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身から出た錆
ベイリー邸へ
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昨夜エマはラファエルに、今日、アーサーと一緒に帰ることを伝えていた
ラファエルには何故帰るのか、その理由は伝えなかったが、ラファエルにはアーサーと二人で帰ると言っただけで、それ以外何も言わずとも十分に伝わったようだった
朝早くに飛行機に乗った二人はその日の午後になって漸くアトランティスの空港に降り立った
空港からリムジンタクシーにのり、ベイリー邸を初めて訪れたアーサーは、それがヨーク家と肩を並べるほどの豪邸であることに驚き、そしてこれならばエマがヨーク家に嫁してきても肩身の狭い思いをしなくてもすむと、安堵したのだった
呼び鈴を鳴らすと、中から品の良い初老の執事らしき男が出てきた
「おかえりなさいませ、エマお嬢様。そしてようこそ当家においでくださいましたヨーク卿。ベイリー家あげて歓迎いたします。さあ、お疲れでしょう。中へお入りください。ご当主がお待ちです」
「アーサー様、どうぞ中へお入りください。ロイ?お父様はサロンにいらっしゃるの?」
「はい、先程からお待ちです」
「そう、わかったわ。アーサー様は私がご案内しますからここは大丈夫よ。ロイは他にすることがあるのでしょう?」
「はい、それではお嬢様に甘えさせていただきます。それでは私はこれで一旦失礼致します」
ロイと呼ばれた執事は深くお辞儀をした後左手奥に下がっていった
「アーサー様、サロンはこちらですわ」
エマはアーサーを正面玄関右手に進んだところにあるガラス張りの明るいサロンに案内した。このサロンは隣の部屋との境の壁以外は、扉もその周りの壁も総ガラス張りで、外のテラスと内側の廊下に面した扉とその周りのガラスには小さな色とりどりの押し花が中に散りばめられていて、とても素敵なサロンになっている。サロンの中には応接セットの他、ちょっとした舞台があり、その上にピアノやバイオリン、ハープなどの楽器が置いてあって、そこで生演奏を楽しめるようになっていた。ベイリー家当主のラファエルは右手奥のソファにゆったりと座って二人を待っていた
「お父様、エマです。今戻りました」
ノックと共にガラスの扉を開けてエマが中に入っていった。アーサーもそれに続く
ラファエルはアーサーが入室すると、サッとソファから立ち上がり、アーサーに向かって手を差し出して握手を求めながら、挨拶と自己紹介をする
「これは遠いところをようこそ当家へおいで下された。私がこの国の大統領をやっておりますベイリー家当主のラファエルです。エマ共々、これからよろしくお願いしたい」
ラファエルは握手をしながら穏やかな笑顔を向けた。そしてアーサーも、緊張しながら挨拶を返す
「ご丁寧な挨拶をどうも。私はリンドールでヨーク公爵を名乗っておりますアーサーです。本日はお忙しい中、私のために時間を割いていただきましてありがとうございます。此度はエマ嬢とのことでご挨拶に伺いました」
「それはご丁寧に。さぁ、お疲れでしょう。そちらへお座りください。今日は我が家の愚息達も勢揃いしております。後ほど妻が連れて参ると思いますので、先ずは飲み物でも如何ですかな?」
ラファエルが部屋の隅に控えていた侍女に目配せをすると、直ぐにお茶とお菓子が出された。それを一口飲み干した後、ラファエルが切り出した
「この度は我が娘の命を救っていただいたそうで、何とお礼を申し上げれば良いのか言葉が見つからない。本当に忝い」
ラファエルが深々と頭を下げた
「どうぞ顔をあげてください。あれは私の不徳の致すところで、エマ嬢には何の落ち度もありません。大切な人を私の個人的ないざこざに巻き込んでしまい、こちらこそ申し訳ない。今日はそのことについての謝罪もあって参りました」
