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ずっと
しおりを挟む「あ、あのあの、はずかしいから、魔力補給は、ふたりきりがいいんだけど……」
希望してみました。
セゥスさまとカイが魔力を注いでくれたおかげで、僕ちょこっと復活だよ。
ちゃんとセゥスさまとお話したいよ。
熱い頬でおねだりした僕に、サザお兄ちゃんのお顔が、激おこに……!
「……そんなこと許すと思ってる……?」
こわいこわいこわい──!
きゃ──!
というわけで、やっぱりみんながいる中で魔力補給してくれるそうです……
なぜ公開なの……!
しょんぼりする僕と裏腹に、セゥスさまはとってもうれしそうです。
「久しぶりにユィリに逢えて、ユィリのそばにいられて、うれしい」
とろけるように笑ってくれる。
「……あ、あのあの、セゥスさま、あの……」
「もう僕は、ただのセゥスだよ」
微笑んでくれるセゥスが、あまりにやさしくて、泣いてしまいそうになるから、ぎゅっと目を閉じる。
「お話は、ふたりの時に──!」
燃える頬でお願いしたら、瞬いたセゥスが笑う。
「わかった」
ちゅ
頬に口づけてくれるとか、もうどうしたらいいか、わからない──!
きゃ──!
「………………セゥス殿下…………?」
サザお兄ちゃんと、カイの背中から、闇が噴いてる。
「あまり、ゆりさまを興奮させないでください」
カイの低い声に、セゥスがうなずく。
「わかった」
「返事はいいけど、全然わかってないよな兄貴」
のーすちゃんの、つっこみが鋭い。
「少しずつ、ほんとうに少しずつ注いでください。
きもちいいからって、だばだば注がないように!」
カイの実体験から来る注意だよ。
のーすちゃんの目が、うろんになってる。
「わ、わかった」
おごそかに、うなずいたセゥスが、僕を抱きしめてくれる。
「ちょっとずつね。苦しくなったら、すぐに言ってね」
ささやきが、うなじに降る。
抱きしめてくれるセゥスのぬくもりに、セゥスの香りに、つつまれる。
ちゅ
あまい音をたててふれた唇から、セゥスさまそのものみたいな、やさしい魔力が流れこむ。
3歳の頃からずっとそばにあった、あたたかなひかり、やさしい力だ。
僕の身体のなかで、カイの魔力と、僕の魔力と、世界の魔素と、溶けてゆく。
不思議な感覚だった。
カイのときも、のーすちゃんのときも、とっても気もちよかった。
くーちゃんのときは、めちゃくちゃ痛かった。
……相性……?
もちろん、それもあると思う。
でも信頼していること、だいすきなこと、そして一緒に過ごした時間の長さが決め手になるのかもしれない。
カイは1年前からだけど、ずっと僕のそばにいてくれる。
のーすちゃんは、12年前くらいからだけど、あんまりそばには、いられなかった。
セゥスさまは、13年だ。
毎週のようにお茶会して、毎月のように舞踏会で踊った。
降りつもるあなたへの思いが、やさしい光の道となり、あなたの魔力を導いてくれるようだった。
僕の身体に、あなたの魔力が満ちてゆく。
空っぽだった僕が、あなたでいっぱいになってゆく。
……それは、恍惚だった。
まるで、セゥスさまと、ひとつに溶けてゆくようで。
「ゆりさま──!」
カイの悲鳴と
「やりすぎだ兄貴──!」
のーすちゃんの悲鳴に、セゥスさまが慌てたように唇を離す。
「す、すまない──!
ユィリ、だいじょうぶ!?」
やさしく抱きあげてくれるセゥスさまの胸に、頬を寄せる。
「……だぃすき……」
熱に浮かされるように、ささやいてから、公開だったことに気がつきました……
きゃ──!
────────────────
ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございますー!
セゥスの愛してるの動画をつくりました!
ほんとはセゥスもユィリも、もっと可愛いのですが(笑)光魔法? ぴかぴかしてるので(笑)もしよかったら!(笑)
インスタ @siro0088 ちょっと違うセゥスもいます(笑)
Youtube @BL小説動画 アカウントなくても、どなたでもご覧になれます!
プロフのWebサイトから、どちらにも飛べるので、もしよかったら!
更新してから、動画を作ってるので、いつも夜中にあがることに……(笑)
セゥスのあいしてる、届くといいな!(笑)
公開じゃなかったら、もっと届いてると思うのですが──!(笑)
お気に入り、いいねやエール、ご感想、応援してくださるお気もちが、とてもとてもうれしいです。
心から、ありがとうございます!
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