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アトランティスから帰国したその足で、アーサーとエマは王城に正式に婚約したことを報告しに行った
王城では国王とソフィアが首を長くして待っていたようで、正式に婚約したと伝えるとソフィアは涙を流して喜んだ
また、結婚に当たって、国王とソフィアにエマの後見人になって欲しいというラファエルのお願いを伝えた
「そうか。ベイリー卿は、これで健在を目指すか。ベイリー家のためにも、それが一番いいだろうな。後見人の事は承知した。儂だけでも良いのだがな」
国王はそう言うと隣に座るソフィアを見た
「そうは参りませんわ。私はエマの祖母なのですから後見人になるのは当たり前です」
「ところでアーサー、これからのスケジュールはどうするのだ?」
「はい、国王様がよろしければ今ここで直ぐに入籍いたします。エマの荷物は既に公爵家に運び込まれているはずですし、足りないものは全て母が用意してくれているはずですから、既にこの国でエマの帰るところは公爵家のみとなっております。また、入籍会見もこのあと直ぐ二人で行う予定です。各国の豚共に関しては、入籍会見後、公爵家から内容証明が届くようにしておりますので、それでも言い寄るなら、私の出番になりますね。豚共のいる各国の王室には既に連絡済みですので、エマに手を伸ばした時点で私が一報を入れれば、各王室が動いてくださるはずです。まぁ、問題の豚共は其々の国でもかなりの問題児らしいですからね。各王室としても処罰するために都合の良い口実ができたようで、逆に感謝されたくらいですから、此方としても罪悪感なく大鉈を振れます。これでエマの身辺は少しは風通しの良いものになると思いますので、ご安心ください。エマは私が全力で守ります」
この忙しいスケジュールの中で、いったいいつそんな話を進めていたのか、エマはアーサーの手腕に驚いてしまった
そして国王直々に許可をもらい、二人はこの場で入籍の書類にサインをして、めでたくヨーク公爵夫妻になった
エマがサインをし終わると、それを待っていたように感極まったアーサーから嵐のようなキスが降り注がれた
「エマ、誰よりも君を愛してるよ。国王様の前で、この命尽きるまで、ずっと君だけを愛すると誓うよ。二人で幸せになろうね」
「はい」
国王様やソフィア様の前で強烈なキスをされてしまったエマは、ちょっとだけ怒っていたのだが、今の誓いの言葉でそんな気持ちも吹き飛んでしまった
それからヨーク公爵夫妻となった二人は、王城の記者会見室で国王とソフィア同席のもと、入籍会見を行った
そこでアーサーは全世界に向けて、あの世界の妹が自分の妻になった事を高らかに宣言したのだった
「エマ・シュミットことエマ・ベイリーは今日この時をもって、私ことアーサー・ド・ヨークの妻になった事を宣言する。もう彼女に対するパパラッチやストーカーなどは、公爵家への不敬行為とみなして、遠慮なく処罰するので、そのつもりで挑んで来て下さい。いつでも受けて立ちます。もちろん返り討ちにしますけどね」
アーサーは不敵に戦線布告までしてしまった。いつものチャラ男とは違うアーサーを見たエマは、その魅力にやられてしまったようで恋する乙女の瞳になっている
「それでは、次は私からだな。私と隣にいるソフィアがエマの後見人を務めることになった。エマに対する心無い中傷等を見つけた場合は、リンドールとフランツ両王室を敵に回したと思ってもらっていい。良いな。儂からは以上だ」
次にソフィアが待ってましたと言わんばかりにマイクを手に取った
「では、私からも一言。エマの実家のベイリー家が没落したと心無い噂が立っているようだが、ベイリー家は今も健在である。後日行われる結婚式を見て貰えば一目瞭然であろうが、祖母である私からもここで宣言しておく。ベイリー家に対する心無い中傷は控えよ。以上」
ソフィアは流石の迫力だった
それから質疑応答に入り、アーサーが記者に受け答えしていく
