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第四章【新たなる旅路】
4-3 恐れていたこと
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 南方港 商店通り 】
ザッザッザッ……
魔剣士(…くそが、くそが、くそがっ!!)
魔剣士(んだよ、面白くねぇなマジで!)
魔剣士(白姫もオッサンも、そんなに戻りたいのか!?)
魔剣士(だったらやる気にさせんじゃねえよ、お前らがそう言ったから、俺はついてきたんだ!)
魔剣士(……確かにどんなことにも終わりはある!)
魔剣士(終わりはあるが、それを諦めて終わらせるほど情けねぇことはねぇんだよ!!)ギリギリッ…!
魔剣士(……ずっと中途半端に冒険者を夢見てた俺が言うセリフじゃねえかもしれねえけどよ!)
魔剣士(だけど、だけどな……)
魔剣士(俺がこう行動している以上、行動を始めた以上、俺は…もう!!)
魔剣士(冒険者として、このまま世界を追い続ける!白姫もそういう気持ちだったんじゃねぇのかよ……!)
ザッザッ……
魔剣士(……あぁぁあああぁっ、もう!!)
魔剣士(ムシャクシャするぜ、クソがあぁぁあああっ!!)
魔剣士「……く、クソッたれがぁああっ!!!」
前を歩いている男「!?」ビクッ!
前を歩いている男「な、なにっ!?びっくりするなぁ!」クルッ
魔剣士「…ん!?」
魔剣士「虫の居所がわりーんだ、こっち見るんじゃねえよ!!」
前を歩いている男「…そうなの?」
前を歩いている男「……って」
魔剣士「……って!?」
ブレイダー「……君は!」
魔剣士「……てめぇは!?」
前にいた男は、あのブレイダーだった。
お互いに顔を会わせた瞬間、どちらも言葉を失ったが、
一瞬の間を置いて、先にブレイダーが口を開いた。
ブレイダー「あぁ、やっぱりこの町にいたんだね。追いつけたよ」ニコッ
魔剣士「あぁっ!?やんのかコラァ!」
ブレイダー「…虫の居所が悪いって言っても、そうカリカリしすぎじゃない?」
魔剣士「うるせぇよ、クソガキが!」
ブレイダー「クソガキって、君も僕とそこまで変わらないじゃない…」
魔剣士「……うだうだうるせぇな、ブチ殺すぞ」
ブレイダー「はぁ、言葉が悪いなぁ」
魔剣士「命を狙うヤツが言う言葉か!」
ブレイダー「…別に狙いたくて狙ってるわけじゃないし」
魔剣士「は?」
ブレイダー「僕はそういう生活してるの。ってか、君は犯罪者でしょうが」
魔剣士「んだと…!?」
ブレイダー「お姫様を誘拐して、王様にメンチきったらしいじゃない」
魔剣士「そ、それはだな…」
ブレイダー「あのさ、僕は命を狙う奴って言われればそうなんだけど……」
ブレイダー「僕が狙っているのは、あくまでも犯罪者。賞金首。傍から見たら、君は悪者なんだからね?」
魔剣士「…う、うっせぇ!!」
ブレイダー「うわ悪役っぽい」
魔剣士「…ナメてんなてめぇ」ピクピク
ブレイダー「…」
ブレイダー「……ふふっ」クスッ
魔剣士「…」ブチッ
魔剣士「てめぇ、いい加減にしねぇと町の中だろうが…!!!」チャキッ!
…スッ、パシッ
魔剣士「!?」
ブレイダー「…剣に手をかける前に、待ってくれないかな?」
魔剣士(こ、こいつ!俺が剣を抜く前に、手で押さえやがっただと……!?)
ブレイダー「町の中で暴れると、他のバウンティハンターに狙われちゃうかもしれないでしょ」
魔剣士「…か、関係ねぇよっ!」
ブレイダー「…南方港は賑やかな人々の集う町。戦いより楽しいこともいっぱいあるんだよ」ニコッ
魔剣士「はぁ…?」
ブレイダー「だからさ、いいかい……?」
ブレイダー「…」スッ
魔剣士(……懐に手を!?やっぱりこいつ!!)バッ!
