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アルガド視点
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※アルガド視点
グレイズとメラニアが死に意気揚々と、これからのことを考えて自室で妄想に耽っていたら、朝から慌てた様子のマリアンが部屋に飛び込んできた。
「アルガド様っ! す、すみません。預かっていたアルマが舌を噛み切って死んでしまいました……。落ち着いたように見えたので、用意した食事中こちらが目を離した隙に自分で舌を噛み切ってこと切れていました……」
「な、なんだと……。アルマは冒険者ギルドを運営させようとしていたのだが……」
マリアンが伝えてきた内容は、これからのことを考えていたわたしの計画修正を余儀なくされていた。
そんなわたしの不満を感じ取ったのか、マリアンが額を床に付けて謝り始めた。
「すみませんっ! 私が預かるとアルガド様に申し上げて預かったアルマを死なせた不手際……。死んで詫びるしか……」
懐に隠していた短剣を取り出したマリアンを慌てて止める。
アルマを失ったのは痛手であったが、死んでしまったものは仕方ない。その程度のことでマリアンの命を絶たれてはわたしの心が被る損失が大きすぎた。
「アルマの件は気にするな。死んでしまったらわたしには無用の長物だ。適当にどっか山奥に捨てさせておけ。冒険者ギルドの職員たちには病死したことにしておくから大丈夫だ。皆、グレイズの死で崩れ落ちたアルマを見ていたからな適当に理由をでっちあげておけばバレることもあるまい。まぁ、バレたところで揉み潰せるから安心しろ」
「ははっ! アルガド様のご慈悲に私は感激して打ち震えております。私のような者にそこまでの慈悲をかけて頂きありがたき幸せ。アルガド様の手を煩わせてマズいと思いアルマの死体はすでに処理をいたしましたのでご安心を」
「そ、そうか。処理をしてくれたのか。助かる」
わたしを見ていたマリアンの瞳が妖しく潤む。あの眼で見られると、マリアン以外のことを考えるのがおっくうになり、その他のことがどうでもよく感じられてくるのだ。
「さて、ではわたしは冒険者ギルドに顔を出してくる。アルマの後任も決めないといけないかなら」
「では、すぐにお着替えを用意いたします。その、湯浴みはされますよね?」
「ああ、準備を頼む。汗は流してから行きたい」
アルマの死の報告は思考の片隅にも残らず、わたしの中にはマリアンとの湯浴みの時間が訪れることでいっぱいになっていた。
その後、マリアンに背中を流してもらい汗を流してさっぱりすると、アルマの後任を決めるため冒険者ギルドに向かった。
「というわけで、アルマが業務に復帰することが困難な状況なので、彼女の業務を皆で頑張ってもらえるとありがたい」
わたしは冒険者ギルドに到着すると、朝の受注ラッシュが一段落したところで職員たちを集め、アルマの件を誤魔化すついでに業務の肩代わりをするように指示を出していく。
若いがわりと有能だったアルマの業務は多岐にわたっていた。
だが、ギルドの実務に関しては現状でもある程度は職員たちが処理できるが、アルマに任せていた裏帳簿の作成については、任せるに足る人物がいなかった。
裏帳簿もヴィケットのやつにやらせるか……。下手なやつを関わらせて火種にするのも面倒なことだしな。
わたしはギルドの業務は現状維持として、裏帳簿の方はヴィケットに任せることに決めた。
「やはり、アルマは復帰絶望ですか……? グレイズさんがあんなことになったし……」
年嵩のベテランギルド職員が神妙そうな顔をして、アルマの様子を気にして聞いてきた。
さすがに舌を噛み切って死んだとは言えないので、適当にお茶を濁す。
「あ、ああ。ちょっと精神的な負担が強いと我が家のメイドが申しておった。復帰にはかなりの期間を要するだろう。すまないがそれまでは頑張ってくれるとありがたい」
「はい、職員一同。アルガド様を支えるために頑張らせてもらいます」
年嵩のギルド職員がわたしに頭を下げると、職員たちもすぐに頭を下げていく。
今まではわたしに対して腰かけのギルドマスターと侮る様子が散見されたが、今は職員がみな神妙な顔をしてこちらを見ていた。
彼らの支柱であったアルマが職務から外れたことで、わたしを止められる者がいなくなったと理解したようだ。
「うむ、では頼む。業務に戻りたまえ。わたしは屋敷に戻るので問題があれば誰か使いを出したまえ」
「はい、承知しました」
わたしはギルド職員たちに業務に戻るように言うと、屋敷に帰り、ヴィケットを呼び出していた。
屋敷に帰ると、ちょうど呼び出していたヴィケットの馬車と屋敷の玄関で出会った。
「アルガド様、お呼びでしょうか?」
わたしの姿を見つけたヴィケットがすぐに自分の馬車から降りて、こちらの馬車の前で跪いていた。
「ああ、呼び出しの理由は、お前に冒険者ギルドの裏帳簿も見て欲しいと思ってな。前任者のアルマが死んだことはマリアンから聞いているだろう?」
「はい、マリアン殿からの連絡は受けております。非常に残念でしたね。若いわりに金銭管理から部下の掌握、冒険者ギルドの運営も無難にこなしておりましたからなぁ。グレイズの件で精神を病んで、舌を噛み切ったとか……」
「そう、聞いておる。わたしのもとで贅沢な暮らしをさせてやろうと思っていたんだかな。残念だ。まぁ、終わったことを気にしてもしょうがあるまい。それよりも、冒険者ギルドの裏帳簿管理をお前に任せるという話の方が大事だ。わたしの優雅な生活を各個たるものにするために金はいくらでも必要だからな」
馬車から降りようとするわたしの話を、頭を垂れてヴィケットが聞いていた。
すでに闇市の方はすべてヴィケットに運営を任せており、地道に売り上げを伸ばしてきている。グレイズが死んだことで、大々的に闇市を開催させるつもりであるため、売り上げはさらに跳ね上がる状況だ。
そこへきて、アルマが実行しようとしなかった冒険者への報酬削減を含む、帳簿の操作もヴィケットに任せれば、自分の元に集まる富は加速度的に増えると思われる。
「私が裏帳簿の管理を……」
少しだけヴィケットが逡巡した表情を見せる。きっと膨大に増える作業量を計算しているのだろう。
「嫌か?」
「い、いえ。光栄です。是非やらせて欲しいです」
ヴィケットは常にわたしの意志を忖度してくれるやつである。わたしが『やれるか』と言えば、答えは『やります』しかない。
「その言葉、心強く感じる。これがアルマが作った裏帳簿だ」
冒険者ギルドから引き揚げてきたアルマの作った帳簿をヴィケットに向けて放り投げた。
ヴィケットは地面に落ちたそれを拾うと、懐に押し抱いていた。
「帳簿の件も闇市の件も私にお任せくださいませ、アルガド様のために精いっぱい頑張らさせてもらいます」
「ヴィケットもわたしとともに富貴を得るとしよう」
「ははっ。ありがたきお言葉。では早速仕事に取りかかります」
ヴィケットが裏帳簿を抱えて、自分の馬車に乗ると、棲家にしている郊外にある衛兵隊の屋敷に向けて走り去っていった。
グレイズとメラニアが死に意気揚々と、これからのことを考えて自室で妄想に耽っていたら、朝から慌てた様子のマリアンが部屋に飛び込んできた。
「アルガド様っ! す、すみません。預かっていたアルマが舌を噛み切って死んでしまいました……。落ち着いたように見えたので、用意した食事中こちらが目を離した隙に自分で舌を噛み切ってこと切れていました……」
「な、なんだと……。アルマは冒険者ギルドを運営させようとしていたのだが……」
マリアンが伝えてきた内容は、これからのことを考えていたわたしの計画修正を余儀なくされていた。
そんなわたしの不満を感じ取ったのか、マリアンが額を床に付けて謝り始めた。
「すみませんっ! 私が預かるとアルガド様に申し上げて預かったアルマを死なせた不手際……。死んで詫びるしか……」
懐に隠していた短剣を取り出したマリアンを慌てて止める。
アルマを失ったのは痛手であったが、死んでしまったものは仕方ない。その程度のことでマリアンの命を絶たれてはわたしの心が被る損失が大きすぎた。
「アルマの件は気にするな。死んでしまったらわたしには無用の長物だ。適当にどっか山奥に捨てさせておけ。冒険者ギルドの職員たちには病死したことにしておくから大丈夫だ。皆、グレイズの死で崩れ落ちたアルマを見ていたからな適当に理由をでっちあげておけばバレることもあるまい。まぁ、バレたところで揉み潰せるから安心しろ」
「ははっ! アルガド様のご慈悲に私は感激して打ち震えております。私のような者にそこまでの慈悲をかけて頂きありがたき幸せ。アルガド様の手を煩わせてマズいと思いアルマの死体はすでに処理をいたしましたのでご安心を」
「そ、そうか。処理をしてくれたのか。助かる」
わたしを見ていたマリアンの瞳が妖しく潤む。あの眼で見られると、マリアン以外のことを考えるのがおっくうになり、その他のことがどうでもよく感じられてくるのだ。
「さて、ではわたしは冒険者ギルドに顔を出してくる。アルマの後任も決めないといけないかなら」
「では、すぐにお着替えを用意いたします。その、湯浴みはされますよね?」
