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徳川対毛利
竹野川④
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立花宗茂は続く4月13日も陣を回る。
付きそう徳川義直の目に、立花宗茂の落ち着いた仕草は頼もしく映った。九州では三倍の数の一揆軍を打ち破ったという話によって、その信頼は更に厚くなる。
まだ若いので義直のそうした態度は兵士にも伝わっていく。義直のたわいない言葉に力強く応じて、それが義直を更に心強い気持ちにさせる。
(うむ…、立花宗茂や真田幸村が陣にいるということは、こういうことなのか。わしも願わくば、こういう風になりたいものよ)
「尾張様…」
「な、何じゃ?」
心地よい思いに浸っていたところで、唐突に宗成に声をかけられ、慌てて辺りを見渡す。
「毛利の北側の里見、正木隊について何か聞いていませんか?」
「毛利の北? いや、特に何も聞いておらぬが…」
「…左様でございますか」
「何かあるのか?」
「何かあるというより、なさすぎるのが気になります。警戒の念というものをまるで感じません」
「立花殿には正直に言うが、元々、敵も味方も戦意が高かったわけではないのでな。我が軍は立花殿が来て気合が入ったが、向こうはそうでもないのかもしれぬ」
と同時に、これは突破口になるのではないかとも考える。
「明日、あちらから突きかける、というのはどうであろうか?」
「はい。それがしもそう考えております」
「よし。夕方、諸将を集めて話をしよう」
徳川義直はいてもたってもいられない。すぐに各部隊に伝令を送って本陣に大将を集める。
(一体どんな指示を出すのだろう?)
義直の期待は膨らむばかりであったが…。
二刻後。
徳川義直は気落ちした様子で就寝につこうとしていた。
気落ちした理由は二つ。まずは期待していたほど作戦の内実が分からなかったことがある。てっきり、北側から切り崩すような策略を披露されるのかと思いきや、「明日、決戦を仕掛けます」という挨拶のような言葉だけで終わったことであった。
もう一つは、筑後川での松平忠直と同じ理由であった。「尾張様は後ろで控えてくだされ」と言われたことである。
(総大将だから迂闊に動いてはいかんというのはその通りなのであろうが…)
意気盛んな若者としては簡単には受け入れにくいことである。
仕方ないことではあるが、何もしないということはさすがに気が引けたので、小笠原隊や保科隊の者に「明日は頑張ってくれ」と激励をかける。明日、やはり期待されるのは相手の弱点とも言えそうな北側に布陣している小笠原、保科の両隊であろうからだ。
その夜。
保科正貞は深夜に起こされた。
「前にいる里見・正木隊が動くようです」
「動く?」
「このままでは勝てないと撤退するような話をしていたと雑兵が聞いていて、それを聞いた侍大将が進軍したいと」
「いや、待て。勝手に攻め込むなどということは…」
と制止しようとした正貞の頭に先ほどの義直の激励が蘇る。
(もしかしたら、御大将や立花殿はこのような事態も予想して、わしに直接激励をしていたのかもしれぬ)
そうであれば、好機を無下に逃すことなど許されない。
「分かった。敵兵は恐れるに足らず。進め」
「ははっ!」
保科隊はすぐに動き出し、渡河を始めた。
「兄上、大変にございます!」
本陣のそばで就寝していた立花宗茂のところに直次が飛び込んできた。
「小笠原隊、保科隊が川を渡り、毛利軍に強攻を仕掛けたとの話」
「何だと!?」
宗茂は飛び起きた。
「両隊は川を渡ったのか?」
宗茂はそう聞いてしまい、次いで愚かなことを聞いてしまったと思った。ここにいるのは素人ではない。共に幾多もの戦いを経験してきた弟の直次である。
「はい。既に渡っております」
「そうであったな…」
川の途中であれば何としても引き戻さなければいけないのであるが、既に渡ってしまった以上戻れというわけにもいかない。渡ったという前提のもとで作戦を修正する必要がある。
「宗茂! 大変じゃ!」
遠くの方から聞きなれた声が届いてきた。直次とともに声の方向に向かう。徳川義直が近侍を二人ほど連れて走ってきた。
「尾張様、慌ててはなりませぬ。このようなときこそ冷静に状況を整理せねば」
