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エピローグ
結婚へ向けて
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エマの兄弟を代表して、キースが兄弟達の思いを伝えてきた
「アーサー殿。一言兄弟を代表して言わせていただきたい。我々兄弟は、我々の大切なエマがいつか何処かの男のものになる事は百も承知だ。皆がその時が来るのを、それなりに覚悟してきた。しかし、それにはその男がエマに誠実でエマのみを愛する事を必要最低条件としている。それで失礼だが貴殿の事は父上とは別に我々兄弟で調べさせてもらった。残念ながら、この度の事件の事もあって、あなたはエマには相応しくないと言う結論に達した。何か申し開きがあれば聞くが、逆に何かそれについての反論はあるか」
キースが射抜くような目をしてアーサーを睨みつける。イケメンから睨まれると凄い迫力だ。しかし、アーサーはそれに怯むことなく、余裕の笑みを浮かべて答えた
「件の事件については、私がこれまでしてきたことのツケが回ってきたと思っている。それについてはお詫びのしようもない。しかし、この事は既に当事者達の処罰等も終わり、全てけりがついている。つまりこれから先、エマ嬢に危険が及ぶ事はないと断言できる。だからエマ嬢には安心して嫁いできてもらいたい」
「貴方が結婚することを良しとしない者は、一人だけではないだろう。一つ片付いたからと言って、それで終わりになると、なぜ断言できる」
「私の周りにいる女性達は、皆んな私とは結婚できないことをわかっている者達が屯しているだけなんですよ。ただ、私の周りに集まっているだけであって、付き合っている訳ではないのです。私もそう言う扱いをしてきましたから、彼女らは知り合い以下の立ち位置ですね。本当は邪魔で仕方がないのですが、何度言っても近寄ってくるのをやめないので、好きにさせているだけです。多分私が結婚すれば、彼女らはもう近寄って来ないと思います」
「それは安易すぎないか?」
「入籍と同時に、警備段階を一つ上げるつもりでいます。それに私ももうすぐ博士課程を修了する。大学に行く事もなくなれば、彼女らとの接点もなくなる。社交界での付き合いは極力断るようにするし、顔を出さなければならない時は二人で参加するよう心がけたい」
「ビジネス界ではマムシの異名を取る貴方が、こんな事で手をこまねいているとは、正直信じられないのだが」
横からビジネス上での知り合いであるラルフが口を挟んだ
「と言う事は貴方も今の状態を少なからず楽しんでいたということか。困ったふりをしただけとは恐れ入る」
キースがそれに追い打ちをかける
「貴方達には常に媚薬や痺れ薬を使おうと機会をうかがっている者達と一緒にいなければならないプレッシャーはわからないだろうな。彼女らはその行動の殆どが犯罪だと言う自覚がない者達の集まりです。自覚がない者に何を言っても馬の耳に念仏ですよ。私は彼女らに直接抗議する他に、何度も彼女らの実家に抗議しましたが、全く効果はありませんでした。彼女らは家族の言う事ですら聞きませんからね。結婚してもこのままの状態が続くようなら、彼女らの誰か数人に犠牲になってもらって、犯罪者に仕立て上げて逮捕してもらおうかなと考えています。まぁ実行しない事を祈ってますがね」
アーサーが悪い笑みを浮かべた
それを見た兄弟達は、それがラファエルが時折見せるものとそっくりである事に気付き、息を飲む
ーー こ、この表情は……ーー
ーー 父上とそっくりだ ーー
ーー 我々兄弟よりも、父上と表情が似ているとは驚いた ーー
ーー だからエマが此奴を選んだのか ーー
ーー これは驚いたな ーー
ーー これを見せられたら、何も言えないな ーー
