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最終章 そして、伝説へ
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ムエルたちを救出して一週間、事態は一気に動き始めた。
絶望都市から溢れる魔物を討伐していた冒険者たちも、溢れた魔物を駆逐して絶望都市に近づき、ラムザ鉱山に作られた仮設の拠点に集まってきていた。
そして、ムエルたちが立て籠っていた監獄の倉庫を改修した補給ポイントも構築できていた。
「グレイズ様、依頼していた監獄の見取り図も手に入ったようです」
色々な書類の整理をしていた俺の前にメラニアが地図を差し出してきた。
「おぉ、これがあれば中を安全にいける。すぐに監獄内部を探索することができそうだ……」
「ムエルたちを救出した時には、すでに監獄のダンジョン化が始まってて破壊はできなくなっちゃってたからねぇ。この見取り図はありがたいわね」
隣で同じく書類仕事をしていたメリーが見取り図に目を落としていた。
「見取り図来たの。ふーむ、五階層か。外から出入り口と絶望都市への入り口までは、駐留兵士居室棟を五階層まで上がってから、反対側の監房棟一階まで降りるしかない……脱走避け……絶望都市へ入れる通路はこの一本」
カーラも寄ってきて、監獄の見取り図に目を落とし、絶望都市への入り口を探していた。
すでにダンジョン化されてて、破壊できないし、壁も取り込まれて登れなくなってるからなぁ。
こうなると監獄を突破して絶望都市に入り込むしかない。
「罠の位置はファーマがちゃんとメモしとくねー。ここと、あそこと、こんなところにも。結構、監房棟中心に仕掛けてあるね」
ファーマも自分の手帳を持ち出して見取り図から罠の位置を書き写していた。
「内部は明かりがないですし、明かりも大量に持ち込んで明るくしていかないと角や小部屋も多いんで不意打ちとか受けるかもしれませんね」
「そうだな。アウリースの言う通りに明かりの在庫は積んでおいたがいいだろう。攻略した階層は明るくして不意打ちを避けることにしよう」
見取り図があるとはいえ、ダンジョン10階層分を突破していかないと、絶望都市に入れないから、魔物との戦闘はなるべく避けたい。
明るささえ保っておけば、移動中に不意を打たれることも減るはずだ。
監獄の攻略には大量の冒険者を投入する予定をしているため、交代制で持ち場を決めて明かりの確保もした方がいいな。
俺は思いついたことを手元のメモに書きとっていった。
「監獄問題はグレイズたちに任せておくが、問題はもっとあるぞ。絶望都市内部は更に強い魔物たちが徘徊している。その魔物たちの間を縫って都市の中央部に居座るダンジョン主を倒すとなると骨が折れるぞ」
絶望都市内部の案内係として参加を予定しているローマンも、監獄の見取り図をみながら苦い顔をしている。
補給の問題も発生するか……。
俺が大量の物資を持ち込んで絶望都市内部にストックすることも考えておかないとな。
「そこは監獄を突破したらまた補給ポイントを設置する予定だ。強敵が待ち構えるダンジョンで物資が尽きるなんてのはごめん被りたいからな」
「さすが、グレイズ。その慎重さが今のお前を作ってきたんだな」
「今回は参加する冒険者の命もかかっているし、それに封じ込めに失敗すれば大勢の命がまた危険に晒されるからな。慎重に慎重さを重ねておいて損はないはずだ」
今回はダンジョン主が神器の所有者を喰って成長しているため、失敗が許されない。
もし、失敗すれば最悪ブラックミルズを含むこの近辺は、魔物が徘徊する廃墟型ダンジョンの拡張に取り込まれてしまうだろう。
そうなれば人は住める場所ではなくなる。
それだけは避けなければならない。
「絶対に失敗しないつもりだ」
「わふうう(これでグレイズ殿がダンジョン主を討伐成功したら、大幅なパワーアップして昇神した際の神格が上がりまくりですぅ。そうなれば、従属神のあたしもふひひひ)」
ハクがなにやらほくそ笑んでいるが、死んだ後のことなんかまで今は考えてる暇はない。
「さて、各パーティーのリーダーを集めてくれ。説明会を開く」
「分かったわ。すぐに呼び出すわ」
その後、すぐにメリーによって呼び出された冒険者たちのリーダーが仮設の休憩所に集まってきた。
「よく集まってきてくれた。探していた監獄の見取り図が持ち込まれたので、皆で情報の共有をしたい」
「お待ちかねの情報か。ダンジョン化しちまっているらしいから、内部の情報はありがてぇ」
監獄内部の探索は罠の危険性も考えて、今まで禁止してきていたため、冒険者たちも待望の情報が来たことに喜んだ顔をしていた。
「ああ、待たせたな。ここに大きく書き直した見取り図を貼る。各自、書き写しておいてくれ」
大きな紙へ書き写した監獄の見取り図を見せた。
「おお、見やすい。その赤い印が罠か?」
「そうだ。駐留兵士居室棟には罠は設置されてないが、監獄棟に入ったら脱走除けの罠だらけだ。だが、分かっている罠に引っ掛かるような駆け出し冒険者はいないよな?」
俺の問いかけに冒険者たちがドッと笑い声をあげる。
「当たり前だ。オレたちは冒険者になったばかりの小僧どもじゃねえぞ。事前に分かっている罠にはまるようなポンコツはいねーよ」
「なら、安心だ。あと監獄は小部屋も多い。魔物の不意打ちを防ぐためにも大量の明かりを持ち込む。攻略した階層は交代で明かりの番をする担当者を配置する」
「明かり番まで配置か。夜でも煌々と監獄が輝いてることか。薄暗いダンジョンとは別世界になるだろうな」
「ああ、そうするつもりだ」
冒険者たちも監獄の中ということで今まで以上に真剣に俺の話を聞いてくれていた。
こうして、説明会を終えた俺たちは監獄ダンジョンに挑む準備を終え、勇んで監獄に向かい始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本年もお世話になりました。おっさん商人につきましては今年の更新を終了させてもらいます。
明年は1月10日(金)から更新再開とさせてもらいます。
おっさん商人も来年には完結させるつもりでおります。
では、読者の皆様におかれましては、よいお年をお送りください/)`;ω;´)
絶望都市から溢れる魔物を討伐していた冒険者たちも、溢れた魔物を駆逐して絶望都市に近づき、ラムザ鉱山に作られた仮設の拠点に集まってきていた。
そして、ムエルたちが立て籠っていた監獄の倉庫を改修した補給ポイントも構築できていた。
「グレイズ様、依頼していた監獄の見取り図も手に入ったようです」
色々な書類の整理をしていた俺の前にメラニアが地図を差し出してきた。
「おぉ、これがあれば中を安全にいける。すぐに監獄内部を探索することができそうだ……」
「ムエルたちを救出した時には、すでに監獄のダンジョン化が始まってて破壊はできなくなっちゃってたからねぇ。この見取り図はありがたいわね」
隣で同じく書類仕事をしていたメリーが見取り図に目を落としていた。
「見取り図来たの。ふーむ、五階層か。外から出入り口と絶望都市への入り口までは、駐留兵士居室棟を五階層まで上がってから、反対側の監房棟一階まで降りるしかない……脱走避け……絶望都市へ入れる通路はこの一本」
カーラも寄ってきて、監獄の見取り図に目を落とし、絶望都市への入り口を探していた。
すでにダンジョン化されてて、破壊できないし、壁も取り込まれて登れなくなってるからなぁ。
こうなると監獄を突破して絶望都市に入り込むしかない。
「罠の位置はファーマがちゃんとメモしとくねー。ここと、あそこと、こんなところにも。結構、監房棟中心に仕掛けてあるね」
ファーマも自分の手帳を持ち出して見取り図から罠の位置を書き写していた。
「内部は明かりがないですし、明かりも大量に持ち込んで明るくしていかないと角や小部屋も多いんで不意打ちとか受けるかもしれませんね」
「そうだな。アウリースの言う通りに明かりの在庫は積んでおいたがいいだろう。攻略した階層は明るくして不意打ちを避けることにしよう」
見取り図があるとはいえ、ダンジョン10階層分を突破していかないと、絶望都市に入れないから、魔物との戦闘はなるべく避けたい。