「だ、だが、小笠原、保科につられて、正面の榊原隊まで動き出してしもうた」
「…!」
さすがの宗茂も絶句した。と同時に「何故藤堂高虎の危惧を真剣に考えなかったのか」との思いが過る。
(藤堂殿は、安藤殿の戦意過剰が気になっていたのだ)
戦意のない兵士であれば戦はできない。
しかし、戦意がありすぎると、軽率な行動に及びやすくなる。
息子の弔い合戦、敵兵の高いようには見えない戦意、そして。
(他ならぬこのわし…立花宗茂が合流したという事実が、徳川兵から秩序を奪ってしまったとは…)
「動き出したか」
吉川広家は寝ることなく、本陣で待機していた。
川向うからの鬨の声が聞こえた瞬間、広家の脳裏には「勝った」という確信が生まれる。
「吉川様、殿がこれを見ていただきたいと」
しばらくすると、正木時尭の伝令が折れた槍のようなものを持って現れた。使い古した槍なのかと思って柄を握り、それが総鉄製の槍であることに仰天する。
「ここまでの我慢、この槍を折るがごとし。この有り余った力をとくとご覧いただきたいとのことにございます」
「うむ。この夜ではあるが、正木殿の活躍、期待している」
里見隊と正木隊は既に前日より、「殿はやる気がないらしい」というようなことを川向こうにも聞こえるように漏らしていた。
そのうえで、この夜に「もう布陣していても仕方ないゆえ、今宵のうちに引き揚げよう」という話をしていたのである。
朝になったら叩くはずの相手がいなくなると困る。決戦のつもりでいた保科・小笠原隊は義直の激励もあったことで戦わないといけないという意識になっていた。
戦わないといけないと思っていたがゆえに、無謀な渡河へとつながってしまったのである。
真っ暗な闇の中を無数の矢が飛び交う。鉄砲の音も途切れることなく轟く。
小笠原、保科、さらには榊原隊は予想して待ち構えていた毛利軍の正面に進むこととなり、当然甚大な被害を受けていた。
「ど、どうすればよい?」
徳川義直が青ざめた顔をしている。藤堂高虎も川越しに毛利軍に鉄砲を撃ちかけるが、距離も遠く効果は薄い。
「敵陣に突撃をするのは下策です。とはいえ、川を渡ってしまっている以上、今更戻れというのも不可能でしょう。直次」
「はい」
「川の更に北に向かい、かがり火を炊け」
「分かりました」
「川の中にいる隊はそのまま北に、川を渡った隊は敵軍主力を避ける形で北に向かうとかありませぬ」
宗茂の言葉に、義直が愕然となる。
「ということは、再度川を渡って戻らなければならないということか」
当然ながら、それは更に大きな被害をもたらす。
とはいえ、それ以外に方法がない。
「迂闊でございました。吉川広家はおそらく、私が来ることを待っていたのでしょう」
「おぬしが来ることを?」
「はい。そうすれば、徳川方は戦意が高揚し、勝ちを確信して足並みを乱す者が出てくると」
付きそう徳川義直の目に、立花宗茂の落ち着いた仕草は頼もしく映った。九州では三倍の数の一揆軍を打ち破ったという話によって、その信頼は更に厚くなる。
まだ若いので義直のそうした態度は兵士にも伝わっていく。義直のたわいない言葉に力強く応じて、それが義直を更に心強い気持ちにさせる。
(うむ…、立花宗茂や真田幸村が陣にいるということは、こういうことなのか。わしも願わくば、こういう風になりたいものよ)
「尾張様…」
「な、何じゃ?」
心地よい思いに浸っていたところで、唐突に宗成に声をかけられ、慌てて辺りを見渡す。
「毛利の北側の里見、正木隊について何か聞いていませんか?」
「毛利の北? いや、特に何も聞いておらぬが…」
「…左様でございますか」
「何かあるのか?」
「何かあるというより、なさすぎるのが気になります。警戒の念というものをまるで感じません」
「立花殿には正直に言うが、元々、敵も味方も戦意が高かったわけではないのでな。我が軍は立花殿が来て気合が入ったが、向こうはそうでもないのかもしれぬ」
と同時に、これは突破口になるのではないかとも考える。
「明日、あちらから突きかける、というのはどうであろうか?」
「はい。それがしもそう考えております」
「よし。夕方、諸将を集めて話をしよう」
徳川義直はいてもたってもいられない。すぐに各部隊に伝令を送って本陣に大将を集める。
(一体どんな指示を出すのだろう?)