『リンドール第一TVのレンドリルです。二つほどお聞きします。一つ目はお二人は出会って間もないとお聞きしましたが、お二人の馴れ初めをお聞かせください。それから二つ目はヨーク公爵には平民と結婚する事を選んだ理由をお聞きかせください』
アーサーがそれに応えるべくマイクを取る
「始めに二人の馴れ初めについてですが、まずこの話は王室主導で始まりました。リンドールに留学してきたエマ嬢を守るように国王様とソフィア様に依頼された事がきっかけで私は彼女を知りました。そして顔を見たら一目惚れしてしまいまして。もちろん彼女の憎めない可愛らしい性格も大変好ましくて、私はご覧の通り既に骨抜きです。それから平民と結婚することについてですが、彼女の国が共和政に移行した事で、彼女の父上が公爵から大統領になっただけで、彼女の実家であるベイリー家は今も昔の公爵時代と変わらぬ力を維持しています。彼女の大伯父はこの国の国王様で、それは私も同じです。彼女のお祖母様が此方のソフィア様、で彼女の母上がフランツの第一王女だったシャーロット様という華麗な血筋を聞いても、あなた方は彼女がただの平民だと言い切れますか?彼女は今でも公爵令嬢です。公爵家としてのベイリー家はなくなりましたが、その力は以前と変わりなく、いやそれ以上の力を持つ家です。あなた方も結婚式を見てから正しい判断をしてください」
『ありがとうございました』
インタビュアーが交代する
『リンドールホームTVのアダムスです。今日はよろしくお願いします。えっとエマさんにお聞きします。ヨーク卿のどこに惹かれたのか。それからヨーク卿は大変オモテになると聞いていますが、それについてどう対策されるのかの二つについてお願いします』
「どこに惹かれたのかですか?強いて言うなら、優しいところですかね~。それとこう見えて仕事には隙がないところです。中々の切れ者だと思います。それから私は浮気を見つけ次第実家に帰りますので、その辺りは大丈夫です。全て公爵様次第というところでしょうか」
『それは公爵様には厳しいですね。公爵様は大丈夫ですか?』
「あ!私にはエマだけですから大丈夫です」
記者会見は和やかに進み、約一時間で終了した
記者会見を終えた二人は夕刻前に公爵家に戻ってきた
今日からエマは公爵家の一員だ
玄関の扉が開くと、使用人がずらりと並んでアーサーとエマを出迎えてくれた
「「「旦那様、奥様、おかえりなさいませ」」」
全員が揃って腰を折る
アーサーがそれを見回した後、ゆっくりと応えた
「今日からここで暮らすことになった妻のエマだ。私同様、よろしく頼む」
「皆さん、今日からお世話になりますエマです。これからよろしくお願いします」
エマは緊張しながらも挨拶できたことに安堵した
そしてそこに集まった使用人全員が、この度のアーサーの結婚が流れるかもしれないと気を揉んでいたので、当主が無事にエマを嫁として迎えることができたことを本当に心から喜んでいた
「大旦那様と大奥様がサロンでお待ちです」
セバスチャンからそう知らされ、アーサーとエマはサロンに向かった
「父上、母上、今戻りました」
アーサーが中に話しかけながら、扉をノックすると、直ぐに中から返事が返ってきた
「アーサーか、入れ」
「失礼します」
前公爵夫妻は、アーサーの後からドレス姿のエマが現れたのを見て、歓喜のあまり思わず立ち上がると、エリーゼが駆け寄りエマに抱き付いてきた
「エマちゃん!エマちゃんが家に来てくれるのを、どんなに待っていたか。本当に良かった。アーサーの嫁になってくれて本当にありがとう」
「そうだな。この度のアーサーは不甲斐ないばかりで、良いとこなしだったからな。それでも愚息を選んでくれて、感謝している。此奴がまだフラフラしているようなら、私が成敗してやるのでな。大船に乗った気持ちでいてくれ」
お茶目なシャルル様は少しだけアーサーの方を見てから笑った
「二人ともひどいなぁ。さっきの記者会見で俺はもう世界中を敵に回しちゃったんだから、エマ以外の女性なんてありえないよ」
アーサーがそう言いながらエマを見て頬笑むと、手を取りキスをした
「エマ、俺が必ず世界一幸せにしてみせるよ。これから末永くよろしくね」
