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謀将の子
毒を食らわば
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九州・福岡。
江戸から戻ってきた松平信綱は慌ただしく動いていた。
本多正信の遺言ともなった東国の切支丹に配慮するような協定の作成に、毛利軍へ攻撃をも考えなければならない。以前頼りになった立花宗茂と真田幸村は依然として戻っておらず、九州勢で頑張らなければならない。
「肥後の島津家久から秋以降であれば出陣もできるという連絡が参りました」
取次役を行っている長宗我部忠弥が信綱に告げる。
「秋以降か…」
忠直のところにも、真田幸村からの書状は届いている。主に備前方面への切支丹に対する働きかけを行う一方で、長門と石見方面への攻撃準備も欠かせない。
(それにしても…)
信綱が恐れ入ったのは、宇喜多秀家の予想以上の読みであり、また、それを読み取った忠直の直観力である。
数日前、真田幸村からの手紙を受け取った信綱は、黒田長政と内容を吟味した。
「切支丹については分かりましたが、水軍というのはどういうことでしょうか。備後も突けばいいということでしょうかね?」
「分からぬのう」
と二人で話をしながら、忠直のところに持っていく。
忠直は、しばらく眺めていて。
「ああ、南から備前を突いて、北から出雲か伯耆を突けば、毛利は領地が四分されるということではないか?」
とあっさり答えたのである。実際、地図を調べると伯耆・赤碕あたりを攻撃すれば毛利は東西南北四つに分断される。
「北については本格的な攻撃というよりは、あくまで攻撃されるという恐れを毛利に抱かせれば十分なのではないか? それで毛利の必要となる兵力は倍にも三倍にもなりかねぬ」
「……」
もっとも、そう簡単に進むかというとまた別である。
伯耆まで水軍の船を動かすのは簡単なことではない。九州から毛利に気づかれずに行くというのはほぼ不可能である。となると、但馬からとなるが、但馬西端の湊である竹野湊は毛利が所有している。もちろん、この湊だけ奪い取ることは可能であるが、そこから水軍を展開してとなると、中々難しい。
(丹後と若狭の京極家が言うことを聞くとは思えないからな…)
船を使うとなると難色を示すことは容易に想定される。それを覆すための資金はというとない。資金を手にするには切支丹との協定が必要になるが、そのためには本多正信の遺言の問題を解決しなければならない。
(九州のどこかに金山でも見つかったりしないかのう…)
そもそも、毛利をどうにかすれば最終解決という問題でもない。現状資金がない以上、仮に日ノ本を統一できたとしても運営資金がない。
当面の資金の問題。これだけは早急に解決しなければならない。
翌日、信綱は佐賀から呼び寄せた鍋島勝茂と話をする。
「長崎での交易を認めてから半年ほど経っていますが首尾はどうでしょう?」
「まだ始まったばかりですので…」
鍋島勝茂から出された帳簿類の資料を見て、溜息をつく。
「大きな利益を期待できるようになるまでは時間がかかりそうでありますな」
「はい。そもそも、貿易となりますとこちらからの出費がどうしても多くなる側面もありますし」
確かにその通りであり、日本から金や銀などが外に出ているという側面があった。
「金を稼ぐとなると、明と貿易をするしかありませぬ」
勝茂の言葉に信綱は一旦頷く。が、すぐに溜息をついた。
「ですが、明も情勢不穏と聞いておりますし…」
古来より中国との貿易は、日本にとっては歳入が増えるありがたい貿易であった。ただ、その明との関係は豊臣秀吉が戦争を起こしたことで良くはない。最悪の関係からは脱してはいるが、元々明は対外政策に消極的な国である。更には現在、明は北に起こった別の国から攻撃を受けているという話もあった。
「左様でございますな」
勝茂も同意した。
また、二人で顔を見合わせる。
「委細は分かりました。鍋島殿には引き続き長崎の管理をお願いいたします」
「承知しました」
鍋島勝茂と別れると、信綱は思案しながら廊下を歩いた。
(ひょっとしたら、今の日ノ本は、有史以来もっとも金がないのではないか?)