兄弟達が顔を見合わせて、頷きあった。キースが代表してアーサーに告げる
「わかりました。これからの貴方の誠意に期待しよう」
「なんと!有難い!これから精一杯努力し続けることを誓う!よろしく頼む」
兄弟達とアーサーが和解したことに安堵したラファエルは、エマの身の振り方について自分で決めた事を伝えた
「アーサー殿。エマをリンドール国王の養女にと言うお話だが、私としてはエマはベイリー家の者として嫁がせたいと思っている。君も我がベイリー家が借金で没落したとの噂はご存知だろう。エマがリンドール国王の養女になれば、それは事実だと没落したから仕方なく養女に出して対面を整えたのだと暗に肯定してしまうことになる。それは私の矜持が許さない。私にはエマをベイリー家から嫁がせる以外の選択肢は無い。エマの嫁入り支度ならどこの王室にも負けないだけのものを用意できる自信がある。周りが度肝を抜かれて立ち直れないほどの物を用意するので、安心されるがいい。ベイリー家健在の狼煙を上げてやる」
この時アーサーはラファエルの復権を確信した
「エマの婚約のニュースに、我がアトランティス国民からも、沢山の寄進が寄せられている。もう凄い額になっている。見たら驚くぞ」
そう言うとラファエルは嬉しそうに笑った
この日の話し合いの結果、エマはベイリー家から嫁ぐこと、リンドールとフランツ両王室の面子を潰さぬために、エマの後見についてもらうようお願いする事に決まった
そして今は場所を食堂に移して、全員で会食をしている
アーサーは今夜はベイリー家に泊まる事になり、ラファエルや兄弟達との話に花を咲かせている
意外とチャラ男は男性との会話も得意なようだった。まぁ財閥の総帥でもあるのだから当たり前と言うより朝飯前か
今夜はエマの婚約が決まった後の祝いの席だということで、客人のアーサーはもちろん、家族全員にこの地方の地酒が振舞われた
しかし婚約ご決まったと理性ではわかっていても、やはり心のどこかでは納得できない部分もあったのだろう。べろんべろんに酔った兄弟達がアーサーに絡んできた
「あのさぁ、俺もあのパーティにいたんだけどさぁ、君って平民とは話す価値がないからって近寄っても来なかったんだって?それってエマにも当てはまるんじゃないの?君に嫁いだはいいけど、やっぱり平民は嫌だって放り出したりしない?因みにさ、俺が養子に行った先のシュミット家も一応は貴族なんだぜ。大陸の北にあるブリザ公国って小ちゃな国の唯一の公爵家なんだけど、それでも君の前では平民扱いだよね~。俺、すっごくムカついてるんだけど」
「知らなかったとは言え、それはすまなかった。しかしユーゴ殿は何故貴族である事を隠しておられるのか?」
「平民の方が制約がなくてやりやすいんだよ。シュミット家の爺さんもテニスができなくなってから帰って来たら良いと言ってくれたんで、今はそれに甘えてるんだ。でも、もしも君がエマの存在を疎ましく思うようなことがあれば、俺も黙っちゃいない。シュミット家でエマを引き取る!」
「私が愛するエマを手放すなんて、そんな事は未来永劫ありえませんから、そんな要らぬ心配は無用です」
「エマは俺のミックスダブルスのパートナーなんだよ。エマはプロではないが、その実力は並の女子プロをはるかに凌ぐ。てことで、明日はエマとテニスの試合をしてもらうぞ。君は俺のパートナーをさらっていくんだ。それくらいの事はしてもらわなきゃな。それに君も自分の嫁よりも下手くそだって言われるの嫌だろ?初めに見せつけといた方がよくないか?」
ユーゴが嫌味たっぷりの笑顔を向けた
日頃、明るくて優しくて爽やかで、スポーツマンの鏡のようなユーゴが、酔っ払っているとは言え人に絡むなんてありえないとエマは思った
余程エマの婚約がショックだったらしいと気づいたのは、それから暫くして皆の酒量がキャパオーバー状態になってからだった
