きっと、君は知らない

mahiro

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アレシアとの出会いは衝撃的なものだった。
道端に倒れていた子供を見つけ、慌ててかけより声を掛けたが反応がなかった。
もしかして怪我をしたのかと服の上から見てみると腹部に血のようなものが大量についていたので、まずいと思い治療を行おうと手を翳すも何か引っ掛かるものを感じた。
それが何なのから分からず血のついた服を目くり上げてみると、そこには古い大きな傷はあるものの新しいものは何一つなかった。
どういうことなのか、と考えているとその子供ーーーアレシアが目を見開いた。


「何で俺、生きてるの?」


オレンジ色の瞳から大粒の涙が流れ落ち、身体の周りに電気がバチバチと音を立て始めた。
その言葉はこの国の言葉ではなく、前世で日常的に使っていた日本語であった。
アレシアも俺と同じ転生者なのだろうが、俺とは明らかに違う。
アレシアは赤ん坊から記憶があったのではなく、何かがきっかけで過去を思い出したタイプなのだろう。


「俺、確か先輩に庇われて...…それで...……」


両手で顔を覆い項垂れるアレシアに俺は近づけば警戒されると思ったら、その前に気を失ったようでその場で崩れ落ちた。
当時の俺はまだ6歳で5歳の子供を背負うには体力がなかった。
でも、このまま置き去りにするわけにも行かず自宅まで背負い、何とか連れ帰ることに成功した。
そして俺がつけてしまった傷を治し、他に治せる怪我がないか確認したが、古傷以外やはり何もなかった。
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