83 / 382
第九話
12
しおりを挟む
まさか、あの香奈姉ちゃんが学校をズル休みするなんて思わなかった。
品行方正で真面目な香奈姉ちゃんが、僕のために学校を休むなんて誰が考えるだろう。
しかも香奈姉ちゃんは今、ホントに下着姿で僕の部屋にいる。ちなみに下着の色は薄いピンクだ。
「ねぇ、楓」
「何? 香奈姉ちゃん」
「今日は、私と二人っきりだね」
「そ、そうだね」
ベッドに横になっていた僕は、おそるおそるそう言った。
母は仕事に行って家にはいないし、兄も学校に行った。
だから、今この家にいるのは、僕と香奈姉ちゃんだけだ。
いくら二人っきりだからって、下着姿でいるのはどうかと思う。
香奈姉ちゃんは、子供を見るような優しい目で僕を見て言った。
「安心して、楓。今日は一生懸命、看病するからね」
「いや、その……」
僕は、お礼を言おうとして口を開くが、ハッキリと言うことができず、そのまま口を閉ざしてしまう。
香奈姉ちゃんの行為は純粋に嬉しいし、ありがたいよ。
だけど、学校をズル休みしてまですることなのか。
「何よ。嬉しくないの?」
「嬉しいとか、そういうことじゃなくて……」
「だったら、何なのよ?」
「学校、休んでよかったの?」
「一日くらいなら、別に休んでも問題ないかな。なにより、楓のことが心配だからね。私は、楓のためなら、何でもするつもりだよ」
「何でも…か」
「さすがにエッチなことがしたいとかは、ちょっと厳しいかもだけど……」
香奈姉ちゃんは、顔を赤くしてそう言う。
ちなみに、僕はそこまでは言ってない。
エッチなことって、何をするつもりなんだ?
香奈姉ちゃんは、どこまで想像したんだろう。
「それは絶対にないから安心していいよ。とりあえず、僕は寝るから、香奈姉ちゃんはゆっくりしてていいからね」
「ゆっくりするなら、私は楓の側がいいの」
そう言うと香奈姉ちゃんは、半ば強引にベッドの中に入ってくる。
「ちょっ……⁉︎ 香奈姉ちゃん」
僕は、思わず声をあげたが、時すでに遅し。
香奈姉ちゃんは、しばらく布団をもぞもぞさせ、次の瞬間には僕に抱きついてきた。
「何も心配しなくていいからね。楓のことは、私が責任を持ってみてあげるから──」
「みるって……。逆にぶり返したら大変なんじゃ……」
そのことは、昨日も話したはずなんだけどな。
「楓の風邪なら、ぶり返したって全然平気だよ。だって楓が看病してくれるんでしょ?」
「そういう問題じゃなくて……」
どうやら香奈姉ちゃんは、僕のベッドから出るつもりはないようだ。
それにしたって、下着姿なのは色々とまずいんじゃ。
香奈姉ちゃんは、思い出したかのように言う。
「あ、そうそう。楓のお母さんから伝言なんだけど」
母からの伝言はめずらしいな。
仕事に行くから、香奈姉ちゃんに頼んだんだろうけど。
きっと、『静かに寝てなさい』とか、そういったものだろう。
「母さんから? 何かな?」
僕がそう聞くと、香奈姉ちゃんの顔がだんだんと赤くなっていく。
香奈姉ちゃんは、恥ずかしそうな顔で言った。
「『香奈ちゃんと二人きりだからって、変なことをしちゃダメだよ』だって──」
「変なこと? それって……?」
何のことかわからず、僕は思案げな顔になる。
しかし香奈姉ちゃんには、わかっているんだろう。母が言う『変なこと』という意味が。
わかっていなければ、そんな顔はしないし。
「楓は、余計なことを考えなくていいの。そんなことよりも、はやく風邪を治さないと」
「それは、そうだけど……」
はやく風邪を治さないといけないのはわかるけど、それでも気になってしまうのは何故だろう。
母の伝言だから、余計に気になるのかな。
