオメガって分かってたので、お父さんがのびのび学生生活を送れるように中高一貫の桜華学園に入れてくれたんです。沢渡さん、『さくゆり』って漫画、知ってます?」
「うん、知ってる。うちの大学でも人気あるよ。俺も音ゲーは一時期嵌ってたな」
「『さくゆり』の作者のAzuは桜華の先輩なんです。僕の3歳上で、入学した時に既にあず先輩は商業デビューしてたのでスターでした。あず先輩は今は結婚して番もいるので大丈夫ですが、学生でデビューした時は独身で番もいないのでアシスタントを雇いづらく、漫研の後輩がアシスタントしてました。その1人に絵画教室の先輩がいて僕のことをあず先輩に教えたんです。あず先輩からアシスタントの依頼がありました。スターに直接声をかけられて、僕は舞い上がって漫研に入部し、アシスタントもやりました。あず先輩と一緒に漫画を描いているうちに、漫画の魅力にどんどん嵌っていったのです。漫研の子たちと同人サークルを作って、SNSでイラストを投稿するようになりました。お父さんの担当編集者の木原真希さんとは、その時、SNSで知り合いになりました。木原さんがお父さんの小説の文庫版のイラストに僕を抜擢してくれたんです」
これです、と文庫を見せる。
「上手いね」
優斗は感心して眺める。
「高校卒業する時、大学どうしようか、てなって。僕、番いないからアルファと同じ大学生活送るの、ちょっと怖くて。木原さんがお父さんの小説のコミカライズを企画してくれたんです」
(確かに、こんな可愛い子、怖くて大学にはやれない)
優斗もその意見には激しく同意した。
「そうだね。俺と番になった後、勉強したかったら大学に行ったらいいよ。番になる前は心配だよ」
「お父さんもすぐ大学に行ってなくて、勉強したいことができてから22歳で入学したって言ってました。だから、僕にもやりたいことをやって、大学は学びたくなったら行った方がいいって、漫画家デビューに賛成してくれました。お父さんの10周年記念パーティが10月にあって、そこで僕のコミカライズ発売の発表するんです」
優斗に蓮の今までの作品や、今描いている物を見せた。使っているお絵描きソフトに優斗が興味を持ったので実際に描いて見せたりした。
あっという間の3時間だった。
「蓮、そろそろ時間だよ」
部屋の外から柊里が声をかける。優斗と蓮の視線が絡み合う。
優斗は蓮を軽く抱き「また、来週」と囁いた。
優斗のスマホが誰かに見られたら困るので蓮の電話番号などを登録しないよう、写真も保存しないよう注意を受ける。何かあったら柊里を介して連絡をとることになった。
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