今度はアーサーが頭を下げる
そして頭を上げた二人は、再度握手をしてソファに腰掛けた
「して、今日は何用でこちらまで参られたのかお聞きしてもよろしいか」
「はい。ラファエル殿、私はエマ嬢を妻に迎えたい。私との結婚をお許し願えないだろうか」
「その事で、やっと貴方が私の前に現れてくれましたね。実は貴方との婚約祝いを、既にリンドール王室とフランツ王室から頂いておりましてな。私は貴方にもお会いしたことがないのに、急に降って湧いた話に正直戸惑っておりました。エマの話では両王室が先走ってしまった所為だという事だったので、一応は納得したのですが、両王室が絡んでいるということは、まんざら嘘でもあるまいと、覚悟はしておりました」
「それは申し訳ない。実は両王室先導の話だったため、私がエマ嬢の了解を得るのに少々手間取りまして……。私の中では愛のない結婚はありえないので、先ずエマ嬢の心を私に向けてからご挨拶にお伺いしようと思っていたのです。結果的に順序が前後しましたことをお許し願いたい」
「して、件のいざこざとやらは無事ケリがついたのですかな?」
「はい。お陰様で事後処理等も既に終わり、何の問題もなくなりましたので、エマ嬢には安心してヨーク家に来ていただけます。そしてリンドール国王から、既に連絡があったかもしれませんが、私との結婚に当たって、エマ嬢の身分を格上げする必要があるとなれば、リンドール国王の養女に迎えたいと望まれておいでです。ラファエル殿はそれについて如何お考えですか?私としてはどちらでも良いので、これはラファエル殿がこれからのエマ嬢の幸せのために一番良いと思う方を選んでくださって構いません。もちろんその決断は結婚までで構いませんが、私としてはエマ嬢の安全のために結婚式よりも先に一刻も早く入籍をしたいと思っています。そのためにも早めに決断していただきたいのです。急かせて申し訳なく思っていますが、ヨーク家あげてエマ嬢をお守りするため、何卒、良しなにご配慮をお願いしたい」
「それは太った豚供をヨーク家が牽制して下さると言うことかな?」
「はい。しかし私としては牽制だけでは終わらせるつもりはありません。世界中の王家と姻戚関係にあるヨーク家の力を嫌という程思い知らせてやりますよ」
アーサーが悪い笑顔をしている
それを見ていたラファエルも同じような悪い笑顔になっている。そんな二人を見ていたエマはこの二人は似た者同士なのではないかと思った
そこへ、シャーロットに連れられて、兄弟達が入室してきた
美女に連れられて現れたイケメン集団は、その存在感が凄まじく、物凄い迫力だった
「皆んな揃ったようだな。ヨーク卿、紹介しよう。私に近い方から、まず妻のシャーロット」
「はじめまして、エマの母のシャーロットでございます」
シャーロットが優雅なカーテシーをして挨拶をする
「シャーロットの向こうからは各自、自己紹介をしてくれ」
シャーロットの隣にいたイケメンが微笑んでから口を開いた
「それでは私から。私はエマの一番上の兄で、アトランティス共和国検察庁長官を拝命しておりますキースです。どうぞよろしく」
キースはそう言うとアーサーに握手を求めた
ーー 長男のキースか。エマが完璧な正統派イケメンだって言うはずだな。非の打ち所がない。それに天才だと言ってたな。要注意人物だ ーー
「アーサー・ド・ヨークだ。よろしく頼む」
「次は私だ。さて、久しぶりだな、ヨーク卿。いつぶりになるかな?君もよく知る私はベイリーグループ総帥の次男、ラルフだ。エマ共々よろしく頼む」
二人は握手を交わした
ーー 商売敵のラルフだ。さながら大空から獲物を狙う鷹のような奴だ。不敵なイケメンだな。此奴と縁者になるのか。気が休まらないな ーー