香奈姉ちゃんは、僕を優しく抱きしめてきて言った。
「楓のお母さんが言う『変なこと』っていうのはね。風邪を引いている状態だとやりにくいことだから、そこまで気にしなくてもいいんだよ。…それに今、私が楓にしてることが変な──」
後の方は、ブツブツと小声で囁くように言っていたので、よく聞こえなかった。
「香奈姉ちゃん? …どうしたの?」
「ううん、何でもないよ。こっちのことだから。…はやく寝ようよ」
香奈姉ちゃんは、そう言って僕の頭を優しく撫でてくる。
「う、うん……」
僕は素直に頷くと、ゆっくりと目を閉じた。
次に起き上がったのは、香奈姉ちゃんが先だった。
時間は、正午。
「もうお昼かぁ~。お昼ご飯作らないと……」
香奈姉ちゃんは、そう言って下着姿のまま僕の部屋を後にする。
まぁ、この家には、僕と香奈姉ちゃん以外、誰もいないし、問題ないだろうと思うから、香奈姉ちゃんの格好については何も言うまい。
だけど、お昼ご飯の準備くらいは、自分でやらないとダメだろう。
そう思った僕は、すぐにベッドから起き上がり、自分の部屋を後にし、そのまま一階にある台所へと向かう。
「ふんふ~ん」
そこには、鼻歌を歌いながらお昼ご飯を作っている香奈姉ちゃんがいた。
しかも、僕の想像どおりの、下着姿にエプロンという格好でだ。
下着を身につけてさえいなければ、まさに裸エプロンになるんだろうな。
何にせよ、少し惜しい気がするのは僕だけだろうか。
「僕も手伝うよ」
「あ、楓。起きてきたの?」
「うん。さすがにお昼だし。何か食べないとって思って」
「今、卵焼きを作ってるから、ちょっと待っててね」
香奈姉ちゃんは、笑顔でそう言うとフライパンをうまく使って卵焼きを仕上げていく。
僕がやろうと思ったことを、香奈姉ちゃんにやられてしまったか。
仕方ない。
卵焼きを作るのは、香奈姉ちゃんに任せよう。
僕は、茶箪笥から大きめのお皿とご飯を盛るための茶碗を取り出した。
「これを使うといいよ」
「ありがとう」
香奈姉ちゃんは、礼を言うとさっそく作った卵焼きをお皿に盛り付ける。
卵焼きもいいけど、それだけじゃ物足りないだろう。
せっかくだから、お吸い物を作ろうかな。
僕は、中くらいの鍋を取り出して、お吸い物を作り出す。
それを見ていた香奈姉ちゃんは、思案げな表情で聞いてきた。
「何を作るつもりなの?」
「うん。…ちょっとね」
僕は、そう言いながらお吸い物を作っている鍋にワカメを入れる。
僕が作っているのは、誰にでも簡単にできるワカメスープだ。
香奈姉ちゃんも、それに気づいたのか声をあげる。
「ひょっとして、楓特製のワカメスープ?」
「いや、普通のワカメスープだよ」
僕は、冷静にそう答えた。
本当なら出汁をとるための工程やら何やら、色々とやる必要があるのだが、簡単に作るために一手間でできる市販の調味料を使わせてもらった。
なにより、僕の体調がよくないため、余計に手間のかかるものは作りたくないのが、率直な感想だ。
「まぁ、ワカメスープなら簡単だよね」
「風邪さえ引いてなければ、もっと凝ったものを作れると思うんだけど……」
僕は、微苦笑する。
まぁ、元気だったら、料理うんぬんよりも普通に学校に行ってるんだろうけど。
「充分だよ。もう……。無理しなくてもいいのに……」
香奈姉ちゃんは、心配そうに僕を見てそう言った。
僕を心配してくれるのは、正直言って嬉しいことだ。
「はやく食べよう。香奈姉ちゃん」
「うん」
僕の言葉に、香奈姉ちゃんは素直に頷く。
香奈姉ちゃんが作ってくれた卵焼きは、とっても美味かった。
僕が作ったワカメスープとは、歴然の差だ。
隠し味に何を使ったんだろうか。
それが一番気になるところだった。
品行方正で真面目な香奈姉ちゃんが、僕のために学校を休むなんて誰が考えるだろう。
しかも香奈姉ちゃんは今、ホントに下着姿で僕の部屋にいる。ちなみに下着の色は薄いピンクだ。
「ねぇ、楓」
「何? 香奈姉ちゃん」
「今日は、私と二人っきりだね」
「そ、そうだね」
ベッドに横になっていた僕は、おそるおそるそう言った。
母は仕事に行って家にはいないし、兄も学校に行った。
だから、今この家にいるのは、僕と香奈姉ちゃんだけだ。
いくら二人っきりだからって、下着姿でいるのはどうかと思う。
香奈姉ちゃんは、子供を見るような優しい目で僕を見て言った。
「安心して、楓。今日は一生懸命、看病するからね」
「いや、その……」
僕は、お礼を言おうとして口を開くが、ハッキリと言うことができず、そのまま口を閉ざしてしまう。
香奈姉ちゃんの行為は純粋に嬉しいし、ありがたいよ。
だけど、学校をズル休みしてまですることなのか。
「何よ。嬉しくないの?」
「嬉しいとか、そういうことじゃなくて……」
「だったら、何なのよ?」
「学校、休んでよかったの?」
「一日くらいなら、別に休んでも問題ないかな。なにより、楓のことが心配だからね。私は、楓のためなら、何でもするつもりだよ」
「何でも…か」
「さすがにエッチなことがしたいとかは、ちょっと厳しいかもだけど……」
香奈姉ちゃんは、顔を赤くしてそう言う。
ちなみに、僕はそこまでは言ってない。
エッチなことって、何をするつもりなんだ?
香奈姉ちゃんは、どこまで想像したんだろう。
「それは絶対にないから安心していいよ。とりあえず、僕は寝るから、香奈姉ちゃんはゆっくりしてていいからね」
「ゆっくりするなら、私は楓の側がいいの」
そう言うと香奈姉ちゃんは、半ば強引にベッドの中に入ってくる。
「ちょっ……⁉︎ 香奈姉ちゃん」
僕は、思わず声をあげたが、時すでに遅し。
香奈姉ちゃんは、しばらく布団をもぞもぞさせ、次の瞬間には僕に抱きついてきた。
「何も心配しなくていいからね。楓のことは、私が責任を持ってみてあげるから──」
「みるって……。逆にぶり返したら大変なんじゃ……」
そのことは、昨日も話したはずなんだけどな。
「楓の風邪なら、ぶり返したって全然平気だよ。だって楓が看病してくれるんでしょ?」
「そういう問題じゃなくて……」
どうやら香奈姉ちゃんは、僕のベッドから出るつもりはないようだ。
それにしたって、下着姿なのは色々とまずいんじゃ。
香奈姉ちゃんは、思い出したかのように言う。
「あ、そうそう。楓のお母さんから伝言なんだけど」
母からの伝言はめずらしいな。
仕事に行くから、香奈姉ちゃんに頼んだんだろうけど。
きっと、『静かに寝てなさい』とか、そういったものだろう。
「母さんから? 何かな?」
僕がそう聞くと、香奈姉ちゃんの顔がだんだんと赤くなっていく。
香奈姉ちゃんは、恥ずかしそうな顔で言った。
「『香奈ちゃんと二人きりだからって、変なことをしちゃダメだよ』だって──」
「変なこと? それって……?」
何のことかわからず、僕は思案げな顔になる。
しかし香奈姉ちゃんには、わかっているんだろう。母が言う『変なこと』という意味が。
わかっていなければ、そんな顔はしないし。
「楓は、余計なことを考えなくていいの。そんなことよりも、はやく風邪を治さないと」
「それは、そうだけど……」
はやく風邪を治さないといけないのはわかるけど、それでも気になってしまうのは何故だろう。
母の伝言だから、余計に気になるのかな。
香奈姉ちゃんは、僕を優しく抱きしめてきて言った。
