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増える幸せ
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アルフォンスがわざわざダートン伯爵に援助を申し出たのは、確実にジータの存在行動を把握しておきたかったからだ。
記憶を失くし、精神的におかしくなってしまったとしても、一時的なものかもしれない。
アルフォンスは再びステラに危害を加える可能性をゼロにしたかったのだ。
エドガー・ダートンは悪い男ではないが、社交性がなく女性に対しての接し方も分からないようだ。
その上母親や姉達の行動を管理出来ていない。
彼が母親たちに強く出れないのは、幼少期からの力関係によるものだろう。
しかし伯爵家を継いで家長になったのだ、彼女達をしっかり監督できなければ問題である。
だが、今まで出来なかった事が直ぐに改善されるわけもない。
そう言う意味でもエドガー・ダートンにまかせてはおけなかった。
姉達にもそれぞれに縁談を持ちかけた。
どちらの相手の家も地方貴族で、ダートン伯爵家にはあまり益はない。
だが、どちらの家も家長がしっかりと家をまとめ挙げている、しつけも厳しい家柄を選んだ。
果たしてあの2人が更正させられるか神のみぞ知る話だ。
2人がこのまま伯爵家に居座っていてはエドガーはまた2人に迷惑をかけられる事になるだろう。
それに、2人の小姑がいる限りエドガーの婚約者も決まらなかった筈だ。
今回の事で彼もその事は学んだようで、縁談はすぐさま承諾してきた。
こうしてダートン家に魔女3人がいなくなったお蔭でエドガーも婚約者が出来たと言い訳だった。
「エドガー様と私は縁がなかった。
と言うよりもともとジータ様に私が騙されただけのようなものでしたから…
エドガー様も今度はちゃんと縁のある方と婚約出来て良かったですわね。
私の様に幸せになってほしいです」
「ステラの様に?」
「ええ、私は今この上なく幸せですもの」
そう微笑むステラをアルフォンスはそっと抱き寄せた。
「私もステラとこうして夫婦になれた事でこの国一の幸せ者になれた」
「アル… あの時… 私がジュリアン様にここへ連れてこられた時にこのお邸においてくださってありがとう。
そして私の人生を救ってくれた事も。
そして何より私を選んでくれてありがとう。
心から感謝と愛を捧げます」
「ステラ… 私こそ…君に会えて救われたんだ。
心から愛しているよ」
どちらからともなくキスをし、アルフォンスはステラのお腹を気にしなからも抱きしめる腕に力がこもるのを押さえられなかった。
長いキスの後ステラがアルフォンスの頬に手を当てて言った。
「私、どんどん幸せになっていくわ、幸せって増える事に気がついたの」
「そうか。
来年には家族が1人増えてまた幸せが増えるな」
「そうですね。
アルフォンスとジュード。
そしてこの子…
家族が4人になってもっと楽しくなりますね」
ステラはそっとお腹を撫でた。
END
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
記憶を失くし、精神的におかしくなってしまったとしても、一時的なものかもしれない。
アルフォンスは再びステラに危害を加える可能性をゼロにしたかったのだ。
エドガー・ダートンは悪い男ではないが、社交性がなく女性に対しての接し方も分からないようだ。
その上母親や姉達の行動を管理出来ていない。
彼が母親たちに強く出れないのは、幼少期からの力関係によるものだろう。
しかし伯爵家を継いで家長になったのだ、彼女達をしっかり監督できなければ問題である。
だが、今まで出来なかった事が直ぐに改善されるわけもない。
そう言う意味でもエドガー・ダートンにまかせてはおけなかった。
姉達にもそれぞれに縁談を持ちかけた。
どちらの相手の家も地方貴族で、ダートン伯爵家にはあまり益はない。
だが、どちらの家も家長がしっかりと家をまとめ挙げている、しつけも厳しい家柄を選んだ。
果たしてあの2人が更正させられるか神のみぞ知る話だ。
2人がこのまま伯爵家に居座っていてはエドガーはまた2人に迷惑をかけられる事になるだろう。
それに、2人の小姑がいる限りエドガーの婚約者も決まらなかった筈だ。
今回の事で彼もその事は学んだようで、縁談はすぐさま承諾してきた。
こうしてダートン家に魔女3人がいなくなったお蔭でエドガーも婚約者が出来たと言い訳だった。
「エドガー様と私は縁がなかった。
と言うよりもともとジータ様に私が騙されただけのようなものでしたから…
エドガー様も今度はちゃんと縁のある方と婚約出来て良かったですわね。
私の様に幸せになってほしいです」
「ステラの様に?」
「ええ、私は今この上なく幸せですもの」
そう微笑むステラをアルフォンスはそっと抱き寄せた。
「私もステラとこうして夫婦になれた事でこの国一の幸せ者になれた」
「アル… あの時… 私がジュリアン様にここへ連れてこられた時にこのお邸においてくださってありがとう。
そして私の人生を救ってくれた事も。
そして何より私を選んでくれてありがとう。
心から感謝と愛を捧げます」
「ステラ… 私こそ…君に会えて救われたんだ。
心から愛しているよ」
どちらからともなくキスをし、アルフォンスはステラのお腹を気にしなからも抱きしめる腕に力がこもるのを押さえられなかった。
長いキスの後ステラがアルフォンスの頬に手を当てて言った。
「私、どんどん幸せになっていくわ、幸せって増える事に気がついたの」
「そうか。
来年には家族が1人増えてまた幸せが増えるな」
「そうですね。
アルフォンスとジュード。
そしてこの子…
家族が4人になってもっと楽しくなりますね」
ステラはそっとお腹を撫でた。
END
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最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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