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「ありがとう、貴方のお陰で助かったわ」
可愛らしい雰囲気の女性は賑やかに微笑みながらアレシアにお礼を言っているが、何故上から降ってきたのだろうかと上を見るが木々に覆われていてよく見えない。
「いえいえ!お姉さんが無事で良かったです!それでは!」
アレシアはいつものように笑ってそう言うなり、踵を返そうとして首を傾けた。
「あれ?俺たちどっちから来たっけ?」
「は?」
言われてみればどっちから来たんだ。
さっきまでキヨさんたちに指示されるまま歩いていたから方角とかよく分からない。
きっと式神も分からないよなぁと思いつつ見てみるも首を傾けられた。
だよな、分かるわけないよな。
「どうかされましたか?」
俺たちの様子を見ていたのか女性が声を掛けてきた。
「それが道に迷ったみたいで」
アハハ、と乾いた笑みを浮かべてアレシアが笑えば女性もつられて笑った。
「あらあら、さっきの私みたいですね。実はさっきまで道に迷っていて、うろうろしていたんです。そしたら崖があって下に落ちてしまったんですよ」
「そうだったんですね。お怪我なくて良かったです」
「貴方のお陰です。あの、もしよろしければこの場所ならだいたい何処か分かりますので近くの町までならご案内いたしますよ」
それはありがたいけども、キヨさんたちは今何処にいるのだろうか。
その町に行けば会えるのだろうか。
「それはありがたいです、な?グレイ」
「え、あ、うん…」
「それじゃあ行きましょうか」
こっちです、と案内されるがまま俺とアレシア、そしてムシューニの式神と共に歩み始めることになった。
可愛らしい雰囲気の女性は賑やかに微笑みながらアレシアにお礼を言っているが、何故上から降ってきたのだろうかと上を見るが木々に覆われていてよく見えない。
「いえいえ!お姉さんが無事で良かったです!それでは!」
アレシアはいつものように笑ってそう言うなり、踵を返そうとして首を傾けた。
「あれ?俺たちどっちから来たっけ?」
「は?」
言われてみればどっちから来たんだ。
さっきまでキヨさんたちに指示されるまま歩いていたから方角とかよく分からない。
きっと式神も分からないよなぁと思いつつ見てみるも首を傾けられた。
だよな、分かるわけないよな。
「どうかされましたか?」
俺たちの様子を見ていたのか女性が声を掛けてきた。
「それが道に迷ったみたいで」
アハハ、と乾いた笑みを浮かべてアレシアが笑えば女性もつられて笑った。
「あらあら、さっきの私みたいですね。実はさっきまで道に迷っていて、うろうろしていたんです。そしたら崖があって下に落ちてしまったんですよ」
「そうだったんですね。お怪我なくて良かったです」
「貴方のお陰です。あの、もしよろしければこの場所ならだいたい何処か分かりますので近くの町までならご案内いたしますよ」
それはありがたいけども、キヨさんたちは今何処にいるのだろうか。
その町に行けば会えるのだろうか。
「それはありがたいです、な?グレイ」
「え、あ、うん…」
「それじゃあ行きましょうか」
こっちです、と案内されるがまま俺とアレシア、そしてムシューニの式神と共に歩み始めることになった。
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