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しあわせのつづき
きっと
しおりを挟むるーくんの恋小説
よーくんに、無理に可愛いの大すきをカミングアウトさせちゃったかなって心配してたんだけど、でも、ほんとのよーくんじゃない偽物のよーくんで、これからもずっと生きていくのは、だめだと思ったんだ。
よーくんには、大すきなものを、はずかしいとか卑下することなく、大すきでいてほしくて、堂々と言えるようになったら、すてきだなって。
僕の押しつけかもって、心配だったんだけど……よーくん、めちゃくちゃ可愛くて、ふつうに女の子に囲まれてて、ぬいぐるみ大すき仲間ができたみたいで、うれしくなったのと一緒に、さみしくなっちゃった。
……よーくんが可愛いのは、僕だけが知っていればいいのに。
やきもち。
きゃ──🌟✨ぁ──💕💕ア──!💗💞💕💕🎀💝
はーくんが💕💕僕に💕💝やきもちやいてくれたぁあア──! 💘💘💘💘💕💕💕💕🎀💝
うれしすぎて泣きそう💘💕💝。゚゚(*´□`*。)°゚。💘💕💝
僕の💕💕いちばん🌟✨は💕💕永遠に🌟✨💕💗はーくんだよ──!(*ノ´◇`*)ノ💕💕💕💞💗✨🌟🌟
だいすきぃ──!💗💘💘💘💘💘💞✨💕💕💗💞💗💞💗💞💝💝💝
毎日、毎日、まるで交換日記みたいに、遥斗は恋小説を書き、涼真は恋日記を書いてくれた。
初日に一気に公開したからか、涼真がお気に入り1をつけてくれたあとに『あ、これは小説のネタで、お気に入りにしてもいいんだな』と思ってくれたのか、何人かの人がお気に入りに入れてくれて、るーくんの恋小説は新着小説ランキングの最後のほうに、ちょこっと載せてもらったらしい。
りーくんの恋日記のお気に入りが遥斗だけじゃなくなり、るーくんの恋小説もお気に入りも、ちょこちょこ増えて、それでも毎日遥斗は涼真への思いをつづった。
どきどきして、わくわくして、うれしかった。
毎日、毎日、涼真への気もちを書くこと。
それを涼真が読んで、反応してくれること。
遥斗の書く恋小説を読んで、お気に入りに入れてくれる人がいること、いいねで応援してくれる人がいること。
──びっくりだった。
応援してくれる人がいる。
遥斗の、涼真へと向かう気もちを。
涼真の、遥斗へと向けてくれる気持ちを。
応援してくれる。
遥斗と、涼真の恋を。
……夢みたいだ。
ひとりぽっちで、闘うんだと思っていた。
マイノリティを認めない人を選ぶ国民が過半数を占め、国を主導することがあるように、どんなに裁判を起こしても最高裁が認めてくれなかったり、丸投げされた政府が何にもしなかったり、どんなに声をあげても、世界は変わってくれないのかもしれないと、思っていた。
それなのに、高校生の遥斗が、ぽちぽちスマートフォンで書いた小説ともいえない独白を読んでくれる人がいて、お気に入りに入れてくれる人がいて、いいねを押してくれる人がいる。動画を見て、エールまで送ってくれる人がいる。
「……っ」
入れてくれたお気に入りに、いいねに、エールに、涙がこぼれた。
『応援してくれて、すごく、すごく、うれしいです。
ありがとう、ありがとう!』
書いたら、いいねが跳ねあがる。
「泣いちゃうよ」
涼真の部屋で鼻をすする遥斗の肩を、涼真が抱いてくれる。
「僕も」
ふたりで泣いて、ふたりで笑った。
かさなるくちびるは、いつも、とろけそうにあまくて。
頬が燃える。
両想いになったら、お話は、おしまい。
でも、ほんとうは、それからが長くて大変な道のりだ。
ものすごい強敵が現れることもあるだろう。飽きてしまうことも、心が離れてしまうことも、あるかもしれない。
たくさんの山を、谷を乗り越えて、それでもりょーくんと一緒にいたい。
願うことを、きっと、あいしているというのです。
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