53 / 174
49
しおりを挟む
「なぁ、えーと、ムシューニって呼んで良いのか?」
キヨさんがそう訊ねれば、先輩は首を傾けた後、あぁ、と言い。
「俺の名前か。この世界ではそんな名前だったか。馴染みが無さすぎてピンと来ないけど、良いぞ」
「どうも。この世界の記憶がないってことは矢の場所も分からないし、能力も使えないってことか?」
「そういえばこの世界って能力とかあるんだっけ。あんたが言うように全く分からない。場所ってどうやったら分かるんだ?能力も何すれば使えるの?」
あぁ、以前までの俺を見ているかのようだ。
みんな俺のことこういう気持ちで見ていたのか。
「矢の場所が分からんのが2本になったなぁ」
「もう探す矢を変えた方が良いんじゃないか?」
先輩2人が真面目にそう話していると、先輩と目が合った。
驚いてすぐさま反らせば、先輩は俺が後輩だと気づいていないからか首を傾げているのが見えた。
「他の矢を探してるうちにこの国のことを思い出すかもしれへんし、その方がえぇな。けど、その前に」
そう言ってショウンさんは床に地図を広げて見せた。
「矢の位置が分かってるもんはこの地図に書き。みーんな、ムシューニ君みたいに分からなくったら困るやろ?」
「書いても場所が変わるかもしれないし、該当しない矢は見えないから分からないんだろう?なら意味ないんじゃ」
「せやかて、何もしないわけにはいかんやろ?ひとつでも多く策を練らんと」
キヨさんがそう訊ねれば、先輩は首を傾けた後、あぁ、と言い。
「俺の名前か。この世界ではそんな名前だったか。馴染みが無さすぎてピンと来ないけど、良いぞ」
「どうも。この世界の記憶がないってことは矢の場所も分からないし、能力も使えないってことか?」
「そういえばこの世界って能力とかあるんだっけ。あんたが言うように全く分からない。場所ってどうやったら分かるんだ?能力も何すれば使えるの?」
あぁ、以前までの俺を見ているかのようだ。
みんな俺のことこういう気持ちで見ていたのか。
「矢の場所が分からんのが2本になったなぁ」
「もう探す矢を変えた方が良いんじゃないか?」
先輩2人が真面目にそう話していると、先輩と目が合った。
驚いてすぐさま反らせば、先輩は俺が後輩だと気づいていないからか首を傾げているのが見えた。
「他の矢を探してるうちにこの国のことを思い出すかもしれへんし、その方がえぇな。けど、その前に」
そう言ってショウンさんは床に地図を広げて見せた。
「矢の位置が分かってるもんはこの地図に書き。みーんな、ムシューニ君みたいに分からなくったら困るやろ?」
「書いても場所が変わるかもしれないし、該当しない矢は見えないから分からないんだろう?なら意味ないんじゃ」
「せやかて、何もしないわけにはいかんやろ?ひとつでも多く策を練らんと」
156
あなたにおすすめの小説
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
転生したけどやり直す前に終わった【加筆版】
リトルグラス
BL
人生を無気力に無意味に生きた、負け組男がナーロッパ的世界観に転生した。
転生モノ小説を読みながら「俺だってやり直せるなら、今度こそ頑張るのにな」と、思いながら最期を迎えた前世を思い出し「今度は人生を成功させる」と転生した男、アイザックは子供時代から努力を重ねた。
しかし、アイザックは成人の直前で家族を処刑され、平民落ちにされ、すべてを失った状態で追放された。
ろくなチートもなく、あるのは子供時代の努力の結果だけ。ともに追放された子ども達を抱えてアイザックは南の港町を目指す──
***
第11回BL小説大賞にエントリーするために修正と加筆を加え、作者のつぶやきは削除しました。(23'10'20)
**
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!
ミクリ21
BL
聖女様(男)は、理不尽な不遇を受けていました。
その不遇は、聖女になった7歳から始まり、現在の15歳まで続きました。
しかし、聖女ラウロはとうとう国を捨てるようです。
何故なら、この世界の成人年齢は15歳だから。
聖女ラウロは、これからは闇落ちをして自由に生きるのだ!!(闇落ちは自称)
処刑されたくない悪役宰相、破滅フラグ回避のため孤独なラスボス竜を懐柔したら番として溺愛される
水凪しおん
BL
激務で過労死した俺が転生したのは、前世でやり込んだBLゲームの悪役宰相クリストフ。
しかも、断頭台で処刑される破滅ルート確定済み!
生き残る唯一の方法は、物語のラスボスである最強の”魔竜公”ダリウスを懐柔すること。
ゲーム知識を頼りに、孤独で冷徹な彼に接触を試みるが、待っていたのは絶対零度の拒絶だった。
しかし、彼の好物や弱みを突き、少しずつ心の壁を溶かしていくうちに、彼の態度に変化が訪れる。
「――俺の番に、何か用か」
これは破滅を回避するためのただの計画。
のはずが、孤独な竜が見せる不器用な優しさと独占欲に、いつしか俺の心も揺さぶられていく…。
悪役宰相と最強ラスボスが運命に抗う、異世界転生ラブファンタジー!
【本編完結済】神子は二度、姿を現す
江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる