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作っている間に、風呂に入ると言って、奨吾はリビングを出た。
扉を閉めて、はぁ、と息を吐いた奨吾はよし、と心臓を抑えながら覚悟を決めて風呂場へと向かう。
何となく変なはっぱをかけられたな、と庵司は思いながらキッチンで料理を作り出す。
だが、庵司はこれまで同様、奨吾の望まないことはするつもりがない。
それで、奨吾が逃げて仕舞えば元も子もないからだ。逃げるとは今更思えないけれど、不安材料は少しでも少ない方がいい。
「出たのか」
しばらくして戻ってきた奨吾に、もう少しだから座って待っていてくれ、と言って後少し今日のおかずを煮ていく。
固形が残ってはいるが、ひと月前と味付けは変わらない、そのスープ。
それぞれの野菜に火が通ったことを確認して、火をとめた。
ご飯をよそい、スープを盛り付け、焼いた魚とチューブの大根おろしを添えて、よし、と席に着く。
いただきます、とお互いに手を合わせて手を付ける。
最近は、料理の味に、というより食事に楽しみを持てる様になったのか、自然と奨吾の顔が緩んでいく。
そんな様子を見て、庵司は安心するのだ。今日も、生きているということに。
ごちそうさま、と食事を終えると、庵司は皿を洗い出し、それが終わるまで奨吾はソファーで待っている。
ちなみに、皿洗いぐらいなら、と手伝いをしようとした奨吾を頼むからと押し留めたのは庵司だ。
「庵司……」
控えめな声が、ちょうど洗い終わった庵司の後ろにかかる。
うん?と濡れた手を拭き、庵司が振り返ると、膝を抱えたまま、呆然とテレビを見ていた。
そんな奨吾に、どうかしたのか、と近づく。
庵司は、奨吾に触れるか触れないか、という時点で奨吾に腕を引かれ、そしてソファーに押し倒された。
「は……?」
驚く庵司の上に乗り上げると、真剣な顔をしてぎゅっと目を瞑り、庵司へとキスをする。
触れるだけのキスで、だけれどゆっくりと離れていくそれに、庵司は呆然と奨吾を見上げていた。
「俺、肉ついた、ぞ」
泣きそうな顔をして、庵司をみる奨吾。
庵司は奨吾に、手を伸ばして、その顔に触れた。
「いつまで、俺は、待てばいい?」
どうすれば、と小さく言う奨吾に、あれは戯言でも何でもなかったのだと庵司は思い出す。
「俺が触れてもいいのか?」
庵司のその言葉に、奨吾は訳がわからない、と言ったように首を傾げる。
今更だろうと、告げた。
「お前は、俺を、何だと思ってるんだ?」
「そう、だよな」
今更だ、奨吾は変わらない。いいや、変われないんだ。
あの頃に囚われたまま。そう、思っていたのは自分だけ。
過去に今もまだ囚われているのは自分だと庵司は自嘲する。
「今更、お前が怖気付くな」
どんっ、と胸を叩かれ、勘弁してくれ、と額に手を当ててため息を吐いた。
そして、起き上がると、庵司は奨吾に深くキスをする。
「んっ……、ぁ、ンンッ……はっ、んぅ……」
ちゅっと音を立てて離れた唇の間に、銀の糸が垂れ、それがまた卑猥にみえ、興奮を誘う。
「ベッドルームに行こうか」
庵司に連れられていつものベッドに寝転がらされる。
そこで、庵司の手が奨吾の体の上を滑り、服を脱がせながら、刺激をしていく。
一つ一つは大した刺激ではないものの、積み重なれば、どろどろと先走りをこぼすまでに育っていった。
「んぁ、ぅっ、ぅっ、ひぁっ!」
いつの間にか潜り込んできた指は、痛みもなく中に滑り込み、奨吾の前立腺を見つけてしまった。
ビクビクと跳ねる腰に、何が起こったのかわからないと言った顔。
その全てが愛おしいと庵司は奨吾の顔にキスを降り注がせる。
「な、なにっ?なに……っ!?」
「奨吾のいいところ。まだ、先は長いんだ、じっくり感じていてくれ」
「なっ?ひぅ……、アァっ!」
いいように弄ばれているような気がするけれど、そんなことを押し流してしまうほど、庵司が与えてくる快楽に溺れていた。
体を捩り、抵抗しようとしても、体格でも庵司には叶わない。