義直の期待は膨らむばかりであったが…。
二刻後。
徳川義直は気落ちした様子で就寝につこうとしていた。
気落ちした理由は二つ。まずは期待していたほど作戦の内実が分からなかったことがある。てっきり、北側から切り崩すような策略を披露されるのかと思いきや、「明日、決戦を仕掛けます」という挨拶のような言葉だけで終わったことであった。
もう一つは、筑後川での松平忠直と同じ理由であった。「尾張様は後ろで控えてくだされ」と言われたことである。
(総大将だから迂闊に動いてはいかんというのはその通りなのであろうが…)
意気盛んな若者としては簡単には受け入れにくいことである。
仕方ないことではあるが、何もしないということはさすがに気が引けたので、小笠原隊や保科隊の者に「明日は頑張ってくれ」と激励をかける。明日、やはり期待されるのは相手の弱点とも言えそうな北側に布陣している小笠原、保科の両隊であろうからだ。
その夜。
保科正貞は深夜に起こされた。
「前にいる里見・正木隊が動くようです」
「動く?」
「このままでは勝てないと撤退するような話をしていたと雑兵が聞いていて、それを聞いた侍大将が進軍したいと」
「いや、待て。勝手に攻め込むなどということは…」
と制止しようとした正貞の頭に先ほどの義直の激励が蘇る。
(もしかしたら、御大将や立花殿はこのような事態も予想して、わしに直接激励をしていたのかもしれぬ)
そうであれば、好機を無下に逃すことなど許されない。
「分かった。敵兵は恐れるに足らず。進め」
「ははっ!」
保科隊はすぐに動き出し、渡河を始めた。
「兄上、大変にございます!」
本陣のそばで就寝していた立花宗茂のところに直次が飛び込んできた。
「小笠原隊、保科隊が川を渡り、毛利軍に強攻を仕掛けたとの話」
「何だと!?」
宗茂は飛び起きた。
「両隊は川を渡ったのか?」
宗茂はそう聞いてしまい、次いで愚かなことを聞いてしまったと思った。ここにいるのは素人ではない。共に幾多もの戦いを経験してきた弟の直次である。
「はい。既に渡っております」
「そうであったな…」
川の途中であれば何としても引き戻さなければいけないのであるが、既に渡ってしまった以上戻れというわけにもいかない。渡ったという前提のもとで作戦を修正する必要がある。
「宗茂! 大変じゃ!」
遠くの方から聞きなれた声が届いてきた。直次とともに声の方向に向かう。徳川義直が近侍を二人ほど連れて走ってきた。
「尾張様、慌ててはなりませぬ。このようなときこそ冷静に状況を整理せねば」
「だ、だが、小笠原、保科につられて、正面の榊原隊まで動き出してしもうた」
「…!」
さすがの宗茂も絶句した。と同時に「何故藤堂高虎の危惧を真剣に考えなかったのか」との思いが過る。
(藤堂殿は、安藤殿の戦意過剰が気になっていたのだ)
戦意のない兵士であれば戦はできない。
しかし、戦意がありすぎると、軽率な行動に及びやすくなる。
息子の弔い合戦、敵兵の高いようには見えない戦意、そして。
(他ならぬこのわし…立花宗茂が合流したという事実が、徳川兵から秩序を奪ってしまったとは…)
「動き出したか」
吉川広家は寝ることなく、本陣で待機していた。
川向うからの鬨の声が聞こえた瞬間、広家の脳裏には「勝った」という確信が生まれる。
「吉川様、殿がこれを見ていただきたいと」
しばらくすると、正木時尭の伝令が折れた槍のようなものを持って現れた。使い古した槍なのかと思って柄を握り、それが総鉄製の槍であることに仰天する。
「ここまでの我慢、この槍を折るがごとし。この有り余った力をとくとご覧いただきたいとのことにございます」
「うむ。この夜ではあるが、正木殿の活躍、期待している」
里見隊と正木隊は既に前日より、「殿はやる気がないらしい」というようなことを川向こうにも聞こえるように漏らしていた。
そのうえで、この夜に「もう布陣していても仕方ないゆえ、今宵のうちに引き揚げよう」という話をしていたのである。
朝になったら叩くはずの相手がいなくなると困る。決戦のつもりでいた保科・小笠原隊は義直の激励もあったことで戦わないといけないという意識になっていた。
戦わないといけないと思っていたがゆえに、無謀な渡河へとつながってしまったのである。
真っ暗な闇の中を無数の矢が飛び交う。鉄砲の音も途切れることなく轟く。
小笠原、保科、さらには榊原隊は予想して待ち構えていた毛利軍の正面に進むこととなり、当然甚大な被害を受けていた。
「ど、どうすればよい?」
徳川義直が青ざめた顔をしている。藤堂高虎も川越しに毛利軍に鉄砲を撃ちかけるが、距離も遠く効果は薄い。
「敵陣に突撃をするのは下策です。とはいえ、川を渡ってしまっている以上、今更戻れというのも不可能でしょう。直次」
「はい」
「川の更に北に向かい、かがり火を炊け」
「分かりました」
「川の中にいる隊はそのまま北に、川を渡った隊は敵軍主力を避ける形で北に向かうとかありませぬ」
宗茂の言葉に、義直が愕然となる。
「ということは、再度川を渡って戻らなければならないということか」
当然ながら、それは更に大きな被害をもたらす。
とはいえ、それ以外に方法がない。
「迂闊でございました。吉川広家はおそらく、私が来ることを待っていたのでしょう」
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