ブレイダー「そう怖がらないでよ、傷つくなぁ…。武器なんか出さないよ」
…ピラッ
魔剣士「か、紙……?」
ブレイダー「ここの商店通りの、カフェの割引券だよ。」
ブレイダー「……僕の奢りにするから、すこし落ち着いて飲もうよ、ね?」ニコニコ
魔剣士「……はい?」
…
………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 近くのカフェテリア 】
店員「…お待たせいたしました。チョコレートパフェとエスプレッソになります」スッ
…コトッ
ブレイダー「わー、チョコレートパフェは僕です!来た来た♪」
魔剣士「…」
店員「それでは、ごゆっくりどうぞ~」クルッ
トコトコ……
ブレイダー「はーい、お姉さんありがとー」フリフリ
ブレイダー「……じゃ、いっただきまーす!」
魔剣士「……おい」
ブレイダー「…んにゃ?」
魔剣士「なんで俺は、てめぇといっしょに仲良くコーヒー飲んでるのかね」ピクピク
ブレイダー「…まだ怒ってる。エスプレッソ嫌いだった?」
魔剣士「そういうことじゃねえよ!」
ブレイダー「…チョコレートパフェ食べたいの?」
魔剣士「ちげぇっつーの!食い物から離れろ!」
ブレイダー「…じゃあなぁに?」
魔剣士「なんで俺は、命狙われてる相手とこうしてカフェでのほほんしてんだよ!」
魔剣士「なんとなしに着いてきちまったが、考えたら…いや、考えなくてもおかしいだろうが!」
ブレイダー「まぁまぁ、仲良くしようよ」ニマー
魔剣士「…わっけわかんねぇやつだな」ハァ
魔剣士「とりあえず、出されたモンだし飲んでやるが……」スッ
…グビッ
ブレイダー「じゃあ僕はチョコレートパフェを…」スッ
……パクッ!
ブレイダー「……おいしい~!」
魔剣士「…」
ブレイダー「……一口食べる?」
魔剣士「いらねぇよ!」
ブレイダー「む、全く…素直じゃないなぁ」
魔剣士「…ッ」ピクピク
ブレイダー「せっかく町の中で会ったんだから、お話ししようよ」
魔剣士「てめぇと話すことなんざねぇよ」
ブレイダー「んーとね、あれから気になってたの。魔剣士クンだっけ、思ってたより強いな~って」
魔剣士「人の話聞けよ」
ブレイダー「んふふ~♪」
ブレイダー「あの日、君に僕の魔法をはじかれた時さ…。あの時から…ずっとさ……」
ブレイダー「……悔しかったんだよね」ブルッ
魔剣士(む……)
ブレイダー「おかしいんだよね。僕の魔法が、君みたいなのにあんな簡単に弾かれるなんて……」
ブレイダー「おかしいでしょ、ねぇ……?」
魔剣士「…おかしくねぇよ、俺は強いっつってんだろ。」
魔剣士「てめぇの魔法なんざ、俺の足元にも及ばねぇクソスキルってことだろうが……」ククク
ブレイダー「…あはは、そんなこと言わないでよ」
ブレイダー「僕だって、一生懸命…やってきたんだから……さっ……!!」
…ゴッ!!
魔剣士「っ!?」
ブレイダー「……何か、特別な装備とかしてたんじゃないの?」
ブレイダー「その秘密も教えてもらおうと…思って…お話ししたかったんだ……!」
ブレイダー「そうじゃなかったら、僕が"弱い"と思った相手に、素直に勝てないのは嫌なんだよね……!」
ゴゴッ……!!
魔剣士(こ、こいつ……!)
ブレイダー「…教えてよ。お願いだから」
魔剣士「お前…」
ブレイダー「コーヒー奢ってあげたでしょ…。だからさ、ねぇ……!」
魔剣士「…っ」
魔剣士「……な、何度も言うが俺は強いんだよ!」
ブレイダー「だから、そういうことじゃなくて…」
魔剣士「……うるせぇな、これを見ろ」スッ
ブレイダー「ん、指を出してどうしたの?」
魔剣士「…驚け」ググッ
…パチンッ!
ブレイダー「ん?」
……バチィッ!!
ブレイダー「ひゃっ!?」ビクッ!!
