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プロローグ
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どこで、何が狂ったんだろう。
隣国との国境の街の外れ、城は隣国との争いの後移転し、僅かに残った城壁と一塔の側防塔。
側防塔の屋上でオリビアは大の字になって空を見る。
第一王子と第二王子の婚約が決まれば、全て終わる筈だったのに。…どうして?
オリビアは手を空にかざす。
太陽の光りが指の形を朧げにする。
「このまま空に溶けちゃえれば良いのに…」
雲一つない抜けるような青い空。
ああ、でも王都にいた頃は空なんかじっくり見上げた事はなかったわ。
冷たい風が肌に刺さる事も、雪の重さも知らなかった。
「会いたいなあ…」
オリビアは呟くと、目を閉じる。
自分の運命が狂った瞬間があるとすれば、学園の三年生の時の舞踏会だ。
オリビアはしばらくして目を開けると「さて」と勢いをつけて起き上がった。パタパタと背中やスカートの汚れをはたくと伸びをする。
「そろそろ戻らないと、また捜索隊を出されちゃうわ」
頼まれたおつかいの籠を持つと、側防塔の壊れかけた螺旋階段を慎重に降りた。
「私、パリヤ・ルーセントはアリシア・ウィルフィスとの婚約を破棄する!」
オリビアの脳裏に三年前聞いた運命の言葉が蘇った。
どこで、何が狂ったんだろう。
隣国との国境の街の外れ、城は隣国との争いの後移転し、僅かに残った城壁と一塔の側防塔。
側防塔の屋上でオリビアは大の字になって空を見る。
第一王子と第二王子の婚約が決まれば、全て終わる筈だったのに。…どうして?
オリビアは手を空にかざす。
太陽の光りが指の形を朧げにする。
「このまま空に溶けちゃえれば良いのに…」
雲一つない抜けるような青い空。
ああ、でも王都にいた頃は空なんかじっくり見上げた事はなかったわ。
冷たい風が肌に刺さる事も、雪の重さも知らなかった。
「会いたいなあ…」
オリビアは呟くと、目を閉じる。
自分の運命が狂った瞬間があるとすれば、学園の三年生の時の舞踏会だ。
オリビアはしばらくして目を開けると「さて」と勢いをつけて起き上がった。パタパタと背中やスカートの汚れをはたくと伸びをする。
「そろそろ戻らないと、また捜索隊を出されちゃうわ」
頼まれたおつかいの籠を持つと、側防塔の壊れかけた螺旋階段を慎重に降りた。
「私、パリヤ・ルーセントはアリシア・ウィルフィスとの婚約を破棄する!」
オリビアの脳裏に三年前聞いた運命の言葉が蘇った。
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