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しおりを挟む「ごちそうさま! 悪いけど、僕は先に行くね!」
食後のお茶も断って、琉果は席を立った。
ただ、思い返したように優弥の方を向いて、笑顔になった。
「ごめんね。心配してくれて、ありがとう」
そして、テーブル全体を見渡し、やはりニッコリと笑った。
「みんなも、ありがとう」
ダイニングを出ていく琉果の背中を見ながら、優弥は口元でつぶやいた。
「続きが、あるのにぃ。拓真さまの一番のお気に入りも、琉果くんだ、ってこと」
その独り言に、琉果と優弥のやり取りを聞いていた瑞歩が、うなずいた。
「そうだよね。最近の拓真さま、琉果くんを見る目が違うし」
「でしょ? すっごく優しい目」
「以前は、あんな顔しなかったのにね、拓真さま」
二人の会話には、次第にその場の全員が参加し始めた。
「一見、ケンカばっかりしてるのにね」
「ケンカするほど仲がいい、って言うよ?」
「琉果くんが加わってから、このコミュニティの雰囲気も明るくなりましたね」
「またみんなで、パーティーの企画とかやりたいな!」
以前は互いにライバル視し、腹の探り合いをしていた愛人たちは、琉果の影響で劇的に変化していた。
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