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おまけのお話
ツーとホーも、がんばるよ!
バチルタ領の発展を支えてくれているのは、火山とお芋と砂糖大根です! 鳥さんたちもね!
やっぱり自給率は大切なのです!
何かあった時のための備蓄も大事!
拳を握ったノィユは、土壌調査と農地改革に乗りだした。
農学が専門の王兄メィファが土壌調査とそれぞれの土地に適した輪作の作物を選んでくれる。
「りんさく?」
首を傾げる領民の皆さんにノィユは解説する。
「同じ作物ばかり作ってると、病害虫が発生しやすくなるし、特定の栄養分が少なくなって段々育たなくなっちゃうのです。それを防ぐために、作る作物をくるくる変えてゆくのを輪作といいます! 土地に養分を与えたり休ませたりしながら、高い生産力を維持するのです!」
「常に育ってない」
涙目な領民の皆さんに朗報です!
「さつまいもと砂糖大根なら育ちます! メィファさまが皆さんの土地で一番よく育つ作物を選んでくれます! 皆で植えましょう!」
「おお!」
「でも火山灰のとこなんて、今まで耕したことない」
「これ全部農地にするのか!?」
「大変だ──!」
「洗顔料と肥料を売ってやっていこうよう」
「詰めるだけだよ!」
領民の皆さんが涙目だ。わかる。しかし!
「自給率はものすごく、ものすごく大切なのです! 何かあったら餓えて死ぬ、これを回避してこそバチルタ領です!」
「……いや、今まで飢え餓えだったけど……」
「それを回避するために、皆でがんばるのです!」
「で、でも、耕すの大変……」
涙目な皆さんに、朗報です!
「ツーとホーが手伝ってくれます!」
「ブルルルン!」
「ほへ?」
「ガチムチガディも手伝ってくれます!」
「やってやるぜ!」
「僕の伴侶ヴィルも手伝ってくれます!」
「がんばる」
「僕もお手伝いします!」
「いやノィユちゃんは泥遊びだろ」
「止めとけ」
「死ぬぞ」
皆に止められました。
「ノィユの分も、俺と、ツーと、ホー、がんばる」
微笑んでくれる伴侶が、天使だ──!
ヴィルの頼りになる相棒ツーとホーは、魔物なだけあって、馬力を遥かに超える力を出せる。
「ツーとホー用の耕し機、つくった!」
「これ引いて走ったら、ふっかふか!」
小人さんたちが、でっかい鍬みたいなのが並んだ耕運機を造ってくれました!
「え、いや、これ、巨大すぎ……」
「無理だろ!」
「ブルルルン!」
鼻を掲げるツーとホーが余裕そうだよ!
ドドドドドドドド──!
小人さんたちに装着された耕運機を後ろに、ツーとホーが今まで鍬なんて入れたことのない火山灰大地を縦横無尽に駆けてくれる。
「………………え………………?」
あっという間に、見渡す限りの火山灰大地が、ふっかふっかの農地になりました!
「…………出番、なかったな」
茫然とするガディに、ヴィルもこっくり頷いた。
「ツー、ホー、すごい──!」
拍手して抱きつくノィユを背に、ツーとホーが得意そうに顎をあげる。
「ブルルルン!」
「ひゃー!」
「ツーさん、ホーさん、すごいねえ!」
「ありがたいねえ!」
「ありがとう、ありがとう!」
元々大人気だったツーとホーが、崇められるようになりました!
自分のことみたいにほんのり朱い頬で胸を張ってるヴィルが、世界一かわい──! です!
────────────
読んでくださって、ありがとうございます!
終わらないのはだめだろうと、反省しました(笑)
nashiumai 様のリクエストで、ツーとホーのエピでした!
バチルタ領で大活躍(笑)
ヴァデルザ領でも活躍してもらおうと思いますー!
感想 342
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