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おまけのお話
ふわふわ
しおりを挟むちっちゃくて毛皮に包まれてふわふわしてる人々が集まってくれました!
とろける顔のノィユの隣で、ちょっと警戒していたヴィルとロダも、ほわんと和んでる。かわいい。
「天使来た」
「いらしゃい」
「いらしゃい!」
両手を挙げて歓迎してくれる。
やさしい!
「はじめまして、皆さま、ノィユ・バチルタと申します。こちらヴァデルザ領主、ヴィル・ヴァデルザさまの伴侶となりました。どうぞよろしくお願いもうしあげます」
胸に手をあて膝を折る。
「天使!」
「かわいー!」
「いやあの、天使じゃないです」
挙手してみた。
「ちがう?」
「天使?」
「ノィユ、は、天使、だと、思う」
ふわふわ紅い頬で微笑んでくれるヴィルが天使だ──!
「僕ら、ヴァイ!」
「ヴァイ族、ちっちゃい、つおい!」
「魔物、ぽこぽこ!」
えへんと胸を張るちっちゃい皆がかわいすぎる。
「ヴァイ族の皆さんと交流がないと伺って、とても残念に思ったのです。ぜひ交易させていただきたいですし、皆さんの歌や踊りを拝見できたらと思って」
にこにこするノィユに、顔を見合わせたヴァイの皆が両手を挙げた。
「おどる!」
「おどる!」
ちっちゃな皆が、ふわふわの毛皮に覆われた手で、村の中央にある広場へと導いてくれる。
緑深い森のなかにぽっかり空いた広場は巨木が倒れたあとなのかもしれない。寒い時や夜には火を焚くのだろう、石が置かれている。
そこをくるりと囲むようにちっちゃな皆が広がった。
右手と右足を一緒にあげて、かろやかに跳ねて左手と左足を一緒にあげる。
「ほい、ほい!」
「ほい、ほい!」
ちっちゃくてふわふわな皆が円を描いて『ほいほい』飛び跳ねながら回ってる!
「か──わ──い──い──!」
もだもだした。
隣でヴィルとロダもぷるぷるしてる。
皆がかわい──!
「いっしょ、おどる!」
「おどる!」
「ほい、ほい!」
右手と右足をあげて、跳ねてみたよ。
「……ノィユが、かわいー……」
真っ赤なヴィルが、もだもだしてる。
となりでロダが赤い顔を両手で覆ってる。
「ヴィルもロダさんも、一緒におどろー!」
「いえ私は──!」
必死の形相でロダに拒否られた。残念だ。
「いっしょ!」
ぎゅう。
手を握ったら、真っ赤なヴィルが輪に入ってくれた。
ひとりでとびきり背が高いヴィルが、ちっちゃい皆と一緒に右手と右足をあげて、かろやかに跳ぶ。
「わ──!」
ちっちゃな皆から歓声があがる。
愛らしい動きのはずなのに、ヴィルがすると舞踏にしか見えない。
「ひとりでかっこい──!」
ぱちぱち拍手するノィユに、ヴィルが照れくさそうに笑った。
「皆さんめちゃくちゃかわい──! です! もしよかったら、観光客を誘致しますので、一緒に踊っていただけませんか。お土産物店を運営してくださったら交易にもなりますし、踊ってくださるたび、体験料をお支払いできます!」
拳を握ってみた。
隣でヴィルもロダも、あんぐりしてる。
ふわふわのちっちゃなヴァイ族の皆さんが、びっくりしたように顔を見合わせた。
────────────
ずっと読んでくださって、ありがとうございます!
今年は久しぶりにオンラインでお話を書かせていただきました。
ひとつひとつのお気に入り、いいね、エール、ご感想が、とてもとてもうれしかったです。
ありがとうございます。
BL大賞も19位ありがとうございました!
読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方に、感謝の気持ちでいっぱいです。
ノィユとヴィルと皆と一緒に、心からありがとうございます。
おまけのお話や続編でノィユとヴィルのお話を更新できたらと思います。
楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
随分寒くなって参りましたが、どうぞあったかくなさって、よいお年をお迎えください。
きたる年が、あなた様にとって、やさしい輝きとさいわいに満ちたものとなりますように!
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