どこかの勢力だけがないということなら話は分かる。しかし、ほぼどの勢力も金がない。
もちろん、金沢の前田、四国の豊臣などは若干の余裕はある。ただ、彼らが日ノ本を統一しようと乗り出した時には必ず金欠となるはずである。
(奪うのは論外だからのう。毛利領で略奪するわけにもいかぬし…、だが、ないものはないという現実をどうすることもできないし…。貿易でどうこうというのも一朝一夕に行くものではないし、中国以外だと儲けが少ないのも事実…)
そこで信綱ははたと足を止める。
(わしも主人に似たのか、考えることがどんどん無茶苦茶になるのう…)
そう考えながら、忠直の屋敷へと足を向けた。
ちょうどその時、松平忠直は黒田忠之と栗山利安の将棋を眺めていた。
年齢の差もあるから、当然栗山利安の方が強い。忠直は忠之が時々泣きながら文句を言っているのを笑いながら宥めていた。
「越前様」
そこに松平信綱が入ってきた。
「どうした?」
「少しお話ししたいことが…」
「ここではまずいか?」
忠直の言葉に、信綱は少し考えてから。
「分かりました。先ほど鍋島殿と話をしましたが、長崎の件、まだまだかかりそうです」
「そうだろうな…」
「改めて言うまでもなく、大きな戦を起こすには金が必要になります。しかし、今、そんな金は日ノ本にはありません」
「だからこそ、内藤如安の金が必要だったということになるわけだが…」
「はい。そこで、他にないかと考えてみました」
「いや、そんな簡単に見つかることはないだろう」
「見つかりました」
信綱の言葉に、忠直だけでなく栗山利安も表情を向ける。
「お、それでいいのか? ならばこう行こう」
利安が動揺して、変なところに駒を置いてしまい、忠之がニヤリと次の手を指す。
「あ、今のはそれがしの手では…」
「利安。潔くないぞ。ここに桂馬を置いたではないか」
二人の言葉に、忠直と信綱も盤面に視線を移す。
「あぁ、とんでもない手ですね」
「これはいかんのう。わしも将棋には詳しくないが、これはいわゆる大悪手というやつじゃ」
「ですので、伊豆殿の話に思わず動かしただけでござる。ああ、もう、分かりました。この局はわしの負けです! 話の方が気になって将棋どころではありませぬ。若、将棋はやめにいたしましょう」
利安が強制的にやめさせ、忠之は不満げな顔をしながらも、駒を片付けていく。
改めて三人が信綱を見た。
「で、何が見つかったのだ?」
「明でございます」
「明? 明との貿易を拡大するということか?」
「明は元々貿易拡大に乗り気ではありません。ですから、倭寇が横行しております」
「…では、どうするのだ?」
「倭寇を全面的に認めて、明を無視して交易活動を拡大いたします」
「…何?」
さすがの忠直も、口をあんぐりと開いた。
「ということは、わしらが倭寇の片棒を担ぐのか?」
「左様でございます」
「それはいくら何でも無茶ではないか?」
「切支丹も認める方向性なのですから、今更無茶も何もないでしょう。明は国内に多くの問題を抱えており、日ノ本を攻める余裕などございませぬ。それは豊臣秀吉の時に明らかでございます」
「それはそうだが…」
忠直はしばらく考え込む。
「…それしかない、ということか」
「はい。やるならば、それしかありません。やるか、やらないかです」
「…お主もどんどん言うことが大胆になってきたのう」
「犬は主人に似てくるということでしょう」
「言いおるわ。分かった。毒を食らわば皿までも、ということじゃな。やってくれ」
「はい。島津家久を柳河まで呼びましたので、そこで話をしましょう」
信綱の言葉に、忠直は呆れ切った。
「わしの承諾前に、もう家久に送っていたとは…」
江戸から戻ってきた松平信綱は慌ただしく動いていた。