「ラルフ兄さんの次は三男の私、プロテニスプレーヤーのユーゴだ。私は20歳のときにシュミット家に養子に出ているので、一人だけユーゴ・シュミットを名乗っている。以前リンドールの慈善パーティでご一緒させていただいたようだが、よく覚えていなくて申し訳ない」
ユーゴははにかみながら握手を求めている
ーー テニス界のスーパースターだ。爽やかなイケメンだな。この中では一番気が合いそうな気がする ーー
「はじめましてユーゴ殿。私もあの時はあなたにお会いしていないので覚えていないのはお互い様だ。これからよろしく頼む」
二人はにこやかに握手をした
「次は俺かな?おっと、これは失礼。私はF1レーサーのウィリアムだ。ウィルと呼んでくれたまえ」
ーー 此奴はワイルドだな。エマが俺とタイプが似ているとか言ってたが、冗談じゃない。こんな女誑しの匂いがプンプンする奴と一緒にされてたまるか ーー
「アーサー・ド・ヨークだ。よろしく」
次に控えるイケメンが眼鏡を指でクイっと押し上げてから握手を求めてきた
「国立科学研究所で所長やってるオスカーだよ。あ、一応五男ね。よろしく」
ーー 正しく眼鏡がよく似合うインテリイケメンだな。エマが異次元の頭の良さを誇ると言っていたが、どうやら間違いではないようだ ーー
「アーサー・ド・ヨークだ。こちらこそよろしく」
二人はにこやかに握手を交わした
「最後は僕だね。僕は六男で俳優のエドガーだよ。色んな映画に出演してるから、よかったら映画館に足を運んでね?」
ーー エマが言う通り王子様系のイケメンだな。此奴は世界中にファンがいるはずだからCMの出演交渉をしてみてもいいかもしれないな ーー
「アーサー・ド・ヨークだ。よろしく」
何やらアーサーがエドガーに囁いた後、二人は笑って握手をした
そして兄弟の自己紹介の後、アーサーが再度自己紹介をした
「はじめましての方もそうでない方も、私はリンドールの公爵でアーサー・ド・ヨークと言う。今日はエマ嬢との結婚のお許しをいただきにこちらにきた。これから末永くよろしくお願いしたい」
アーサーが頭を下げた
ラファエルには何故帰るのか、その理由は伝えなかったが、ラファエルにはアーサーと二人で帰ると言っただけで、それ以外何も言わずとも十分に伝わったようだった
朝早くに飛行機に乗った二人はその日の午後になって漸くアトランティスの空港に降り立った
空港からリムジンタクシーにのり、ベイリー邸を初めて訪れたアーサーは、それがヨーク家と肩を並べるほどの豪邸であることに驚き、そしてこれならばエマがヨーク家に嫁してきても肩身の狭い思いをしなくてもすむと、安堵したのだった
呼び鈴を鳴らすと、中から品の良い初老の執事らしき男が出てきた
「おかえりなさいませ、エマお嬢様。そしてようこそ当家においでくださいましたヨーク卿。ベイリー家あげて歓迎いたします。さあ、お疲れでしょう。中へお入りください。ご当主がお待ちです」
「アーサー様、どうぞ中へお入りください。ロイ?お父様はサロンにいらっしゃるの?」
「はい、先程からお待ちです」
「そう、わかったわ。アーサー様は私がご案内しますからここは大丈夫よ。ロイは他にすることがあるのでしょう?」
「はい、それではお嬢様に甘えさせていただきます。それでは私はこれで一旦失礼致します」
ロイと呼ばれた執事は深くお辞儀をした後左手奥に下がっていった
「アーサー様、サロンはこちらですわ」
エマはアーサーを正面玄関右手に進んだところにあるガラス張りの明るいサロンに案内した。このサロンは隣の部屋との境の壁以外は、扉もその周りの壁も総ガラス張りで、外のテラスと内側の廊下に面した扉とその周りのガラスには小さな色とりどりの押し花が中に散りばめられていて、とても素敵なサロンになっている。サロンの中には応接セットの他、ちょっとした舞台があり、その上にピアノやバイオリン、ハープなどの楽器が置いてあって、そこで生演奏を楽しめるようになっていた。ベイリー家当主のラファエルは右手奥のソファにゆったりと座って二人を待っていた