「はい、アーサー様。お義父様もお義母様もどうぞよろしくお願いします」
ここからエマの公爵夫人としての新たな人生が始まった
王城では国王とソフィアが首を長くして待っていたようで、正式に婚約したと伝えるとソフィアは涙を流して喜んだ
また、結婚に当たって、国王とソフィアにエマの後見人になって欲しいというラファエルのお願いを伝えた
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国王はそう言うと隣に座るソフィアを見た
「そうは参りませんわ。私はエマの祖母なのですから後見人になるのは当たり前です」
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「はい、国王様がよろしければ今ここで直ぐに入籍いたします。エマの荷物は既に公爵家に運び込まれているはずですし、足りないものは全て母が用意してくれているはずですから、既にこの国でエマの帰るところは公爵家のみとなっております。また、入籍会見もこのあと直ぐ二人で行う予定です。各国の豚共に関しては、入籍会見後、公爵家から内容証明が届くようにしておりますので、それでも言い寄るなら、私の出番になりますね。豚共のいる各国の王室には既に連絡済みですので、エマに手を伸ばした時点で私が一報を入れれば、各王室が動いてくださるはずです。まぁ、問題の豚共は其々の国でもかなりの問題児らしいですからね。各王室としても処罰するために都合の良い口実ができたようで、逆に感謝されたくらいですから、此方としても罪悪感なく大鉈を振れます。これでエマの身辺は少しは風通しの良いものになると思いますので、ご安心ください。エマは私が全力で守ります」
この忙しいスケジュールの中で、いったいいつそんな話を進めていたのか、エマはアーサーの手腕に驚いてしまった
そして国王直々に許可をもらい、二人はこの場で入籍の書類にサインをして、めでたくヨーク公爵夫妻になった
エマがサインをし終わると、それを待っていたように感極まったアーサーから嵐のようなキスが降り注がれた
「エマ、誰よりも君を愛してるよ。国王様の前で、この命尽きるまで、ずっと君だけを愛すると誓うよ。二人で幸せになろうね」
「はい」
国王様やソフィア様の前で強烈なキスをされてしまったエマは、ちょっとだけ怒っていたのだが、今の誓いの言葉でそんな気持ちも吹き飛んでしまった
それからヨーク公爵夫妻となった二人は、王城の記者会見室で国王とソフィア同席のもと、入籍会見を行った
そこでアーサーは全世界に向けて、あの世界の妹が自分の妻になった事を高らかに宣言したのだった
「エマ・シュミットことエマ・ベイリーは今日この時をもって、私ことアーサー・ド・ヨークの妻になった事を宣言する。もう彼女に対するパパラッチやストーカーなどは、公爵家への不敬行為とみなして、遠慮なく処罰するので、そのつもりで挑んで来て下さい。いつでも受けて立ちます。もちろん返り討ちにしますけどね」
アーサーは不敵に戦線布告までしてしまった。いつものチャラ男とは違うアーサーを見たエマは、その魅力にやられてしまったようで恋する乙女の瞳になっている
「それでは、次は私からだな。私と隣にいるソフィアがエマの後見人を務めることになった。エマに対する心無い中傷等を見つけた場合は、リンドールとフランツ両王室を敵に回したと思ってもらっていい。良いな。儂からは以上だ」
次にソフィアが待ってましたと言わんばかりにマイクを手に取った
「では、私からも一言。エマの実家のベイリー家が没落したと心無い噂が立っているようだが、ベイリー家は今も健在である。後日行われる結婚式を見て貰えば一目瞭然であろうが、祖母である私からもここで宣言しておく。ベイリー家に対する心無い中傷は控えよ。以上」
ソフィアは流石の迫力だった
それから質疑応答に入り、アーサーが記者に受け答えしていく
『リンドール第一TVのレンドリルです。二つほどお聞きします。一つ目はお二人は出会って間もないとお聞きしましたが、お二人の馴れ初めをお聞かせください。それから二つ目はヨーク公爵には平民と結婚する事を選んだ理由をお聞きかせください』