「楓のお母さんが言う『変なこと』っていうのはね。風邪を引いている状態だとやりにくいことだから、そこまで気にしなくてもいいんだよ。…それに今、私が楓にしてることが変な──」
後の方は、ブツブツと小声で囁くように言っていたので、よく聞こえなかった。
「香奈姉ちゃん? …どうしたの?」
「ううん、何でもないよ。こっちのことだから。…はやく寝ようよ」
香奈姉ちゃんは、そう言って僕の頭を優しく撫でてくる。
「う、うん……」
僕は素直に頷くと、ゆっくりと目を閉じた。
次に起き上がったのは、香奈姉ちゃんが先だった。
時間は、正午。
「もうお昼かぁ~。お昼ご飯作らないと……」
香奈姉ちゃんは、そう言って下着姿のまま僕の部屋を後にする。
まぁ、この家には、僕と香奈姉ちゃん以外、誰もいないし、問題ないだろうと思うから、香奈姉ちゃんの格好については何も言うまい。
だけど、お昼ご飯の準備くらいは、自分でやらないとダメだろう。
そう思った僕は、すぐにベッドから起き上がり、自分の部屋を後にし、そのまま一階にある台所へと向かう。
「ふんふ~ん」
そこには、鼻歌を歌いながらお昼ご飯を作っている香奈姉ちゃんがいた。
しかも、僕の想像どおりの、下着姿にエプロンという格好でだ。
下着を身につけてさえいなければ、まさに裸エプロンになるんだろうな。
何にせよ、少し惜しい気がするのは僕だけだろうか。
「僕も手伝うよ」
「あ、楓。起きてきたの?」
「うん。さすがにお昼だし。何か食べないとって思って」
「今、卵焼きを作ってるから、ちょっと待っててね」
香奈姉ちゃんは、笑顔でそう言うとフライパンをうまく使って卵焼きを仕上げていく。
僕がやろうと思ったことを、香奈姉ちゃんにやられてしまったか。
仕方ない。
卵焼きを作るのは、香奈姉ちゃんに任せよう。
僕は、茶箪笥から大きめのお皿とご飯を盛るための茶碗を取り出した。
「これを使うといいよ」
「ありがとう」
香奈姉ちゃんは、礼を言うとさっそく作った卵焼きをお皿に盛り付ける。
卵焼きもいいけど、それだけじゃ物足りないだろう。
せっかくだから、お吸い物を作ろうかな。
僕は、中くらいの鍋を取り出して、お吸い物を作り出す。
それを見ていた香奈姉ちゃんは、思案げな表情で聞いてきた。
「何を作るつもりなの?」
「うん。…ちょっとね」
僕は、そう言いながらお吸い物を作っている鍋にワカメを入れる。
僕が作っているのは、誰にでも簡単にできるワカメスープだ。
香奈姉ちゃんも、それに気づいたのか声をあげる。
「ひょっとして、楓特製のワカメスープ?」
「いや、普通のワカメスープだよ」
僕は、冷静にそう答えた。
本当なら出汁をとるための工程やら何やら、色々とやる必要があるのだが、簡単に作るために一手間でできる市販の調味料を使わせてもらった。
なにより、僕の体調がよくないため、余計に手間のかかるものは作りたくないのが、率直な感想だ。
「まぁ、ワカメスープなら簡単だよね」
「風邪さえ引いてなければ、もっと凝ったものを作れると思うんだけど……」
僕は、微苦笑する。
まぁ、元気だったら、料理うんぬんよりも普通に学校に行ってるんだろうけど。
「充分だよ。もう……。無理しなくてもいいのに……」
香奈姉ちゃんは、心配そうに僕を見てそう言った。
僕を心配してくれるのは、正直言って嬉しいことだ。
「はやく食べよう。香奈姉ちゃん」
「うん」
僕の言葉に、香奈姉ちゃんは素直に頷く。
香奈姉ちゃんが作ってくれた卵焼きは、とっても美味かった。
僕が作ったワカメスープとは、歴然の差だ。
隠し味に何を使ったんだろうか。
それが一番気になるところだった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる