悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ

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またね!

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 跳びあがった僕とセゥスと、心配そうなカイと、揺れる瞳のノゥスに、ザイお兄ちゃんがすぐに状況を理解してくれた。

「転移門を開く。小国同盟仲間だからな。はやく帰ってやってくれ」

「ザイお兄ちゃん、おいしいお菓子も、お宮のことも、転移門も、ありがとう。
 僕、また遊びに来てもいい?」

 見あげたら、抱きしめてくれる。


「もちろんだ。ずっと待ってる」

 やさしい魔力の青がにじむ瞳で、笑ってくれる。


「つよつよな、もっちもっちゆりさまに付いてゆくから、大公はできない」

 カイの宣言に、仕方なさそうにカェザイは肩をすくめた。


「わかったよ。でもカェツァ……カイはもう、ひとりじゃないから。
 俺が、カイの兄ちゃんだ。
 カェザ大公国が、カイの故郷だ」

 お兄ちゃんの腕が、カイを抱きしめる。


「いつでも帰ってこい。
 いつでも頼れ」

 ちいさなカイの顔が、くしゃりとゆがんで、お兄ちゃんの背を抱きしめた。




「せっかく逢えたから。もうちょっと、ザイお兄ちゃんと一緒にいる?」

 心配で見あげる僕に、カイは首をふる。

「ロベナ王国に戻りましょう。クゥスさまが心配です」

「……ありがとう、カイ」

 ぎゅ

 カイを抱っこした僕は、背伸びする。

「またすぐ逢えるからね。泣かないで」

 カイの頭をなでなでしたら、目をぬぐったカイが笑ってくれる。

「はい、ゆりさま」

 励ますようにカイのお背なをぽんぽんした僕は、のーすちゃんを振りかえる。

「すぐにロベナ王国に帰ります。くーちゃんのところへ!」

「ありがとう、ゆーり」

 のーすちゃんが僕の手を、すがるように握ってくれた。




 ちょっとふくれたセゥスに手を引かれた僕を、カイの手をひくザイお兄ちゃんが、転移門まで連れていってくれる。

「……え、いや……手をつながなくても……」

 とまどうカイの頬が、ちょこっと赤い。

「はじめて逢った、俺を殺しにこない弟なんだ!」

 とってもうれしそうなカェザイが、すっかりお兄ちゃんです。
 なでなでされたカイが、くすぐったそうで、すっかり弟くんです。かわいい!


 王族と最高位の貴族のみに使用を限定している魔術の結晶、転移門を初対面の僕に開いてくれるザイお兄ちゃんに、僕は胸に手をあてて膝を折る。

 胸に手をあてると心からの気もちを表すんだよ。心からの感謝を伝えるのです。

「ありがとう、ザイお兄ちゃん」

 僕の頭をわしゃわしゃなでたカェザイは、微笑んだ。

「もっちもっちも、カイも元気で。
 心配だから、どうなったか、また知らせてくれ」

「はい!」

 僕とカイを抱っこしてくれたザイお兄ちゃんが、手をあげる。

「またな!」

「またね!」

「ありがとう!」

 皆で大きく、手をふった。


「参ります!」

 たくさんの魔法士たちが魔力を注いでくれて、魔紋に埋めつくされた部屋が輝きはじめる。
 転移門が起動してゆく。

 キュアァアァア──!

 光の渦の向こうで、ザイお兄ちゃんが、ずっと手を振ってくれた。

 カイが大きく、手をあげた。



 あふれる光が、おさまってゆく。
 見えていか景色が、変わってゆく。


 風が、変わる。

 香りが、変わる。

 ちょこっとお久しぶりの、ロベナ王国に帰ってきました!









────────────────


 ずっと読んでくださって、ありがとうございます!

 1月5日なので、結果発表です!

 いいね
 完結がいい 432 
 のんびり連載 928

 Youtube
 完結がいい 6票
 のんびり連載 26票

 インスタ ストーリーズ
 完結がいい 3票
 のんびり連載 25票

 インスタ リール
 完結がいい 1票
 のんびり連載 12票

 合計
 完結がいい 432+10×20 = 632  22%
 連載がいい 928+63×20 = 2188 78%

 というわけで、のんびり連載になりました!

 完結をお望みの方には申しわけないのですが、だいたい完結で、ご容赦たまわれたらさいわいです。


 できるかぎり頻繁に更新できるようにがんばるので、もっちもっちユィリと皆を、もしよかったら、どうぞよろしくお願いします!





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