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第二章 25th Birth day
如月 慎也(きさらぎ しんや)①
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花乃と千春は、再び車で出発した。
高速道路に入った感覚がして、そのまま車のスピードがぐんぐん上がっていく。
花乃は、大きく開いていた窓を少し閉め、細い隙間から風が吹き込んでくるのを頬で感じていた。
「花乃?...眠いなら少し寝ててもいいぞ」
「あ...ごめんなさい。...はしゃぎすぎちゃったかな」
花乃は、眠そうに目を擦りながら呟く。体力に自信のない花乃は、いつも日に何度か短い昼寝をはさむ。今日はウキウキして目が冴えていたはずなのに、心地よい風と車の揺れで目がとろとろしてきた。
「いいから。花乃は何も気にせず、休め。休憩しながら行かないと、体力持たないぞ?」
「...はぁい。千春、運転してくれてるのにごめんね」
「大丈夫だから。...ん。これ」
視線は前のまま、千春が片手でそばにあったブランケットをとって花乃に渡した。
「ありがとう...」
花乃は自分の膝にかけて、そのまますぐにスースー寝息を立て始めた。
*******
千春が、車をとめる。
「かーの。...着いたぞ?」
「ん~...」
花乃が昼寝し始めてから時間が経っていたが、よく寝入っていた。まだ約束まで少しある。千春は、花乃が起きるまで待つことにした。
助手席で安心しきって眠る幼馴染を見て、千春は頬を緩める。
「....可愛いな」
無意識に手が伸びて花乃の頬を撫でようとしたところで、また自分の口から溢れた言葉に驚く。
「...だから、何なんだよ俺。...はぁ~」
思わず、ため息が漏れた。
「...ん」
「あ...花乃?起きたか?」
「...千春?...あ、着いた?」
モゾッと身じろぎして、花乃の膝にかかっていたブランケットが床に落ちる。それを拾いながら、千春は花乃に優しく言った。
「着いた。ちょっとは休めたか?」
「...うん。何かスッキリした」
「そっか。...歩けそうか?花乃に紹介したいやつがいるんだけど」
「...紹介?私に?」
「ああ。すぐ済むから、ちょっと付き合ってくれる?」
「...わかった」
******
花乃と千春は車を降りて、手を繋いで歩き始める。
ガヤガヤと街中のような賑やかな音を聞きながら、花乃は千春についていった。
そう歩かないうちに、周りの音が静けさを取り戻し、今度は木々のような....植物の落ち着く香りがしてきた。
「疲れてないか?」
「うん。そんなに歩いてないし、さっき十分休んだから」
「良かった。....あ、いた。如月!」
「.....?」
千春が誰かを見つけた様子で、突然声を上げた。
「あ...よう!元気にしてたか?」
声をかけられた人物も、千春に気づいたのか数メートル先から返事が聞こえてくる。低く落ち着いた、男性の声だった。
「元気だ。お前は?」
「元気」
「今日は突然悪かったな」
「いや?お前から連絡が来るなんて珍しいから驚いたけど。...それより、その子は?」
声の主の近くまで来たところで、千春と男性が会話し始める。途中で、花乃にも注目された気配がして、花乃は身をかたくした。
高速道路に入った感覚がして、そのまま車のスピードがぐんぐん上がっていく。
花乃は、大きく開いていた窓を少し閉め、細い隙間から風が吹き込んでくるのを頬で感じていた。
「花乃?...眠いなら少し寝ててもいいぞ」
「あ...ごめんなさい。...はしゃぎすぎちゃったかな」
花乃は、眠そうに目を擦りながら呟く。体力に自信のない花乃は、いつも日に何度か短い昼寝をはさむ。今日はウキウキして目が冴えていたはずなのに、心地よい風と車の揺れで目がとろとろしてきた。
「いいから。花乃は何も気にせず、休め。休憩しながら行かないと、体力持たないぞ?」
「...はぁい。千春、運転してくれてるのにごめんね」
「大丈夫だから。...ん。これ」
視線は前のまま、千春が片手でそばにあったブランケットをとって花乃に渡した。
「ありがとう...」
花乃は自分の膝にかけて、そのまますぐにスースー寝息を立て始めた。
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千春が、車をとめる。
「かーの。...着いたぞ?」
「ん~...」
花乃が昼寝し始めてから時間が経っていたが、よく寝入っていた。まだ約束まで少しある。千春は、花乃が起きるまで待つことにした。
助手席で安心しきって眠る幼馴染を見て、千春は頬を緩める。
「....可愛いな」
無意識に手が伸びて花乃の頬を撫でようとしたところで、また自分の口から溢れた言葉に驚く。
「...だから、何なんだよ俺。...はぁ~」
思わず、ため息が漏れた。
「...ん」
「あ...花乃?起きたか?」
「...千春?...あ、着いた?」
モゾッと身じろぎして、花乃の膝にかかっていたブランケットが床に落ちる。それを拾いながら、千春は花乃に優しく言った。
「着いた。ちょっとは休めたか?」
「...うん。何かスッキリした」
「そっか。...歩けそうか?花乃に紹介したいやつがいるんだけど」
「...紹介?私に?」
「ああ。すぐ済むから、ちょっと付き合ってくれる?」
「...わかった」
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花乃と千春は車を降りて、手を繋いで歩き始める。
ガヤガヤと街中のような賑やかな音を聞きながら、花乃は千春についていった。
そう歩かないうちに、周りの音が静けさを取り戻し、今度は木々のような....植物の落ち着く香りがしてきた。
「疲れてないか?」
「うん。そんなに歩いてないし、さっき十分休んだから」
「良かった。....あ、いた。如月!」
「.....?」
千春が誰かを見つけた様子で、突然声を上げた。
「あ...よう!元気にしてたか?」
声をかけられた人物も、千春に気づいたのか数メートル先から返事が聞こえてくる。低く落ち着いた、男性の声だった。
「元気だ。お前は?」
「元気」
「今日は突然悪かったな」
「いや?お前から連絡が来るなんて珍しいから驚いたけど。...それより、その子は?」
声の主の近くまで来たところで、千春と男性が会話し始める。途中で、花乃にも注目された気配がして、花乃は身をかたくした。
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