ブレイダー「い、いったぁい!!おしりに何か……!」
魔剣士「…」
ブレイダー「って、今の受けた感覚は雷属性魔法……!?」
ブレイダー「……無詠唱で、こんな簡単に!?」
魔剣士「俺は勉強不足で、無詠唱魔法だか、即時発動だとか、よくわかんねぇけどな」
魔剣士「ただただ、ちぃせぇ頃からずっと努力をしてきて身に着けた技がある」
魔剣士「道具とかそういうのも嫌いじゃないが、俺は俺の身体で強いっつー自身があるんだよ」
魔剣士「オメーが弱いって認識してイラつくのは結構だが、そう舐めてかかるとどうなるか……」
魔剣士「次の瞬間に、テメェはぶっ倒されているぞ……?」
ブレイダー「…!」
魔剣士「…小馬鹿にした態度をいい加減にしろ」
魔剣士「俺らをこれ以上狙うなら、俺は全力でテメェをころ……」
ブレイダー「…かっこいいね、今のセリフ!!」ガタッ!
魔剣士「……あ?」
ブレイダー「"オメーが弱いって認識してイラつくのは結構だが、そう舐めてかかるとどうなるか"」
ブレイダー「"次の瞬間に、テメェはぶっ倒されているぞ……"」キリリッ
魔剣士「なっ……!」カァッ
ブレイダー「かぁっこいい!今度、同じような状況になったら僕も使っていい!?」
魔剣士「……ほ、本気で今すぐ殺されたいようだな」ピクピク
ブレイダー「……へぇ」
ブレイダー「ふーん!」
ブレイダー「へぇぇ、そっかぁ~……!」
魔剣士「んだよ…!」イライラ
ブレイダー「そこまで怖い目で語るってことは、本当に努力をしてきたんだね」
ブレイダー「無詠唱魔法も、僕の目の前でやられたからようやく納得したよ」
魔剣士「フン」
ブレイダー「僕ってば、舐められたら終わりの世界に住んでいるから、相手を弱いって認識したらそれを貫かないといけないんだよ」
ブレイダー「そうじゃなかったら、相手に恐れを抱いた時点で負けだからね」クスッ…
魔剣士「…!」
ブレイダー「どんなに強い相手でも、僕は楽しんで戦うようにしているんだ」
ブレイダー「恐れを抱いた瞬間、君のセリフのように…僕はきっと死んでいるからさ」アハハ
魔剣士「…」
ブレイダー「まぁ、人から見たらおかしいのかもしれないね」
ブレイダー「こうやって敵対する人と話をしたりするなんて、普通はないんでしょ?」
ブレイダー「だけど、僕は僕の欲のままに動くことが…きっと僕の強さに繋がっているって信じてるから」ニコニコ
魔剣士(……根っからの、戦人気質ってわけかよ)
ブレイダー「……って、話をしている間にパフェを食べ終わっちゃった」シュン
ブレイダー「さみしいけど、ごちそう様でしたっ!」パンパンッ
魔剣士「…」
ブレイダー「短かったけど、君とお話しが出来て楽しかったよ。」
魔剣士「…そうかよ」
ブレイダー「うんっ♪」
ブレイダー「今日のお話しで、僕は君に本気で殺しに行くことを決意できたからね」クスッ
魔剣士(……!!)ゾクッ!
魔剣士(わ、笑いながら…言うことか…………!)
ブレイダー「うん、そんじゃあね!」
ブレイダー「僕のポリシーで、町中じゃ襲わないけどさ……」
ブレイダー「野道とか、夜とか、そういう場所なら遠慮しないで襲っちゃうから♪」
魔剣士「…ずいぶんと余裕をぶっこく野郎だなテメェはよ!」
ブレイダー「…ふふっ、次からはもっと容易に君たちを襲えると思うよ」
魔剣士「……どういうことだ?」
ブレイダー「…え?」
魔剣士「あ?」
ブレイダー「やだなぁ、トボけちゃって。君たち二人は、もう殺していいって王都から発令されたじゃない」
魔剣士「は?俺は最初からバウンティハンターに殺されるよう、狙われてるだろ?」
ブレイダー「…いや、君はね?」
魔剣士「ん?」
ブレイダー「え?」
魔剣士「……何が?なんだって?」
ブレイダー「だから、君たち二人がセントラル王国から殺していいって発令されたでしょって」
魔剣士「……ん?」
魔剣士「…」
魔剣士「……な、なに!?」ガタッ!
魔剣士「今、なんつった……お前……!!」
ブレイダー「同じことを言うのは三度目だよ…。君たち"二人を殺していい"ってセントラルから発令されたから……」
ブレイダー「お姫様ごと吹き飛ばしても問題ないし、前より戦いやすいなってことだよ~」
魔剣士「……なんだと」
ブレイダー「うん?」
……………
………
…
――――【 南方港 商店通り 】
ザッザッザッ……
魔剣士(…くそが、くそが、くそがっ!!)
魔剣士(んだよ、面白くねぇなマジで!)
魔剣士(白姫もオッサンも、そんなに戻りたいのか!?)
魔剣士(だったらやる気にさせんじゃねえよ、お前らがそう言ったから、俺はついてきたんだ!)
魔剣士(……確かにどんなことにも終わりはある!)
魔剣士(終わりはあるが、それを諦めて終わらせるほど情けねぇことはねぇんだよ!!)ギリギリッ…!
魔剣士(……ずっと中途半端に冒険者を夢見てた俺が言うセリフじゃねえかもしれねえけどよ!)
魔剣士(だけど、だけどな……)
魔剣士(俺がこう行動している以上、行動を始めた以上、俺は…もう!!)
魔剣士(冒険者として、このまま世界を追い続ける!白姫もそういう気持ちだったんじゃねぇのかよ……!)
ザッザッ……
魔剣士(……あぁぁあああぁっ、もう!!)
魔剣士(ムシャクシャするぜ、クソがあぁぁあああっ!!)
魔剣士「……く、クソッたれがぁああっ!!!」
前を歩いている男「!?」ビクッ!
前を歩いている男「な、なにっ!?びっくりするなぁ!」クルッ
魔剣士「…ん!?」
魔剣士「虫の居所がわりーんだ、こっち見るんじゃねえよ!!」
前を歩いている男「…そうなの?」
前を歩いている男「……って」
魔剣士「……って!?」
ブレイダー「……君は!」
魔剣士「……てめぇは!?」
前にいた男は、あのブレイダーだった。
お互いに顔を会わせた瞬間、どちらも言葉を失ったが、
一瞬の間を置いて、先にブレイダーが口を開いた。
ブレイダー「あぁ、やっぱりこの町にいたんだね。追いつけたよ」ニコッ
魔剣士「あぁっ!?やんのかコラァ!」
ブレイダー「…虫の居所が悪いって言っても、そうカリカリしすぎじゃない?」
魔剣士「うるせぇよ、クソガキが!」
ブレイダー「クソガキって、君も僕とそこまで変わらないじゃない…」
魔剣士「……うだうだうるせぇな、ブチ殺すぞ」
ブレイダー「はぁ、言葉が悪いなぁ」
魔剣士「命を狙うヤツが言う言葉か!」
ブレイダー「…別に狙いたくて狙ってるわけじゃないし」
魔剣士「は?」
ブレイダー「僕はそういう生活してるの。ってか、君は犯罪者でしょうが」
魔剣士「んだと…!?」
ブレイダー「お姫様を誘拐して、王様にメンチきったらしいじゃない」
魔剣士「そ、それはだな…」
ブレイダー「あのさ、僕は命を狙う奴って言われればそうなんだけど……」
ブレイダー「僕が狙っているのは、あくまでも犯罪者。賞金首。傍から見たら、君は悪者なんだからね?」
魔剣士「…う、うっせぇ!!」
ブレイダー「うわ悪役っぽい」
魔剣士「…ナメてんなてめぇ」ピクピク
ブレイダー「…」
ブレイダー「……ふふっ」クスッ
魔剣士「…」ブチッ
魔剣士「てめぇ、いい加減にしねぇと町の中だろうが…!!!」チャキッ!
…スッ、パシッ
魔剣士「!?」
ブレイダー「…剣に手をかける前に、待ってくれないかな?」
魔剣士(こ、こいつ!俺が剣を抜く前に、手で押さえやがっただと……!?)
ブレイダー「町の中で暴れると、他のバウンティハンターに狙われちゃうかもしれないでしょ」
魔剣士「…か、関係ねぇよっ!」
ブレイダー「…南方港は賑やかな人々の集う町。戦いより楽しいこともいっぱいあるんだよ」ニコッ
魔剣士「はぁ…?」
ブレイダー「だからさ、いいかい……?」
ブレイダー「…」スッ
魔剣士(……懐に手を!?やっぱりこいつ!!)バッ!
