82 / 380
第九話
11
しおりを挟む
一度、目が冴えるとなかなか眠れないものである。
ベッドに入ったものの寝付けず、どうしたものかと僕は寝返りをうつ。
向いた方向は壁側だ。
香奈姉ちゃんは、おそらく寝ているだろうから、静かにしないといけないし。
とりあえず、目を閉じてジッとしていれば、寝れるはずだ。
………。
う~ん……。眠れない。
どうしよう。
「眠れないの?」
僕が眠れなくて困っているところに、香奈姉ちゃんから声をかけられる。
ひょっとして起きているのがバレてる?
いや、まさか……。
そのまま寝たフリをしようかと思って無言を貫いていると、香奈姉ちゃんが寝ているところから物音がした。
そして、次の瞬間。
香奈姉ちゃんが、ゆっくりとベッドの中に入ってくる。
「っ……⁉︎」
それでも寝たフリをしようと思い、僕は目を閉じてジッとしていた。
香奈姉ちゃんは、そっと僕に抱きついてくる。
「寝たフリしたってダメだよ。お姉ちゃんには、すべてお見通しなんだから」
「………」
それでも僕は動じない。
ちょっとドキドキしているけど、それが風邪によるものなのか、純粋に恥ずかしい気持ちでそうなっているのか、よくわからない。
「ホントに寝ているの?」
香奈姉ちゃんのその言葉に、僕はうっすらと目を開ける。
香奈姉ちゃんは、僕の顔を覗き込み、起きてるかどうか確認していた。
あくまでも、僕は『寝ている』のだ。
だから、目を閉じてリラックスしなきゃいけない。
僕は、静かに寝息をたてる。
香奈姉ちゃんにとっては、僕が『寝ている』という事実さえわかればいいようだった。
「ふ~ん。あくまでも寝たフリをするのか。…だったら、私にも考えがあるよ」
そう言うと香奈姉ちゃんは、僕の上に乗っかり騎乗位の状態になる。
「どうしたの、香奈姉ちゃん?」
僕は、香奈姉ちゃんを見て思わず口を開く。
すると香奈姉ちゃんは、悪戯っぽく笑みを浮かべた。
「やっぱり起きてたんじゃない」
「そんなことされたら、誰だって目が覚めちゃうよ」
一体、何がしたいんだろう。
僕は、ゆっくりと身体を起こす。
香奈姉ちゃんは、騎乗位の状態を維持したかったのか、少しだけ後ろに移動する。
「…それで。一体、どうしちゃったの?」
僕は、軽く息を吐いてそう聞いていた。
風邪が原因で体調は良くないのはよく知ってるはずなのに、なんで香奈姉ちゃんが騎乗位の状態で迫ってくるんだろう。
香奈姉ちゃんは、隠す気もないのかハッキリと言った。
「実は、眠れないのよ」
「いや……。僕にそう言われても……」
僕にどうしろというんだろうか。
かくいう僕も眠れないし……。
「だからね、楓。二人で抱き合って一緒に寝ようよ。…そうしたら、眠れると思うんだ」
「いや、それは却下させてもらうよ」
「どうしてよ」
「僕は今、風邪引いてるんだよ。もしも香奈姉ちゃんに風邪を感染してしまったら大変じゃないか」
「その風邪って、私の風邪が感染ったんだよね?」
「たぶん、そうだと思うけど……」
「それなら問題ないじゃない」
そう言うと香奈姉ちゃんは、強引にベッドの中に入ってきた。
どうやら、僕に拒否権はないみたいだ。
「香奈姉ちゃん?」
「なんて言われたって、私は楓と一緒に寝るからね。文句ないよね?」
「文句は…ないけど……」
僕は、近くに来た香奈姉ちゃんを見て思わずドキッてなってしまう。
なぜなら、今の香奈姉ちゃんは寝間着姿で胸元がチラリと見えているのだ。
これは、かなりグッとくる。
「どこ見てるのかな~?」
僕の視線の先を見ていたのか、香奈姉ちゃんは悪戯っぽく笑みを浮かべ聞いてくる。
「え……。いや、その……。これは……」
それに対して僕は、正直に答えることができず、思わず胸元から視線を逸らす。
香奈姉ちゃんは、寝間着の胸元の方のボタンを二つほど外し、頬を染める。
「楓なら、少しくらい見てもいいよ。それで元気になるのなら──」
「いや……。ここは素直に寝ようよ」
わざわざ胸元をくっきり見せなくてもいいよ。
──まったく。
香奈姉ちゃんの奇行は、ここでも発揮してしまうのか。
──朝。
やっぱり体調はすぐれない。
一日や二日で治るものじゃないとはわかっていたけど、香奈姉ちゃんを心配させたくないな。
