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第二章 25th Birth day
初めての行列と結婚と③
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「美味しかったぁ~。ほっぺ落ちちゃう」
「良かった。気に入ってくれて。...買いすぎちゃったな」
「余ったの?」
「あぁ。花乃に食べさせてやれるのが嬉しくて....浮かれて買いすぎたみたいだ。あ...そこの子供たち」
千春が誰かを呼び止めた気配がして、花乃は首を傾げる。耳を澄まして会話を聞いた。
「はい、これ。そこのお店のなんだけど、買いすぎちゃって。良ければお母さんと食べて?」
「いいの!?」
数人の小さな子供の声がした。
「あぁ。兄弟で仲良く分けてな。お母さんにも大きいの、あげてくれ」
「うん!ありがとうお兄ちゃん!!僕たち、ここのお餅大好きなんだ!」
「良かった。ほら、お母さんが呼んでる。じゃぁな」
「うん!!ばいばい!かっこいいお兄ちゃん!」
「はは、はいよ」
そんな会話が横で聞こえて、花乃は顔を綻ばせた。
「お餅、あげたの?」
「あぁ、この後も行きたい所あるし。ちょうどそこに子供たちがいたから」
「...千春って、子供好きだよね。院内でも、千春先生千春先生って、子供たちに人気あるし」
「そうか?まぁ、子供は可愛いよな。無邪気で、何しでかすかわからないところも興味深くて。見ていて楽しい」
「ふふ、そっか。...千春、きっといいお父さんになるね。ちょっと過保護すぎる所があるけど...子供できたら溺愛しそう」
「んー...そうかな?よくわからない。.....俺みたいなの、もらってくれる人が居ないだろ」
「....え、どうして?千春、看護師さんたちにも人気あるの知ってるよ。みんなカッコいいって言ってるし。引くてあまたじゃない?」
「....それはない」
「そうかな~?」
花乃がそこまで言ったあと、千春が突然静かになって...そして、ゆっくり口を開く。
「...じゃ、花乃が、もらってくれる?」
花乃は、その言葉に間を置いて...勢いよく立ち上がった。
「...え、えぇ!?わ、わたし?」
「...くっ...くくく」
小さな笑い声に、千春の肩を揺らす姿が想像できて、花乃は瞼を重くして拗ねた。
「...また揶揄ったのね?もう」
「ごめんごめん、冗談だよ」
「わかってます~」
花乃が、ぷぅと唇を突き出す。それを横目に見ながら、千春がまた静かに言葉を紡ぐ。
「...俺は、多分結婚しない」
「...え?」
先ほどまでの明るい声から一転、少し暗い声でぼそっと呟かれて、花乃は聞き直した。
「....相手の迷惑になるから」
「...め、いわくって」
突然の言葉に花乃は訳がわからず...反応が遅れた。
「...なんてな!さ、花乃。食べたら次行くぞ」
「え...う、うん」
そして、パッと空気が切り替わって、すぐにそんな会話など忘れさられていったーー。
「良かった。気に入ってくれて。...買いすぎちゃったな」
「余ったの?」
「あぁ。花乃に食べさせてやれるのが嬉しくて....浮かれて買いすぎたみたいだ。あ...そこの子供たち」
千春が誰かを呼び止めた気配がして、花乃は首を傾げる。耳を澄まして会話を聞いた。
「はい、これ。そこのお店のなんだけど、買いすぎちゃって。良ければお母さんと食べて?」
「いいの!?」
数人の小さな子供の声がした。
「あぁ。兄弟で仲良く分けてな。お母さんにも大きいの、あげてくれ」
「うん!ありがとうお兄ちゃん!!僕たち、ここのお餅大好きなんだ!」
「良かった。ほら、お母さんが呼んでる。じゃぁな」
「うん!!ばいばい!かっこいいお兄ちゃん!」
「はは、はいよ」
そんな会話が横で聞こえて、花乃は顔を綻ばせた。
「お餅、あげたの?」
「あぁ、この後も行きたい所あるし。ちょうどそこに子供たちがいたから」
「...千春って、子供好きだよね。院内でも、千春先生千春先生って、子供たちに人気あるし」
「そうか?まぁ、子供は可愛いよな。無邪気で、何しでかすかわからないところも興味深くて。見ていて楽しい」
「ふふ、そっか。...千春、きっといいお父さんになるね。ちょっと過保護すぎる所があるけど...子供できたら溺愛しそう」
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「....え、どうして?千春、看護師さんたちにも人気あるの知ってるよ。みんなカッコいいって言ってるし。引くてあまたじゃない?」
「....それはない」
「そうかな~?」
花乃がそこまで言ったあと、千春が突然静かになって...そして、ゆっくり口を開く。
「...じゃ、花乃が、もらってくれる?」
花乃は、その言葉に間を置いて...勢いよく立ち上がった。
「...え、えぇ!?わ、わたし?」
「...くっ...くくく」
小さな笑い声に、千春の肩を揺らす姿が想像できて、花乃は瞼を重くして拗ねた。
「...また揶揄ったのね?もう」
「ごめんごめん、冗談だよ」
「わかってます~」
花乃が、ぷぅと唇を突き出す。それを横目に見ながら、千春がまた静かに言葉を紡ぐ。
「...俺は、多分結婚しない」
「...え?」
先ほどまでの明るい声から一転、少し暗い声でぼそっと呟かれて、花乃は聞き直した。
「....相手の迷惑になるから」
「...め、いわくって」
突然の言葉に花乃は訳がわからず...反応が遅れた。
「...なんてな!さ、花乃。食べたら次行くぞ」
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そして、パッと空気が切り替わって、すぐにそんな会話など忘れさられていったーー。
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