「くそぉ、あの野郎、俺の大事なエマを掻っさらいやがって、けっちょんけっちょんにしてのしてやる……俺の弾丸サーブで穴だらけにしてやる……エマは俺のもんだ!誰にもやらんぞ~!エマが欲しいなら俺と勝負しろ!1ゲームもやらんぞ~………来るなら来てみろ!返り討ちにしてやる!エマ~、愛してるよ~……世界で一番俺が愛してる!こんな奴のところになんか行くな!ムニャムニャ……」
ユーゴはとうとう寝落ちしてしまったようだった
執事のロイの指示で、身体の大きな使用人が現れて肩に担ぐと、自室に連れて行ったようだった
それを見送ってから、インテリのオスカーがアーサーのもとへやってきた
「やぁ、煩くして悪かったね。ユーゴはちょっと異常でね」
オスカーはエマがアーサーから離れたところでラファエルと話しているのを確認してから囁くように話し始めた
「ユーゴはね、エマのこと女性として好きなんだよ。父上が根気よく話してなんとか納得させたけど、それでもエマから離した方がいいだろうってことになって、養子に出されたんだ。それも実家からめちゃくちゃ遠いところにね。多分さっきのうわ言は本心ダダ漏れだったと思うよ。これから先も君に突っかかることがあるかもしれないけど、根は優しい奴なんで、許してやってくれるかな?まぁ、エマは兄弟皆んなの恋人だから、全員が君に敵意があるはずだよ。僕だってそうだしね。僕はエマ以上の美人で性格も良いって子に会ったことないし、君だって一目惚れだろ?」
「全てお見通しか。そうだよ。やんちゃなところも可愛いとしか思えないし、顔を初めて見たときに恋に落ちた。誰にもやりたくないと思ってしまった。エマは俺が幸せにするって誓ったんだ」
「これからもエマを一生愛してくれる?」
「もちろん、来世でも探し出して結婚する予定さ」
「そうか……それを聞いて安心したよ。皆んなにもそう伝えておく。エマを頼んだよ」
オスカーはそう言い残して部屋から出て行った
それから直ぐにお開きになり、アーサーはロイから客室に案内された
エマとはお休みのキスもできなかったのが、ちょっとだけ心残りだった
「アーサー殿。一言兄弟を代表して言わせていただきたい。我々兄弟は、我々の大切なエマがいつか何処かの男のものになる事は百も承知だ。皆がその時が来るのを、それなりに覚悟してきた。しかし、それにはその男がエマに誠実でエマのみを愛する事を必要最低条件としている。それで失礼だが貴殿の事は父上とは別に我々兄弟で調べさせてもらった。残念ながら、この度の事件の事もあって、あなたはエマには相応しくないと言う結論に達した。何か申し開きがあれば聞くが、逆に何かそれについての反論はあるか」
キースが射抜くような目をしてアーサーを睨みつける。イケメンから睨まれると凄い迫力だ。しかし、アーサーはそれに怯むことなく、余裕の笑みを浮かべて答えた
「件の事件については、私がこれまでしてきたことのツケが回ってきたと思っている。それについてはお詫びのしようもない。しかし、この事は既に当事者達の処罰等も終わり、全てけりがついている。つまりこれから先、エマ嬢に危険が及ぶ事はないと断言できる。だからエマ嬢には安心して嫁いできてもらいたい」
「貴方が結婚することを良しとしない者は、一人だけではないだろう。一つ片付いたからと言って、それで終わりになると、なぜ断言できる」
「私の周りにいる女性達は、皆んな私とは結婚できないことをわかっている者達が屯しているだけなんですよ。ただ、私の周りに集まっているだけであって、付き合っている訳ではないのです。私もそう言う扱いをしてきましたから、彼女らは知り合い以下の立ち位置ですね。本当は邪魔で仕方がないのですが、何度言っても近寄ってくるのをやめないので、好きにさせているだけです。多分私が結婚すれば、彼女らはもう近寄って来ないと思います」