そう思った僕は、側で寝ている香奈姉ちゃんを起こさずにゆっくりと起き上がった。
少しでも元気な姿を、香奈姉ちゃんに見せてあげたい。
やせ我慢でもいいから。
「ん……。楓……」
香奈姉ちゃんは、ゆっくりと目を開ける。
「あ、香奈姉ちゃん。おはよう」
「おはよう、楓。もう風邪は良くなったの?」
「昨日よりは、マシになったよ」
僕は、微笑を浮かべてそう言った。
はっきり言えば、まだちょっと眠い。
真夜中に起きて香奈姉ちゃんと戯れあってたのだから、眠いのは当然かもしれないが。
「学校には行けそう?」
「学校は、さすがにまだ無理そうかな。もう一日だけ、休もうかなって思って」
「みんなに感染したら大変だもんね」
「うん。風邪は治りがけが肝心って、よく言うしね」
とにかく、今日も学校は休むつもりだ。
「そういうことなら、私が今日一日、学校休んで楓の看病しようか?」
「それは、さすがに……。香奈姉ちゃんは、普段通りに学校に行きなよ」
「私のことは、気にしなくていいんだよ。私は、自分がしたいと思ったことをするだけなんだから」
「真面目な香奈姉ちゃんに、そんなことさせられないよ」
そんなことさせたら、男子校だけじゃなく女子校にも噂が広がってしまう。
それだけは、なんとしても阻止しないと。
そう思ったんだけど……。
香奈姉ちゃんは一度言い出すときかない一面があるのを、僕は忘れてしまっていたようだ。
「楓が引いた風邪は、元はと言えば私が原因でなったものなんだから、私が責任を持って看病するよ。それに鞄の中には、今日の分の風邪薬が入っているから何も問題ないよ」
「…でも、この制服は?」
僕は、香奈姉ちゃんの制服を手に取って、そう聞いていた。
学校に行くために、準備したんじゃないのか。
「これは、楓に元気になってもらいたくて用意したものだよ」
「そうなの?」
「うん。きっと元気になるかと思って」
女子校の制服で、僕が元気に?
一体、何をするつもりなんだろう。
それにしても、ホントに学校を休むつもりなのか。
「何をするつもりなの?」
「それは──。きっと楓が喜ぶことだよ」
香奈姉ちゃんは、笑顔でそう言った。
その自信はどこからきてるんだ。
「いや……。普通に喜んだらダメでしょ」
「なんでよ~。私の制服姿は、ムラムラッとこないの?」
香奈姉ちゃんは、今着ている寝間着を脱ぎながらそう聞いてくる。
「ムラムラはしないかな。もう見慣れてしまったし……」
「それなら、これはどうかな?」
寝間着を脱ぐと完全に下着姿だ。
香奈姉ちゃんは、僕に見せつけるように目の前に立った。
「下着姿はちょっと……。刺激が強いかも……」
僕は、そう言って視線を逸らす。
香奈姉ちゃんってスタイルが良いから、つい胸の方に目がいってしまうんだよな。
「もしよかったら、今日一日、この格好でいてもいいんだよ」
「それは──」
「もちろん、楓の部屋の中限定だけどね」
兄がいるから速攻で断ろうと思ってたんだけど、そこは香奈姉ちゃんだ。僕の部屋限定なら別に…って、良いわけがないだろう。
「いや……。その格好で部屋の中を彷徨かれたら、僕がどうにかなっちゃいそうで……」
「もしかして。私を抱きたくなっちゃうとか?」
「うん。間違いが起きそうな気がするんだよね」
「ふ~ん。それなら、シャワーを浴びに行った方がいいかな」
香奈姉ちゃんは、頬を染めてそう言った。
僕に、万が一の間違いを起こせって言ってるのか。
──いやいや。
そもそもの話、体調がすぐれない時にやることじゃない。さすがに、今回は香奈姉ちゃんも自重するだろう。
その後、香奈姉ちゃんは自分のスマホで学校に『体調不良なので休みます』と、連絡を入れていた。
ベッドに入ったものの寝付けず、どうしたものかと僕は寝返りをうつ。
向いた方向は壁側だ。
香奈姉ちゃんは、おそらく寝ているだろうから、静かにしないといけないし。
とりあえず、目を閉じてジッとしていれば、寝れるはずだ。
………。
う~ん……。眠れない。
どうしよう。
「眠れないの?」
僕が眠れなくて困っているところに、香奈姉ちゃんから声をかけられる。
ひょっとして起きているのがバレてる?