ブレイダー「そう怖がらないでよ、傷つくなぁ…。武器なんか出さないよ」
…ピラッ
魔剣士「か、紙……?」
ブレイダー「ここの商店通りの、カフェの割引券だよ。」
ブレイダー「……僕の奢りにするから、すこし落ち着いて飲もうよ、ね?」ニコニコ
魔剣士「……はい?」
…
………
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――――【 近くのカフェテリア 】
店員「…お待たせいたしました。チョコレートパフェとエスプレッソになります」スッ
…コトッ
ブレイダー「わー、チョコレートパフェは僕です!来た来た♪」
魔剣士「…」
店員「それでは、ごゆっくりどうぞ~」クルッ
トコトコ……
ブレイダー「はーい、お姉さんありがとー」フリフリ
ブレイダー「……じゃ、いっただきまーす!」
魔剣士「……おい」
ブレイダー「…んにゃ?」
魔剣士「なんで俺は、てめぇといっしょに仲良くコーヒー飲んでるのかね」ピクピク
ブレイダー「…まだ怒ってる。エスプレッソ嫌いだった?」
魔剣士「そういうことじゃねえよ!」
ブレイダー「…チョコレートパフェ食べたいの?」
魔剣士「ちげぇっつーの!食い物から離れろ!」
ブレイダー「…じゃあなぁに?」
魔剣士「なんで俺は、命狙われてる相手とこうしてカフェでのほほんしてんだよ!」
魔剣士「なんとなしに着いてきちまったが、考えたら…いや、考えなくてもおかしいだろうが!」
ブレイダー「まぁまぁ、仲良くしようよ」ニマー
魔剣士「…わっけわかんねぇやつだな」ハァ
魔剣士「とりあえず、出されたモンだし飲んでやるが……」スッ
…グビッ
ブレイダー「じゃあ僕はチョコレートパフェを…」スッ
……パクッ!
ブレイダー「……おいしい~!」
魔剣士「…」
ブレイダー「……一口食べる?」
魔剣士「いらねぇよ!」
ブレイダー「む、全く…素直じゃないなぁ」
魔剣士「…ッ」ピクピク
ブレイダー「せっかく町の中で会ったんだから、お話ししようよ」
魔剣士「てめぇと話すことなんざねぇよ」
ブレイダー「んーとね、あれから気になってたの。魔剣士クンだっけ、思ってたより強いな~って」
魔剣士「人の話聞けよ」
ブレイダー「んふふ~♪」
ブレイダー「あの日、君に僕の魔法をはじかれた時さ…。あの時から…ずっとさ……」
ブレイダー「……悔しかったんだよね」ブルッ
魔剣士(む……)
ブレイダー「おかしいんだよね。僕の魔法が、君みたいなのにあんな簡単に弾かれるなんて……」
ブレイダー「おかしいでしょ、ねぇ……?」
魔剣士「…おかしくねぇよ、俺は強いっつってんだろ。」
魔剣士「てめぇの魔法なんざ、俺の足元にも及ばねぇクソスキルってことだろうが……」ククク
ブレイダー「…あはは、そんなこと言わないでよ」
ブレイダー「僕だって、一生懸命…やってきたんだから……さっ……!!」
…ゴッ!!
魔剣士「っ!?」
ブレイダー「……何か、特別な装備とかしてたんじゃないの?」
ブレイダー「その秘密も教えてもらおうと…思って…お話ししたかったんだ……!」
ブレイダー「そうじゃなかったら、僕が"弱い"と思った相手に、素直に勝てないのは嫌なんだよね……!」
ゴゴッ……!!
魔剣士(こ、こいつ……!)
ブレイダー「…教えてよ。お願いだから」
魔剣士「お前…」
ブレイダー「コーヒー奢ってあげたでしょ…。だからさ、ねぇ……!」
魔剣士「…っ」
魔剣士「……な、何度も言うが俺は強いんだよ!」
ブレイダー「だから、そういうことじゃなくて…」
魔剣士「……うるせぇな、これを見ろ」スッ
ブレイダー「ん、指を出してどうしたの?」
魔剣士「…驚け」ググッ
…パチンッ!
ブレイダー「ん?」
……バチィッ!!
ブレイダー「ひゃっ!?」ビクッ!!
