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しおりを挟むバスルームだけで、自分のアパートの部屋より広い。
そして、使用人が二人控えている。
脱衣所で、沙穂は恐る恐る彼らに話しかけた。
「あの、何か?」
「お召し物を、解かせていただきます」
そう言うなり、二人は沙穂の服を脱がせにかかった。
「いえ! 僕、自分でできますから! 大丈夫ですから!」
必死で断り浴室へ入ると、今度は背中を流すと言ってくる。
「ホントに、大丈夫ですから! 自分でやりますから!」
使用人にはお願いして下がってもらい、沙穂は広いバスタブに浸かった。
「お金持ちも、妙な所で不自由だな」
それにしても。
「いい匂い。これ、何の香りかな」
まるで花園にいるような、湯の香り。
いや、湯だけではなく、シャンプー、リンス、コンディショナー、それからボディシャンプーも、素敵な匂いがした。
「このまま、お風呂で寝ちゃいそう……」
うっとりとくつろいでいたが、真輝の言葉を思い出していっぺんに目が覚めた。
『まもなく夕餉だ。食事をとって、バスを使って、沙穂が落ち着いたら続きをやろう』
「続きをやらなきゃならないんだ!」
ああ、と沙穂は頭を抱えた。
「もう2年もエッチしてないのに、うまく行くかなぁ」
そっと腕を後ろにまわし、後膣に指を這わせてみた。
やんわりと押して、筋肉をほぐしてみた。
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