いや、まさか……。
そのまま寝たフリをしようかと思って無言を貫いていると、香奈姉ちゃんが寝ているところから物音がした。
そして、次の瞬間。
香奈姉ちゃんが、ゆっくりとベッドの中に入ってくる。
「っ……⁉︎」
それでも寝たフリをしようと思い、僕は目を閉じてジッとしていた。
香奈姉ちゃんは、そっと僕に抱きついてくる。
「寝たフリしたってダメだよ。お姉ちゃんには、すべてお見通しなんだから」
「………」
それでも僕は動じない。
ちょっとドキドキしているけど、それが風邪によるものなのか、純粋に恥ずかしい気持ちでそうなっているのか、よくわからない。
「ホントに寝ているの?」
香奈姉ちゃんのその言葉に、僕はうっすらと目を開ける。
香奈姉ちゃんは、僕の顔を覗き込み、起きてるかどうか確認していた。
あくまでも、僕は『寝ている』のだ。
だから、目を閉じてリラックスしなきゃいけない。
僕は、静かに寝息をたてる。
香奈姉ちゃんにとっては、僕が『寝ている』という事実さえわかればいいようだった。
「ふ~ん。あくまでも寝たフリをするのか。…だったら、私にも考えがあるよ」
そう言うと香奈姉ちゃんは、僕の上に乗っかり騎乗位の状態になる。
「どうしたの、香奈姉ちゃん?」
僕は、香奈姉ちゃんを見て思わず口を開く。
すると香奈姉ちゃんは、悪戯っぽく笑みを浮かべた。
「やっぱり起きてたんじゃない」
「そんなことされたら、誰だって目が覚めちゃうよ」
一体、何がしたいんだろう。
僕は、ゆっくりと身体を起こす。
香奈姉ちゃんは、騎乗位の状態を維持したかったのか、少しだけ後ろに移動する。
「…それで。一体、どうしちゃったの?」
僕は、軽く息を吐いてそう聞いていた。
風邪が原因で体調は良くないのはよく知ってるはずなのに、なんで香奈姉ちゃんが騎乗位の状態で迫ってくるんだろう。
香奈姉ちゃんは、隠す気もないのかハッキリと言った。
「実は、眠れないのよ」
「いや……。僕にそう言われても……」
僕にどうしろというんだろうか。
かくいう僕も眠れないし……。
「だからね、楓。二人で抱き合って一緒に寝ようよ。…そうしたら、眠れると思うんだ」
「いや、それは却下させてもらうよ」
「どうしてよ」
「僕は今、風邪引いてるんだよ。もしも香奈姉ちゃんに風邪を感染してしまったら大変じゃないか」
「その風邪って、私の風邪が感染ったんだよね?」
「たぶん、そうだと思うけど……」
「それなら問題ないじゃない」
そう言うと香奈姉ちゃんは、強引にベッドの中に入ってきた。
どうやら、僕に拒否権はないみたいだ。
「香奈姉ちゃん?」
「なんて言われたって、私は楓と一緒に寝るからね。文句ないよね?」
「文句は…ないけど……」
僕は、近くに来た香奈姉ちゃんを見て思わずドキッてなってしまう。
なぜなら、今の香奈姉ちゃんは寝間着姿で胸元がチラリと見えているのだ。
これは、かなりグッとくる。
「どこ見てるのかな~?」
僕の視線の先を見ていたのか、香奈姉ちゃんは悪戯っぽく笑みを浮かべ聞いてくる。
「え……。いや、その……。これは……」
それに対して僕は、正直に答えることができず、思わず胸元から視線を逸らす。
香奈姉ちゃんは、寝間着の胸元の方のボタンを二つほど外し、頬を染める。
「楓なら、少しくらい見てもいいよ。それで元気になるのなら──」
「いや……。ここは素直に寝ようよ」
わざわざ胸元をくっきり見せなくてもいいよ。
──まったく。
香奈姉ちゃんの奇行は、ここでも発揮してしまうのか。
──朝。
やっぱり体調はすぐれない。
一日や二日で治るものじゃないとはわかっていたけど、香奈姉ちゃんを心配させたくないな。
そう思った僕は、側で寝ている香奈姉ちゃんを起こさずにゆっくりと起き上がった。
