特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし

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獲物は逃げれば逃げるほど欲しくなる2

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「っ!?」

 爆の付く乳に包まれた俺の胸は果てしなく沈んでいく。アニエスさんの腕はとても柔らかく優しくて、その気になれば、いくらでも振り解くことができるはずだ。しかし、見えない鎖が俺を繋ぎ止めているかのように、俺は抜け出すことができずにいる。この甘美なる香りと感触に抗っていると、俺の耳に彼女の美声が入った。



「私の娘たちを救ってくれて、本当にありがとうございます……」

 俺は何も返すことができなかった。さっきも言ったように、彼女の肉体的魅力によるところもある。

 しかし、それ以上に、


 自分の娘二人を心より愛するという気持ちが溢れてきたから。俺はその母性愛に、言葉を失ってしまったのだ。自分ではなく娘たちの話を先にするなんて……

 俺は思わず体を少しびくつかせた。俺の心を蝕んでいるドス黒い何かが蠢《うごめ》いているような気分になったから……

 だが、アニエスさんのとっても柔らかい体は、俺の動揺を全て吸収してくれた。しかし、異変に気付いたアニエスさんが俺の顔を見て、優しく離れた。

「ごめんなさい。つい、はしたない姿をお見せしてしまって……」
「いいえ、大丈夫です。あなたの反応はごもっともです」
「そう言っていただけで、とても嬉しいわ……」

 弛緩した空気が流れこんできた。会話が途絶えたので、何を切り出せばいいものやらとぼーとなって考えている。ちょっと気になるが、アニエスさんの隣にいるアリスはずっと俺を見つめているだけで、何も言ってこない。

「そういえば、自己紹介がまだでしたわね……私はここリンスター公爵家の当主を務めておりますアニエス・デ・メディチと申します」

 礼儀正しく、頭を下げて自己紹介をするアニエスさん。大きすぎるマシュマロに目がいってしまいそうだが必死こいて平静を装う。

「アリス・デ・メディチと申します……」

 ずっと俺を見つめていたアリスが小さな声で言った。警戒されているのか、それとも内気な子なのか、アリスはなかなか行動が読めない。

「俺は、鷹取晴翔です。鷹取が苗字で晴翔が名前です。ややこしいかもしれませんが、さっきみたいに晴翔と呼んで構いません」



「ええ。メイド長からハルト様のことをたっぷり聴きましたわよ」
「あはは……それなら話は早いですね」

 俺とアニエスさんが話していると、カロルはいつしか、アリスの隣にいき、蕩けた表情で吐息を吐いていた。

 アリスはあいも変わらず俺をじっと見つめている。ついさっき俺が泊まっている宿でカロルが見せていた視線よりも重い何かが感じられる気がしてならない。

 この辺で切り上げるとするか。あまり長居しても良くないしな。

「もう夜遅いですし、俺、そろそろ帰ります」
「え?もう?」
「はい。カロルも無事ですし、明日も用事がございまして」
「そうですか?とても名残惜しいですわね」
「ははは……」




「ちょっと紅茶でも飲んでじっくり話がしたかったのですが……用事があるなら、仕方ありませんわね……」

 心なしか、アニエスさんの声に脳が刺激される気がする。アニエスさんは残念がっているようだが、その妖艶な表情を真正面から見ると、つい吸い込まれてしまいそうで、俺は少し目を逸らして返事をした。

「そ、それじゃ……」
「ハルト様」

 俺が踵を返そうとした瞬間、アニエスさんが聞いてきた。

「屋台、明日もやりますか?」
「明日はやりません」
「明後日は?」
「明後日はしますね」
「明後日……ね」
「どうかしたんですか?」
「いいえ、商売、頑張ってくださいね!あ、謝礼金、持ってこなくちゃ!」
「謝礼金?あ!い、いいですよ!そんなのは!」
「使用人も含めて私たちを助けてくれたのに、何も返さないのは、貴族としてあるまじき行為です」
「本当にいいです。もし、お礼がしたいなら、その分、俺じゃなく他の人を助けてください。俺は、それで満足です」
「ハルト様……」
「それじゃ、またお会いしましょう」

 俺はそう残して、足早に歩き去った。

X X X

 取り残されて3人の美女。ただただ鷹取晴翔の後ろ姿を見つめては、色っぽい吐息を吐くだけだった。

 在りし日を偲ぶように切ない表情を浮かべるが、3人には希望があった。




 また彼に会える。






 彼を、ピンク色の沼地に取り込んで永遠に抜け出せなくなるようにしたい。

 今日の彼の言動を肌で感じて、彼女らの希望は確信に変わった。



「カロル」
「はい……お姉様」
「ごしゅ……ハルト様と何があったのか、話てくれないかしら……じっくり聴きたいわ」
「実は私もアリスお姉様に全部聞いてほしくて……」
「私の部屋に行きましょう。久々に夜通しトークになりそうね。肌に悪いけど、構わないわ。ごしゅ……ハルト様の事……知りたいから。もっと……」
「はい……アリスお姉様……」

 ピンク色の美人姉妹は、取り憑かれたように恍惚とした面持ちで部屋に向かって歩き始める。

 一人取り残されたアニエスは、

 身を捩り

 唾液が糸を引いてる口を動かした。


「ハルト様……そんな反応をされると、もっと欲しくなるじゃない……この感情……とっても久しぶりだわ……うふっ」



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