「それは安易すぎないか?」
「入籍と同時に、警備段階を一つ上げるつもりでいます。それに私ももうすぐ博士課程を修了する。大学に行く事もなくなれば、彼女らとの接点もなくなる。社交界での付き合いは極力断るようにするし、顔を出さなければならない時は二人で参加するよう心がけたい」
「ビジネス界ではマムシの異名を取る貴方が、こんな事で手をこまねいているとは、正直信じられないのだが」
横からビジネス上での知り合いであるラルフが口を挟んだ
「と言う事は貴方も今の状態を少なからず楽しんでいたということか。困ったふりをしただけとは恐れ入る」
キースがそれに追い打ちをかける
「貴方達には常に媚薬や痺れ薬を使おうと機会をうかがっている者達と一緒にいなければならないプレッシャーはわからないだろうな。彼女らはその行動の殆どが犯罪だと言う自覚がない者達の集まりです。自覚がない者に何を言っても馬の耳に念仏ですよ。私は彼女らに直接抗議する他に、何度も彼女らの実家に抗議しましたが、全く効果はありませんでした。彼女らは家族の言う事ですら聞きませんからね。結婚してもこのままの状態が続くようなら、彼女らの誰か数人に犠牲になってもらって、犯罪者に仕立て上げて逮捕してもらおうかなと考えています。まぁ実行しない事を祈ってますがね」
アーサーが悪い笑みを浮かべた
それを見た兄弟達は、それがラファエルが時折見せるものとそっくりである事に気付き、息を飲む
ーー こ、この表情は……ーー
ーー 父上とそっくりだ ーー
ーー 我々兄弟よりも、父上と表情が似ているとは驚いた ーー
ーー だからエマが此奴を選んだのか ーー
ーー これは驚いたな ーー
ーー これを見せられたら、何も言えないな ーー
兄弟達が顔を見合わせて、頷きあった。キースが代表してアーサーに告げる
「わかりました。これからの貴方の誠意に期待しよう」
「なんと!有難い!これから精一杯努力し続けることを誓う!よろしく頼む」
兄弟達とアーサーが和解したことに安堵したラファエルは、エマの身の振り方について自分で決めた事を伝えた
「アーサー殿。エマをリンドール国王の養女にと言うお話だが、私としてはエマはベイリー家の者として嫁がせたいと思っている。君も我がベイリー家が借金で没落したとの噂はご存知だろう。エマがリンドール国王の養女になれば、それは事実だと没落したから仕方なく養女に出して対面を整えたのだと暗に肯定してしまうことになる。それは私の矜持が許さない。私にはエマをベイリー家から嫁がせる以外の選択肢は無い。エマの嫁入り支度ならどこの王室にも負けないだけのものを用意できる自信がある。周りが度肝を抜かれて立ち直れないほどの物を用意するので、安心されるがいい。ベイリー家健在の狼煙を上げてやる」
この時アーサーはラファエルの復権を確信した
「エマの婚約のニュースに、我がアトランティス国民からも、沢山の寄進が寄せられている。もう凄い額になっている。見たら驚くぞ」
そう言うとラファエルは嬉しそうに笑った
この日の話し合いの結果、エマはベイリー家から嫁ぐこと、リンドールとフランツ両王室の面子を潰さぬために、エマの後見についてもらうようお願いする事に決まった
そして今は場所を食堂に移して、全員で会食をしている
アーサーは今夜はベイリー家に泊まる事になり、ラファエルや兄弟達との話に花を咲かせている
意外とチャラ男は男性との会話も得意なようだった。まぁ財閥の総帥でもあるのだから当たり前と言うより朝飯前か
今夜はエマの婚約が決まった後の祝いの席だということで、客人のアーサーはもちろん、家族全員にこの地方の地酒が振舞われた
しかし婚約ご決まったと理性ではわかっていても、やはり心のどこかでは納得できない部分もあったのだろう。べろんべろんに酔った兄弟達がアーサーに絡んできた