ブレイダー「い、いったぁい!!おしりに何か……!」
魔剣士「…」
ブレイダー「って、今の受けた感覚は雷属性魔法……!?」
ブレイダー「……無詠唱で、こんな簡単に!?」
魔剣士「俺は勉強不足で、無詠唱魔法だか、即時発動だとか、よくわかんねぇけどな」
魔剣士「ただただ、ちぃせぇ頃からずっと努力をしてきて身に着けた技がある」
魔剣士「道具とかそういうのも嫌いじゃないが、俺は俺の身体で強いっつー自身があるんだよ」
魔剣士「オメーが弱いって認識してイラつくのは結構だが、そう舐めてかかるとどうなるか……」
魔剣士「次の瞬間に、テメェはぶっ倒されているぞ……?」
ブレイダー「…!」
魔剣士「…小馬鹿にした態度をいい加減にしろ」
魔剣士「俺らをこれ以上狙うなら、俺は全力でテメェをころ……」
ブレイダー「…かっこいいね、今のセリフ!!」ガタッ!
魔剣士「……あ?」
ブレイダー「"オメーが弱いって認識してイラつくのは結構だが、そう舐めてかかるとどうなるか"」
ブレイダー「"次の瞬間に、テメェはぶっ倒されているぞ……"」キリリッ
魔剣士「なっ……!」カァッ
ブレイダー「かぁっこいい!今度、同じような状況になったら僕も使っていい!?」
魔剣士「……ほ、本気で今すぐ殺されたいようだな」ピクピク
ブレイダー「……へぇ」
ブレイダー「ふーん!」
ブレイダー「へぇぇ、そっかぁ~……!」
魔剣士「んだよ…!」イライラ
ブレイダー「そこまで怖い目で語るってことは、本当に努力をしてきたんだね」
ブレイダー「無詠唱魔法も、僕の目の前でやられたからようやく納得したよ」
魔剣士「フン」
ブレイダー「僕ってば、舐められたら終わりの世界に住んでいるから、相手を弱いって認識したらそれを貫かないといけないんだよ」
ブレイダー「そうじゃなかったら、相手に恐れを抱いた時点で負けだからね」クスッ…
魔剣士「…!」
ブレイダー「どんなに強い相手でも、僕は楽しんで戦うようにしているんだ」
ブレイダー「恐れを抱いた瞬間、君のセリフのように…僕はきっと死んでいるからさ」アハハ
魔剣士「…」
ブレイダー「まぁ、人から見たらおかしいのかもしれないね」
ブレイダー「こうやって敵対する人と話をしたりするなんて、普通はないんでしょ?」
ブレイダー「だけど、僕は僕の欲のままに動くことが…きっと僕の強さに繋がっているって信じてるから」ニコニコ
魔剣士(……根っからの、戦人気質ってわけかよ)
ブレイダー「……って、話をしている間にパフェを食べ終わっちゃった」シュン
ブレイダー「さみしいけど、ごちそう様でしたっ!」パンパンッ
魔剣士「…」
ブレイダー「短かったけど、君とお話しが出来て楽しかったよ。」
魔剣士「…そうかよ」
ブレイダー「うんっ♪」
ブレイダー「今日のお話しで、僕は君に本気で殺しに行くことを決意できたからね」クスッ
魔剣士(……!!)ゾクッ!
魔剣士(わ、笑いながら…言うことか…………!)
ブレイダー「うん、そんじゃあね!」
ブレイダー「僕のポリシーで、町中じゃ襲わないけどさ……」
ブレイダー「野道とか、夜とか、そういう場所なら遠慮しないで襲っちゃうから♪」
魔剣士「…ずいぶんと余裕をぶっこく野郎だなテメェはよ!」
ブレイダー「…ふふっ、次からはもっと容易に君たちを襲えると思うよ」
魔剣士「……どういうことだ?」
ブレイダー「…え?」
魔剣士「あ?」
ブレイダー「やだなぁ、トボけちゃって。君たち二人は、もう殺していいって王都から発令されたじゃない」
魔剣士「は?俺は最初からバウンティハンターに殺されるよう、狙われてるだろ?」
ブレイダー「…いや、君はね?」
魔剣士「ん?」
ブレイダー「え?」
魔剣士「……何が?なんだって?」
ブレイダー「だから、君たち二人がセントラル王国から殺していいって発令されたでしょって」
魔剣士「……ん?」
魔剣士「…」
魔剣士「……な、なに!?」ガタッ!
魔剣士「今、なんつった……お前……!!」
ブレイダー「同じことを言うのは三度目だよ…。君たち"二人を殺していい"ってセントラルから発令されたから……」
ブレイダー「お姫様ごと吹き飛ばしても問題ないし、前より戦いやすいなってことだよ~」
魔剣士「……なんだと」
ブレイダー「うん?」
……………
………
…
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皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます
天宮有
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王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。
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