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きらきらと
しおりを挟む僕と皆で抱きあって涙ぐんでいたら、透明な結界の向こうで扉が開いた。
「……何やってんの……?」
のーすちゃんが、ぽかんとしてる!
皆で、涙で抱っこだからね、びっくりしちゃうよね。
でも皆は、突然現れたのーすちゃんに、びっくりだよ!
「え、誰? どうやって入って来たんだ──! 結界、ボロボロなのか……!」
ザイお兄ちゃんが、泣きそうだよ!
きょとんとしたノゥスは、連れてきてくれたらしい従僕さんを手のひらで示した。
「こちらの方が連れてきてくれた」
胸を張る従僕さんが、かわいい。
「ど、どうして知ってる──!?」
泣いちゃうカェザイに、従僕さんが微笑んだ。
「毎日、どこに行くんだろうって皆、思いますよね? 毎日、おんなじところにさわって消えてると、あ、そこに何かあるんだなって思いますよね? 廊下の掃除を、今まで誰がしていたとお思いで?」
『がーん!』という字が、かっこいいカェザイのうえに見えるよ。
縦線が入っても、かっこいいザイお兄ちゃん!
「……いや……うん……そうか……」
落ちるザイお兄ちゃんの肩を、ぽふぽふした。
「『気配完全隠蔽』じゃ、ちょっとないかもしれないけど、でも、代々の大公が守ってきた、すてきなお宮なことは変わらないよ。
ザイお兄ちゃん、よくがんばりました」
「もっちもっち──!」
涙でいっぱいのザイお兄ちゃんが、抱っこしてくれました。
「ユィリ、そうして、たくさんのかっこいい男を次々落としたらだめだからね?」
『め!』
すねたみたいにとがる唇で、しかってくれるセゥスが、かわいいです。
「……なんか、ゆーりが、また、かっこいー男を落としてる……! 数日だぞ!?」
のーすちゃんが、あんぐりしてる!
「ゆりさまですから」
カイが誇らしげだよ。
「落としてないよ!」
手をあげた僕の頭を、のーすちゃんの、ごつごつの手が、なでなでしてくれました。
「ここにいるって、よくわかったな、ノゥス」
セゥスの言葉に、ノゥスがうなずく。
「いったんロベナ王国に帰ったんだけど、ゆーりに助けてほしくて戻ってきたんだ。
カェザ大公国に行くって聞いてたから、とりあえず行って聞きこみだな、と思って急いで来たら、国境の街でさ、カェザ大公が突然現れて、もっちもっち魔法使いをさらって行ったって噂になってた」
うわさになる僕!
「大公が来るだけでも目立つのに、衛士をいっぱい出して連れてったのが、きらきらと、もっちもっちだって言うから、これはもう、兄貴とカイとゆーりだろうと」
きらきらと、もっちもっち!
……ふつりあい感が、半端ないけど……ぼ、僕、つよつよ治癒士になるんだから!
きらきらに、ふさわしい、もっちもっちになるんだから!
むん!
ちっちゃな手をにぎる僕を、セゥスがなでなでしてくれる。やさしい。
それより、だいじなことが聞こえたのです。
「僕を呼びに来たって、何かあったの、のーすちゃん」
首をかしげる僕に、ノゥスがうなずく。
「クゥスが倒れたんだ。
お願いだ、ゆーり。すぐに帰って診てやってほしい」
────────────────
ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
完結を望んでくださった方々30%減、いや完結したら皆さま離脱なさるんじゃ、ということは、お気に入りは3000を切ってくるだろうと思っていたのですが、まだお気に入りに入れてくださっている方、いいねやエールやご感想を送ってくださった方、ほんとうにありがとうございます……!
ユィリも皆も感激で涙が……!
お話なので、ちょこっと不穏になったりすることもありますが、もっちもっちなので!(笑)
のんびり楽しい、もっちもっちのお話が書けたらいいなと思います。
ずっと読んでくださる、あなたさまが、楽しんでくださったら、とても、とてもうれしいです!
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