アーサーがそれに応えるべくマイクを取る
「始めに二人の馴れ初めについてですが、まずこの話は王室主導で始まりました。リンドールに留学してきたエマ嬢を守るように国王様とソフィア様に依頼された事がきっかけで私は彼女を知りました。そして顔を見たら一目惚れしてしまいまして。もちろん彼女の憎めない可愛らしい性格も大変好ましくて、私はご覧の通り既に骨抜きです。それから平民と結婚することについてですが、彼女の国が共和政に移行した事で、彼女の父上が公爵から大統領になっただけで、彼女の実家であるベイリー家は今も昔の公爵時代と変わらぬ力を維持しています。彼女の大伯父はこの国の国王様で、それは私も同じです。彼女のお祖母様が此方のソフィア様、で彼女の母上がフランツの第一王女だったシャーロット様という華麗な血筋を聞いても、あなた方は彼女がただの平民だと言い切れますか?彼女は今でも公爵令嬢です。公爵家としてのベイリー家はなくなりましたが、その力は以前と変わりなく、いやそれ以上の力を持つ家です。あなた方も結婚式を見てから正しい判断をしてください」
『ありがとうございました』
インタビュアーが交代する
『リンドールホームTVのアダムスです。今日はよろしくお願いします。えっとエマさんにお聞きします。ヨーク卿のどこに惹かれたのか。それからヨーク卿は大変オモテになると聞いていますが、それについてどう対策されるのかの二つについてお願いします』
「どこに惹かれたのかですか?強いて言うなら、優しいところですかね~。それとこう見えて仕事には隙がないところです。中々の切れ者だと思います。それから私は浮気を見つけ次第実家に帰りますので、その辺りは大丈夫です。全て公爵様次第というところでしょうか」
『それは公爵様には厳しいですね。公爵様は大丈夫ですか?』
「あ!私にはエマだけですから大丈夫です」
記者会見は和やかに進み、約一時間で終了した
記者会見を終えた二人は夕刻前に公爵家に戻ってきた
今日からエマは公爵家の一員だ
玄関の扉が開くと、使用人がずらりと並んでアーサーとエマを出迎えてくれた
「「「旦那様、奥様、おかえりなさいませ」」」
全員が揃って腰を折る
アーサーがそれを見回した後、ゆっくりと応えた
「今日からここで暮らすことになった妻のエマだ。私同様、よろしく頼む」
「皆さん、今日からお世話になりますエマです。これからよろしくお願いします」
エマは緊張しながらも挨拶できたことに安堵した
そしてそこに集まった使用人全員が、この度のアーサーの結婚が流れるかもしれないと気を揉んでいたので、当主が無事にエマを嫁として迎えることができたことを本当に心から喜んでいた
「大旦那様と大奥様がサロンでお待ちです」
セバスチャンからそう知らされ、アーサーとエマはサロンに向かった
「父上、母上、今戻りました」
アーサーが中に話しかけながら、扉をノックすると、直ぐに中から返事が返ってきた
「アーサーか、入れ」
「失礼します」
前公爵夫妻は、アーサーの後からドレス姿のエマが現れたのを見て、歓喜のあまり思わず立ち上がると、エリーゼが駆け寄りエマに抱き付いてきた
「エマちゃん!エマちゃんが家に来てくれるのを、どんなに待っていたか。本当に良かった。アーサーの嫁になってくれて本当にありがとう」
「そうだな。この度のアーサーは不甲斐ないばかりで、良いとこなしだったからな。それでも愚息を選んでくれて、感謝している。此奴がまだフラフラしているようなら、私が成敗してやるのでな。大船に乗った気持ちでいてくれ」
お茶目なシャルル様は少しだけアーサーの方を見てから笑った
「二人ともひどいなぁ。さっきの記者会見で俺はもう世界中を敵に回しちゃったんだから、エマ以外の女性なんてありえないよ」
アーサーがそう言いながらエマを見て頬笑むと、手を取りキスをした
「エマ、俺が必ず世界一幸せにしてみせるよ。これから末永くよろしくね」
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