「ああ、準備を頼む。汗は流してから行きたい」
アルマの死の報告は思考の片隅にも残らず、わたしの中にはマリアンとの湯浴みの時間が訪れることでいっぱいになっていた。
その後、マリアンに背中を流してもらい汗を流してさっぱりすると、アルマの後任を決めるため冒険者ギルドに向かった。
「というわけで、アルマが業務に復帰することが困難な状況なので、彼女の業務を皆で頑張ってもらえるとありがたい」
わたしは冒険者ギルドに到着すると、朝の受注ラッシュが一段落したところで職員たちを集め、アルマの件を誤魔化すついでに業務の肩代わりをするように指示を出していく。
若いがわりと有能だったアルマの業務は多岐にわたっていた。
だが、ギルドの実務に関しては現状でもある程度は職員たちが処理できるが、アルマに任せていた裏帳簿の作成については、任せるに足る人物がいなかった。
裏帳簿もヴィケットのやつにやらせるか……。下手なやつを関わらせて火種にするのも面倒なことだしな。
わたしはギルドの業務は現状維持として、裏帳簿の方はヴィケットに任せることに決めた。
「やはり、アルマは復帰絶望ですか……? グレイズさんがあんなことになったし……」
年嵩のベテランギルド職員が神妙そうな顔をして、アルマの様子を気にして聞いてきた。
さすがに舌を噛み切って死んだとは言えないので、適当にお茶を濁す。
「あ、ああ。ちょっと精神的な負担が強いと我が家のメイドが申しておった。復帰にはかなりの期間を要するだろう。すまないがそれまでは頑張ってくれるとありがたい」
「はい、職員一同。アルガド様を支えるために頑張らせてもらいます」
年嵩のギルド職員がわたしに頭を下げると、職員たちもすぐに頭を下げていく。
今まではわたしに対して腰かけのギルドマスターと侮る様子が散見されたが、今は職員がみな神妙な顔をしてこちらを見ていた。
彼らの支柱であったアルマが職務から外れたことで、わたしを止められる者がいなくなったと理解したようだ。
「うむ、では頼む。業務に戻りたまえ。わたしは屋敷に戻るので問題があれば誰か使いを出したまえ」
「はい、承知しました」
わたしはギルド職員たちに業務に戻るように言うと、屋敷に帰り、ヴィケットを呼び出していた。
屋敷に帰ると、ちょうど呼び出していたヴィケットの馬車と屋敷の玄関で出会った。
「アルガド様、お呼びでしょうか?」
わたしの姿を見つけたヴィケットがすぐに自分の馬車から降りて、こちらの馬車の前で跪いていた。
「ああ、呼び出しの理由は、お前に冒険者ギルドの裏帳簿も見て欲しいと思ってな。前任者のアルマが死んだことはマリアンから聞いているだろう?」
「はい、マリアン殿からの連絡は受けております。非常に残念でしたね。若いわりに金銭管理から部下の掌握、冒険者ギルドの運営も無難にこなしておりましたからなぁ。グレイズの件で精神を病んで、舌を噛み切ったとか……」
「そう、聞いておる。わたしのもとで贅沢な暮らしをさせてやろうと思っていたんだかな。残念だ。まぁ、終わったことを気にしてもしょうがあるまい。それよりも、冒険者ギルドの裏帳簿管理をお前に任せるという話の方が大事だ。わたしの優雅な生活を各個たるものにするために金はいくらでも必要だからな」
馬車から降りようとするわたしの話を、頭を垂れてヴィケットが聞いていた。
すでに闇市の方はすべてヴィケットに運営を任せており、地道に売り上げを伸ばしてきている。グレイズが死んだことで、大々的に闇市を開催させるつもりであるため、売り上げはさらに跳ね上がる状況だ。
そこへきて、アルマが実行しようとしなかった冒険者への報酬削減を含む、帳簿の操作もヴィケットに任せれば、自分の元に集まる富は加速度的に増えると思われる。
「私が裏帳簿の管理を……」
少しだけヴィケットが逡巡した表情を見せる。きっと膨大に増える作業量を計算しているのだろう。
「嫌か?」
「い、いえ。光栄です。是非やらせて欲しいです」
ヴィケットは常にわたしの意志を忖度してくれるやつである。わたしが『やれるか』と言えば、答えは『やります』しかない。
「その言葉、心強く感じる。これがアルマが作った裏帳簿だ」
冒険者ギルドから引き揚げてきたアルマの作った帳簿をヴィケットに向けて放り投げた。
ヴィケットは地面に落ちたそれを拾うと、懐に押し抱いていた。
「帳簿の件も闇市の件も私にお任せくださいませ、アルガド様のために精いっぱい頑張らさせてもらいます」
「ヴィケットもわたしとともに富貴を得るとしよう」
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