「お父様、エマです。今戻りました」
ノックと共にガラスの扉を開けてエマが中に入っていった。アーサーもそれに続く
ラファエルはアーサーが入室すると、サッとソファから立ち上がり、アーサーに向かって手を差し出して握手を求めながら、挨拶と自己紹介をする
「これは遠いところをようこそ当家へおいで下された。私がこの国の大統領をやっておりますベイリー家当主のラファエルです。エマ共々、これからよろしくお願いしたい」
ラファエルは握手をしながら穏やかな笑顔を向けた。そしてアーサーも、緊張しながら挨拶を返す
「ご丁寧な挨拶をどうも。私はリンドールでヨーク公爵を名乗っておりますアーサーです。本日はお忙しい中、私のために時間を割いていただきましてありがとうございます。此度はエマ嬢とのことでご挨拶に伺いました」
「それはご丁寧に。さぁ、お疲れでしょう。そちらへお座りください。今日は我が家の愚息達も勢揃いしております。後ほど妻が連れて参ると思いますので、先ずは飲み物でも如何ですかな?」
ラファエルが部屋の隅に控えていた侍女に目配せをすると、直ぐにお茶とお菓子が出された。それを一口飲み干した後、ラファエルが切り出した
「この度は我が娘の命を救っていただいたそうで、何とお礼を申し上げれば良いのか言葉が見つからない。本当に忝い」
ラファエルが深々と頭を下げた
「どうぞ顔をあげてください。あれは私の不徳の致すところで、エマ嬢には何の落ち度もありません。大切な人を私の個人的ないざこざに巻き込んでしまい、こちらこそ申し訳ない。今日はそのことについての謝罪もあって参りました」
今度はアーサーが頭を下げる
そして頭を上げた二人は、再度握手をしてソファに腰掛けた
「して、今日は何用でこちらまで参られたのかお聞きしてもよろしいか」
「はい。ラファエル殿、私はエマ嬢を妻に迎えたい。私との結婚をお許し願えないだろうか」
「その事で、やっと貴方が私の前に現れてくれましたね。実は貴方との婚約祝いを、既にリンドール王室とフランツ王室から頂いておりましてな。私は貴方にもお会いしたことがないのに、急に降って湧いた話に正直戸惑っておりました。エマの話では両王室が先走ってしまった所為だという事だったので、一応は納得したのですが、両王室が絡んでいるということは、まんざら嘘でもあるまいと、覚悟はしておりました」
「それは申し訳ない。実は両王室先導の話だったため、私がエマ嬢の了解を得るのに少々手間取りまして……。私の中では愛のない結婚はありえないので、先ずエマ嬢の心を私に向けてからご挨拶にお伺いしようと思っていたのです。結果的に順序が前後しましたことをお許し願いたい」
「して、件のいざこざとやらは無事ケリがついたのですかな?」
「はい。お陰様で事後処理等も既に終わり、何の問題もなくなりましたので、エマ嬢には安心してヨーク家に来ていただけます。そしてリンドール国王から、既に連絡があったかもしれませんが、私との結婚に当たって、エマ嬢の身分を格上げする必要があるとなれば、リンドール国王の養女に迎えたいと望まれておいでです。ラファエル殿はそれについて如何お考えですか?私としてはどちらでも良いので、これはラファエル殿がこれからのエマ嬢の幸せのために一番良いと思う方を選んでくださって構いません。もちろんその決断は結婚までで構いませんが、私としてはエマ嬢の安全のために結婚式よりも先に一刻も早く入籍をしたいと思っています。そのためにも早めに決断していただきたいのです。急かせて申し訳なく思っていますが、ヨーク家あげてエマ嬢をお守りするため、何卒、良しなにご配慮をお願いしたい」
「それは太った豚供をヨーク家が牽制して下さると言うことかな?」