明るささえ保っておけば、移動中に不意を打たれることも減るはずだ。
監獄の攻略には大量の冒険者を投入する予定をしているため、交代制で持ち場を決めて明かりの確保もした方がいいな。
俺は思いついたことを手元のメモに書きとっていった。
「監獄問題はグレイズたちに任せておくが、問題はもっとあるぞ。絶望都市内部は更に強い魔物たちが徘徊している。その魔物たちの間を縫って都市の中央部に居座るダンジョン主を倒すとなると骨が折れるぞ」
絶望都市内部の案内係として参加を予定しているローマンも、監獄の見取り図をみながら苦い顔をしている。
補給の問題も発生するか……。
俺が大量の物資を持ち込んで絶望都市内部にストックすることも考えておかないとな。
「そこは監獄を突破したらまた補給ポイントを設置する予定だ。強敵が待ち構えるダンジョンで物資が尽きるなんてのはごめん被りたいからな」
「さすが、グレイズ。その慎重さが今のお前を作ってきたんだな」
「今回は参加する冒険者の命もかかっているし、それに封じ込めに失敗すれば大勢の命がまた危険に晒されるからな。慎重に慎重さを重ねておいて損はないはずだ」
今回はダンジョン主が神器の所有者を喰って成長しているため、失敗が許されない。
もし、失敗すれば最悪ブラックミルズを含むこの近辺は、魔物が徘徊する廃墟型ダンジョンの拡張に取り込まれてしまうだろう。
そうなれば人は住める場所ではなくなる。
それだけは避けなければならない。
「絶対に失敗しないつもりだ」
「わふうう(これでグレイズ殿がダンジョン主を討伐成功したら、大幅なパワーアップして昇神した際の神格が上がりまくりですぅ。そうなれば、従属神のあたしもふひひひ)」
ハクがなにやらほくそ笑んでいるが、死んだ後のことなんかまで今は考えてる暇はない。
「さて、各パーティーのリーダーを集めてくれ。説明会を開く」
「分かったわ。すぐに呼び出すわ」
その後、すぐにメリーによって呼び出された冒険者たちのリーダーが仮設の休憩所に集まってきた。
「よく集まってきてくれた。探していた監獄の見取り図が持ち込まれたので、皆で情報の共有をしたい」
「お待ちかねの情報か。ダンジョン化しちまっているらしいから、内部の情報はありがてぇ」
監獄内部の探索は罠の危険性も考えて、今まで禁止してきていたため、冒険者たちも待望の情報が来たことに喜んだ顔をしていた。
「ああ、待たせたな。ここに大きく書き直した見取り図を貼る。各自、書き写しておいてくれ」
大きな紙へ書き写した監獄の見取り図を見せた。
「おお、見やすい。その赤い印が罠か?」
「そうだ。駐留兵士居室棟には罠は設置されてないが、監獄棟に入ったら脱走除けの罠だらけだ。だが、分かっている罠に引っ掛かるような駆け出し冒険者はいないよな?」
俺の問いかけに冒険者たちがドッと笑い声をあげる。
「当たり前だ。オレたちは冒険者になったばかりの小僧どもじゃねえぞ。事前に分かっている罠にはまるようなポンコツはいねーよ」
「なら、安心だ。あと監獄は小部屋も多い。魔物の不意打ちを防ぐためにも大量の明かりを持ち込む。攻略した階層は交代で明かりの番をする担当者を配置する」
「明かり番まで配置か。夜でも煌々と監獄が輝いてることか。薄暗いダンジョンとは別世界になるだろうな」
「ああ、そうするつもりだ」
冒険者たちも監獄の中ということで今まで以上に真剣に俺の話を聞いてくれていた。
こうして、説明会を終えた俺たちは監獄ダンジョンに挑む準備を終え、勇んで監獄に向かい始めた。
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本年もお世話になりました。おっさん商人につきましては今年の更新を終了させてもらいます。
明年は1月10日(金)から更新再開とさせてもらいます。
おっさん商人も来年には完結させるつもりでおります。
では、読者の皆様におかれましては、よいお年をお送りください/)`;ω;´)
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