僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜

柿 心刃

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第十六話

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僕の家で夕飯を食べた後、僕は香奈姉ちゃんの家に案内される。
兄と花音がいるところでは、練習しづらいと判断したんだろう。
気が緩んだのか、香奈姉ちゃんは自分の部屋に入るなりさっそく上着を脱いだ。
上着を脱いだらその下は何も着ていないので、言うまでもなく下着姿がお披露目になる。

「さぁ、楓。練習しよっか?」
「練習って、何の?」

僕は、少々焦り気味にそう聞き返していた。
とても練習するっていう感じの雰囲気じゃなかったから、ついそんなことを言ってしまったのだが。
見慣れているとはいえ、下着姿をまじまじと見てしまうのは、気がひける。

「バンドの練習に決まっているでしょ。…それとも、私とのスキンシップがいいのかな?」
「バンド練習がいいです」
「そこは即答なんだね。私的にはその……」

香奈姉ちゃんは、残念そうな顔をする。
そんな顔をされてもな……。
練習するという理由で香奈姉ちゃんの部屋に来てるわけだし。
それ以上のことは、しないと思うよ。多分。

「香奈姉ちゃん的には、何がしたいの?」

それを言ったのが、僕の間違いだったと思う。

「私はね──」

香奈姉ちゃんは、そう言って僕に寄り添ってきた。
もちろん下着姿のままで…である。

「ちょっ……⁉︎ 香奈姉ちゃん⁉︎」
「大きな声をあげないの。お母さんに聞かれちゃうでしょ」
「う、うん。ごめん……」

僕は、素直に謝った。
香奈姉ちゃんにとっては、このくらいは序の口なんだろう。
僕にとっては、下着姿の状態でも充分刺激が強いんだけど。
いくらセックスをした仲であっても、これはさすがに……。
香奈姉ちゃんは、ゆっくりと僕を押し倒して、そのまま騎乗位になる。

「花音は今、楓の家にいることだし……。今日は、安心してエッチなことができるね」
「練習は? しなくていいの?」

僕は、香奈姉ちゃんの腰の辺りに手を添えて、そう訊いていた。
香奈姉ちゃんの部屋には、練習をしに来たのであって、そんなことをしに来たわけじゃない。
香奈姉ちゃんは笑みを浮かべ、お返しとばかりに僕の顔に手を添える。

「練習もいいけど、私とのスキンシップも大事でしょ」
「それは……」

僕は、思わず香奈姉ちゃんから視線を逸らす。
僕にとっては、どっちも大事なんだけどなぁ。
香奈姉ちゃんは、ちょっとだけ不満そうな表情を浮かべる。

「なんで悩むかなぁ。今は、私と二人っきりなんだから、したい事をすればいいんだよ」
「だからって、いきなりスキンシップは……。気が早くないかな?」
「何言ってるの。私たちの仲なら、大丈夫だよ」
「それは、まぁ……。でも練習はどうしたの?」
「少しくらいサボったって大丈夫だよ。真面目な楓なら、なんとかなるでしょ」
「香奈姉ちゃんに言われると、返す言葉がないんだけど……」

僕は、そう言って微苦笑していた。
香奈姉ちゃんは、すでにする気マンマンなのかさっそく体を被せてくる。
香奈姉ちゃんのおっぱいが、僕の顔の上に被さってしまう。

「うっ……」

僕は、思わず声を漏らす。
香奈姉ちゃんは、微笑を浮かべて言った。

「ちょっと我慢してね。すぐに気持ち良くなるから──」
「ちょっと……。香奈姉ちゃん。そういうことは、その……。練習が終わってからでも……」
「今日は、練習はしなくても大丈夫って言ったでしょ。私も、特にする事がないし……」

香奈姉ちゃんは、僕の頭部を優しく抱きしめてくる。
やっぱり、香奈姉ちゃんの部屋に招かれたのは、こういうことをするためだったんだな。
僕は、香奈姉ちゃんの背中にゆっくりと手を添えた。
香奈姉ちゃんからは、とてもいい匂いがする。
石鹸の香りだろうか。
それとは違うような。

「ん……。楓。ちょっとくすぐったいよ。一体、どうしたの?」

香奈姉ちゃんは、頬をほんのりと赤く染めて訊いてきた。
それでも、『やめて』とは言わないんだ。
香奈姉ちゃんらしいっていえば、そうだけど。
僕は、静かに香奈姉ちゃんの体の匂いを嗅いでいた。

「いや……。なんだかいい匂いがするなぁって思って……。何か付けてるの?」
「ううん。何も付けてないよ。ちょっと……。楓ってば、私の体を弄りすぎだよ」

香奈姉ちゃんは、恥ずかしがりながらそう言ってくる。
さすがに、これ以上香奈姉ちゃんの体を弄るのはまずいか。

「ごめん……」
「別に謝らなくてもいいけど。したいんだったら、もうちょっと優しく弄ってほしいな」
「いや……。それは……」

僕には、それ以上のことが言えず押し黙ってしまう。
優しくしてほしいって言われても、香奈姉ちゃんが騎乗位になっているから、僕にはどうにもできない。

「まぁ、無理にとは言わないけどね。実際、エッチなことをしようとしてるのは、私だし──」
「香奈姉ちゃん……」
「だったらさ。私が、楓にご奉仕してあげるから、楓は絶対に抵抗しないでほしいな。それだったら、お互いに文句はないでしょ?」

香奈姉ちゃんは、ナイスアイデアと言わんばかりにそう言ってきた。
抵抗しないでほしいって……。
香奈姉ちゃんの言う『エッチなこと』って、一体、何なんだろう。
どちらにしても、これ以上は──

「エッチなことをするのはいいけど……。優しくしてくれないと、僕も……」
「なるほど。優しく…か。たしかに私は、優しくするのは苦手な方かもしれないけど、ご奉仕することにかけてはなかなかいけると思うよ」
「ご奉仕って……」

もしかして、ずっと前にやったメイド服を着てのご奉仕のことなのか。

「また、あの時みたいにメイド服を着てご奉仕してあげよっか?」

香奈姉ちゃんは、微笑を浮かべてそう言ってきた。
香奈姉ちゃんのその顔を見たら、本気だってことが伝わってくる。
今は、下着姿だから、メイド服を所望すればすぐに着替えられるんだろう。しかし──

「いや……。それは、さすがに……。香奈姉ちゃんにも、明日のことがあると思うから──」
「遠慮しなくてもいいんだよ。私は、楓のためなら、なんだってやるんだから」

前にも聞いたな。その台詞。
嬉しい言葉だけど、この体勢で言われたら、これからエッチなことをしますって宣言してるようなものだ。
僕の方も、その気だから香奈姉ちゃんの体を弄っているんだけど……。
特に、おっぱいはとても柔らかくて触り心地が良い。
香奈姉ちゃんは、さっきから頬を赤く染めてこちらを見つめている。

「ん……。やっぱり、楓の手つきはクセになっちゃうなぁ。もっと揉みしだいてほしいな」

そう言うと、香奈姉ちゃんは僕の手をそっと掴んできた。
香奈姉ちゃんはそう言うが、僕的には、香奈姉ちゃんが騎乗位にならなかったら、こんなことはしないだろうな。
何を思ったのか、香奈姉ちゃんは僕の手を掴んだままブラジャーに手を添えさせる。
そして、そのままブラジャーが外れていく。
次の瞬間には、おっぱいの先端が露わになった。
そんなものをじっと見ているわけにはいかない。
僕は、思わず視線を逸らす。

「あ……。香奈姉ちゃん……」
「ちゃんと見てよ。楓」

しかし、香奈姉ちゃんに手を添えられてしまい、無理矢理、香奈姉ちゃんの方に向けさせられてしまう。
どうしても見てもらいたいようだ。
やっぱり、僕とエッチなことがしたいんだろうか。
いや、香奈姉ちゃんに限って、そんな軽はずみなことをしてくるはずがない。
あの時とは、状況も違うし。

「おっぱい……。大きいね」
「そうでしょ。奈緒ちゃんからも、同じことを言われたよ」
「そうなんだ」
「うん」
「………」

これ以上は、会話が続かない。
僕は、微妙な表情を浮かべて香奈姉ちゃんの顔を見る。
香奈姉ちゃんも、僕の表情に何かを察したのだろう。すぐに両腕で胸を隠す。

「楓には、刺激が強かったかな?」

恥ずかしそうに頬を赤く染めて、そう訊いてきた。
もう見慣れてしまったものを、今さらどうこう言うつもりはない。
僕だって、男だ。
男女の間の機微には、敏感な方だと思う。

「うん。いくらセックスをした仲だとしても、やっぱり香奈姉ちゃんの裸を見るのは、ちょっとね」
「だったら、楓も裸になってみる? それなら恥ずかしくないと思うんだ」
「それは遠慮しておくよ」
「そこは即答しちゃうんだ」

香奈姉ちゃんは、なぜかムッとした表情になる。
僕が拒否しなかったら、絶対に脱がそうとしていたな。
そうはいかないぞ。

「僕は、香奈姉ちゃんみたいに、自分の部屋にいるからって裸にはならないよ」
「何よ。自分の部屋にいる時くらい、裸でいたっていいでしょ!」
「それは、まぁ……。自分の部屋にいる時くらいはね。ラフな恰好でいたいものだけど」
「そうでしょ。楓なら、わかってくれると思っていたよ」

香奈姉ちゃんは、嬉しそうにそう言う。
つまりは、花音には理解されなかったってことだよね。それって──
香奈姉ちゃんがどんな恰好をしようと文句はないけど、せめて慎みを持った態度でいてほしいな。
さもないと、周囲が抱いている香奈姉ちゃんの印象が壊れてしまう。
僕は、穏やかな表情を浮かべて香奈姉ちゃんを見ていた。
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