少しでも元気な姿を、香奈姉ちゃんに見せてあげたい。
やせ我慢でもいいから。
「ん……。楓……」
香奈姉ちゃんは、ゆっくりと目を開ける。
「あ、香奈姉ちゃん。おはよう」
「おはよう、楓。もう風邪は良くなったの?」
「昨日よりは、マシになったよ」
僕は、微笑を浮かべてそう言った。
はっきり言えば、まだちょっと眠い。
真夜中に起きて香奈姉ちゃんと戯れあってたのだから、眠いのは当然かもしれないが。
「学校には行けそう?」
「学校は、さすがにまだ無理そうかな。もう一日だけ、休もうかなって思って」
「みんなに感染したら大変だもんね」
「うん。風邪は治りがけが肝心って、よく言うしね」
とにかく、今日も学校は休むつもりだ。
「そういうことなら、私が今日一日、学校休んで楓の看病しようか?」
「それは、さすがに……。香奈姉ちゃんは、普段通りに学校に行きなよ」
「私のことは、気にしなくていいんだよ。私は、自分がしたいと思ったことをするだけなんだから」
「真面目な香奈姉ちゃんに、そんなことさせられないよ」
そんなことさせたら、男子校だけじゃなく女子校にも噂が広がってしまう。
それだけは、なんとしても阻止しないと。
そう思ったんだけど……。
香奈姉ちゃんは一度言い出すときかない一面があるのを、僕は忘れてしまっていたようだ。
「楓が引いた風邪は、元はと言えば私が原因でなったものなんだから、私が責任を持って看病するよ。それに鞄の中には、今日の分の風邪薬が入っているから何も問題ないよ」
「…でも、この制服は?」
僕は、香奈姉ちゃんの制服を手に取って、そう聞いていた。
学校に行くために、準備したんじゃないのか。
「これは、楓に元気になってもらいたくて用意したものだよ」
「そうなの?」
「うん。きっと元気になるかと思って」
女子校の制服で、僕が元気に?
一体、何をするつもりなんだろう。
それにしても、ホントに学校を休むつもりなのか。
「何をするつもりなの?」
「それは──。きっと楓が喜ぶことだよ」
香奈姉ちゃんは、笑顔でそう言った。
その自信はどこからきてるんだ。
「いや……。普通に喜んだらダメでしょ」
「なんでよ~。私の制服姿は、ムラムラッとこないの?」
香奈姉ちゃんは、今着ている寝間着を脱ぎながらそう聞いてくる。
「ムラムラはしないかな。もう見慣れてしまったし……」
「それなら、これはどうかな?」
寝間着を脱ぐと完全に下着姿だ。
香奈姉ちゃんは、僕に見せつけるように目の前に立った。
「下着姿はちょっと……。刺激が強いかも……」
僕は、そう言って視線を逸らす。
香奈姉ちゃんってスタイルが良いから、つい胸の方に目がいってしまうんだよな。
「もしよかったら、今日一日、この格好でいてもいいんだよ」
「それは──」
「もちろん、楓の部屋の中限定だけどね」
兄がいるから速攻で断ろうと思ってたんだけど、そこは香奈姉ちゃんだ。僕の部屋限定なら別に…って、良いわけがないだろう。
「いや……。その格好で部屋の中を彷徨かれたら、僕がどうにかなっちゃいそうで……」
「もしかして。私を抱きたくなっちゃうとか?」
「うん。間違いが起きそうな気がするんだよね」
「ふ~ん。それなら、シャワーを浴びに行った方がいいかな」
香奈姉ちゃんは、頬を染めてそう言った。
僕に、万が一の間違いを起こせって言ってるのか。
──いやいや。
そもそもの話、体調がすぐれない時にやることじゃない。さすがに、今回は香奈姉ちゃんも自重するだろう。
その後、香奈姉ちゃんは自分のスマホで学校に『体調不良なので休みます』と、連絡を入れていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる