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徳川対毛利
百万両②
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「内藤がメキシコにまで伝手があるとは思えんから、本当に持ってくるのならマニラからとなるだろう。従って、実際に用意できるのは一〇万か十五万くらいであろう」
「…本当に持ってきますかね?」
「何もないとなったら、話にならないから、そのくらいの金は用意しているだろう。あとは水没したとか、海賊に奪われたとかで適当に誤魔化す」
「ありえる話ですね。そうすると、百万とふっかけたのはどういう理由なのですか?」
「理由は二つある。まず、三十万中の十万なり十五万だと向こうもまあまあ誠意を果たしたことになるだろう。しかし、百万中の十五万やら十万ではどうだ?」
松平信綱が頷いた。
「ああ、確かに、半分くらいは揃えたというのと、十分の一しか揃わなかったとではかなり変わってきますね」
「もう一つは、内藤から金百万をもらうという話の効果じゃ。前田や毛利がこの話を聞いたらどうなると思う?」
「…びっくりするでしょうね」
「びっくりするどころではないだろう。両者の戦略が破綻する」
忠直は得意げに地図を指さす。
「前田が加賀から動かないのは、消耗戦や嫌がらせを仕掛けてこちらから脱落者が出たりするのを期待しているのであろう。こちらが金十万を確保してしっかりと足固めをできれば領地の差で前田はどうすることもできなくなる。つまり、今までと異なり、前田の方が動くしかなくなる。それに上総介も旗幟をはっきりするしかない」
「そして、これについては金百万で合意したという話だけでいいわけであって、実際に金が必要になるわけではない」
「そういうことだ。更に、江戸で話を決めるのであるから、わしがどうこうという問題は生じない。ついでに益田好次には好きなだけ仲間を連れていってもらい、直孝や伊達殿と話をして、将来的に切支丹をどうするか決めさせてもらえばいいわけだからな。わしにとってこれほどいい話もない」
「それは分かりましたが、逆に内藤如安が話にならないと交渉を打ち切りにしたらどうするつもりだったのですか?」
「その場合は、恐らく毛利なり前田なりに同じ話をするであろう、その時に如安は口にするはずだ。『松平忠直は金百万くらいないとどうにもならないと嘆いていた』と。そういう話を聞いたら、毛利や前田の家臣はどう思うだろうか?」
「…徳川はたいしたことがない?」
「ということで、今度は前田や毛利が家臣らから焚きつけられて、持久戦をとりにくくなるわけだから、これも徳川にとって悪い話ではないと思った。何せ、今、どうにもならないのは戦線を維持する範囲が広すぎるからで、向こうが大規模に動いてくれるのならどうにでもなる」
「しかし、内藤如安も他に何かしら布石を打っているのではないでしょうか?」
「そうかもしれん。何かしら不都合になるかもしれんのう。その時は」
「その時は?」
「わしが悪いということで、どこかに追放すればいいわけじゃ。何ならマニラでも行ってみようかの」
「そ、それは…」
「まあ、そうならないように済むように期待してくれい」
忠直は気持ちよさそうに笑った。
信綱は、黒田長政と顔を見合わせて苦笑するのであった。
「さて、内藤はどう答えてくるかのう」
その内藤、福岡の城下町に用意された屋敷へと戻り、「うーむ」と大きく息を吐いた。
「こういうところだと、警戒して値切ってくるものを、逆に大きくふっかけてくるとはのう。松平忠直、若いが肝っ玉が据わっておる奴じゃ…」
「いかがいたします? 百万ともなるとこちらは裁定でも二十五万両は揃えなければなりませんが」
益田好次は落胆を露わに尋ねる。
「いや、松平忠直は実際の金の量は気にしていないはずだ」
「…?」
「金百万両を受け取ることになったということを敵対勢力に見せびらかしたいだけじゃ。そうすると徳川を出し抜きたい連中は嫌でも動かざるを得ないからのう」
「なるほど」
「ただし、それではこちらの都合が悪い。百万を約束して、十五万千しか出せぬとなると本音はともかく、約定との関係ではわしらは頼りない相手ということになる。そうなると切支丹の今後にとってあまり良くはない」
「それならば加賀の前田に行くという手もありますが」
「加賀か。しかし、前田はオランダと話を進めているようだし、何より、ああいう待ちっぱなしの姿勢というのは個人的に好かぬ。前田にしても毛利にしても、徳川を逆転することばかり考えているが、少なくとも徳川の中にはその後のことを考えておる者がいる。この差はやはり大きいのう」
「ということは、松平越前の話で引き受けるということですか?」
「うむ。どう返事するかはもう決めた。これから城に派遣して、明日にでも話をすることになるだろうのう」
翌日。内藤如安が再び福岡城に訪れ、同じ場所で再び相まみえる。
「確約はできませんが、王に掛け合い、何とか百万両揃えられるよう誠心誠意尽くすことにしました」
「おお、そうであるか。かたじけないのう」
魚心あれば水心、忠直は実現の可能性については全く尋ねない。
「では、内容については信綱と内藤殿との間で進めていただき、そのうえで信綱と益田殿が江戸に向かい、最終的に家光の了承を取り付ける形で実現できればと思う」
ここでの話はとんとん拍子に進み、程なく書類も出来上がった。
夕刻、信綱が忠直を訪ねる。
「完成いたしました」
「そうか。では、明日にでも江戸に向かうといい」
「ははっ」
下がろうとする信綱を忠直が止める。
「信綱、そなたは武士になって大きなことをしたいと思っていたらしいのう」
「…はい。そのように養父に取り立ててもらいました」
「随分と大きなことをするようになれたのう」
「……」
「多分、書類の中身を見ても直孝にはちんぷんかんぷんだろう。おまえがその中身を説明して、直孝に引き受けさせるしかない」
「…大役でございます」
「お主の答えによっては、わしが謀反者ということで即刻斬るようにとなるかもしれぬし。ははは」
「…そ、そのようなことは」
「まあ、わしについてはどうでもいいことじゃ。正直、わしもこの一年背負う者が多すぎて疲れたし、最後まで付き合わざるを得ぬが、終われば忠昌に譲って本当にマニラにでも行きたい気分じゃ。祖父が『人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず』と申したらしいが、誠にその通りよ。しかも、一人だけではなく、多くの者の重荷も背負うわけだしのう」
「……」
「ということだから、失敗しても気にする必要はない。ただ、徳川家の者が来るより早く教えよ。わしも逃げる時間が欲しいからの」
「いや、ですから、そのようなことにはしませんので…」
「ハハハ、まあ、頑張ってきてくれ」
忠直はそう笑って、信綱の肩を叩く。
信綱も何となく理解していた。どこかうつけめいた物言いではあるが、「大きな話ではあるがあまり緊張するな」という忠直なりの気配りであるのだと。
三日後、4月20日に一行は福岡を発った。
南に向かい、そこから太平洋を江戸に向かう船旅に発つ。
船上で信綱に、益田好次が話しかけてきた。
「これからしばらくよろしくお頼み申します」
「いや、こちらこそ」
「しかし、真田殿はすぐに知れたが、貴殿が徳川家の重鎮であるとは気づきませんでしたな」
「ははは、やはり分かっておりましたか」
「分かっていたと申しますか、後醍院殿が他人を連れてきたことはないので、島津の関係者ではないだろうとは思っておりました。九州の言葉も全くありませんでしたし。となると、徳川の者だろうと思い、真田殿についてはすぐに分かったのですが、松平様についてはさすがにそのような情報もありませんでしたので」
「その時も、今も、九州では一番下っ端でございます」
「下っ端などとはとんでもない。我々の命運をも握る命綱でございます。改めて、よろしくお願いいたします」
好次がそう言って、頭を下げた。
信綱は大きく頷いた。
「…本当に持ってきますかね?」
「何もないとなったら、話にならないから、そのくらいの金は用意しているだろう。あとは水没したとか、海賊に奪われたとかで適当に誤魔化す」
「ありえる話ですね。そうすると、百万とふっかけたのはどういう理由なのですか?」
「理由は二つある。まず、三十万中の十万なり十五万だと向こうもまあまあ誠意を果たしたことになるだろう。しかし、百万中の十五万やら十万ではどうだ?」
松平信綱が頷いた。
「ああ、確かに、半分くらいは揃えたというのと、十分の一しか揃わなかったとではかなり変わってきますね」
「もう一つは、内藤から金百万をもらうという話の効果じゃ。前田や毛利がこの話を聞いたらどうなると思う?」
「…びっくりするでしょうね」
「びっくりするどころではないだろう。両者の戦略が破綻する」
忠直は得意げに地図を指さす。
「前田が加賀から動かないのは、消耗戦や嫌がらせを仕掛けてこちらから脱落者が出たりするのを期待しているのであろう。こちらが金十万を確保してしっかりと足固めをできれば領地の差で前田はどうすることもできなくなる。つまり、今までと異なり、前田の方が動くしかなくなる。それに上総介も旗幟をはっきりするしかない」
「そして、これについては金百万で合意したという話だけでいいわけであって、実際に金が必要になるわけではない」
「そういうことだ。更に、江戸で話を決めるのであるから、わしがどうこうという問題は生じない。ついでに益田好次には好きなだけ仲間を連れていってもらい、直孝や伊達殿と話をして、将来的に切支丹をどうするか決めさせてもらえばいいわけだからな。わしにとってこれほどいい話もない」
「それは分かりましたが、逆に内藤如安が話にならないと交渉を打ち切りにしたらどうするつもりだったのですか?」
「その場合は、恐らく毛利なり前田なりに同じ話をするであろう、その時に如安は口にするはずだ。『松平忠直は金百万くらいないとどうにもならないと嘆いていた』と。そういう話を聞いたら、毛利や前田の家臣はどう思うだろうか?」
「…徳川はたいしたことがない?」
「ということで、今度は前田や毛利が家臣らから焚きつけられて、持久戦をとりにくくなるわけだから、これも徳川にとって悪い話ではないと思った。何せ、今、どうにもならないのは戦線を維持する範囲が広すぎるからで、向こうが大規模に動いてくれるのならどうにでもなる」
「しかし、内藤如安も他に何かしら布石を打っているのではないでしょうか?」
「そうかもしれん。何かしら不都合になるかもしれんのう。その時は」
「その時は?」
「わしが悪いということで、どこかに追放すればいいわけじゃ。何ならマニラでも行ってみようかの」
「そ、それは…」
「まあ、そうならないように済むように期待してくれい」
忠直は気持ちよさそうに笑った。
信綱は、黒田長政と顔を見合わせて苦笑するのであった。
「さて、内藤はどう答えてくるかのう」
その内藤、福岡の城下町に用意された屋敷へと戻り、「うーむ」と大きく息を吐いた。
「こういうところだと、警戒して値切ってくるものを、逆に大きくふっかけてくるとはのう。松平忠直、若いが肝っ玉が据わっておる奴じゃ…」
「いかがいたします? 百万ともなるとこちらは裁定でも二十五万両は揃えなければなりませんが」
益田好次は落胆を露わに尋ねる。
「いや、松平忠直は実際の金の量は気にしていないはずだ」
「…?」
「金百万両を受け取ることになったということを敵対勢力に見せびらかしたいだけじゃ。そうすると徳川を出し抜きたい連中は嫌でも動かざるを得ないからのう」
「なるほど」
「ただし、それではこちらの都合が悪い。百万を約束して、十五万千しか出せぬとなると本音はともかく、約定との関係ではわしらは頼りない相手ということになる。そうなると切支丹の今後にとってあまり良くはない」
「それならば加賀の前田に行くという手もありますが」
「加賀か。しかし、前田はオランダと話を進めているようだし、何より、ああいう待ちっぱなしの姿勢というのは個人的に好かぬ。前田にしても毛利にしても、徳川を逆転することばかり考えているが、少なくとも徳川の中にはその後のことを考えておる者がいる。この差はやはり大きいのう」
「ということは、松平越前の話で引き受けるということですか?」
「うむ。どう返事するかはもう決めた。これから城に派遣して、明日にでも話をすることになるだろうのう」
翌日。内藤如安が再び福岡城に訪れ、同じ場所で再び相まみえる。
「確約はできませんが、王に掛け合い、何とか百万両揃えられるよう誠心誠意尽くすことにしました」
「おお、そうであるか。かたじけないのう」
魚心あれば水心、忠直は実現の可能性については全く尋ねない。
「では、内容については信綱と内藤殿との間で進めていただき、そのうえで信綱と益田殿が江戸に向かい、最終的に家光の了承を取り付ける形で実現できればと思う」
ここでの話はとんとん拍子に進み、程なく書類も出来上がった。
夕刻、信綱が忠直を訪ねる。
「完成いたしました」
「そうか。では、明日にでも江戸に向かうといい」
「ははっ」
下がろうとする信綱を忠直が止める。
「信綱、そなたは武士になって大きなことをしたいと思っていたらしいのう」
「…はい。そのように養父に取り立ててもらいました」
「随分と大きなことをするようになれたのう」
「……」
「多分、書類の中身を見ても直孝にはちんぷんかんぷんだろう。おまえがその中身を説明して、直孝に引き受けさせるしかない」
「…大役でございます」
「お主の答えによっては、わしが謀反者ということで即刻斬るようにとなるかもしれぬし。ははは」
「…そ、そのようなことは」
「まあ、わしについてはどうでもいいことじゃ。正直、わしもこの一年背負う者が多すぎて疲れたし、最後まで付き合わざるを得ぬが、終われば忠昌に譲って本当にマニラにでも行きたい気分じゃ。祖父が『人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず』と申したらしいが、誠にその通りよ。しかも、一人だけではなく、多くの者の重荷も背負うわけだしのう」
「……」
「ということだから、失敗しても気にする必要はない。ただ、徳川家の者が来るより早く教えよ。わしも逃げる時間が欲しいからの」
「いや、ですから、そのようなことにはしませんので…」
「ハハハ、まあ、頑張ってきてくれ」
忠直はそう笑って、信綱の肩を叩く。
信綱も何となく理解していた。どこかうつけめいた物言いではあるが、「大きな話ではあるがあまり緊張するな」という忠直なりの気配りであるのだと。
三日後、4月20日に一行は福岡を発った。
南に向かい、そこから太平洋を江戸に向かう船旅に発つ。
船上で信綱に、益田好次が話しかけてきた。
「これからしばらくよろしくお頼み申します」
「いや、こちらこそ」
「しかし、真田殿はすぐに知れたが、貴殿が徳川家の重鎮であるとは気づきませんでしたな」
「ははは、やはり分かっておりましたか」
「分かっていたと申しますか、後醍院殿が他人を連れてきたことはないので、島津の関係者ではないだろうとは思っておりました。九州の言葉も全くありませんでしたし。となると、徳川の者だろうと思い、真田殿についてはすぐに分かったのですが、松平様についてはさすがにそのような情報もありませんでしたので」
「その時も、今も、九州では一番下っ端でございます」
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