本多正信の遺言ともなった東国の切支丹に配慮するような協定の作成に、毛利軍へ攻撃をも考えなければならない。以前頼りになった立花宗茂と真田幸村は依然として戻っておらず、九州勢で頑張らなければならない。
「肥後の島津家久から秋以降であれば出陣もできるという連絡が参りました」
取次役を行っている長宗我部忠弥が信綱に告げる。
「秋以降か…」
忠直のところにも、真田幸村からの書状は届いている。主に備前方面への切支丹に対する働きかけを行う一方で、長門と石見方面への攻撃準備も欠かせない。
(それにしても…)
信綱が恐れ入ったのは、宇喜多秀家の予想以上の読みであり、また、それを読み取った忠直の直観力である。
数日前、真田幸村からの手紙を受け取った信綱は、黒田長政と内容を吟味した。
「切支丹については分かりましたが、水軍というのはどういうことでしょうか。備後も突けばいいということでしょうかね?」
「分からぬのう」
と二人で話をしながら、忠直のところに持っていく。
忠直は、しばらく眺めていて。
「ああ、南から備前を突いて、北から出雲か伯耆を突けば、毛利は領地が四分されるということではないか?」
とあっさり答えたのである。実際、地図を調べると伯耆・赤碕あたりを攻撃すれば毛利は東西南北四つに分断される。
「北については本格的な攻撃というよりは、あくまで攻撃されるという恐れを毛利に抱かせれば十分なのではないか? それで毛利の必要となる兵力は倍にも三倍にもなりかねぬ」
「……」
もっとも、そう簡単に進むかというとまた別である。
伯耆まで水軍の船を動かすのは簡単なことではない。九州から毛利に気づかれずに行くというのはほぼ不可能である。となると、但馬からとなるが、但馬西端の湊である竹野湊は毛利が所有している。もちろん、この湊だけ奪い取ることは可能であるが、そこから水軍を展開してとなると、中々難しい。
(丹後と若狭の京極家が言うことを聞くとは思えないからな…)
船を使うとなると難色を示すことは容易に想定される。それを覆すための資金はというとない。資金を手にするには切支丹との協定が必要になるが、そのためには本多正信の遺言の問題を解決しなければならない。
(九州のどこかに金山でも見つかったりしないかのう…)
そもそも、毛利をどうにかすれば最終解決という問題でもない。現状資金がない以上、仮に日ノ本を統一できたとしても運営資金がない。
当面の資金の問題。これだけは早急に解決しなければならない。
翌日、信綱は佐賀から呼び寄せた鍋島勝茂と話をする。
「長崎での交易を認めてから半年ほど経っていますが首尾はどうでしょう?」
「まだ始まったばかりですので…」
鍋島勝茂から出された帳簿類の資料を見て、溜息をつく。
「大きな利益を期待できるようになるまでは時間がかかりそうでありますな」
「はい。そもそも、貿易となりますとこちらからの出費がどうしても多くなる側面もありますし」
確かにその通りであり、日本から金や銀などが外に出ているという側面があった。
「金を稼ぐとなると、明と貿易をするしかありませぬ」
勝茂の言葉に信綱は一旦頷く。が、すぐに溜息をついた。
「ですが、明も情勢不穏と聞いておりますし…」
古来より中国との貿易は、日本にとっては歳入が増えるありがたい貿易であった。ただ、その明との関係は豊臣秀吉が戦争を起こしたことで良くはない。最悪の関係からは脱してはいるが、元々明は対外政策に消極的な国である。更には現在、明は北に起こった別の国から攻撃を受けているという話もあった。
「左様でございますな」
勝茂も同意した。
また、二人で顔を見合わせる。
「委細は分かりました。鍋島殿には引き続き長崎の管理をお願いいたします」
「承知しました」
鍋島勝茂と別れると、信綱は思案しながら廊下を歩いた。
(ひょっとしたら、今の日ノ本は、有史以来もっとも金がないのではないか?)
どこかの勢力だけがないということなら話は分かる。しかし、ほぼどの勢力も金がない。
もちろん、金沢の前田、四国の豊臣などは若干の余裕はある。ただ、彼らが日ノ本を統一しようと乗り出した時には必ず金欠となるはずである。
(奪うのは論外だからのう。毛利領で略奪するわけにもいかぬし…、だが、ないものはないという現実をどうすることもできないし…。貿易でどうこうというのも一朝一夕に行くものではないし、中国以外だと儲けが少ないのも事実…)
そこで信綱ははたと足を止める。
(わしも主人に似たのか、考えることがどんどん無茶苦茶になるのう…)
そう考えながら、忠直の屋敷へと足を向けた。
ちょうどその時、松平忠直は黒田忠之と栗山利安の将棋を眺めていた。
年齢の差もあるから、当然栗山利安の方が強い。忠直は忠之が時々泣きながら文句を言っているのを笑いながら宥めていた。
「越前様」
そこに松平信綱が入ってきた。
「どうした?」
「少しお話ししたいことが…」
「ここではまずいか?」
忠直の言葉に、信綱は少し考えてから。
「分かりました。先ほど鍋島殿と話をしましたが、長崎の件、まだまだかかりそうです」
「そうだろうな…」
「改めて言うまでもなく、大きな戦を起こすには金が必要になります。しかし、今、そんな金は日ノ本にはありません」
「だからこそ、内藤如安の金が必要だったということになるわけだが…」
「はい。そこで、他にないかと考えてみました」
「いや、そんな簡単に見つかることはないだろう」
「見つかりました」
信綱の言葉に、忠直だけでなく栗山利安も表情を向ける。
「お、それでいいのか? ならばこう行こう」
利安が動揺して、変なところに駒を置いてしまい、忠之がニヤリと次の手を指す。
「あ、今のはそれがしの手では…」
「利安。潔くないぞ。ここに桂馬を置いたではないか」
二人の言葉に、忠直と信綱も盤面に視線を移す。
「あぁ、とんでもない手ですね」
「これはいかんのう。わしも将棋には詳しくないが、これはいわゆる大悪手というやつじゃ」
「ですので、伊豆殿の話に思わず動かしただけでござる。ああ、もう、分かりました。この局はわしの負けです! 話の方が気になって将棋どころではありませぬ。若、将棋はやめにいたしましょう」
利安が強制的にやめさせ、忠之は不満げな顔をしながらも、駒を片付けていく。
改めて三人が信綱を見た。
「で、何が見つかったのだ?」
「明でございます」
「明? 明との貿易を拡大するということか?」
「明は元々貿易拡大に乗り気ではありません。ですから、倭寇が横行しております」
「…では、どうするのだ?」
「倭寇を全面的に認めて、明を無視して交易活動を拡大いたします」
「…何?」
さすがの忠直も、口をあんぐりと開いた。
「ということは、わしらが倭寇の片棒を担ぐのか?」
「左様でございます」
「それはいくら何でも無茶ではないか?」
「切支丹も認める方向性なのですから、今更無茶も何もないでしょう。明は国内に多くの問題を抱えており、日ノ本を攻める余裕などございませぬ。それは豊臣秀吉の時に明らかでございます」
「それはそうだが…」
忠直はしばらく考え込む。
「…それしかない、ということか」
「はい。やるならば、それしかありません。やるか、やらないかです」
「…お主もどんどん言うことが大胆になってきたのう」
「犬は主人に似てくるということでしょう」
「言いおるわ。分かった。毒を食らわば皿までも、ということじゃな。やってくれ」
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