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第七章
爵位継承のお披露目パーティーを前に
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第七章 爵位継承のお披露目パーティー
「この屋敷で、大勢の方をお招きするようなパーティーを開くことになるなんて、嬉しいですわね」
ばあやが明るい声で言った。
「ただ、新しく雇い入れた使用人が大半で、いろいろと教えるのが大変ですけど」
と、言いつつも顔は笑顔である。
「この屋敷に活気が戻ったわね」
「そうですとも」
名実ともに、侍女長としての采配を振るうことができるのを、ばあやは喜んでいた。
リンダが、絨毯の毛羽を直すため、霧吹きで水をかけていた。
「カビにならないように、乾いた布でしっかり拭いてから、足で踏みしめておくのよ。絨毯を踏むときは、外を歩いた靴ではダメよ。これに履き替えて」
リンダは新入りに指導をしている。
「あーあ、わたしは、ミスター・アーヴィンがよかったわ。お嬢さまの旦那さまになられる方は」
とリンダが言うと
「そんなに素敵な方ですの?」
と、彼女の後輩のメイドがたずねる。
「それはもう。見た目が麗しくて、上品で優しくて、お背も高くて・・・メイドのわたしを『お嬢さん』って」呼んでくださったの」
と、遠くを見るような目になったあと
「王立劇場のフィル・ハーディーだってあんなに美男じゃないわ。お嬢さまともお似合いで、わたし、心の中で、ずっとお二人を応援してたのよ」
「えーっ、フィル・ハーディーより素敵な方だなんて・・・見てみたかったですわあ。もうお越しにはならないのかしら?」
「もうここにお越しにはならないでしょうね。お嬢さまは別の方を選ばれたようよ。その方との婚約披露パーティーの準備を、今しているわけですもの」
部屋の隅に立つベアトリックスに丸聞こえとも知らず、若いメイドたちは噂話に夢中になっている。
「ばあや、あの子たちをちゃんと躾けてちょうだい。人の噂を大きな声でしないようにって。よろしく頼むわ」
「ほんとうに。この頃の若い子は嘆かわしゅうございますわ」
ばあやが、絨毯掃除をしているメイドたちのほうへ足を向けた。侍女長がやってくると見てとったメイドたちは、急に静かになり、作業に集中し始めた。
ベアトリックスは必要ないと言ったはずなのに、アーヴィン商会が買い戻してくれた伯爵家の家宝が屋敷内に飾られていく。
かつて、むき出しだった白い壁には、歴史に名を残す巨匠が描いた名画が飾られ、階段の手前にはマホガニーの台の置かれた年代物のクタニの壺、広間には、譜面台に美しい彫刻がほどこされたプレイエル社のピアノがあった。かつての栄光を取り戻した屋敷では、多くの使用人たちが甲斐甲斐しく働いている。おそらく、子爵家の家宝も買い戻されて、それらは子爵夫妻と小子爵アレックスが暮らす西館にあるに違いなかった。
だが、自分が望んでいたのは、豪華な伯爵邸の女主人になることでも、大仰なパーティーのもてなし役をすることでもない。
ほんとうは、王立学院に入りたかったのに。ベアトリックスは、エドワード・アーヴィンから受け取った王立学院に関する書類を、封を切ることもなく自室の机の引き出しにしまったままにしていた。
「ベアティ、フィアンセがお見えよ」
母クローディアの声がした。
エントランスフロアに、レイモンド・バイロン・ミッドフォードが立っていた。
「結婚したら、わたしが伯爵家の当主として、ここに住むことになります。屋敷を案内してくれますか?」
そう言われて、ベアトリックスは
「案内なら執事のボーナムが」
と言いかけたが、彼は自分の夫になる人だ。使用人に案内を頼むのは違うだろう。
「もちろんですわ。どうぞご一緒に」
ベアトリックスは彼と腕を組み、廊下を進んだ。
「子爵夫妻は、来月末にも、新しく建った屋敷へと引っ越すそうです。先ほど、あなたの母上がそう言われていました」
「ずいぶん急な話ですわ。わたくし、何も聞いていませんのに」
ベアトリックスは驚いた。
「あなたの住まわれる東棟には、婚約中は入れませんが、西の館になら、いつでもおいでと子爵ご夫妻はおっしゃってくださいました。今日は西棟の案内をお願いします」
西の館については、ベアトリックスもよく知らなかった。子爵と母とが使っているからだ。それでも、書斎、客間を案内し、両親の私室や小子爵アレックスの部屋以外を見てもらった。
その後、前庭を通って、東の館へ向かっていると、噴水の前に出た。
勢いよく水を噴きあげている噴水の近くには、薔薇の木が植えられており、香り高い紅薔薇が咲き競うように花開いていた。庭師の大半が辞めてしまって、手入れもろくにされていなかった庭が、アーヴィン家からの支度金のお陰 で、よみがえったのだった。あでやかな薔薇は、ベアトリックスを複雑な気持ちにさせた。
「伯爵本邸の薔薇は見ごたえがありますね。わたしの暮らす別邸のひまわり畑とは違いますよ」
と言って、レイモンドは優しく微笑んだ。
「ひまわりもすてきだと思いますわ」
ベアトリックスがこたえると
「今年の夏は、二人でひまわりを見るのもいいかもしれないな」と、レイモンドは彼女の横顔をうかがい見た。
「あの・・・レイモンド」
ベアトリックスは思い切って
「実は、お願いしたいことがあるんです。王立学院に行きたいと思っていまして・・・わたくし、家庭の経済的事情で家庭教師をつけてもらうこともできず、学院にも通えませんでしたから。学びたい、という気持ちと、友だちが欲しいという気持ちもありまして」
そこまで言った彼女の言葉を遮るように
「あなたは、何も学ぶ必要はありませんよ」とレイモンドは言った。
「伯爵夫人としてわたしの側にいてくれれば、一生困ることはありませんから。家運が傾いていた頃に、あれこれ考えられていたことがおありだったかもしれませんが、あなたがこの先、職業的自立を目指す必要はないんです。友人が欲しいのなら、これからは社交界で、貴族の夫人たちと仲良くなればいい」
と、きっぱり言った。
そして
「そんなことより、伯爵家の跡取りを作ることを最優先にしなければ。跡取りが出来たあとなら、育児を乳母や養育係に任せ、あなたはここに家庭教師を呼んで、興味ある分野の勉強をするのもいいでしょう。手芸とか、絵画とか、楽器を演奏するとか、あなたの好きなことをなさってかまいません」
と付け加えた。
彼は立ち止まって
「わかってくれましたか?」
と言った。
ベアトリックスが小さく頷くと、レイモンドがそっとベアトリックスを抱き寄せた。
思わず後ずさったベアトリックスに
「わたしが怖いですか?」
とたずねてきた。
「いいえ」
と返事をすると
「目を閉じてください」
と、レイモンドが言った。
言われたとおりに目を閉じると、彼の唇が、彼女の唇にそっと触れた。
「神の前で誓いを立てるまで、これ以上のことはしません。安心してください」
と、レイモンドは言った。
「この屋敷で、大勢の方をお招きするようなパーティーを開くことになるなんて、嬉しいですわね」
ばあやが明るい声で言った。
「ただ、新しく雇い入れた使用人が大半で、いろいろと教えるのが大変ですけど」
と、言いつつも顔は笑顔である。
「この屋敷に活気が戻ったわね」
「そうですとも」
名実ともに、侍女長としての采配を振るうことができるのを、ばあやは喜んでいた。
リンダが、絨毯の毛羽を直すため、霧吹きで水をかけていた。
「カビにならないように、乾いた布でしっかり拭いてから、足で踏みしめておくのよ。絨毯を踏むときは、外を歩いた靴ではダメよ。これに履き替えて」
リンダは新入りに指導をしている。
「あーあ、わたしは、ミスター・アーヴィンがよかったわ。お嬢さまの旦那さまになられる方は」
とリンダが言うと
「そんなに素敵な方ですの?」
と、彼女の後輩のメイドがたずねる。
「それはもう。見た目が麗しくて、上品で優しくて、お背も高くて・・・メイドのわたしを『お嬢さん』って」呼んでくださったの」
と、遠くを見るような目になったあと
「王立劇場のフィル・ハーディーだってあんなに美男じゃないわ。お嬢さまともお似合いで、わたし、心の中で、ずっとお二人を応援してたのよ」
「えーっ、フィル・ハーディーより素敵な方だなんて・・・見てみたかったですわあ。もうお越しにはならないのかしら?」
「もうここにお越しにはならないでしょうね。お嬢さまは別の方を選ばれたようよ。その方との婚約披露パーティーの準備を、今しているわけですもの」
部屋の隅に立つベアトリックスに丸聞こえとも知らず、若いメイドたちは噂話に夢中になっている。
「ばあや、あの子たちをちゃんと躾けてちょうだい。人の噂を大きな声でしないようにって。よろしく頼むわ」
「ほんとうに。この頃の若い子は嘆かわしゅうございますわ」
ばあやが、絨毯掃除をしているメイドたちのほうへ足を向けた。侍女長がやってくると見てとったメイドたちは、急に静かになり、作業に集中し始めた。
ベアトリックスは必要ないと言ったはずなのに、アーヴィン商会が買い戻してくれた伯爵家の家宝が屋敷内に飾られていく。
かつて、むき出しだった白い壁には、歴史に名を残す巨匠が描いた名画が飾られ、階段の手前にはマホガニーの台の置かれた年代物のクタニの壺、広間には、譜面台に美しい彫刻がほどこされたプレイエル社のピアノがあった。かつての栄光を取り戻した屋敷では、多くの使用人たちが甲斐甲斐しく働いている。おそらく、子爵家の家宝も買い戻されて、それらは子爵夫妻と小子爵アレックスが暮らす西館にあるに違いなかった。
だが、自分が望んでいたのは、豪華な伯爵邸の女主人になることでも、大仰なパーティーのもてなし役をすることでもない。
ほんとうは、王立学院に入りたかったのに。ベアトリックスは、エドワード・アーヴィンから受け取った王立学院に関する書類を、封を切ることもなく自室の机の引き出しにしまったままにしていた。
「ベアティ、フィアンセがお見えよ」
母クローディアの声がした。
エントランスフロアに、レイモンド・バイロン・ミッドフォードが立っていた。
「結婚したら、わたしが伯爵家の当主として、ここに住むことになります。屋敷を案内してくれますか?」
そう言われて、ベアトリックスは
「案内なら執事のボーナムが」
と言いかけたが、彼は自分の夫になる人だ。使用人に案内を頼むのは違うだろう。
「もちろんですわ。どうぞご一緒に」
ベアトリックスは彼と腕を組み、廊下を進んだ。
「子爵夫妻は、来月末にも、新しく建った屋敷へと引っ越すそうです。先ほど、あなたの母上がそう言われていました」
「ずいぶん急な話ですわ。わたくし、何も聞いていませんのに」
ベアトリックスは驚いた。
「あなたの住まわれる東棟には、婚約中は入れませんが、西の館になら、いつでもおいでと子爵ご夫妻はおっしゃってくださいました。今日は西棟の案内をお願いします」
西の館については、ベアトリックスもよく知らなかった。子爵と母とが使っているからだ。それでも、書斎、客間を案内し、両親の私室や小子爵アレックスの部屋以外を見てもらった。
その後、前庭を通って、東の館へ向かっていると、噴水の前に出た。
勢いよく水を噴きあげている噴水の近くには、薔薇の木が植えられており、香り高い紅薔薇が咲き競うように花開いていた。庭師の大半が辞めてしまって、手入れもろくにされていなかった庭が、アーヴィン家からの支度金のお陰 で、よみがえったのだった。あでやかな薔薇は、ベアトリックスを複雑な気持ちにさせた。
「伯爵本邸の薔薇は見ごたえがありますね。わたしの暮らす別邸のひまわり畑とは違いますよ」
と言って、レイモンドは優しく微笑んだ。
「ひまわりもすてきだと思いますわ」
ベアトリックスがこたえると
「今年の夏は、二人でひまわりを見るのもいいかもしれないな」と、レイモンドは彼女の横顔をうかがい見た。
「あの・・・レイモンド」
ベアトリックスは思い切って
「実は、お願いしたいことがあるんです。王立学院に行きたいと思っていまして・・・わたくし、家庭の経済的事情で家庭教師をつけてもらうこともできず、学院にも通えませんでしたから。学びたい、という気持ちと、友だちが欲しいという気持ちもありまして」
そこまで言った彼女の言葉を遮るように
「あなたは、何も学ぶ必要はありませんよ」とレイモンドは言った。
「伯爵夫人としてわたしの側にいてくれれば、一生困ることはありませんから。家運が傾いていた頃に、あれこれ考えられていたことがおありだったかもしれませんが、あなたがこの先、職業的自立を目指す必要はないんです。友人が欲しいのなら、これからは社交界で、貴族の夫人たちと仲良くなればいい」
と、きっぱり言った。
そして
「そんなことより、伯爵家の跡取りを作ることを最優先にしなければ。跡取りが出来たあとなら、育児を乳母や養育係に任せ、あなたはここに家庭教師を呼んで、興味ある分野の勉強をするのもいいでしょう。手芸とか、絵画とか、楽器を演奏するとか、あなたの好きなことをなさってかまいません」
と付け加えた。
彼は立ち止まって
「わかってくれましたか?」
と言った。
ベアトリックスが小さく頷くと、レイモンドがそっとベアトリックスを抱き寄せた。
思わず後ずさったベアトリックスに
「わたしが怖いですか?」
とたずねてきた。
「いいえ」
と返事をすると
「目を閉じてください」
と、レイモンドが言った。
言われたとおりに目を閉じると、彼の唇が、彼女の唇にそっと触れた。
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