「あのさぁ、俺もあのパーティにいたんだけどさぁ、君って平民とは話す価値がないからって近寄っても来なかったんだって?それってエマにも当てはまるんじゃないの?君に嫁いだはいいけど、やっぱり平民は嫌だって放り出したりしない?因みにさ、俺が養子に行った先のシュミット家も一応は貴族なんだぜ。大陸の北にあるブリザ公国って小ちゃな国の唯一の公爵家なんだけど、それでも君の前では平民扱いだよね~。俺、すっごくムカついてるんだけど」
「知らなかったとは言え、それはすまなかった。しかしユーゴ殿は何故貴族である事を隠しておられるのか?」
「平民の方が制約がなくてやりやすいんだよ。シュミット家の爺さんもテニスができなくなってから帰って来たら良いと言ってくれたんで、今はそれに甘えてるんだ。でも、もしも君がエマの存在を疎ましく思うようなことがあれば、俺も黙っちゃいない。シュミット家でエマを引き取る!」
「私が愛するエマを手放すなんて、そんな事は未来永劫ありえませんから、そんな要らぬ心配は無用です」
「エマは俺のミックスダブルスのパートナーなんだよ。エマはプロではないが、その実力は並の女子プロをはるかに凌ぐ。てことで、明日はエマとテニスの試合をしてもらうぞ。君は俺のパートナーをさらっていくんだ。それくらいの事はしてもらわなきゃな。それに君も自分の嫁よりも下手くそだって言われるの嫌だろ?初めに見せつけといた方がよくないか?」
ユーゴが嫌味たっぷりの笑顔を向けた
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余程エマの婚約がショックだったらしいと気づいたのは、それから暫くして皆の酒量がキャパオーバー状態になってからだった
「くそぉ、あの野郎、俺の大事なエマを掻っさらいやがって、けっちょんけっちょんにしてのしてやる……俺の弾丸サーブで穴だらけにしてやる……エマは俺のもんだ!誰にもやらんぞ~!エマが欲しいなら俺と勝負しろ!1ゲームもやらんぞ~………来るなら来てみろ!返り討ちにしてやる!エマ~、愛してるよ~……世界で一番俺が愛してる!こんな奴のところになんか行くな!ムニャムニャ……」
ユーゴはとうとう寝落ちしてしまったようだった
執事のロイの指示で、身体の大きな使用人が現れて肩に担ぐと、自室に連れて行ったようだった
それを見送ってから、インテリのオスカーがアーサーのもとへやってきた
「やぁ、煩くして悪かったね。ユーゴはちょっと異常でね」
オスカーはエマがアーサーから離れたところでラファエルと話しているのを確認してから囁くように話し始めた
「ユーゴはね、エマのこと女性として好きなんだよ。父上が根気よく話してなんとか納得させたけど、それでもエマから離した方がいいだろうってことになって、養子に出されたんだ。それも実家からめちゃくちゃ遠いところにね。多分さっきのうわ言は本心ダダ漏れだったと思うよ。これから先も君に突っかかることがあるかもしれないけど、根は優しい奴なんで、許してやってくれるかな?まぁ、エマは兄弟皆んなの恋人だから、全員が君に敵意があるはずだよ。僕だってそうだしね。僕はエマ以上の美人で性格も良いって子に会ったことないし、君だって一目惚れだろ?」
「全てお見通しか。そうだよ。やんちゃなところも可愛いとしか思えないし、顔を初めて見たときに恋に落ちた。誰にもやりたくないと思ってしまった。エマは俺が幸せにするって誓ったんだ」
「これからもエマを一生愛してくれる?」
「もちろん、来世でも探し出して結婚する予定さ」
「そうか……それを聞いて安心したよ。皆んなにもそう伝えておく。エマを頼んだよ」
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