「はい。しかし私としては牽制だけでは終わらせるつもりはありません。世界中の王家と姻戚関係にあるヨーク家の力を嫌という程思い知らせてやりますよ」
アーサーが悪い笑顔をしている
それを見ていたラファエルも同じような悪い笑顔になっている。そんな二人を見ていたエマはこの二人は似た者同士なのではないかと思った
そこへ、シャーロットに連れられて、兄弟達が入室してきた
美女に連れられて現れたイケメン集団は、その存在感が凄まじく、物凄い迫力だった
「皆んな揃ったようだな。ヨーク卿、紹介しよう。私に近い方から、まず妻のシャーロット」
「はじめまして、エマの母のシャーロットでございます」
シャーロットが優雅なカーテシーをして挨拶をする
「シャーロットの向こうからは各自、自己紹介をしてくれ」
シャーロットの隣にいたイケメンが微笑んでから口を開いた
「それでは私から。私はエマの一番上の兄で、アトランティス共和国検察庁長官を拝命しておりますキースです。どうぞよろしく」
キースはそう言うとアーサーに握手を求めた
ーー 長男のキースか。エマが完璧な正統派イケメンだって言うはずだな。非の打ち所がない。それに天才だと言ってたな。要注意人物だ ーー
「アーサー・ド・ヨークだ。よろしく頼む」
「次は私だ。さて、久しぶりだな、ヨーク卿。いつぶりになるかな?君もよく知る私はベイリーグループ総帥の次男、ラルフだ。エマ共々よろしく頼む」
二人は握手を交わした
ーー 商売敵のラルフだ。さながら大空から獲物を狙う鷹のような奴だ。不敵なイケメンだな。此奴と縁者になるのか。気が休まらないな ーー
「ラルフ兄さんの次は三男の私、プロテニスプレーヤーのユーゴだ。私は20歳のときにシュミット家に養子に出ているので、一人だけユーゴ・シュミットを名乗っている。以前リンドールの慈善パーティでご一緒させていただいたようだが、よく覚えていなくて申し訳ない」
ユーゴははにかみながら握手を求めている
ーー テニス界のスーパースターだ。爽やかなイケメンだな。この中では一番気が合いそうな気がする ーー
「はじめましてユーゴ殿。私もあの時はあなたにお会いしていないので覚えていないのはお互い様だ。これからよろしく頼む」
二人はにこやかに握手をした
「次は俺かな?おっと、これは失礼。私はF1レーサーのウィリアムだ。ウィルと呼んでくれたまえ」
ーー 此奴はワイルドだな。エマが俺とタイプが似ているとか言ってたが、冗談じゃない。こんな女誑しの匂いがプンプンする奴と一緒にされてたまるか ーー
「アーサー・ド・ヨークだ。よろしく」
次に控えるイケメンが眼鏡を指でクイっと押し上げてから握手を求めてきた
「国立科学研究所で所長やってるオスカーだよ。あ、一応五男ね。よろしく」
ーー 正しく眼鏡がよく似合うインテリイケメンだな。エマが異次元の頭の良さを誇ると言っていたが、どうやら間違いではないようだ ーー
「アーサー・ド・ヨークだ。こちらこそよろしく」
二人はにこやかに握手を交わした
「最後は僕だね。僕は六男で俳優のエドガーだよ。色んな映画に出演してるから、よかったら映画館に足を運んでね?」
ーー エマが言う通り王子様系のイケメンだな。此奴は世界中にファンがいるはずだからCMの出演交渉をしてみてもいいかもしれないな ーー
「アーサー・ド・ヨークだ。よろしく」
何やらアーサーがエドガーに囁いた後、二人は笑って握手をした
そして兄弟の自己紹介の後、アーサーが再度自己紹介をした
「はじめましての方もそうでない方も、私はリンドールの公爵でアーサー・ド・ヨークと言う。今日はエマ嬢との結婚のお許しをいただきにこちらにきた。これから末永くよろしくお願いしたい」
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