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♡
しおりを挟む最愛の推しと、キスしてる。
火花の散るような、よろこびだった。
前世もふくめて、生まれてはじめてのキスが、最愛の推し……!
『オメガの蜜』で強制的に発情させられているから仕方なくだったとしても、俺にとっては、このうえない喜びだ。
主人公に感謝してしまう。
……ジークさま、ごめんなさい……!
「ルゼ」
そっと、やさしく、ついばむようにふれる唇が、やーらかい。
ふに
「……ん……ジークさま……」
あまい吐息が
ちゅ
あまい音が、かさなるたび、うっとりする。
くちゅり
やわらかにジークの舌に、舌をからめとられたら、恍惚が降った。
ジークの唾液が、とろけるようにあまい。
ふれたら、もっとほしくて、たまらなくなる。
めちゃくちゃ、いい匂いがする……!
はじめてなのに、脳髄を熔かすようなアルファのフェロモンに導かれるように、抱きよせて、抱きしめて、かつえたように唇を、舌を、求めてしまう。
「ジーク、さま……っ……」
すがったら、だきしめてくれる。
「ルゼ」
熱い息で、名を呼んでくれる。
唇が、かさなる。
身体の奥が、ぐしゃりと濡れた。
……あぁ、発情してる。
足を開いて、誘ってしまいそうになった俺は、固まった。
──……だめだ。
ジークは今、強制的に発情させられて、理性が飛んでる。
そんな時に求めたら、不本意だろうと、応えるしかなくなってしまう。
……ゆきずりのオメガとの子どもなんて、ほしいわけがない。
最愛の推しだからこそ、迷惑をかけたらだめだ。
どんなに、あなたの子がほしくても。
なかに、いちばん奥に、ほしくても。
──願っては、いけない。
ふるえる指をにぎりしめる。
「……くちで、しても、いい、ですか」
そっと、ふれた。
「……して、くれるのか……?」
ジークの指が、俺の唇を、やさしくなでる。
厳しい鍛錬を重ねてきたのだろう、ごつごつの指の感触に、うっとり目を閉じて、とろけて明ける。
「悦んで」
最愛の推しのを見られるとか、さわっていいとか、なめていいとか、もうどうしていいかわからないくらい興奮する──!
きゃ──♡
「……はぁ……ジークさま♡」
たぶんベータやアルファの男性なら、前がギンギンとかそういうことになると思うのだけれど。
今世の俺は、オメガだ。
前もきついけど、発情すると、めちゃくちゃ濡れる……!
「……ぁ……ジークさま……♡」
服のうえからなぞるだけで、もうめちゃくちゃ、はあはあしちゃって、ぐしゃぐしゃなんですけど……!
この世界のオメガのありがたいところは、生理がないことだ。女性も男性も発情すると子宮の準備が万端になり、膣が開いて、ぐしょぐしょに濡れる。
お尻の奥に子宮があって孕むわけじゃないんだよ。出産のときにお尻からとか、産むほうも子どもも泣いちゃう以上に、感染とか大変なことになるから!
その膣はいつもは閉じてるので、発情してないときに、えちえちする場合は、お尻です。発情していても、孕みたくない場合は、お尻です。
でもオメガの本能として、めちゃくちゃ孕みたくなるらしく、めちゃくちゃ濡れて膣のほうに入れてほしくなるらしい。
というのを孤児院で『たいせつなお話』として聞いてはいた。
体験すると、やばい……!
奥が、きゅんきゅんする……♡ って、こういうこと──!?
「ぁ……♡ おっきぃ……♡」
自分の目が『♡』になってるのが、わかる気がする。
「は、はずかしぃ、から……!」
耳まで真っ赤な、最愛の推しが、尊いです──!
きゃ──♡
見慣れた自分のより、はるかにおっきくて、たくましくて、すんごいのを、そうっと前をくつろげて、とりだして、うっとり見惚れてしまう。
「あぁ、ジークさま♡ すごぃ♡」
「だ、だから、はずかしい、から……! そ、その、きみ、も……」
もごもごする最愛が、最高に可愛いです♡
「さわって、なめて、しゃぶっていいですか♡」
はあはあしながら聞いてしまう。
「……そ、その、いや、じゃ、ない、のか……?」
「至福です!」
拳をにぎって叫んだ俺は、うっとり、顔を近づける。
いやだなと思う気もちは、かけらもなかった。
濃密なジークのフェロモンに、たまらなくいい香りに、頭の奥が、しびれてく。
恍惚さえのせて、先走りをこぼす先端に口づけた。
「ジークさま♡ んぅ♡……ぁ……おぃひぃ♡」
ぜったい目が『♡』だ。
どうしよう。
めちゃくちゃ、おいしい……!
なんだこれ!
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