恥ずかしい声が止まらない。けれど、庵司が喜んでくれるならば、それでいいと思う。
奨吾の体に負担はかけられないと、じっくりと後孔を解していく。
「も、もぉっ、いれて……っ!いれてよぉ……っ!」
ぼろぼろと生理的な涙を零しながら、奨吾が言う。
ふっと笑う庵司は、奨吾の涙を拭いながらその手を持って自分のそれに当てる。
「これ、入ると思うか?」
「ひぅ……っ、あっ、あっ」
アルファのペニスの大きさに、奨吾は驚くが、同時に頬がわかりやすく紅潮していく。
どくん、と庵司の胸が鼓動を打つ。
大事にしたい気持ちと、この衝動のまま推しはいりたい気持ちが衝突していた。
「あぁ~っ!!もうっ、大事にしたいんだけどなっ」
奨吾の膝を割ひらき、その後孔にぴたりと熱いそれが当たる。
ひっ、と息を呑む奨吾だが、庵司によってよく解されたそこはゆっくりと確実にその剛直を飲み込んでいく。
「ひっ、ひっ、あ、だめっ、やっ!!」
「我慢しろ。入れて欲しかったんだろ?」
「あ、あ、あ、だ、だって!やぁっ!」
痛みを感じていない、と言うよりはそれを上回る快楽にどうしていいのか分からないと言った顔をしている。
「そこ、だめっ!だめっ、ひぃうっ!!」
ビクビクと跳ねる奨吾の体。気がつけば、入れてる最中なのに、腹に白濁が散っていた。
はっ、はっ、と息をしている奨吾を可哀想だと思いつつも、そのまま力が抜けているうちに腰を進める。
「やぁああああっ!!イった、イったの!!だめっ、うごくなぁっ!」
あんまりの刺激に、力なく暴れようとする奨吾を押さえつけて、悪い、と庵司は最後まで押し込む。
最奥について、目を見開いて、声もなく体を震わせた奨吾。
その締め付けに、くっ、と庵司は声をだし、耐える。
「はっ、あ……っ、ひど、ひどいっ」
「くっ、はは、でも、奥まで入ったぞ?全部じゃぁ、ないけどな」
アルファのそれは、オメガの子宮に届くように一般的なベータのそれよりも長い。
だからこそ、全部は入れられないのだけれど。
「ま、まだ?も、入らない……」
無理、と首をふる奨吾に、庵司はそっと頭を撫でて大丈夫だと言う。
「それはまた今度な?」
「こん、ど?」
あぁ、今度だ、とそっと庵司は動き出す。
奨吾の声が再び溢れ出す。
「愛してる、奨吾」
愛してるんだ、そう懇願するようにずるりと抜いたそれを突き込む。
限界を越えた奨吾は、庵司に離されないように必死にしがみついている。
「すき、あんじ、ずっとすきっ、あっ、あぁ、ずっといて、あんじ」
庵司、庵司と縋ってくる奨吾は、とてもかわいい。
それは、無意識に出てきた奨吾の本音なのだろう。
庵司は驚いて、そして、内心、ため息を吐く。まだまだだ、と。
「ずっとそばに居るよ。その為に、これまでがあったのだから」
そっと奨吾へ口付けをし、奨吾の最奥でビクビクと達する。
奨吾の悲鳴のような嬌声は庵司の唇へと飲み込まれていった。
ふっと力の抜ける奨吾。
どうやら気絶したようで、なるべく刺激しないようにそっと抜き出す。
「俺の……運命よりも尊い存在」
庵司は、軽く気絶している奨吾へとキスをすると、後始末をするために立ち上がった。
目が覚めると、庵司が目の前に居た。
体が痛くてたまらないし、喉が痛い。
それでも、心の中がポカポカとあったかい。
こんな気持ちになれるなんて、思っても見なかった。
奨吾の初恋は庵司で、その恋が叶わないと思っていたら、次の恋ではひどく裏切られた。
それも、庵司を諦めた理由の人と、同じ理由で。
彼は裏切ったつもりはないのかもしれない。けれど、何もかもが信じられなくなった。
深い絶望。
その最果て、パンドラの箱。
最後に残ったのは、希望だと言う話。何も残らなかったと言う話。
そのどちらになるかは分からないけれど、それはこれからの人生で決まっていくのだろう。
「いつかの絶望と、今の幸福は、どちらの比重が大きいと思う……?」
「……まだ、絶望が大きくてもいいよ」
起き抜けの低く掠れた声が聞こえてくる。
庵司を見れば、目を開いて優しく奨吾を見ている。
「これからいっぱい幸せを感じて、その絶望を忘れるぐらいになれば、きっと……」
END
扉を閉めて、はぁ、と息を吐いた奨吾はよし、と心臓を抑えながら覚悟を決めて風呂場へと向かう。
何となく変なはっぱをかけられたな、と庵司は思いながらキッチンで料理を作り出す。
だが、庵司はこれまで同様、奨吾の望まないことはするつもりがない。
それで、奨吾が逃げて仕舞えば元も子もないからだ。逃げるとは今更思えないけれど、不安材料は少しでも少ない方がいい。
「出たのか」
しばらくして戻ってきた奨吾に、もう少しだから座って待っていてくれ、と言って後少し今日のおかずを煮ていく。
固形が残ってはいるが、ひと月前と味付けは変わらない、そのスープ。
それぞれの野菜に火が通ったことを確認して、火をとめた。
ご飯をよそい、スープを盛り付け、焼いた魚とチューブの大根おろしを添えて、よし、と席に着く。
いただきます、とお互いに手を合わせて手を付ける。
最近は、料理の味に、というより食事に楽しみを持てる様になったのか、自然と奨吾の顔が緩んでいく。
そんな様子を見て、庵司は安心するのだ。今日も、生きているということに。
ごちそうさま、と食事を終えると、庵司は皿を洗い出し、それが終わるまで奨吾はソファーで待っている。
ちなみに、皿洗いぐらいなら、と手伝いをしようとした奨吾を頼むからと押し留めたのは庵司だ。
「庵司……」
控えめな声が、ちょうど洗い終わった庵司の後ろにかかる。
うん?と濡れた手を拭き、庵司が振り返ると、膝を抱えたまま、呆然とテレビを見ていた。
そんな奨吾に、どうかしたのか、と近づく。
庵司は、奨吾に触れるか触れないか、という時点で奨吾に腕を引かれ、そしてソファーに押し倒された。
「は……?」
驚く庵司の上に乗り上げると、真剣な顔をしてぎゅっと目を瞑り、庵司へとキスをする。
触れるだけのキスで、だけれどゆっくりと離れていくそれに、庵司は呆然と奨吾を見上げていた。
「俺、肉ついた、ぞ」
泣きそうな顔をして、庵司をみる奨吾。
庵司は奨吾に、手を伸ばして、その顔に触れた。
「いつまで、俺は、待てばいい?」
どうすれば、と小さく言う奨吾に、あれは戯言でも何でもなかったのだと庵司は思い出す。
「俺が触れてもいいのか?」
庵司のその言葉に、奨吾は訳がわからない、と言ったように首を傾げる。
今更だろうと、告げた。
「お前は、俺を、何だと思ってるんだ?」
「そう、だよな」
今更だ、奨吾は変わらない。いいや、変われないんだ。
あの頃に囚われたまま。そう、思っていたのは自分だけ。
過去に今もまだ囚われているのは自分だと庵司は自嘲する。
「今更、お前が怖気付くな」
どんっ、と胸を叩かれ、勘弁してくれ、と額に手を当ててため息を吐いた。
そして、起き上がると、庵司は奨吾に深くキスをする。
「んっ……、ぁ、ンンッ……はっ、んぅ……」
ちゅっと音を立てて離れた唇の間に、銀の糸が垂れ、それがまた卑猥にみえ、興奮を誘う。
「ベッドルームに行こうか」
庵司に連れられていつものベッドに寝転がらされる。
そこで、庵司の手が奨吾の体の上を滑り、服を脱がせながら、刺激をしていく。
一つ一つは大した刺激ではないものの、積み重なれば、どろどろと先走りをこぼすまでに育っていった。
「んぁ、ぅっ、ぅっ、ひぁっ!」
いつの間にか潜り込んできた指は、痛みもなく中に滑り込み、奨吾の前立腺を見つけてしまった。
ビクビクと跳ねる腰に、何が起こったのかわからないと言った顔。
その全てが愛おしいと庵司は奨吾の顔にキスを降り注がせる。
「な、なにっ?なに……っ!?」
「奨吾のいいところ。まだ、先は長いんだ、じっくり感じていてくれ」
「なっ?ひぅ……、アァっ!」
いいように弄ばれているような気がするけれど、そんなことを押し流してしまうほど、庵司が与えてくる快楽に溺れていた。
体を捩り、抵抗しようとしても、体格でも庵司には叶わない。
恥ずかしい声が止まらない。けれど、庵司が喜んでくれるならば、それでいいと思う。
奨吾の体に負担はかけられないと、じっくりと後孔を解していく。
