悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ

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びっくり

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 突然の海の来訪に、びっくりした僕は目を丸くする。

「海くん、多紀くんは!?
 だいじょうぶなの!?」

 みんな僕が転生者だって知ってるから、もういいよねと『海』くん、『多紀』くん呼びにして、あわあわ聞いてみました。

 お空から降ってきた海くんは、元気なもっちもっちに目をみはる。

「1回帰って様子を見てきた。
 ゆりのおかげで落ちついてる」

 まるで緊迫感なく、海の登場にあんぐりしてるカイとセゥスとカェザイに瞬いた海が、首をかしげた。

「ゆりは、ぴんちじゃないの?」

 こっくり、うなずいた。

「気配完全隠蔽のお宮なんだって。
 僕のお家にどう? って勧めてくれたの」

 海の瞳が、スキルを確かめるように細くなる。

「気配完全隠蔽じゃないけど」

 ……海くんが来ちゃったもんね。
 そうじゃないかなとは思ってた!


「……いや、うん、つっこみたいことは山ほどあるんだけど、どうやって入ってきたの……?」

 ザイお兄ちゃんが、あんぐりしてる。

「警備がザルだから?」

 海くんが率直です。

「……いや、カェザ大公国は脳筋だから他国よりも警備は厳重なはずなんだけど……」

 海はちょっと首をかしげた。

「ああ、そうかも?
 俺には何にも関係ないけど」

 気配完全隠蔽を会得してる海くんが強気です。


「で、ゆりは元気で、無事なのか」

 心配そうに、のぞきこんでくれる海くんに、これまでにあったことをお話しかけた僕は、首をかしげる。

「海くんは僕を心配してきてくれたの?」

 もっちもっちの頬をなでて、海がちいさく笑う。

「無事でよかった」


 ちょっとふくれたセゥスは、仕方なさそうに吐息して、微笑んだ。

「遠くの気配まで探れるなんて、すごいな、ウミ」

「いや、1回戻って弟の様子を見てきたんだ。落ちついてたから、急変したら呼んでくれるよう魔導具を持って、ゆりに合流しようと思って追ってきたら、突然気配が消えたからびっくりして加速してきた」

「……走ってきたのか……」

 セゥスの海を見る目が、化け物を見る目になってる……!

「速いな」

 感心したようにつぶやくカイは、走れるみたいです……?

 いつも余裕なセゥスが、ひきつってる。



「……転生者なのか」

 ぼうぜんとするカェザイに、海は凛々しい眉をあげる。

「あんたと同じ。
 転生者の子孫だ」

 カェザイが息をのむ。

「……まさか……」

 僕は、ザイお兄ちゃんと、カイと、海くんを見あげる。


「似てるね」

 3人とも、きらきらのかっこいいかんばせ!


「『気配完全隠蔽』おんなじスキルを受け継ぐってことは、ご親戚?」

「……あぁ、ではきみは……もう長らく、分かたれてしまった、初代の子孫か」

 カェザイの言葉に、海が微笑む。


「この国に入ることは、ほんとうはうちの掟で禁止されてるんだけど、ゆりが危ないなら仕方ないと思って」

 ぴょこんと僕は飛びあがる。


「僕のせい……!?
 ご、ごめんなさい!」

 あわあわする僕を抱っこして、海がささやく。


「弟を救ってくれた、ゆりがぴんちになったら、いつでも来るよ」


 やさしい海の瞳で、笑ってくれた。










────────────────


 ずっと読んでくださって、ほんとうに、ありがとうございます!

 急に完結のお話をしてしまって、びっくりなさったり、さみしく思われた方がいらっしゃったら、ごめんなさい!

 ふたりがくっついて、いろんな謎が解けたら、ふつうはいきなり完結するのかもしれないのですが(笑)だいふくユィリは意外にも?(笑)可愛がっていただけているみたいなので、突然完結するより、のんびりでも連載したほうがいいのかな、と思って、うかがってみたのです。

 インスタやYoutubeで投票してくださった方(Youtube秒数をのばしたら投票できるようになったみたいです! よかった!(笑))
 いいねをくださった方、ほんとうにありがとうございます!

 今年はびっくりするくらいお話を書いて投稿したのですが(笑)だいふくユィリがいちばん! 皆さまにお気に入りにしていただけるお話になりました。
 もっちもっちユィリと皆といっしょに、感謝の気もちでいっぱいです。

 心から、ありがとうございます!


 セゥス「僕を許せないという気もちの方もいらっしゃるなか、応援してくださる方に、ずっと読んでくださる、あなたさまに、心からの感謝を捧げます」

 ユィリ「ありがとうございますなのですー!」


 寒くなってまいりました。

 どうかお身体を大切に、ご自愛くださいね!

 どうぞよいお年をお迎えください。


 来る年が、あなたさまにとって、しあわせに満ちた年となりますように!





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