219 / 232
最終章 そして、伝説へ
13
しおりを挟む
監獄の外にある倉庫に持ち込んだ荷物を下すと、攻略用の物資だけ積み、監獄の内部にへと足を踏み入れる。
中はやはり明かりとりがないため、真昼でも薄暗く、アウリースとカーラがすぐに魔法の灯りを点けてくれていた。
「わふうう(外でも気付いてましたが、内部は更に血の匂いと腐った肉の匂いが酷いですね。鼻がもげちゃう)」
「罪人と駐留していた兵士たちが魔物に殺され、ダンジョン化したことでゾンビ化したんだろうな」
「みたいだよ。ゾンビの気配が多数、あと獣系の魔物も何体かいる。みんな、警戒ー!」
ファーマが俺よりも先に敵の気配に気付いた。
すぐさま敵の襲来がメンバーと後に続く冒険者たちに伝わっていく。
奇襲被害を免れようと、最高の索敵能力を誇るファーマと俺とハクが最先頭を進むことにしていた結果、敵に奇襲を受けることはなさそうであった。
「先頭からくる魔物に関しては俺たち『追放者』が抑える。だから、後続者は居室も綺麗に見回ってゾンビ化した人を排除して明かりを点けてってくれ」
「おう、そっちは任せとけ!」
おっさんずが知り合いの冒険者たちを引き連れて、居室の捜索を始めてくれていた。
これで背後から急に襲われることもないはずだ。
ダンジョン化しているため再生成されるであろうが、まだできて日が浅いダンジョンなので、魔物の再生成には相当の日数を要すると思われる。
「さぁ、ゾンビたちを排除しましょうかね」
メリーが愛用のメイスと盾を構えると、前衛に出ていく。
「監獄内部の通路は狭いから囲まれることはないが、その分こっちも援護がしにくいと思ってくれよ」
「分かってるわよ。アウリース、援護前は一声かけてね。クィーンはおやつ食べながらメラニアとカーラとアウリースの警護。グレイズさんは前衛の護衛。危ない時は期待してるって提案をさせてもらうけど、いいかしら?」
「了承した。分かってるじゃないか……言いたいことを先に言われたぞ」
「まぁ、嫁としては旦那様の考えを理解してないといけないからね。当然のことよ」
メリーがウィンクして笑っていた。
その話はこの事態を収束させたらキッチリとさせるつもりだ。
結婚という領域に踏み込むのは怖いが、相手の信頼を無下にするのは人として最低だと思う。
なので、この魔物流出の事態が終われば、俺はみんなに対して責任を果たさねばならない。
街の連中からは散々茶化されるだろうが、俺のことを心底信頼し、頼れる仲間に対し、最大限の感謝を示すだけだからどうってことはない。
最高の仲間たちから、最高の嫁たちへ肩書きが変わるだけだ。
もちろん関係も少しだけ変わると思うが、それはなるようにしかならない。
「それは助かる。不甲斐ない旦那だが、みんなが助けてくれるから色々と成し遂げてきたと思ってるからな。今回も不甲斐ない旦那を助けてくれると助かる」
「はーい! ファーマはグレイズさんのお手伝いするの大好きー! だから、今回も頑張りまーす!」
「グレイズの嫁というのは大変。旦那は物知り、最強無双、完璧魔法、家事までできる完璧超人。嫁としてはなにか一つは超えないと」
「た、確かに……私も魔法ですら遅れをとっているし……これは嫁になる道は遠いかも」
「わたくしも……ご迷惑ばかりかけてるし……」
いや、別に俺を超えるとかしなくても大丈夫だぞ。
俺はチートな腕輪を取り込んで与えられてる力だし、元々の能力なんてたかが知れてるんだ。
そんなみんなの空気を察したメリーがメイスで盾を叩いて注目を集めさせた。
「はいはい、ちゅーもく。そういうのを気にしないのがグレイズさんのいいところでしょ。みんなはみんならしくしてればいいってこと。さぁ、早いところダンジョン主を打ち倒してグレイズさんをゲットするわよっ!」
メリーの一言でみんなの目の色が変わっていた。
いや、俺をゲットするとか言う表現はどうなのだろうか……。
ほら、みんなが肉食獣がするような目に変わっているぞ。
「わふうううう(グレイズさん、ゲット! はぅうううう高まるっ! この高揚感、癖になるぅうううっ! 先制攻撃行ってきますー!)」
おかげで若干一頭が暴走して駆けだしていったぞ。
「ハクちゃん待ってー! 抜け駆けは卑怯だよー! ファーマも行きます!」
「さぁ、戦闘の開始のようね。グレイズさんも援護よろしくっ! うらぁああああっ! ゾンビどもでてこいやぁ!」
メリー、しとやかに頼むぞ! しとやかにな!
「ハクちゃんたちが接敵する前に私たちも距離を詰めましょう! グレイズさん、前に出ますよ」
「アウリースの案を推奨。敵が見える場所まで距離を詰めるのが良策」
「クィーンちゃん、おやつはいったん中断してアウリースさんとカーラさんと一緒に前に出ますよ」
「えー、おやつ食べ始めたばかりなのじゃ。あー、メラニア。おやつを取り上げるのは後生だから勘弁してなのじゃぁ!」
距離を詰めることにした後衛に押し出されるように、俺は先行したハクたちを追跡するように駆け出していた。
そんな様子を珍しく黙ってみていたジェネシスがボソリと呟いていた。
「さすが、グレイズさん。もてる男は辛いっすねー! 『美女たちに溺愛され迫られて困ってますが嬉しい』って顔に出てますよ」
「うるせー! ジェネシスも気を抜くなよ。王様がダンジョンで死にましたじゃ、シャレにならん」
「へいへい。気を付けますよ。もし、オレが死んだときはグレイズさんに国を譲るって遺言はサイアスとヨシュアに渡してあるんで大丈夫ですって」
ジェネシスがヘラヘラと笑いながらとんでもない爆弾を俺に放り投げてきた。
王位を俺に譲るとは常日頃から公言しているが、死んだら譲るなんて遺言をいつの間に作成していたんだ。
もしかして、あの時か……!?
サイアスが王国軍を率いて駆け付けたあと、俺たちがブラックミルズへの道を掃除していた時しかチャンスはなかったはずだ。
作成してサイアスにそれを認めさせているということか……しまった、ますますジェネシスを死なせられなくなったぞ。
「大丈夫じゃねぇ! それだと俺はダンジョンでお前を殺して王位を簒奪したと言われるだろうが! それにお前も結婚しただろうが嫁のことを大事にしろって」
「ダイジョブ、ダイジョブ。オレもこの戦いで死ぬ気はないっすから。万が一のためですよ。オレはしっかりと嫁孝行もするつもりですしね」
「あまり勝手な事すると、ブラックミルズに送り返して留守番させるからな」
「へいへい。死なないよう精いっぱい努力しまっす」
分が悪いと見たジェネシスが逃げ出すように前衛の方へ駆け出していった。
その後、ゾンビや野生の犬が魔物化したワイルドドッグとの戦闘は、メンバーたちの奮闘によって何事もなく終了し、監獄の第五階層まで一気に攻略をすることができた。
駐留兵士居室棟は罠もなく、敵もまだあまり配置されていなかったのが、この攻略速度の速さに繋がっていた。
中はやはり明かりとりがないため、真昼でも薄暗く、アウリースとカーラがすぐに魔法の灯りを点けてくれていた。
「わふうう(外でも気付いてましたが、内部は更に血の匂いと腐った肉の匂いが酷いですね。鼻がもげちゃう)」
「罪人と駐留していた兵士たちが魔物に殺され、ダンジョン化したことでゾンビ化したんだろうな」
「みたいだよ。ゾンビの気配が多数、あと獣系の魔物も何体かいる。みんな、警戒ー!」
ファーマが俺よりも先に敵の気配に気付いた。
すぐさま敵の襲来がメンバーと後に続く冒険者たちに伝わっていく。
奇襲被害を免れようと、最高の索敵能力を誇るファーマと俺とハクが最先頭を進むことにしていた結果、敵に奇襲を受けることはなさそうであった。
「先頭からくる魔物に関しては俺たち『追放者』が抑える。だから、後続者は居室も綺麗に見回ってゾンビ化した人を排除して明かりを点けてってくれ」
「おう、そっちは任せとけ!」
おっさんずが知り合いの冒険者たちを引き連れて、居室の捜索を始めてくれていた。
これで背後から急に襲われることもないはずだ。
ダンジョン化しているため再生成されるであろうが、まだできて日が浅いダンジョンなので、魔物の再生成には相当の日数を要すると思われる。
「さぁ、ゾンビたちを排除しましょうかね」
メリーが愛用のメイスと盾を構えると、前衛に出ていく。
「監獄内部の通路は狭いから囲まれることはないが、その分こっちも援護がしにくいと思ってくれよ」
「分かってるわよ。アウリース、援護前は一声かけてね。クィーンはおやつ食べながらメラニアとカーラとアウリースの警護。グレイズさんは前衛の護衛。危ない時は期待してるって提案をさせてもらうけど、いいかしら?」
「了承した。分かってるじゃないか……言いたいことを先に言われたぞ」
「まぁ、嫁としては旦那様の考えを理解してないといけないからね。当然のことよ」
メリーがウィンクして笑っていた。
その話はこの事態を収束させたらキッチリとさせるつもりだ。
結婚という領域に踏み込むのは怖いが、相手の信頼を無下にするのは人として最低だと思う。
なので、この魔物流出の事態が終われば、俺はみんなに対して責任を果たさねばならない。
街の連中からは散々茶化されるだろうが、俺のことを心底信頼し、頼れる仲間に対し、最大限の感謝を示すだけだからどうってことはない。
最高の仲間たちから、最高の嫁たちへ肩書きが変わるだけだ。
もちろん関係も少しだけ変わると思うが、それはなるようにしかならない。
「それは助かる。不甲斐ない旦那だが、みんなが助けてくれるから色々と成し遂げてきたと思ってるからな。今回も不甲斐ない旦那を助けてくれると助かる」
「はーい! ファーマはグレイズさんのお手伝いするの大好きー! だから、今回も頑張りまーす!」
「グレイズの嫁というのは大変。旦那は物知り、最強無双、完璧魔法、家事までできる完璧超人。嫁としてはなにか一つは超えないと」
「た、確かに……私も魔法ですら遅れをとっているし……これは嫁になる道は遠いかも」
「わたくしも……ご迷惑ばかりかけてるし……」
いや、別に俺を超えるとかしなくても大丈夫だぞ。
俺はチートな腕輪を取り込んで与えられてる力だし、元々の能力なんてたかが知れてるんだ。
そんなみんなの空気を察したメリーがメイスで盾を叩いて注目を集めさせた。
「はいはい、ちゅーもく。そういうのを気にしないのがグレイズさんのいいところでしょ。みんなはみんならしくしてればいいってこと。さぁ、早いところダンジョン主を打ち倒してグレイズさんをゲットするわよっ!」
メリーの一言でみんなの目の色が変わっていた。
いや、俺をゲットするとか言う表現はどうなのだろうか……。
ほら、みんなが肉食獣がするような目に変わっているぞ。
「わふうううう(グレイズさん、ゲット! はぅうううう高まるっ! この高揚感、癖になるぅうううっ! 先制攻撃行ってきますー!)」
おかげで若干一頭が暴走して駆けだしていったぞ。
「ハクちゃん待ってー! 抜け駆けは卑怯だよー! ファーマも行きます!」
「さぁ、戦闘の開始のようね。グレイズさんも援護よろしくっ! うらぁああああっ! ゾンビどもでてこいやぁ!」
メリー、しとやかに頼むぞ! しとやかにな!
「ハクちゃんたちが接敵する前に私たちも距離を詰めましょう! グレイズさん、前に出ますよ」
「アウリースの案を推奨。敵が見える場所まで距離を詰めるのが良策」
「クィーンちゃん、おやつはいったん中断してアウリースさんとカーラさんと一緒に前に出ますよ」
「えー、おやつ食べ始めたばかりなのじゃ。あー、メラニア。おやつを取り上げるのは後生だから勘弁してなのじゃぁ!」
距離を詰めることにした後衛に押し出されるように、俺は先行したハクたちを追跡するように駆け出していた。
そんな様子を珍しく黙ってみていたジェネシスがボソリと呟いていた。
「さすが、グレイズさん。もてる男は辛いっすねー! 『美女たちに溺愛され迫られて困ってますが嬉しい』って顔に出てますよ」
「うるせー! ジェネシスも気を抜くなよ。王様がダンジョンで死にましたじゃ、シャレにならん」
「へいへい。気を付けますよ。もし、オレが死んだときはグレイズさんに国を譲るって遺言はサイアスとヨシュアに渡してあるんで大丈夫ですって」
ジェネシスがヘラヘラと笑いながらとんでもない爆弾を俺に放り投げてきた。
王位を俺に譲るとは常日頃から公言しているが、死んだら譲るなんて遺言をいつの間に作成していたんだ。
もしかして、あの時か……!?
サイアスが王国軍を率いて駆け付けたあと、俺たちがブラックミルズへの道を掃除していた時しかチャンスはなかったはずだ。
作成してサイアスにそれを認めさせているということか……しまった、ますますジェネシスを死なせられなくなったぞ。
「大丈夫じゃねぇ! それだと俺はダンジョンでお前を殺して王位を簒奪したと言われるだろうが! それにお前も結婚しただろうが嫁のことを大事にしろって」
「ダイジョブ、ダイジョブ。オレもこの戦いで死ぬ気はないっすから。万が一のためですよ。オレはしっかりと嫁孝行もするつもりですしね」
「あまり勝手な事すると、ブラックミルズに送り返して留守番させるからな」
「へいへい。死なないよう精いっぱい努力しまっす」
分が悪いと見たジェネシスが逃げ出すように前衛の方へ駆け出していった。
その後、ゾンビや野生の犬が魔物化したワイルドドッグとの戦闘は、メンバーたちの奮闘によって何事もなく終了し、監獄の第五階層まで一気に攻略をすることができた。
駐留兵士居室棟は罠もなく、敵もまだあまり配置されていなかったのが、この攻略速度の速さに繋がっていた。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。