「も、もぉっ、いれて……っ!いれてよぉ……っ!」
ぼろぼろと生理的な涙を零しながら、奨吾が言う。
ふっと笑う庵司は、奨吾の涙を拭いながらその手を持って自分のそれに当てる。
「これ、入ると思うか?」
「ひぅ……っ、あっ、あっ」
アルファのペニスの大きさに、奨吾は驚くが、同時に頬がわかりやすく紅潮していく。
どくん、と庵司の胸が鼓動を打つ。
大事にしたい気持ちと、この衝動のまま推しはいりたい気持ちが衝突していた。
「あぁ~っ!!もうっ、大事にしたいんだけどなっ」
奨吾の膝を割ひらき、その後孔にぴたりと熱いそれが当たる。
ひっ、と息を呑む奨吾だが、庵司によってよく解されたそこはゆっくりと確実にその剛直を飲み込んでいく。
「ひっ、ひっ、あ、だめっ、やっ!!」
「我慢しろ。入れて欲しかったんだろ?」
「あ、あ、あ、だ、だって!やぁっ!」
痛みを感じていない、と言うよりはそれを上回る快楽にどうしていいのか分からないと言った顔をしている。
「そこ、だめっ!だめっ、ひぃうっ!!」
ビクビクと跳ねる奨吾の体。気がつけば、入れてる最中なのに、腹に白濁が散っていた。
はっ、はっ、と息をしている奨吾を可哀想だと思いつつも、そのまま力が抜けているうちに腰を進める。
「やぁああああっ!!イった、イったの!!だめっ、うごくなぁっ!」
あんまりの刺激に、力なく暴れようとする奨吾を押さえつけて、悪い、と庵司は最後まで押し込む。
最奥について、目を見開いて、声もなく体を震わせた奨吾。
その締め付けに、くっ、と庵司は声をだし、耐える。
「はっ、あ……っ、ひど、ひどいっ」
「くっ、はは、でも、奥まで入ったぞ?全部じゃぁ、ないけどな」
アルファのそれは、オメガの子宮に届くように一般的なベータのそれよりも長い。
だからこそ、全部は入れられないのだけれど。
「ま、まだ?も、入らない……」
無理、と首をふる奨吾に、庵司はそっと頭を撫でて大丈夫だと言う。
「それはまた今度な?」
「こん、ど?」
あぁ、今度だ、とそっと庵司は動き出す。
奨吾の声が再び溢れ出す。
「愛してる、奨吾」
愛してるんだ、そう懇願するようにずるりと抜いたそれを突き込む。
限界を越えた奨吾は、庵司に離されないように必死にしがみついている。
「すき、あんじ、ずっとすきっ、あっ、あぁ、ずっといて、あんじ」
庵司、庵司と縋ってくる奨吾は、とてもかわいい。
それは、無意識に出てきた奨吾の本音なのだろう。
庵司は驚いて、そして、内心、ため息を吐く。まだまだだ、と。
「ずっとそばに居るよ。その為に、これまでがあったのだから」
そっと奨吾へ口付けをし、奨吾の最奥でビクビクと達する。
奨吾の悲鳴のような嬌声は庵司の唇へと飲み込まれていった。
ふっと力の抜ける奨吾。
どうやら気絶したようで、なるべく刺激しないようにそっと抜き出す。
「俺の……運命よりも尊い存在」
庵司は、軽く気絶している奨吾へとキスをすると、後始末をするために立ち上がった。
目が覚めると、庵司が目の前に居た。
体が痛くてたまらないし、喉が痛い。
それでも、心の中がポカポカとあったかい。
こんな気持ちになれるなんて、思っても見なかった。
奨吾の初恋は庵司で、その恋が叶わないと思っていたら、次の恋ではひどく裏切られた。
それも、庵司を諦めた理由の人と、同じ理由で。
彼は裏切ったつもりはないのかもしれない。けれど、何もかもが信じられなくなった。
深い絶望。
その最果て、パンドラの箱。
最後に残ったのは、希望だと言う話。何も残らなかったと言う話。
そのどちらになるかは分からないけれど、それはこれからの人生で決まっていくのだろう。
「いつかの絶望と、今の幸福は、どちらの比重が大きいと思う……?」
「……まだ、絶望が大きくてもいいよ」
起き抜けの低く掠れた声が聞こえてくる。
庵司を見れば、目を開いて優しく奨吾を見ている。
「これからいっぱい幸せを感じて、その絶望を忘れるぐらいになれば、きっと……」
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